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2004年10月01日

木下けい子『君のハルジオン』

 なななんか前作より更に地味になってきたような。しかしさほど冒険はないものの、かわいい高校生のかわいさがしっかり描けているところや、弁護士のしっかりしてるようでいろいろとふらふらなキャラ、地味ながら無理や無駄のない展開には好感がもてる。

 余談だけれどつい今までハルジオンとハルシオンを混同していたというか同じものだと思っていた。なんかヘンだと思ったんだ!
 はるじおんは春紫苑なのか。ひめじょおんは姫女苑らしい。同系列。あぁ、やっぱはるしおんともいうらしい。
 ということで、ハルジオン(春紫苑)はこちらで見られます。

2004年10月02日

タッチタイピング

 昨日はショックのあまりに書けなかったけど、かなり満身創痍です。この年になって一番思うのは、傷のあとがのこったらどどどどうしよう!?ということで
す。ここ数年代謝機能がちょびっと落ちてる気がするのですよ。にきびあととかがなかなか消えない(つか、もはやそれはにきびではないのだけれど。
 関係ありませんが、気づいたらタッチタイピングが可能になってました。わりとキーボードみてしまう方なのでちょっとびっくり。
 目をつむって打ってみますね。


 我輩は猫である。名前はまだない。どこでうまれたのかとんと検討がつつかぬい。なんでも暗いところでにゃあにゃあないていたことだけは記憶していいる。我輩はhここで初めて二年というもんもを見た。
 うーん、微妙?出来るというほどでもなかった?
 つかね、あれですよ、最近購入したこのキーボードカバー、めちゃめちゃタッチミス率上げてますよ!ホラあの、学園祭の屋台の看板保護に使う透明ビニール
シートみたいなやつと同じような材質(わかんねぇよ)なんですが、そいつがキーボードの表面を均一化しようという意思をおもっきし見せてまして、すべての
キイが一つになろうとしてる!キーボード補完計画ですか!
 なんか若干テンション高いですが、これから研究会のシンポジウムと、そのあと仕事の打ち合わせにいちきます。

ライブドア

IDをとろうか悩んでいるうちにライブドアの球団名募集が非公開になってしまって、見られなかったよーと嘆いたので備忘をかねてリンク。
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荒れるライブドアの球団名公募。(Narinari.comさん)」〔ソース:karaage.
ん〕
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…あははヒドイや(笑。

2004年10月03日

ほんかくサスペンスまんが

(あと、いずれ流れてしまうのですが、ちまたで話題のデスノートコラ@ドラえもん、未見の方はぜひにも)

ファッション

 昨日新宿を歩いていたら蝶かわゆらしい赤いケープがあったのですが、半端な長さのケープって結局着る機会が少ないし、高そうだったので買うことはないで
しょう。
 むしろマーブルインクの黒いセミロングコートがスレンダーで蝶イカしていて、かなり欲しいです。コートは間に合ってるんだけど、マーブルインクなら安価
だろうし。そんなかんじで基本的に今年は財政難なので、あまり洋服を新調できないのですが、ゆずれないものはやっぱりあります。
 流行っていた去年は履く気がしなかったのだけど、今年は何が何でもいなせでキュートなウェスタンブーツを買おうと思います(もちろんSBRのせい。黒と
か白とかはちょっと違うなという気分なので、粋なブラウンがみつかるといいなと思います。そしたら柄物のキッチュなひざ下丈スカートもいっぱい買わなきゃ
ですが。
 なんか最近妄想ばっかりですね(笑。
 ついでに。表ジョジョ更新しました。デスノネタばれになってしまうかもしれませんので、お気をつけください。

2004年10月04日

徳弘正也『狂四郎2030』20


 まぁ正直もう終わってくれて助かった。これ以上しんどい話が続くのはつらいからね。
 あとがきは蛇足だった。この作品において、狂四郎やユリカは「単なる利用された無垢なる一般人」ではなかったはずだと思うのだけれど。作者自身があのように総括してしまうのは非常にもったいない。
 だけれども、やはり「あなたを愛しています」のたった一言にあれだけの重みを持たせることに成功し、そしてこのような終わりを持ってきてくれたことで、この作品は推奨するに値するものとして閉じたと思うので、この完結に素直にお疲れ様を言うことにしたい。

本橋馨子『バイオレンスで死にな』2


 えーと、一巻はまだ買っていないんだけど、未読分があるかと思って二巻から買った。なかった(涙。

 でも再読してもやはり面白い。この人の広い意味での謎解き系の話はやはり面白いのだ。あと、表紙やあとがきをみて、この作品は今の絵でもかなりイケるかもしれないと思った。

十月上半期に読んだものから。

 全然本読んでないんです~!!とりあえずいましめのためにも現況報告。

春の雪 改版(新潮文庫)
三島由紀夫著

 やはり三島はニガテだと思った。

69 sixty nine(集英社文庫)
村上龍著

 熊本じゃなくて長崎だったのね。フンイキを読み取って、ふわふわ読んでいっていいのだと思う。面白かったよ。

ナチュラル・ウーマン(河出文庫)
松浦理英子著
  同人少女と腐女子の間には深くて広い川があると思っていたのだけれど、あまりにある特定の腐女子層がダブってしまい、もう単純に引いてしまう部分があっ た。まぁ時代が違うからそれは全くの偶然だと思うんだけど…。花世のセリフが脳内で三石琴乃の声になっていたのも自分でショック。…なんだか作者のファン の方に怒られそうなことしか書いていないな。すみません。
〈じぶん〉を愛するということ(講談社現代新書 1456)
香山リカ著

