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2008年04月01日

『アフタヌーン』五月号

で、電話の着信音が…!(笑


 さて、久しぶりの感想です。
 西浦の敗戦が濃厚になってから、感想を書けなくなってしまったりしましたが、先月号でついに負けてしまいまして、予想してたこととはいえ悲しかったです。
 しかし先月号の段階では、その負けがどういう種類の負けなのか、どのように表象されていくのかがわからなかったので、まだどう受け止めたらいいのかがよくわからなかったのでした。

 田島花井が案外あっさりしてて、必死ではなかったとか言ってるので、ああそうだったんだ、と思いました。何というか、狭山戦は読者的には絶対勝ってほしい一戦だったというか、むしろどの試合も絶対勝って欲しいわけなんですが、彼らにとってはこれからまだまだつづく高校野球人生のまだほんのとっかかりなんだよなあ、と。読者は連載がどこまで続くのか、どういう濃度で書かれるのか、ぜんぜんわからないから、そういう意味では当事者であるにしうらーぜよりも、切実だったのだろうか。なんか違う気もするけど。
 しかし、必死ではなかったという言葉、すごく今のあたしの心にイタイ言葉です…!!!(だってそんなことないのに!
 あ、勿論、狭山というか、ロカがなんかキタナイので、そういう相手に負けるのはやだなあというのもありました。桐青みたいな王道校に接戦して負けるんだったら、納得したと思うんだけど。

 花井が詳しくしゃべっちゃうのを制止しようとする田島がいいです。やはり野球のことになると、すごく頭がまわるのだなあ、と(笑。野球してるときは強く賢く優しく、そうでないときはアホっこな田島さまが大好きです(笑
 武史が、ロカもしょせんたった二コ年上のコーチなのだ、と思えるとこがすごいよいです。高校生ってどんなこでも、ときどきこうして一歩上に抜け出せるときがある気がします。
 阿部が結構前向きなのでよかったです。狭山戦で、阿部の子どもっぽいとことかみてて、あと父とのやりとりとかもふくめて、久々に阿部に興味津々です。ってか、阿部かわいい(笑。ケガが妙に長引いたりしないといいなあ…。
 三橋は阿部のケガのことには注意をはらってるけど、またふたりで反省会(いや、ヤオイ的な意味では全然なく!ほんとうに!)とかして、その他のこともいろいろ考えて、ふたりともそれぞれに精神的に成長してほしいなあ。
 さいごのタジミハ、じゃなかった、田島が三橋に意味深なことをいってる場面にも興味津々です。あの言葉はまた田島さまの才気が炸裂してるような、三橋にとって意味のある含みがあるのかな。

2008年04月02日

秀香穂里『3シェイク』

 表紙が猥褻というかすごい。

 売り出し中のモデル→元モデルの美形マネージャ←新進気鋭の映画監督
 わがままモデルのマネージャになった受けは、有名監督の映画に出演させようと策を練るが、なぜかふたりにいいよられるというかいろいろされて云々。

 またしてもマネージャの仕事っぷりがハテナである。連絡たらなすぎ。激昂しすぎ。映画の内容を、監督よりもまえにあそこまで俳優に伝えてしまうのもどうなんだろう。
 モデルも、なんで面倒見てやると言われただけでマネージャに惚れ込んだのか全然わかんない。たとえば顔合わせのあと、監督に会う日までに社会人としての服装立ち居振る舞いくらいととのえさせるとか、せめて対話してコミュニケーションふかめるとか、普通だったらする必要があるんじゃないのだろうか?監督との面会までモデルと一回も会わずにいて、それでいて挨拶もできないとか怒ったり、何考えてんのかわからんとか思ったりしてんのは、たんなるマネージャとしての力不足なんでは。そういう些末な仕事をしていた描写がちょっとでも、それこそ数行でもあれば、モデルがマネージャに惚れ込んだいきさつにも奥行きが出ただろうに。あと、なんか妙にマスコミに注目されてるけど、そんなに有名人な設定だったっけ…雑誌モデルにドラマの脇役くらいしかしてなかったのに、ゲイ疑惑ぐらいでどうしてあんなに記者があつまるのか。
 監督も、どこまで故意なのかがよくわからない。不思議ちゃんなので別によくわからないのはいいのだけれど、かなり意図的にいろいろしてると示唆されてるのにわかりづらいから、読んでてちょっと不満がのこる感じ。

 映画の話は、内容はちょっとベタだなあとは思うけどいいのだが、とりあえず結末まで示してしまう必要はなかったのでは。陳腐になってしまってる気がする。あと、映画の内容と三人の恋愛を関連づけようとしてるけど、ちょっと説明不足な印象。ていうか、この作品も全体に未整理な印象なので、そういうモチーフとモチーフの連関もふくめて、もっとしっくり構成してほしいという気がする。

