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[ 雑感/日常 ]

文楽『仮名手本忠臣蔵』

 きのうのことですが、文楽を見にいちきました。
 仮名手本忠臣蔵です。見たのは三部だけだったんだけど。面白かった~。
 ゆずりが人形浄瑠璃に興味をもったのは、勿論『あやつり左近』が端緒なんですが(笑、結局見たのは今回がはじめてで、あれは、人形、でもない、人間、でもない、動く人形、だった。

 紹介してくださった方が人形遣いさんに会わせてくださって、楽屋や舞台裏も見せて頂いた。そこはかとなく和な空間が面白かった。
 それで全然関係ないけど、あたしやっぱ舞台裏大好きだなあと思い出した。明と暗のコントラストが強烈で、せまくってなのに天井高くって、独特の空間だよねえ。もうちょっとなんかの才能があって緊張に強ければ、舞台裏に入る仕事に就きたかったなー、と(笑。

 ええと、舞台の内容に関してはあまり書くこともないけれど、一緒に見ていたひとが議論仲間(?笑)だったので、互いにクリティカルな目線での感想で同意し合ってしまったのがなんだか笑えた。
 時代の限界というのも何だか傲慢な物言いであると思うんだけどねえ。でも今現在の価値観を既に知ってしまった後代の読者は、どうやって時間を乗り越えられるんだろうか。乗り越えちゃっていいんだろうか、とも。
 テクストを享受する上での問題としては勿論、もしかして批評する上でも実は看過できない問題なんではという気がするんだよねえ…規範批評は、特にある特定のイデオロギーを唯一絶対としての規範批評は、大嫌いなのだ。
 でも、ではこういう時代のテクストを、どうやって評価しようか。うーん。

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