 読みさし。時代を感じるが思っていたほど苦痛ではない。さっさと読もう。

タイタンの妖女(ハヤカワ文庫 SF 262)
カート・ヴォネガット著・浅倉久志訳

 読みさし。恥ずかしながらヴォネガットははじめて。訳がわたしのニガテなかんじ。そしてこういう作風の常として、途中までしんどかった。でも火星が舞台になって、ちょっと醍醐味が味わえ始めたところなので、いっきに読んでしまおうと思う。ラストにかなり期待中。

2004年10月05日

すずはら篠『Drive Me,Crazy』

 
すずはら篠は、BLイロっぽいくちびる選手権とBLなやましげなひとみ選手権でともにベスト10に入るだろうと思う、割合絵が好みの作家なのだけれど、な
んだか最近首が細すぎやしないか?あと背景に写真張り込みをするのは萎えるのだけれど…。しかし中表紙など、カラーもますますキレイだなと思った。内容は
任侠モノでバーテンが若頭のパートナーかつ隠しダマというなんともおいしい設定で、台湾をからめてくるというなかなかわたしごのみなストーリーテリング。
むむ。ただ続きものだそうなので、中途半端なところで切れていて残念。

七星秋生『王子様のお気に召すまま』

 全冊書き下ろしは大変そうだ…。絵がちょっと雑な印象。富豪のお坊ちゃんで蝶秀才、わがままだけどほんとはさびしいのよというお子様と、逆境にめげない中学生という設定だが、ほんとにそれだけという感じで、物語も特に冒険はなくあまり魅力が感じられなかった。

水原ちひろ『恋人はボディガード』


 ファーストコミックスらしいが、絵がちょっとしんどい。そして内容もいろいろ挑戦してる感じはするけど、不安定さが感じられる上よくわからない部分もあり、あまり楽しめなかった。

キタさん

 絵日記をうたいながら最近全然絵を挙げてい ないし、さいきん男子ばかりを描いているので久方ぶりにおなごでも描こうかいね、と思ったので『やじきた学園道中記』の篠北礼子。でも邪剣編の修行装束 (笑、だって格好いいんだもんよ。めろめろですよ。もしもキタさんがクラスメートになったら、わたしは絶対美鈴のようにうるさく追っかけてイヤがられるタ イプだと思います(笑。キタさんとゆびきりしてもらえるんなら美鈴でいいさ(笑。  連載も再開したことだし、最近また通読しなおして改めてこの作品が好きになっているところです。わたしも番長とかがいる時代に学生をやりたかったなぁと 思います。…いやでも実際はあんなに粋な番長ばかりではないだろうな…。

2004年10月06日

『その未来は今』

 十五年目にしてこんな大仰なタイトルをつけてやったぜ!(大意)とさわおが言っていた『その未来は今』が昨日発売になって、正直な話わたしはすっかり忘れていたので今日急いで買ってきました(笑。

 #1「その未来は今」、ライブで聴いたあと頭の中で「LASTDINORAUR」そっくりに変換されてたんですが、結構違ってました(当たりまえだ)。けどイントロが似てますねやはり。しかしトモフスキーによるカバーイラストがおっきい恐竜の絵(↑)なので、あながち間違いでもないかもー?
 #2「Beehive」、Aメロで中島みゆきッ!?と思ってしまいました。…うーん、これまでになかった感じかも?ちょっとまだなんともいえない違和感があるような。
 #3「Heavy Sun(With BabySon)」、これまたちょっとびっくり。でもターミナルヘヴンズロックからのさらに転回と考えればそんなに違和感は感じないかも。

 まぁハッキリいって3曲とも多かれ少なかれ違和感があるんですが、この初聴で違和感ありまくりなのはいつものことなんだったそういえば。最近ピロウズスキスキモードがあまりに力強かったので、自分はピロウズであればすべて受け入れるようなファンだった気がしてましたが、ちょっと冷静に戻りました。もちろんそれは熱が冷めたってことではなくて、このシングルも次のアルバムもいつものようにゆっくり馴染ませて大好きになっていくと思うので。

マイヤヒーフラッシュ

マイヤヒー(ミラー)」(ソース:朝目新聞-asame.comさん)
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 この曲というかネタはこのフラッシュで初めて知ったのですが、ものすごい気に入ってしまいました。ちょっとの打ち込みと大量のデンパ、すっごいカワイイ。エルエルさんの記事でさらに詳細が分ります。

 追記、検索してこられた方へ。たぶんお探しのブツはこれかと。

それでは音楽、音楽…

 あ、あれ?そういえば今日100sのハニコム・ウェアも出てるはずなんだったわ???いや忘れてたんだけどそれにしても、み、見かけなかったような…。
 グリーンディを聴いてて、久々に「マイノリティ」とかも聴きたいなぁでも持ってないんだよなぁ、と思ってたんだけど、結構視聴とかでなんとか一曲まるっと聴けちゃうものなんですよね。ネットは便利。でもやっぱりMP3もほしいんだけど、一曲だけ購入するのってどうも性にあわないんですよ。なんか広がらないかんじがイヤで。アルバム一枚全部ほしくなっちゃうんですよね。デジタルストアで気軽に買えるようになりたいです(気分的に。
 あと、内容とか全く関係ないのだけれど、このタイトルは茉莉さんのブログへのアンサーエントリーなのです(笑、思いつき。勝手にごめんよぅ。

2004年10月07日

100s『Honeycom.ware/B.O.K』

 なんかもう毎回新曲を買って「銃声みたいな言葉でね」悪口ばっかりいってる自分がいやになるのですが、金字塔を出した後に更にERAをつくれた「あんたに言ってんだ」。それでは聴いてみまっす。