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 最近3Pとか三者が流行っているのでしょうか。話のつくりかた的にすごく興味があるので、いろんなのを読めるのはうれしいです。
 ところで、3P=三人同時、だと考えたいのですが、同時ではない3Pの呼び方にいまだになやんでいます。三角関係、でもないわけだし。三者もの、ってなんか稚拙だよなあ。ていうか受けふたり、はありえないのだろうから、単純に攻めふたり、でいいのかな。デュアルコアCP、というのはどうか(笑。デュアル攻めCPか。
 冗談はさておき、適切な言い回しをご存じの方がいらっしゃいましたら、ご教示いただけると幸いです。

榎田尤利『犬ほど素敵な商売はない』

 周回遅れの感想ふたたびです。これもたぶん読んだの一年ちかく前です。

 なぞの金持ち×犬(ボルゾイ)。
 美形だけどとりえのない主人公が、ともだちに紹介されてペット派遣会社のペット…というのは性的な意味でだと思ってたら、さいしょの客がほんとに犬扱いしてきましたよ!

 あたしは最初に読んだとき、冒頭の一ページを抜かしてしまっていたようで、あとからすごく後悔しました。外見もよく仕事もできてどこから見ても完璧ないい男なのに「何か」が足りなさそう、プラスちょっとS、という攻めは、もうものすごくツボなのです(笑。最近自分の好みがよくわかってきました(笑

 あたしがこの作品が気に入ってる大きな理由はもうひとつあって、たぶん攻めの犬の扱い方とか、その描写の仕方がちょうあたし好みだったのだと思います。もうそのあたりはたんなる好みの問題で。エグすぎず・軽すぎず、適度に現実的で・非現実的な印象です。受けをよつんばいで歩かせるのに、自分もはだしになって危険や汚れがないかちゃんと確認する攻めは、きっとよい飼い主です。
 受けも、ボルゾイになぞらえられるあたりがツボです。身長があって、繊細だけどやわでない美形ってイメージです。ボルゾイって昔はあんまり好きな犬種じゃなかったんですけど、最近は美しいなあと思います。

 末尾というか、攻めの元カレが出てきちゃうあたりテキトーすぎというか、簡単すぎというか…もうちょっと何かなかったのだろうかと思うのだが…。あと、受けの友人の女の子も、ちょっと出ばりすぎというか。あれだ、この作品は、攻めの部屋でつくられる、「世界にふたりだけ」の閉塞感のある雰囲気がとってもよいので、外部の世界とキャラは、もっとぺらぺらなくらいでいいんじゃないかと思う。ペット派遣会社の上司とか、紹介してくれた友人とか、元カレの今カレとか、攻めの秘書?とか、モブはあれくらいのペラさでいいのだと思う。

2008年04月03日

みろくことこ『箱庭のダイアモンドリリィ』

 絵柄が…かわいいんだが…ショタ通り越しておんなのこでは、この受けは…?

 なんかもう、読解が困難なほどに受けが女子なので、どうにもこうにも。
 だってたとえば表題作とか、お見合いに行ったら大人のおとこのひとが居てなんか仲良くなるんだけど、アレ?この男性はもしかして受けのこと女子だと勘違いしてるのか?いやしかし、受けは男子用一人称だし、とか一瞬悩んでしまいましたよ。

深井結己『秘書とボディガード』

 作者が後書きに書いてたように、まるまる一冊ヘタレ年下×年上メガネしかなかったね、そういえば(笑。だがそれがいい。最近のこの作者は、以前ほどには救いのない結末を書かなくなってきたような気がするので助かる。

 表題作の、ある目的をもったボディガード×議員秘書→議員とか、議員の息子×ある目的があって攻めをカテキョ後、某大学理事長の愛人とか、それぞれに面白いのだが、高校生の後輩×先輩の攻めが、あまりヘタレでもなくとってもかわいくってよかった。このCPのういういしいダメっぷりは、なんとなく紺野けい子の『可愛いひと』を思いだした。

2008年04月05日

二条暁巳『砂漠の花嫁は跳ね馬に乗って』

 表紙をちらっと見て、ああまたアラブ…アラ!?と思って、読んでみた。

 アラブの王子×元ヤンの外車ディーラー下っぱ。
 アメリカにフェラーリの買い付けに行くが、足元みられて商談がなかなかうまくいかない受け。ひょっと出くわした攻めのフェラーリを応急処置した縁で、攻めのフェラーリをかけた勝負に。勝負形式は勿論エッチです。アホですか。それはともかく、勝負に負けて本気でくやしがる受けに、お前は自分のものだとかゆって所有権を主張しアラブにつれかえる攻めなのでした。

