三月下半期に読んだものから。
随分前から師匠が「葛城くんアレ読んだ?」って何度も仰るし、わたしも読もうとは思っていたし、やっと文庫になったので『ダヴィンチコード』買った。まだ読んでない。
戯曲風って言われるのがなぜなのかよくわからなかったけど、なんか納得もする。
正直戯曲というのはよくわからないのだけど、あることがあってから論じやすすぎるテクストなのかなってイメージがすごくある。それは装置とかキャラとかセリフぜんぶに意味があって、わかりやすすぎる、って印象なんだけど。で、このテクストもそんな感じだなあと思った。
どう考えてもわたしの好きなタイプの話ではないしエクリチュールではないのだと、心ではなく頭で思った(つまり、好きじゃないと感じたわけではない。でもキャンディ老人の件につき、他の部分にかかわらずもう好きではない。
前から時々拾い読みしてる。
すごくすごく正直なところ、MMRっぽく感じてしまう。「・・・はGHQの陰謀だったんだよ!」「な、なんだってー!」ってさ…。たぶん同時代読者だったら感じ方はまた違うんだろうなあ…。
あと、同時代読者だから知ってるはずな事件の概要とかも、もっと詳しく教えてほしいと思ってしまう。帝銀事件とか、読者がもう概要は知ってること前提で書かれているけど、わたしにはわからないもの。やっぱり読者を限定するというか、同時代読者とそれ以外では読み方が違ってしまうことが前提のテクストだと思った。