 #1「Honeycom.ware」中村一義、おまいの五分以上のレングスの曲は永遠なるものと笑顔とハレルヤしか認めねー、URRY!! それはさておき、タイトルの意味が未だわからず。
 #2「初終」ア・カペラですか?中村一義がそれでは面白くないぞ。歌詞もイマイチ。でもタイトルはちょっと面白いね。
 #3「B.O.K」イントロが「虹の戦士」をちょっと思い出す。これはちょっと面白かった。サビがイカしている。だってまさかあのサビの歌詞が「愛、無心、銀河、宇宙。心、銀河、宇宙またその上へ、YES!BAND(S)とは進行形。」だとは思わなかったさ(笑。いやいや試聴だけでけなしていた自分をいたく反省した。しかしこの歌詞をみても、ほんとに100sが楽しくて仕方ないのだろうなぁ。うーん正直複雑だけれど、この曲や100s「新世界」レベルの楽曲をまだ作ってくれるのならば、まだまだ期待し続けてしまうだろうなぁ。
 ところでこれを買ったところでわたしの今月の生活費が危機的状況になったのがいまいましいのです。来週半ばまであと3000円でどうやって過ごせと?
 追記、謎も魔法を信じ続けるかい?も主題歌も五分いってた(笑。

セックスピストルズッ!

 ビバ、SEX PISTOLS!
 やっぱ面白いですよSEX PISTOLS!
 というわけでのりりん初描き。

 うわーい、のりりんが色っぽく
なってるよ!そしてなんか男前なこと言ってるよ!(笑。いいなぁ。先祖がえりの強みもほのみえているし。こういうときどき出てくる印象の強さが、割合平凡な受けキャラのりりんをついつい応援してしまう所以だろう。あともちろん国政の非道さのせいもあるのだろうけど。いやもちろん国政が非道なだけのキャラではないのは分った上でね。国政も面白いよなぁ。先月の感想で書いた「テーマはがんばれのりりん!じゃなくて、がんばれくにまさ!なのだろう」がほんとになってるよ。あと、あの女性が国政のパパだったというのは驚いた。伏線はあったのだけれど。
 しかし来月でノリ夫編が終わりだなんて、またきっと急展開なのだろうなぁ。

2004年10月08日

お金がない

 今更ですが、映画エヴァ26話のタイトル「まごころを、君に」は『アルジャーノンに花束を』の初期の邦題だったのねそういえば。テレビエヴァ26話「世
界の中心で…」といい、エヴァはしっかりSFしばりだったのね(アルジャーノンをSFとカウントするとして。その二つがわたしの中でつながってなかったの
でやっと納得した。
 などということを「仕事で読んでいる」香山リカを読んでいて思い出したので。
 そういえばわたしは学園祭で長崎ちゃんぽん(確か)を食べていたダニエル・キースにサインを貰ったのだが、あれはどこに行ったろうか。
 ひさびさに漫画を描いていて、ペン先を大量消費するようになったので、ライターがないと不便だなぁと思っていたら、すっごいかわいいライターのシリーズ
を見つけてしまい、思わず一個購入してしまいました。PIZZA
いうシリーズなのですが、アルファベット分のヴァリアントがあって、わたしは「W」すなわち「wolf」というのを買いました。「do the
wolf whistle to express your love!(愛のために口笛を吹いてごらん!)」と書いてあるのです。
 …お金がないのにいぃぃ。

2004年10月09日

「Back seat dog」

 台風だ台風だ。
 世の中には知らないほうがいいこともあるわけで、わたしは「Back seat dog」の「催眠術の仕業みたいに/唇は動く/キミニアイタイ」の部分を「催眠術の仕業みたいに/唇割る僕/キミニアイタイ」だとずっと思ってた。「唇割る」だったら、「口をわる」のニュアンスが入る上、このダメソング(なんたって「犬の様に吠えるだけ」だからね)に似つかわしくないちょっといんびな雰囲気も香り付けされて、すごくステキだなぁなんて思っていたので、違うと知って非常にガッカリしたのであった。

立野真琴『YELLOW』4

 遂に終わった。延ばそうとすればいくらでも延ばせる設定なのに、二巻のあたりで既に収束に向かいはじめたのは、いさぎよいというかなんというか…と思っていたけど、終わってみるとやはり早すぎたような気がする。ゴウとタキという二人のキャラは割合好きなのだけれど、もっと掘り下げられたのではないかと思ってしまう。まぁでもきれいに終わったので、いいかなとも思う。「あの子」が生きていたのは若干ご都合主義だけれど、正直まさかそー来るとは思わなかったので、そんなに萎えなかった。というわけで、まずはお疲れ様。

葛井美鳥『ショットガン・マリッジ』

 タイトルがカワイイ。作者もあとがきで書いていたけれど、子どもの絵が子どもすぎるのが困る。高校生が高校生には見えない。内容はどれも薄めで不満が残った。敦也の若い頃というのもやはり今更描かれても違和感がある。表題作などはお坊ちゃまのキャラが面白いし、まぁ興味はもてたんだけど、これだけではさびしい。原田とかもっと活かせそうなのに。

2004年10月10日

心斎橋パルコ『デリキス!』

 ううぅ、ちょっとしんどかったなぁ…。どれもこれも最近の若い子のセンスで描かれている、という感じがして、どうにも一歩ひいてしまう。あと、ネームのつながりが不自然なところとか、言葉遣いがおかしいところとかも気になる…。
 裏表紙にあった、ちょっとここには描けない奇妙なアオリ文句も???だ。そこまでいうほどじゃあないでしょ。扇ゆずはの方が巧いと思うし…。
 うーん。あ、最後の弁護士×検事ものの検事の顔は好みだった。内容はイマイチだけど。それくらい。

天王寺ミオ『君に会いに行く』

 非道な先輩と一途な後輩というありがちな設定ながら、割合思い切り良く突き抜けていたので、そこそこ面白かった。
 絵がちょっとニガテ。顔がちょっと面長で輪郭が微妙なのと、透が女の子みたいなのが。ただ、それ以外の画面処理などは丁寧で好感がもてた。