 受けの、元ヤンで車が得意ですき、というキャラが面白いのに、なんか勝負に負けた後はえんえんと肉体オルグ、じゃなかった、仕置きというか折檻がつづき、なんか飽きてしまった。キャラが活かされない展開で勿体無い。冒頭なんかはかなり期待させてくれる出来だったのになあ。文章も途中からわかりづらくなってくるし、あと受け一人称の語りなのに、つまり元ヤンの一人称で書かれてるのに、エッチになると突然語彙がロマンティックになるのが萎える。ヘテロでやんちゃな受けが×××とか××××みたいな耽美小説語彙でエロを語るのは違和感がありすぎる。

 末尾の急展開(軍事クーデタ)は結構ビックリしたのだが、ていうかそれを受けての日本篇は更に展開がカオスで、SPの女性がそら恐ろしい。

遠野春日『無器用なのは愛のせい』

 「ピレネー山中」をピレネーヤマナカと読んでしまったさわおスキーはあたしです。

 生徒会長×副会長。
 仲の良い友人同士だったふたりだが、副会長が会長の弟の半裸写真を隠し持っていたことからひそかに副会長に想いをよせてた会長激怒、無理矢理そういう関係に。しかし実は受けも攻めがすきで云々。

 なんだかいまひとつハマれなかった。
 攻めは不器用なだけならいいんですが、ちょっと強引傲慢自分勝手だ。途中から気持ちのすれ違いに気付いてしまい、しかしなんとなく是正できないのもいまいち。一方の受けはいじっぱりなだけだった感じ。
 アテウマはともかく、霊視体質?の友人はちょっと都合よすぎる気もするし。
 で、やっと気持ちがつうじあっても、なんかあんまりカタルシスがないというか、達成感がないというか、後日談もいまいちというか、リーマン後日談はもっといまいちというか…。

 とりあえず、すきなのにーすれちがい、というのは、最後まで相手にきらわれてると信じ込んでる確信犯でなければならないのかも、と思った。

2008年04月06日

日高ショーコ『シグナル』

 たぶんこの作家はリブレの雑誌で読んだことがある気がするのですが、記憶違いかも知れません。いずれにしてもそう思いこんでいたためか、たぶんほかの作家と混同してたので、今までコミクス買ったことなかったのですが、やっぱり『美しいこと』の挿絵がよかったので、コミクスを読んでみたら、とっても面白く絵も画面もきれいでうまくて、今まで読んでなかったのをとっても後悔してしまいました。

 年下リーマン×年上バーのオーナー
 会社の先輩につれられてったバーのオーナーは先輩の友人で、とっても美人でした。オーナーはときどきカウンタにはいるのだが、メニューのいちばん下のカクテルをオーダーするといいことをさせてくれるのです。先輩や他の客とひとしなみに対応されてるのだとわかってても、ついつい通ってしまうのです。

 よく考えてみるとお話はオーソドックスなのだけれど、微妙な心理のうごきとか、表情とかとってもうまくて、まとまりもいいし面白かった。もともとは続編の予定はなかったそうだけど、構成もいいと思う。

日高ショーコ『嵐のあと』


 『シグナル』のノンケ先輩リーマンに失恋したメガネのはなし。
 インテリアコーディネート会社のメガネ社長とノンケの不動産会社社員。

 イケメンメガネのせいなのか、ノンケのベタ黒髪がときどき弱った顔して寛末を思いだすからか、なぜか『美しいこと』がかぶってくる。このノンケは寛末とはちがって、そこそこ健全で怒ったりもするすごくふつうのひとなんだけど。
 しかし、ノンケがいきなりネコになれるものなんですかね。それまでの描写から、なんとなくそこまではしないか、もしくはタチだったメガネがネコになるんではと思っていたので、驚いた。

 メガネは未来についてはあんまし期待してなくって、微妙なハッピーエンドなのだが、そのあたりはべつにリアルなわけではなくって、むしろノンケのいってたゲイのあんたらと自分の気持ち、どうちがうって言えるの?という問いかけの、ある程度の正当性と甘ちゃんさとをきわだたせてくれてる気がする。…なんだかあたしは説明がうまくないですね(笑

2008年04月08日

火崎勇『Doubt』

 結婚式場のメイクさん×助手。
 就職できなくて父の口利きで式場に就職した受け。両親がおホモ再婚なため、ゲイやそれを連想させるものにはげしい嫌悪感をもつ受けだったが、いっしょに仕事するメイクさんはオネエ言葉のオカマみたいなひとです。
 (露悪的な言葉をつかってすみません、主人公視点ではそういう感じだと思うので。

