綾辻行人『時計館の殺人』上・下
このシリーズ随一と推す人が多いらしいのも、なるほど納得。
最初はキャラが多すぎて把握するのが大変で、時間の進み方も遅いので少々まどろっこしかった。冒頭の降霊術があまり後にはつながらない感じなのも、入り込みにくい理由かも。館の構造も、庭なども含めてかなり複雑だし。話が進み始めると、途中からはすいすい読める。
館の時計があれなのだろうというのはすぐに予想できたけれど、時計があれな理由がよくできていた。犯人もなんとなくわかったというか、アリバイをつくろうとしてるように見えたのであやしいなと思ったけれど、どうからんでくるのかがよかった。