2004年10月11日

思わず描きたくなる…

 音楽にあんまり詳しいわけではありませんが、それでも数種類の日本有数のオケを聞いた結果、安心してマトモに聴けるのはN響だけでした。ウラジミル・アシュケナージが音楽監督に就任したそうなので、就任記念演奏会はもちろん行けなかったけれど、また指揮をするのなら一度くらい生で聴きたいですね。
 三連休はほとんど絵や漫画を描いてました。至福。…ちょっとくらい仕事もしなければ。
 まぁそれはさておき、最近になってやっと得心がいったことがあるのですよ。
 何かというと、B'zに「friday midnight blue」というタクシードライバーのバイトをしている画家の歌があって、その中に「女は思わず描きたくなるようなのがいいね」という歌詞があり、これが「ほんとかよ」というのがわたしの10年以上の疑問だったのです。もちろん稲葉浩志は画家じゃないしぃとかいう問題ではなくてね。
 しばらく忘れていたこの疑問を思い出したのは、最近ジョジョのパロやイラスト、二次創作をはじめてみたところ、自分史上空前の「描きたくて描いてる」感があるせいなのです(まぁこれは若干の誇張で、いくつか例外的事例はあるけど、総合的に考えての話。
 で、中でも特にジョルノは描きたくてしょうがないのです。
 ジョジョの中で一番好きなキャラはと聴かれれば、もう迷わずブチャラティだし、書式にのっとって(笑)言えば好みの男子もブチャラティ。でも描きたいのはジョルノ。
 これ以上は自分の中で言語化できそうにないので後略するけれど、とりあえずくだんの歌詞は「まぁ、ありうるかもー?」と今は思っているのです。

2004年10月12日

大和名瀬『平安あぶない乳兄弟』

 いやはやすごいタイトルだ。もう少しなんとかならんのかと思うが大和名瀬だからなぁ…。
 かなり古い連載だったみたいだけど、きっとちんつぶが売れたからコミックス化したのだろう。熊のような右大臣とか、それを奪い合う帝(麿顔)と東宮(幼児)とか、白塗りの左大臣とか、ヘンなキャラだらけの上に美形キャラだけではないのがよかった。桜花の君が好き。できれば続きというか新作も読みたい。

BENNY’S『可愛いダーリン』

 BENNY’Sの初コミックス。男性向け出身という先入観をもってみるからか、なんかやはりちょっと違う…。エロスの描写がそれっぽいんだけど、ただそれだけではないんだよね。男性向けやってる人はこの人だけじゃないし。なんだろう。とりあえずかなり萌えが足りないのは確かだ。絵はよいというか、やはり漫画に向いている絵だとは思った。
 ところでこの人の性別がいまだにわからん。ほんとに男性なのだろうか。

みはしあん『フォレストグリーン』

 表紙絵はそこそこ上手いと思ったのだけれど、本編ではキャラの顔が逆三角形すぎで、体型が子どもっぽくて読むのがしんどかった。内容はトラウマをかかえた美術学校講師という…なんか最近トラウマ癒しもの流行ってない?それとも昔からなのかなぁ。正直飽きてきたなぁ。

帰り道

 あぁもうイライラする。電池も残り少ないというのに突然オクトパスガーデンを聴かされるわたしの身にもなってくれiPODよ。いくらランダム再生といったって、こういうときは気を利かせてイッツオールトゥーマッチとかアイアムザワーラスとかをかけるもんだ。つーかプレイリストをつくれ自分。
 しかし天啓のようにピロウズのBeehiveをかけてくれたのはなかなか粋だね。買ってからここ数日聴いていなかったけど、今日聞いたらイントロがピロウズらしくなくって蝶良いと思った。その未来は今は未だ微妙だけれど。
 などと思う帰り道。

2004年10月13日

コミックランキング更新

 鳥人ヒロミは時々読みたくなるが最近またいくつか再読した。「成層圏の灯」シリーズはまだ正直微妙(いや好きなんだけど、でもイタいものがあるのだ)だけれども『セミ・シングル成層圏の灯』(絶版?)収録の短編「薄紅」はやっぱいいよなあぁ!と思ったので。昭和初期。金貸しと医者。…あぁもう、参る(笑。だから『彩おとこ』も好き。
 本仁戻のリカ、これもまた読んじゃった。やっぱ面白いよー。続編読みたいよー。と思った。しかし大分理解したつもりだったけど、まだわかってないことが結構あるなぁとも思った。特にテツのモノローグはほとんど狂人だからか、「ぼく」って誰よ、とか「君」って誰よ、ってのが結構勘違いしてた。
 今市子のB級グルメ、本誌の展開が面白かった。確かにカレーパン一個で大騒ぎしてるのが彼らにとっては幸せなんだろう…。
 荒木飛呂彦SBRは連載再開ということで、やっぱ燃えるなぁと思った。

映画『シックス・センス』

 『シックス・センス』を見ながら仕事をした。
 …どっちかにすべきだった。仕事は終わらないしあぁ後悔。
 結構面白かった気がしますが気がするってなんだよって感じだ。
 追記、あの映画のココがわからない まとめサイトを見ていて思い出したんだけど、『リクルート』のオチがいまだに腑に落ちない。このサイトを見てると、字幕に問題があったんじゃないかという気がしてきた。DVDで見ようかなぁ…。

2004年10月14日

石丸博子『hush!』

 内容・絵ともに特に惹かれるものはなかった。というか、言葉での説明が多すぎる。漫画なんだからそれはある程度はしょうがないんだけれど、直接的な表現とか、トイメンでの説明が多いからそう感じるのだろう。主人公格のキャラ二人が見詰め合って、こうこうこういう理由だったんだよ、なんて言ってしまう場面に萎えるのだ。