 あー…うん、その、BLで、視点人物で主人公の受けがゲイフォビア、いろんな大人にさとされていきます、って、なんかあんまし感情移入できないよね。作中でも他キャラに注意されてるけど、父の恋人に家事ぜんぶしてもらってるにもかかわらず、ほとんどしゃべらないとか、ひどい…。
 オネエ言葉攻めはいい!…と思ったのだが、それはフェイクでした、というのにもガッカリでした。
 とにかくその二点がダメだったのですが、しかしその二点はお話の根幹なので、ちょっと読んでていまいち感がぬぐえませんでした。

森永あい『僕と彼女の×××』5

 一輪車操業という言葉は至言だと思ったのは数年前。

 修学旅行か…沖縄旅行いったんだし、なんかまた旅行かという感じだなあ、と思っていたのですが、意外と(?)面白かった。菜々子(外見あきら)が椎名と進もうとしてんのと、女子が千本木をねらってるのとで、なんだか面白展開なのかな。あたしはやっぱりとりあえず現行のCPでくっついてほしいと思ってるからか。

 しかしこれどうおわらせるんだろう。菜々子とあきらは元の体に戻るのだろうか。

2008年04月10日

CP表記について。

 なんかスゲーたいへん。
 というわけで、メモ帳から。

 CP表記ってとっても大事だよね。

 デスアフロとか。
 だって、ついこないだまでデスアフロ…?デスマスク×アフロディーテ?つながりあったっけ??つーか変な表記wwwとか思ってたら、気付いたら萌えてた。
 あとサガニ。サガニ…サガニ?サガ蟹?サガ×デスマスクかよwわかんないっつーかありえないww、とか思ってたら、気付いたら萌えてた。
 イズタクとか書いてもきっと誰もわからないのだが、泉×託生(でも泉タクじゃ作曲家みたいだもんなあ)なんですが、イズタクってイズミハみたい…泉(おお振りの方のね)カコイイよなあ、とか思ってたら、気付いたら萌えてた。
 リゾアバ。リゾラバみたいwとかいってひとりでもりあがり相方に引かれ、冷静に考えてみてもギャング×警官なのでやっぱり盛り上がってしまったり。

 つまりですな、表記のゴロがいいって、言葉の力があるってことなんだなあ、と思う。うまい略称ができると、言霊のちからでCPもうまくいくのだ。たぶん。

 ということはですよ、総受けっこはどんな接頭略称、にもついていける略称がのぞましいのですよ。
 ○○ミハとかたいがいオッケーでしょ?アベミハ、カノミハ、タジミハ、イズミハ、ハナミハ、ハルミハ、ハマミハ…ほらねー!
 でも三橋と並んで総受けの双璧(あたしの中で)たるタクミは実は結構難しい。章タク三洲タクが超基本なのは、ゴロがいいせいもあるのだと思う。
 真タクとか尚タクとかじゃあ、わかりづらいしいいづらいもんなあ。麻生とか、アサタクじゃわかんないし、かといって圭タクとか言っても麻生のファーストネームなんかあたしだってこないだ知ったばかりなのだ。
 あれだな、たぶんタクミを総受けとか思っているのは、あたしみたいなただれたごく少数の人々で、一般的にはギイタクしかないから、だから○○タクってつくりづらいんだ。逆説的に。

 というふうに、CP略称が先にできて盛り上がったり、CP略称がうまくいかなくて挫折したり、するのです。
 ふしぎ!

2008年04月13日

『恋愛改造のススメ』

 短編集。
 表題作は大学生、ひげ面長髪のもっさい男といっしょに発表することになったら仲良くなって、かっこよく改造してみたらすごくかっこよかったのでした。
 園児視点の保父さん×保父さんとか、妙に不幸な高校生とか。

 全体にそれほど目新しいところはないけれど、萌えツボもお話のツボもおさえてくれてる感じで、おもしろく読んだ。
 大学の映研仲間で、自分のファンだと言って告白してきたちょうきれいな相手が、どうも遠慮がちなのでこっちもちゃんと好きなんだと気づいてほしい、とか思っておかしな手段に走る話とか、おいおいと思いつつかわいいかんじでよかった。

高久尚子『17才の密かな欲情』

 小冊子が入ってるので裏表紙の梗概が確認できず、ちょっと迷ったのだが読んでみた。

 教師×高校生、なのだが、教師のほうから手をだしていっぱいいっぱいで精神的に17才なのは攻めでした、というのはなんだか意外でもあり斬新でもあり、しかし個人的にこれは無理…。エチカ的に。しかしまあルールとか超越するぞ、ジョジョーっ!ってのは、恋愛物語には必要な要素だろうし、ほかにもそういう作品はあるし、だから個人的にダメなだけ、だと思う。
 一方の高校生は結構たんたんとしつつかわいげあって、よいかと。

 あとなんか、この作家にしてはエロ多めな印象だったのだが…気のせいかも。
 まああたしはそう感じたので、小冊子は、もうちょっと日常的な話が読みたかった。

2008年04月14日

医龍/絵板ログその5

 ログです。

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2007/5/27 (Sun.) 20:31:29 スペリオール。

やっぱり伊集院は主人公だったんですんね!

