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[ 雑感/日常 ]

映画『レギオン』

 ネタバレぎみです!
 バルト9で見てきました。画像はサントラで代打。
 人間を滅ぼそうという神の意に逆らい、人類を守るために地上に降り立ったミカエル。自ら翼をもいだミカエルは、銃を手に最後の希望である赤子をみごもったチャーリーの元へと向かい、ただ一人で天使の軍勢へと立ち向かう。

 うーん、設定はすごく面白そうなんだけれど、なんだかとっても勿体無かった。

 そもそも戦い方が、人間に取り付いた天使たちがチャーリーたちをおそう、という形なので、見た目は狂った人間との戦いだし、あんまし天使軍という設定が活きてない感じ。トレイラーの、天使の軍勢が空を駆けるような戦いを期待していたのに、普通のパニック映画になってしまってた…(涙。
 チャーリーの働いてるダイナーの人々やその客の描写が多かったのも、パニック映画っぽかった理由のひとつだと思う。人情話的なパートが多くて、けれども結末がああなので、なんか中途半端…。
 あと、予算があんましなかったのではなかろうかとも思う。CGもいまいちだった気がした。唯一有翼のままやってくるガブリエルのあたりとか…。ミカエルの斑紋も、いかにもマジックで書きました、という感じで…。あと翼をもいだあとの傷口とか、あんなに大きな翼をもいだらもっと傷は大きいだろうし、あんなすっぱり平らにならないと思う…。世界の終末の描写もアメリカ国内だけだし、それもラジオの情報くらいしかないし。

 それはさておき、やっぱりもっとミカエルをきっちり描いて欲しかったなあというのが一番大きい。役者さんや、コートに銃火器な外見はプーチンみたいですごくカッコよくてよかったんだけれど、なんかキャラが練りきれてなかった感じ。
 人間を愛し、人間のように生きたいと思い、神の命令に背いて翼をもいでまで地上にやってきた天使、というのはすごい魅力的な設定なのに、いくら天使にとり憑かれているとはいえ、ためらいもなく人間を殺してしまうし、チャーリーを守るのが第一とはいえ、お客を見殺しにしてしまうし(しかもその後、オードリーは助けに行くし…あれはチャーリーが無茶をしようとしたからなんだろうけれど、なんだかふにおちない…)。人類のために殺人をおかしてしまい、その後苦悩したり祈りをささげるなどの葛藤が見たかった…。あるいは、価値観の違いから、機械的に敵を倒していく様子をチャーリーやジープに恐れられ、人間を守るって言ったのになんでそんなに冷酷なの?とかゆわれて動揺させられてしまうミカエルとか。
 あと、神の命令には背いたけれど、神がくださった自分の心には背けない、というセリフはよかったのだが、ガブリエルは神の命令に従い、自分は神の御心に従ったのだ、という解釈は、そうなの?と思った。なんかそもそものこの話の根幹であるところの神の意というのがわからなくなってくる…確かに最後は、神の意志はわからないのよ、と閉められてるけれど…。なんか設定が荒いなあという印象。
 ガブリエルに点数稼ぎめ!とかゆうのもなんかなあ。全般にあれだ、ミカエルは、高潔でいて人間臭い、もっとこてこてのキャラでいてほしかったなあと思う。そもそも、他のキャラの描写が多いせいもあってか、ミカエルの描写自体が物足りない。ミカエルがもっとがっつりメインかつがっつりキャラ立ちしてる映画を期待してたんだよなあ…。

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