福山庸治『マドモアゼル・モーツァルト』

マドモアゼル・モーツァルト(九竜コミックス)
福山庸治著

 割合面白かった。わたし好みの「とりかへばや」ものだし。でもどうにも絵がなぁ。解説者が褒めちぎっているけれど、あまりわたしの好きな線・構図ではなかった。
 それと、最近どーにも九龍コミックスは一歩ひいて見るようになってしまった…。

携帯と状態

 最近思うのですが、こういうブログ的な文章を書いていると、平気で敬体と常体がまざってしまうのがあなおそろしやですね。でもたぶんわたしだけじゃないと思うのですよ。敬体は閲覧者を意識して、常体は半分以上独り言として書いている気もしますが、どうなんだろう。見る人によっては体がごっちゃになったアホみたいな文章に見えるのかも…。今日それで生徒を注意したばかりだし…。

泉ひと粒『鮮度良好』

 なんというか、あまり物語が存在していなかった気が…いやエロだけとかいうのでもなくて、いやそれもあるんだけど、なんだろう…。余韻がないのも理由のひとつかも。どうでもいいけど、色黒の人に貼るトーンはもすこし薄いのがよいと思う。

2004年10月15日

『愛してるぜベイベ』とか

 最近のメインストリートな少女漫画(りなちゃはもちろん、花とゆめくらいまでを含む)は、低年齢化とかエロス志向とかわたしのニガテな要素が増えてきたためほとんど読んでいないのですが、りぼんに『愛してるぜベイベ』とゆー漫画があるそーなんです。わたしはもちろん未読なのですが、どうやら幼児ゆずゆちゃんと高校生結平くんカップルのお話ということだそうです。わたし的にはその設定って面白いの??という疑念が以前からあり、手に取ろうと思ったこともなかったのですが、今日電車でこの漫画の中吊り広告を見てちょっとびっくり。高校生男子の彼女だかクラスメートだかという女子のセリフが「妬きますよ?もてますから結平くんは」って、なんですかそのおっとこマエなキャラ(笑。このセリフだけ見ると、あんたはジョルノ・ジョバァーナかって感じで、蝶カッコいいじゃないですか。こんな女の子が出てくる漫画なら、ちょっと読んでみようかとまで思ってしまいました。
 ヤングチャンピオンのブラックジャック企画で青池保子が描いているのも読まなければです(青池さんのような少女漫画はまだゼンゼン読んでます。ちらっと立ち読みしたら、少佐が怒ってたり、AくんがPCでBJの情報出してたり、伯爵が品定めしてたりと、エロイカシリーズそのまんまのよーな雰囲気で、ヤングチャンピオンという雑誌において強烈な違和感を醸し出していたので、ついにやにやしてしまいました。もったいないので、ちゃんと買ってきて読もうと思ってます。

2004年10月16日

フレグランス

 イブリンがどうにも最近よくないにおいがする。わたしの体臭とか体質がかわったのか、それともイブリン自体が変質してしまったのか。うぅ、確かに買ってから二年は経っているけど…。でもつけたての匂いはそんなに悪くないんと思うんだよね。やはり体質変化なのかなぁ。なので最近は使いづらいし、考えるのがめんどくさいのもあって、アナスイとかハッピーを良く使ってます。ノート的に子どもみたいだし、人とかぶりやすいのでちょっとどうかとも思うんだけれど。
 今日は台車に乗りました。つかれた。

2004年10月17日

コミックライティング

 中間テストつくってます。
 それはさておき。
 昔はものっそい勢いで感覚だけで漫画を描いていたのですが、大学に入った頃からだんだん頭で考えて描くようになってきましたし、その方が性にあってるみたいです。今はプロットはメモとって、台本をPCで打ち込んで、コマ割の確認のために簡単なネームをきって、難しい場面などはラフスケッチを描くまでに成長しました。遅いか。
 それにつけても、わたしは昔から「スクリーントーンと雲右衛門が大嫌」で、これは今でもほんとにいやでいやで仕方ありません。しかしやはり愛ですね、やはり。だってトーン貼るだけじゃあなくって、削ったりもしてるんですよ!このわたしが!すべてはジョジョのためですよ!…同人誌というメディアが漫画家を養成するのって、むべなるかなですよね。
 トーンといえば、クローゼットの中から昔のトーンが大量に出土して仰天しました。破格値と巨大さで一時よく売られていたワイドスクリーンは、当時から低質だなぁと思ってたけれど、数年を経た今、もう使い物になんない状態です。でもデリータやICはまだ大丈夫(…。それにしても、わたしは道具に関しては無頓着なほうなので、あるものを買うというタイプなのですが、あまりにいろんな会社のトーンが手元にあるのでびっくりしました。トーンの大手会社がどんどん入れ替わっているってことなのかなぁと思います。高校の頃はデリータだったし、大学の頃はIC、あとこないだ買ったのはマクソンでした。

2004年10月18日

藤田和日郎『からくりサーカス』34

 大分以前から思ってはいたけど、もうこんがらかってきたよ。一体何が描きたいんだろう。
 以前も書いたけれど、もう今は鳴海とマサルの再会、そして鳴海としろがねの融和もしくは鳴海の記憶復活しか目当てがないので、鳴海がほとんど出てこない今回はほんとにつらかった。しかしやっと最終章だそうなので、そろそろなんとかなるだろうと期待。

 ミニストップで牛が飲み物を買っていた。

 顔は男だが乳牛だった。

 iPODにゲンスルー、サブ、バラO-ZONEの「Dragostea Din Tei」、通称マイヤヒーを入れたので、朝からリピートしてずっと聴いていました。かなり中毒。詳しくはまた後日に。