間があいてしまいましたが、ここ二回くらいの本誌がまたしても主役=伊集院、アンド霧島まで登場!で、とっても面白いです。いや、普通に漫画としても面白いんですけどね(笑。加藤とか、これからどうでるのかなあ。


2007/6/16 (Sat.) 22:35:33 スペリオール。

「お前のためではないからな!伊集院のためだからな!」
このツンデレめ。

2008年04月17日

聖闘士星矢(OVA)でホットペッパー

 更新とまっててすみません。
 なんかいろいろとむちゃくちゃですよ!○○はノーサブスタンス!
 最近いい本にもめぐりあえないし。ここ最近で一番おもしろかったのは↓です。冥界編見たくなってきた。


2008年04月19日

やぎ鷹緑『最悪な幸せ』

 親の再婚で兄弟になってしまった同級生とか、なんかヤンキーな後輩先輩とか。
 絵がちょっときびしい。ヤンキーふうのキャラとか展開もきびしい。

四位広猫『レンアイシネマ』

 なんか作者がなつかしくて買ってしまった。

 兄の恋愛を応援するため、ジャマな兄の同僚を誘惑しようとする高校生が女装してゲイバーにのりこむ。

 女装少年はなあ。あと映画会社の兄に見せてもらった恋愛映画をお手本にするというのもなあ。そんな幼い受けがかわいい、と思う攻めの話なんだろうなあ。
 攻めは攻めで、最初は兄をねらいつつ、しだいに兄弟両方に興味をもったり、前半では微妙なひとだ。
 受けの友人と受け兄の話も、なんか女性遍歴な攻めの不器用さとかいまいち微妙な感じ。
 全体にちょっと古いBLな印象かも。

月とか太陽とかに吠えたい。

 明らかに能力以上、経験以上の仕事を与えられてる気がします。正直、いじめか?とかちょっと疑いましたが、単に現場の実情を知らない人がわりふったというのがほんとのとこみたいです。まあ、大きな会社なので仕方ないんだろうとも思います。

 それであんまり忙しいので、唐突ですが、寓居をはじめました。いろいろあってほんとに短期の予定なので、ばたばたと決めてばたばたと移り住みました。どうせ短期ならと思って妙な場所を選んだのですが、やくもさんにオシャレ留学って言われました。オシャレ文化を学ぶ留学です。異文化にふれて、どんどんうちにこもって、帰る頃には悔し紛れにやっぱり自国が一番だよね!とか言ってそうです(笑

 それにともない、数年ぶりにPCを新調しました。こんどのこは非モバイルのノートです。さんざん悩みましたが、またデルです。かわゆいVAIOにもだいぶ後ろ髪を引かれましたが、いくつになってもハイスペックマシーンの魅力に勝てないクロエです。ノートだろうとデュアルコアです。ノートだろうとメモリは4Gです。でもOSはXPです(笑。写真屋いれたいですし、タブレットもつかいたいですし、VISTAにさくメモリはありません。それにつけても、以前に購入を検討したときよりも、XPノートの選択肢が増えていたというのがなんともいえません。
 色はきいろ、名前は直感でアイリーンにしましたvマイビューティフルサンです。ジョリーンにもかけられるし、あのなんとも無駄にハイテンションにポップな感じでね。
 それでA4ワイドの画面をはじめて使ったのですが、ワイド画面だとマヨイガがずいぶんちいさくまとまってしまっているのです。でもあんまり広くしても読みにくいよなあ。うーむ。

2008年04月20日

森本秀『アスタリスク』3

 キオの設定はそう来たかー、と思った。まあ、ベタだけど、この漫画のこの流れの中ではさもありなんというか。
 むしろ七天使の一人の裏設定にはびっくりというか…いや、この話は面白いんだけど、ちょっと設定が雑駁すぎる気がする…。
 とりあえず気になるのは、七天使とかみんなすごい若いけど、年をとったらどうなるのか、天使は外見は若いままなのかとか、大天使の誕生って周期とか決まりはないのか、大天使がいない時期もあるのか、だとしたら大天使っていなくてもなんとかなる存在なのか、フラウがキオべったりだった理由はわかったけど、七天使って本来どういう仕事をしてるのか、とか。よくわからないことが多い。

