十一月に読んだものから。
気分や時間や調査上の他の読み物の問題で今月はあまり小説を読まなかった。あと読んだのは泉鏡花の「薄紅梅」くらいか。蝶面白かった。ハインラインは5
分の1くらいで挫折。今気分的にムリ。冬休みまでつんどく(つんどくがものすごい量なんだけど…どんどん違うものを買ってしまう…。
![]() | フランチェスコの暗号〈下〉(新潮文庫) イアン コールドウェル, ダスティン トマスン *いちじるしいネタバレ部分は白字にしています。選択して反転しご覧ください(そのせいで妙に思わせぶりないやらしい文章になっており、恐縮です… 下巻のほうが面白いことは面白かった。 ミステリ的な部分での展開は上巻より格段に面白い。上巻では「ベラドンナ文書」やアクロスティックなどがいかがわし過ぎたし、それで終わってしまってたから。下巻では、サヴォナローラの使い方とかそれによって判明する墓の内部な |
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ニッポニアニッポン (新潮文庫) 阿部 和重 まだぜんぜん最初、50Pくらい?で読み止し。やばい、時間とともにどんどんつまんなくなる(作品内時間でではなくて、物理的な時間において)テクストな のではなかろうか。そんな議論既にされてるか。読みやすいのに読むのが疲れるという苦難。急いで読まなきゃなんだけど。 閑話休題。この作者の名前が平凡というかよくある名前であるせいもあると思うんだけど、阿部高和とダブって、いつもギャグだと思ってしまう…。 |
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ストリート・ボーイズ (新潮文庫) ロレンゾ カルカテラ 結構大部だからこれまたまだ最初の方か。 「1943年、ナチスの攻撃を受ける無人と化したナポリで、残った少年少女が立ち上がった、という史実をベースにしたフィクション」…と言った時点で、 もうわたしの知己、というかごく一部の方はなんでわたしがこの作品を手にしてしまったか、手に取るようにわかると思うのですが、えぇ、まぁ、そんなとこで す。ナポリじゃなくてネアポリスだったらもっとよかったのに。あと原題もこれに同じなんだけど、タイトルはもう少し色気を出して欲しかったな。 内容に関しては、今のところ可もなく不可もないというところ。ただ、こと戦争描写に関してはちょっと問題が多すぎるのではないだろうか。ムッソリーニに 関する多元的でわかりにくい扱いをみても、どうもエクリチュールがそういうことに無頓着な気がする。なんてことを思うのはでも、ナニカにわたしが毒されて いるせいかもしれない。正しいものの見方なんてありえないのだろう。 あとナチスの大佐でルドルフ・フォン・クラウスというキャラがいて、クラウス・ハインツ・フォン・デム・エーベルバッハを思い出してしまう。善玉っぽい キャラでよかった(笑。 |