2004年10月19日

高尾滋『てるてる×少年』9

 えーと、正直アレですね、最近しのがムカついてきた。いや彼女は悪くないんだが。才蔵の背負うものと彼の性格の描写があまりにあまりな対比になってしまうからかなぁ。いやしのだって背負ってるものとかは重々しいんだけれど。なんだろうここのところのこの差異は。うーん、最初の頃はしのぶもほほえましく思って読んでいたんだけれどなぁ。
 あ、別に義人さん×才蔵だからしのぶがムカつくわけではないんですよ(笑。いやホント。しかし「しのぶ様に会わなければ…………ぼくはあなたのために死ねたと思う」て…ちがうでしょ、あんたたちは両親の仇をうつために御城にはむかってるんじゃん、狙ってるの? 狙ってるのか???
 あ、あとこの漫画も人間が増えてよくわかんなくなってきた。完結したら読み直そう。

2004年10月20日

杉浦志保『SILVER DIAMOND』3

 杉浦志保『SILVER DIAMOND』3(冬水社)

 待ってましたよ!
 冬水社だし(流通に乗らない)あまり知られてないだろうし、知ってほしい作品なのであらすじをば。
 ふつうの高校生・羅漢の庭に突如現れた千鋃千艸(せんろうちぐさ)は、砂漠と化した異世界からやってきたという。千艸は罪人一族・千鋃の生き残りであり、体がほとんど植物化しており死ぬことはない。しかしその世界の「王子」に刃向かったために、異空間へとばされたのだという。「王子」の正体は植物を枯らせてしまう「妖芽(あやめ)」であり、そのことは千艸しか気づいていない。千艸は「王子」と戦うために、植物を成長させることのできる「沙芽(さのめ)」が必要だと言うが、羅漢こそが幼い頃にこちらの世界にやってきた「沙芽」であったのだった。
 というお話。うーん、あんまうまく要約できないな。実際はもっと面白いんだよ~。千艸の不器用・無表情・常識なしなところとか、脇キャラ(重華成重と蛇の虹とかね)もいい味があるし、ラカンがそれらみんなをひっくるめてメロメロにしてくとことか(笑。しかし今書いてみて思ったけど、…ジョルノ?というか木蓮?(笑。うん、どっちもなんだか違いますが(笑。
 3巻は王子が来たりなんだりで急展開はしているけれど、なんとなくつなぎかなという巻だった気がする。あと急に庭に樹が生えてくるのはちょっと唐突だろうと思ったんだけど、後からそうだったんだ!と納得できたしあの展開は面白いと思う。次も楽しみだ。

真崎はるか『アニメ店長B’店長候補生』1

アニメ店長B’店長候補生(1)(IDコミックス/ZERO-SUMコミックス)
真崎 はるか

 島本和彦版のときも思ったけど、せっかくアニメイト(仮)を舞台としているのに、なんだかうわっつらだけという感じで、メイトである必然性を感じない。だから面白くない。もっと業界のパロディとか入れちゃえばいいのに。まぁいろいろ問題があるのだろうけれど、それくらいしないともったいない設定。

2004年10月21日

猫田リコ『少年地獄』

 どうした猫田リコ。最近よくわからない度が上がりっぱなし。設定と、感情の動きと、展開、すべてがバラバラ。以前は不思議系ながらも味があって、時に感嘆させてくれる物語があったと思うのだけれど…。これはうがちすぎかもしれないけれど、ビブロスで書き出してから特にそうであるような…。
 「二人は罪に沈む途中」などは以前の猫田リコっぽいしそこそこおもしろかったんだけど、いかんせん後味の悪い系の話だ。うーん。

2004年10月22日

しるこを食ふの記

 映画版デビルマン、まぁゆずり内常識的には、見ないが九割、でも「カワユイ双子が出てんのよオォォ」という出歯亀的興味が一割だったのですが、あまりにあまりな出来らしく、各界の反応がおもしろすぎです。…あの双子のデビルマンとサタンのヴィジュアルは今でもカワユイと思うけど(しつこい。
 昨日からおしるこが食べたくて、ねりあんを買ってきて作ってみたのですが、どうもイマイチ。のどが乾くばかり。うーん、おしるこの作り方のミソが知りたいです。
 あと梅園のあわぜんざいが食べたいです。大丸か浅草本店しか知らないんだけど、どこかに行きやすい店舗ないかしらん。
 大学の近くにも茶店があったらステキなのだけれど。コンビニばかりが増えていきます。駅前のあの店やあの店がつぶれて、みんなファミマになっていっています。
 あ、あと、「しるこを食ふの記」というのは三浦哲郎の文章らしいのです。らしいというあいまいな書き方はなんなのかというと、以前教科書調査をしていたときに、こういうタイトルで採録されていたテクストがあって、でも調べても当該のタイトルのテクストは見つからなかったのです。タイトルは教科書編集者がつけたものかもしれません。どなたか情報をご存じでしたらご教授ください。すごいステキなタイトルだなと思っているので、テクストも読みたいのです。

2004年10月23日

O-ZONE「Dragostea Din Tei」

 ということで再度「Dragostea Din Tei(ドラゴスティア・ディンテイ)」について。このタイトルは菩提樹の下の愛という意味だそうなので、我々風に言えばウンテルデンリンデンですね(笑。
 先日からすごくハマってしまってマヨイガにおいても頻出していたので、みごとにわたしの奸計にはまって興味を持ってくださった方が複数名いらっしゃって(笑、幸甚の至りです。
 この曲やこの曲のフラッシュ「マイヤヒー」の詳細については、マイヤヒー まとめさんをご覧になっていただければ、よくお分かりいただけると思います。UKヤフーの動画チャートでは現在JoJoやRobbie Williams、Green Dayを文字通り押し退けて2位にランクインしていて、かなり楽しいです。日本語版も出るそうなんですが、その際はぜひ来日してほしいですね。

 それはさておき、なぜこんなにじわじわとわたしの中でキているかというと、先日PVをちゃんと見て、これがうわさのアルというメンバーか、と大笑したからです(アロー?とか言ってるあたりのメガネの目がイっちゃってる人です。つーか最初に見たときにゲンスルーそっくり!と思ったのですが、よく見るとあまり似てませんね(笑。あと、PV内に出てくるキッチュなアニメ画もすごくカワイくて好みです。というわけで、そんなわたしの印象を荒木色でアウフヘーベンしてみたら(笑、すごくしっくりくるんじゃなかろうかと思ったわけで。



Ma-ia-hii,
Ma-ia-huu,
Ma-ia-hoo,
Ma-ia-haa!!