松岡なつき『SWEET SAVAGE―やさしく殺して』

 ポーカーラン間近なキーウェスト。
 不実な男とばかりつきあってしまう受けは、なじみの酒場で出会ったイケメン旅行者にまたしても一目惚れ、家にとめたげるとか言っちゃったりしてたのしい日々をすごしますが男は実はラスベガスのポーカー四天王のひとりでございました。

 あたしはどうもアメリカが舞台のBLってすきみたいなのです。なんでなのかはよくわかりません。

 最初の2章は受け視点なので、このままずっと受け視点なのかと思ってたら3章はいきなり攻め視点で、その後も2章は受け視点、1章は攻め視点とか、ちょっと構成が微妙な気がした。と同時に、軽くはないけどほれっぽいとこのある受けはいいんだけど、攻めはなんで受けに惚れたのか、しかもそう軽くもなく好きになったのか、いまいちわかんなかった。しかしまあ別にそれもふつうの恋愛のありようなのかもしれない。
 展開とかはごくふつうでベタなBLなんだけど、描写とか丁寧だし、雰囲気もあるし、よかった。後編は地味で、それもまたよい。

2008年04月21日

日丸屋秀和『ヘタリア Axis Powers』

 ヘタレなイタリアを中心とした、国家擬人化漫画。
 ネタとしては面白いと思うんだけど、正直漫画自体はあまり面白くない気がする…と、web漫画の時点から思っていたのだけれど、本の形で読んでも感想はかわらなかった。

 絵はかわいいけど、漫画絵があんまりうまくない気がする。キャラが見分けづらかったり、4コマ形式のせいもあってあまりうごきがないし、動作もわかりづらくて、そのせいでテンポがよくないしわかりづらい。あと、キャラが多くて、各キャラが誰なのかよくわからないことが多い、かき分けがうまくないのもあるかもしれないけれど、キャラづくりがうまくないのかもしれない。作者の中ではキャラ設定が、お国柄という補完要因もふくめてわりとしっかりあるんだろうけど、それが漫画のなかでちゃんと示されてないし、キャラ紹介のページだけではものたりない。だからよく出てくるドイツとかはともかく、まれに出てくるキャラはあれ?どこの国だっけ、と思ってしまうのに、作者はばっちりわかってるので説明不足のままどんどん進めていってしまう感じ。いっそ各キャラの頭の上にでも、(中)とか(葡)とかつけてくれたらいいのに、と思った。 

大和田秀樹『ドスペラード』

 なんかヤクザの組みたいな魔法使いギルドがある世界、魔法使いが使う基本四元素を超えて、第五の元素・萌えを力の源とする魔法使い。とか。

 最初はいまいちというか、いろいろ滑ってる気がしたんだけど、二度目に読んだらすごい面白かったので、打ち切り(おそらく)はもったいないなあと思った。後半では道程が魔法使いになる都市伝説?をモチーフていうかネタとしてるのだが、最強の道程とかいうキャラがえらい美形だったので、ますます続きが読んでみたい(笑。いろいろなオタク系のパロディや小ネタも多くて、それがわかればさらに面白い。
 あと、なんかところどころ、どっかで見たことのあるページが多く、いろんなところで使われてるネタ絵の元はこの漫画だったのか、とも思った。

2008年04月22日

加東セツコ『トロンプルイユの指先』

 おお。おおー。なかなかにいい感じ。

 初コミクスらしいのだけれど、なかなかおもしろかった。変態攻めとか無神経攻めとか、クロエ好みなダメ攻めがいっぱいでよろしい。
 大学のクラともの変態攻めとかよかったけど、周囲の友人たちがふたりをごくふつうに受け入れてる雰囲気がなんだかよかった。
 表題作は年下無神経攻め×紳士服売り場の店員さん。カバー下のおまけはさらに無神経でおもしろかった。

 絵がいまいち二次元的でちょっと平板な気もするのだけれど、わりあいきれいだし、色気もあっていい。 

 ところでトロンプルイユってだまし絵のことなんですね。しかしそうとわかっても、なぜこのタイトルなのかはいまいちよくわからない。

2008年04月25日

高口里純『世の中は僕らに甘い』7

 最終巻近辺を雑誌でチラ見して、興ざめてましたその1。

 しかし、なんかへんだなっていうかあのアゴヒゲメガネのリーマン誰…?って思って気づいたのだが、あたし6巻読んでない…!
 …わはは…。

 まあそれはさておき、この作者の結末はなんだかいつも物足りない気がする。椿と紬でよかったんだけど、椿がふぬけたせいだけではなく、カタルシスがたりないというか、もっと椿のしあわせぶり=紬スキスキっぷりが読みたかったというか。

