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[ 雑感/日常 ]

映画『明日のパスタはアルデンテ』

 画像は海外版で代打。
 きのうはマリィさんと新宿グッチの露伴展とコレを見に行って、がおかでワインすこしのんでカラオケにいこうとしたらトイプーに追いかけられた。

 田亀せんせいのレビューを見て気になっていた映画なのだけれど、これは邦題の意味が伝わらなすぎる…。
 パスタ会社の次男でローマに出ていたトンマーゾ、会社を手伝うようにと呼び戻されたのでゲイをカムアウトしようとしたらおなじくゲイだった兄のアントニオに先をこされ、父は倒れるし会社手伝わなきゃだし彼氏はやってくるしでてんやわんや…。

 …いや、ていうか、トンマーゾが主人公ではなかった?という感じ。それならそれで、パスタ屋会社のカントーネ一家の物語だったらいいんだけど、そういうお話としてもちょっと中途半端なような…。一家の物語にもなりきれてないし、トンマーゾが作家志望だということもあんまし活きてないし、ゲイ映画でもないし、焦点がちょっとあやふやすぎたなあ、という感じ。
 その原因でもあると思うんだけど、不明瞭なことが多すぎ。共同経営者の娘のアルバとか存在理由がわからないうえに、描写多すぎ。傷つけてた車の持ち主は誰だったの。アル中なおばさんの泥棒のエピソードもよくわからんし、トンマーゾの友達と何があったのかもわからん。使用人のこもやけに思わせぶりだったし、そのたもろもろいろいろと…なんらかの事情でエピソード大量に削ったのかなあ、とか思ったくらい。

 ただ、登場人物はそれぞれ面白そうだったし、もうちょっと焦点しぼって描いてくれたらもっと面白かったんじゃないかなあ、と思う。
 家族の物語だったら、アルバや主人公の友人たちははぶいて、祖母をもっと中心化して家族のそれぞれの問題をもっと掘り下げて欲しかったし、ゲイの物語なんだったらもっと彼氏との話やカムアウトの問題、お兄さんのエピソードを描いて欲しかった。アルバだって、過去とかゲイの主人公との関係性とかもっと掘り下げてくれてたらこういう違和感はなかったと思うし…。

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