 …正直、アルの髪はやりすぎた。
 今は反省している。
 元ネタはもちろんストーンオーシャン4巻です。

 おまけ。ラブリィリンク。

 

 …というか、リンクバナーのセンスがひどすぎる(笑。公式サイトなのに。

 追記、検索してこられた方へ。たぶんお探しのブツはこれかと。

「偉人たちの代理戦争」

 教科書掲載の偉人伝について調べようと思い、とりあえず手始めにググっていて発見したのが湘南 から元気倶楽部さんの偉人たちの代理戦争でした。このページタイトルを見て、もしか「これまで教科書に採録されてきたさまざまな偉人伝というテクスト群は、実は諸イデオロギーの代理戦争であったのだ」という内容かしらんと思い、早速クリックしたのですが…、

 結論として、わがクリックに一片の後悔なしッ!でした。

「甘党のピテカントロプスはサトウキビの夢を見るか」

 ああもう今日は何やってるんだろうという感じですが、「甘党のピテカントロプスはサトウキビの夢を見るか」というデスノートコラの出来があまりに良いので、リンク。

その1
その2

 L吉、カワイイィィ!
 もうこれは男子でも女子でもモエモエになってしまうと思います!

2004年10月24日

教科書雑感

 ゼミ発表用にまた国語科教科書を調べていて思ったことなど。


 今更蝶便利サイトを発見。National Information Center for Educational Resourcesでは小中学校の現行教科書の目次が閲覧できるのです。蝶便利。蝶サイコー。
 ただ、一つ奇妙なことがありまして、教育出版の中国1年の教材「オツベルと象」が「オッペルと象」と表記されているのです。教育出版のサイトをみると、「オツベル」となっているので、サイト作成者の思い込みかなにかなのでしょう。

 ちなみにこのネタで検索してマヨイガに来られる方がたまにいらっしゃるので、備忘のために事実関係を記しておきます。

「オツベルと象」は賢治直筆原稿が残っていない。初出は雑誌『月曜』(尾形亀之助編集、恵風館)で、大正15年1月の創刊号に同タイトルで掲載。「オッペル」の表記は、加藤四郎「近代人の散歩馬車―雑誌「月曜」の創刊―」(『中央新聞』大正十五年一月二十九日付け夕刊四面)の中で、「宮沢賢治氏の「オッペルと象」は全くすばらしい読物だ。」と書かれたのが初出。この表記の件に関して、『月曜』に対しても加藤四郎に対しても賢治からのリアクションがなされた形跡は残っていない。

 教科書での掲載履歴などについては右側のエクリチュールからどうぞ。

 あと、わたしはレオ・レオニの『アレクサンダーとぜんまいねずみ』も『スイミー』も小学校の教科書で習ったんだけれど、今考えてみれば一作家の作品を二種類も採録するなんて、とてもめずらしいことだったんだなぁと思います。毎学年ごとに戦争物語の入っているおもいっきり×教×な教科書だったけど、そこんところは評価したいです。このふたつはそれだけの価値はあるテクストだとわたしも思いたいから。『アレクサンダーとぜんまいねずみ』なんてあまりに記憶が美しくて、それを壊すのがいやさに再読できないくらい大好きです。
 ちなみにわたしと同じ大学の人は、上記をふくめたレオ・レオニの絵本のいくつかは、図書館旧館の不思議な一画で閲覧できます。

2004年10月25日

麻々原絵里依『マカロニ』1

 マ、マカロニ。
 いくら長剣といってもなんで日本刀なんだよって感じの黒髪強面美形と、女好き二丁拳銃美形。あとわるものにねらわれてる少年。とりあえずこれで全部です。
 まさにマカロニ。てきとーで全然オッケー。美形に女装させたりなんてことも(それはマカロニウエスタンではない…。…楽しいです~(笑。
 ちょっとしんどいのはやはりアクションシーンで、つくづくこの作者は動きを描くのがうまくないなぁと思う。美形二人の丁々発止も、その剣のとその銃の突きつけ方というか軌跡はありえないだろうとちょっと萎える。あと物語展開が地味というかお約束というかありきたりというか。とくに最初のあたり。どうにもつまんなくはないけど微妙な、こういうのすごく麻々原絵里依的。
 でもまぁまだまだこれからだと思うし、美麗な絵はやっぱりステキだし、これからも楽しみに読みまっす。

木々『ラヴ ミー テンダー』2

 

 線がまた微妙に変わったような。でもこれもきれい。
 サエはやはり一樹なのか~というのが若干がっかり。直行だったらよかったのに。直行の行動は今回もいろいろ楽しくてよかった。でももっと直行と百合香ちゃんとのからみが見たい。一樹でもいいんだけれど、今回の話からすると、一樹はいつか巣立っていってしまうのだろうか…さびしい…。
 それにつけてもルチルは季刊だから新刊を待ちくたびれてしまう。つぎは一体いつ出るんだろう。

2004年10月26日

神奈木智・穂波ゆきね『凛-Rin-!』3

 惰性というかもはや慣性の法則に従って購入。
 うーん、うーん…。香一の小爆発っぷりとか面白い部分もあったものの、やはり全三巻もかける内容ではなかったよ。そしてキャラクターの特徴づけにがんばっているし、三冊もかかってそれを描き出そうとしているのにいまいちどのキャラもしっくりこないのは、絵のせいが大きい気がする。そのあたりどちらも穂波さんの手腕にかかっている問題な気がするなぁ。コミカライズのうまい人だと思ってたんだけど、どうにも「君には勝てない!」あたりからぐだぐだ化している気がするのだけれど…。絵もちょっとそんな感じ。「ヤバい気持ち」のような作品をまた書いて欲しい。