はしだ由花里『カブキ~蒼の章』

 最終巻近辺を雑誌でチラ見して、興ざめてましたその2。

 景矢の前世での話露見は、お話としては面白いけど、やはりBLとしては微妙だ…。
 しかしそれはともかく、どうもこのシリーズはやはり景矢の愛情が隠されすぎで見えづらかったのがいまいちだった気がする。しかしそれは光之介が攻めとしても(前世)受けとしても(現世)ヘタレすぎて、景矢がどこにほれたのかがわからんせいでもあるし、そんな光之介さまもキャラてきにいまひとつでもあったし。全般的になんとなく面白いけど物足りなさも残ったシリーズだった気がする。
 しかし最後の未来の大人景矢と大人光之介はやはりいいなあ…このCPの話が読みたい…。

 ところでこの作者のBLはもっと読みたいのだけれど、今はどこかで描いてらっしゃるのだろうか。

2008年04月26日

九號『僕らにまつわるエトセトラ』

 この作者は現代物の人だったのかな、というか、現代物のほうが絵がかわいくていい。

 野球少年と元野球少年のおさななじみ高校生。相手をかばって事故に遭い、後遺症で野球ができなくなってしまった少年は、おさななじみのことが好きなのです。
 あと、メガネ小説家のおっさん×恩師の息子の家出少年とか、いいかげんなモテ系高校生が同級生のきれいめ王子が教師とそんな関係なのを目撃しちゃうCP未満話とか。
 全体に、あんましがっつり恋愛やエロではなくってCP未満な感じのが多かった印象。

門地かおり『ジャジャ馬ならし』

 小説より漫画を読んでるのは、やはり疲れているせいかもしれません。

 実は門地かおりのコミクスを買うのは初めてなのです…!!!
 なんかすごく昔の漫画だと思っていたし、読んでみた感じもすごく昔のお話かな?という印象、せいぜい九十年代前半かな、と思っていたので、初出をみてちょっとびっくりしました。

 わるさをして寮にいれられたら、同室の先輩の親友に懸想されました。

 受けがやんちゃ系かわいこちゃんなのは個人的にはいまいちなのだけれど、そして攻めも人のいい先輩なので、正直特にひかれるCPではなかったかもです。受けが遊び人で攻めが未経験なのはBLぽい気がしました。
 攻めは受けがすきだというのですが、先輩同士がとても仲良しさんなので、受けも微妙に同室先輩にしっとしたりして…というのはちょっと読んでてしんどいのですが、しかし同室先輩がふしぎちゃんでいい男で、やがて受けに懸想してしまうので、とってもツボでした(笑
 全般に、ちょっと懐かしい感じもふくめて、こういう古き良きかんじの雰囲気がすきなので、面白かった。

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 門地かおりは絵が結構ニガテな方という気もするのだけれど、にもかかわらず色気とか魅力とか感じる絵が多々あるので、なんか逆説的にスゴイ絵を描く人だなあ、という印象です。

2008年04月28日

木下けい子『好きです係長!』

 年下王子系リーマン→さばさばしたリーマン係長のとまどいつつなんだかだ受け入れラブ。みたいな。絵的には係長がちょっと若すぎる気もするけど、おっさんぽいさばけぐあいがよかった。
 あと、メガネ編集×天才少年作家の襲い受け未遂とか、はすにかまえた高校生×教師とか。
 どれもやや軽いけれど、それぞれに面白かった。

 しかし後書きのようなものを読んでて大変なことに気づいたのだが、この作家はとんでもない地雷を抱えているようで…失恋エンドに萌えるだなんて、なんてお人だ…。

京山あつき『見えない星』

 かこよくて野球のうまい先輩と、顔が怖くて怒ってると誤解されちゃう後輩。先輩は、どうみてもゼンゼンかわいくない後輩、が、なぜかかわいくて色っぽくて仕方なく、後輩がとまどいつつ覚悟きめて捧げます、とかゆったら、先輩はいやそこまでマジになっても…とか心の中で思いつつ、だった『聞こえない声』の続編。

 前巻では冬だったのでゼンゼン野球してなかったのだけれど、こんどは夏なので、わりと野球をしているのでなんだか逆に違和感があった(笑
 先輩があんましマジじゃなさそうだったのでどうなることかと思ったけれど、なんかまじめで後輩スキスキだし、悟ったような顔になってた、気がした(笑
 しかし、大学編もやるんだー。どうなるんだろう?なんというか、あんましそんな先まで見据えてるCPと思ってなかった(作者のレベルでも、登場人物のレベルでも)ので、ちょっと意外というか、どうなるのか想像がつかないというか。

2008年04月29日

ごとうしのぶ『プロローグ』

 まず最初に思ったのは、次の巻いつ出る予定なの…!?ということでした…こんなとこでおわりなんて!!!
 薄い本なのに、短編が6つ。しかもまじめに追いかけていたので、読んだことあるものも多かった。

 託生…ぼく以外にもって、音大受験は既に決めたんでしたっけ…???
 ギイがなあ…ジェラシーギイはいいのだが、不安な気持ちを全部託生にぶつけてくるのは、ちょっと大人げないような気もする。のだけれど、しかし彼は高校生なんだった、そういえば、とも思うのだ。どうも二次創作をしているせいか、タクミくんのキャラに関しては自分設定しがちというか妄想たくましいというか、ギイはもっと懐広すぎる印象があったのでした。

 章三は、冷ややかな物言いが特徴とか、そういえばそんな設定でしたね…なんかもう最近自分の中ではゲシュタルト崩壊していたなあ(笑
 野沢が妙によく出てくるのは、音楽関係の話が増えたからだろうなあ。というか、新出一年生も吹奏だし。ていうか、野沢はもともとはトロンボーンの人なのかー。そうかー。トロ…正直あんまし強い印象のない楽器だったのですが、最近気になってたり。
 そのあやしげ一年生がかわいい。ていうか、最初は託生をウザがってたのに、次第に仲良くなっていくというのは、とってもいい。しかし、絵ではあの人にゼンゼン似てない気が…。
 その友人の野沢ファンは、ちょっとまだひと味たりないような。美形のお金持ちはいっぱいいるからなあ。でも野沢ファンというのは面白い。誰かとくっつかなくてもいいのだけど、と思う。
 三洲は予定調和的にいろいろな場面で出てきてくれててうれしい。
 あと、なんか唐突に学校改革に目覚めた人が多数いるのは、作者が改革に目覚めたのだろうな、と思った。正直、お話の世界は不合理でも別にかまわないと思ってるんだけど、改革するんなら、ほかの要素とちゃんとからんで活きるといいなと思う。

 ホワイトデーはいいなあ。っていうか、まだ二年話書いてくれるとは思っていなかったので、うれしい。タクミくん二年らしい、この呑気さがいいよー。日付にまでこだわるギイはうざいよー(笑。「ホワイトデーでガタガタ言われる」というとこが、ホワイトデーごときで、って読めちゃったよー(笑。で、じゃあ休日は一人でいいこで遊んでるよって、勉強しろよギイも!(笑
 ミンティアってずいぶんいろいろあるんだね。ミントあんまり買わないので、知らなかった。

 というわけで、なんだかちょっとあれこれあったけど、全体的にあまりまだどうこうしてはいないので、何とも言えない感じ。

2008年04月30日

鈴木理華『タブロウ・ゲート』1

 タブロウゲートが再開してたなんて…!!!知らなかったので出遅れてしまったけれど、またこの作品が読めるなんて超うれしいですよ!

 タロットカードの絵本(?)「タブレット」の住人を呼び出すよくある系のファンタジーながら、呼び出すマスターのもつタロットカード=タブロウのイメージによって、出現するタブロウの性格その他が変化するという燃え燃えな設定に、展開は王道で、とっても大好きな漫画なのです。

 現マスターのレディは、ちいさなわがまま女王で、マスターではないけれど感受性の強さからタブロウたちに気に入られて彼らを呼び出せちゃうサツキは、おっとり内向的な少年。それぞれ性格が違うので、タブロウの解釈やイメージが違ってくるのです。
 特に主役級の二人のタブロウが面白いです。「ザ・サン」の「アレイスター」は、レディが呼び出すと底抜けに明るいあんちゃんで、サツキが呼び出すと真面目でカコイイお兄さん。「ザ・ムーン」の「エリファス」は、レディは剣聖と呼んで尊んでるし、サツキは母の記憶から、月光に母を求めてるので、サツキのエリファスはやさしい主夫になっちゃうのです。

 物語はやはり王道展開で、孤独なサツキと彼のまわりのレディやタブロウたちのかわいい冒険がとても面白く書かれてて、今後もとっても期待させてくれてます。「ザ・デス」は角川版でも面白げだったけど、たぶんほぼ同じ展開で登場してるので、やっぱりつづきが楽しみです。
 しかし以前角川版で読んだときには、もっと二人のアレイスターのコントラストが大きかったような気がするのと、サツキのエリファスはもうちょっとかこよかったような気がするのですが…記憶を美化しているのかもしれない。でも実家に帰ったら、久々に角川版も読んでみようと思います。
 あ、あと、アレイスターの腕はなおらないのかなあ…かわいそう。

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