「オール・ビートルズ」

 やっとiPODで聴く曲をプレイリストで指定することにしたんだけれど、プレイリストってすごく今の気分が反映されているモノである気がするので、書き留めてみます。
 今はビートルズオンリーです。これらの曲をシャッフルして聴いてます。これだけ聴くと、最寄り駅から勤務先まで到達します(笑。

□今の気分な曲たち
I'll Follow The Sun[Beatles For Sale]
Dig It[Let It Be]
Baby You're A Rich Man[Magical Mystery Tour]
For No One[Revolver]
I Want To Tell You[Revolver]
You Won't See Me[Rubber Soul]
Wait[Rubber Soul]
Dear Prudence[The Beatles (Disc 1)]
Happiness Is A Warm Gun[The Beatles(Disc 1)]
Don't Pass Me By[The Beatles(Disc 1)]
Cry Baby Cry[The Beatles(Disc 2)]
It Won't Be Long[With The Beatles]

□まぁ今の気分でも聴けるかなという曲たち。
Any Time At All[A Hard Day's Night]
Mean Mr. Mustard[Abbey Road]
I'm Only Sleeping[Revolver]
I'm Looking Through You[Rubber Soul]
The Continuing Story Of Bungalow Bill[The Beatles(Disc 1)]
Rocky Racoon[The Beatles(Disc 1)]
Everybody's Got Something To Hide Except Me And My Monkey[The Beatles(Disc 2)]
Helter Skelter[The Beatles(Disc 2)]

□聴き飽きてはいるけれどいつでも聴ける曲たち。
A Hard Day's Night[A Hard Day's Night]
Let It Be[Let It Be]
Strawberry Fields Forever[Magical Mystery Tour]
I Am The Walrus[Magical Mystery Tour]
Hello, Goodbye[Magical Mystery Tour]
Revolution[Past Masters, Vol. 2]
Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band[Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band]
All My Loving[With The Beatles]

「仙台ダイヤモンドクレイジーズ」

 ライブドアの球団名が「仙台ライブドアフェニックス」に決まったそうで。ダッセ。ダサイなんていうダサイ形容詞が相応しいよまったく。馬鹿なライブドア。仙台ダイヤモンドクレイジーズだったらそれだけでコアなファンが数万人(このあたりの数字はよくわからないけれど)はできただろうに。そんで、球団マスコットも荒木飛呂彦が描いたりしたらもう…。
 おもしろ球団名はMRI(モナー総研s03)さんにて(ソース:朝目新聞-asame.comさん)。
 …まぁ、正直あまり野球に興味はないのですが。

 いやいや待て待て、「仙台クレイジーダイヤモンズ」じゃないじゃあないか(笑。

2004年10月27日

西田東『目を閉じないで』

 今市子推奨の西田東。
 わたしも大好き西田東。
 …だけどやっぱり表紙を見ると笑ってしまうの。
 西田東のカラー絵は確かに図画の時間のようなんだけれど、だからといってこの表紙はどうなのか。まぁそんなことはどうでもいーや。西田東が絵が上手くなってしまったらきっと淋しいだろうし。
 表題作はふつうに面白かった。お風呂のあたりが笑えてなさけなくてかわいくてよい。「片想い」「言葉に出来ない」はちょっと当て馬キャラたちが不快で、全体に不満がちょっと残る。しかし後者の「ロシア系みたいな」キャラはめずらしく(失敬)外見が可愛らしくてよいかんじ。「許されるもの」はよかったなぁ。弁護士のキャラ、過去、それを納得させうる描写、せつなくてよい。あと描き下ろし、まさか彼らの話が来るとは思わなかった。正直あまり好きな話ではないのだけれど、彼らが生きていたってことでまぁよかったよかった。考えてみれば西田東もアンハッピーエンドはしない人かも(ちなみにわたしはアンハッピーエンドが大嫌いなので。

2004年10月28日

十月下半期に読んだものから。

 前回のヴォネガットと香山リカは読了。ヴォネガットは内容的に末尾がつらかった。あまり好きな終わり方ではなかったから。リカちゃんは最終章斜め読み。
いろいろなエクスキューズがむなしくこだまするのがせつない。





点と線(新潮文庫)
松本 清張
 
「アレ」の存在に作品後半まで気づかないところとか、まぁはっきり言って、今となってはあまり読めたものではないんだけれど、清張の社会派ミステリの、さ
らには日本の社会派ミステリの嚆矢だと思えば仕方ない。末尾が若干グダグダなのもそういうことで。それに時代性とか、そこここに面白い部分はあった。

フランチェスコの暗号〈上〉(新潮文庫)
イアン コールドウェル、ダスティン トマスン
  ネルソン・デミルの言葉ということだが「フィツジェラルドとウンベルト・エーコとダン・ブラウンの共著はこうなる!」という帯は大言壮語にもほどがあるの では。というか、こんな文句にダマされるわたしもわたしだ。でも買っちゃうじゃん。仕方ないじゃん(涙。  非常に読みづらいがたぶんこれは訳の問題だけではないだろう(苦心されていると思うもの。特に人物の会話やちょっとした小粋な比喩がわかりづらいという か、登場人物同士のやりとりの雰囲気や関係性が異様にとりづらいのだがたぶんこれも訳やわたしのネイションの問題ではない気がする。だが入り込めない最も 大きな理由は、ポールが卒論提出数時間前に平気で新発見資料を見せてもらいにいきながら卒論提出する気まんまんに見えるところかもしれない。しかもその約 束の時間まで間があるからと友人らとゲームに興じるポール。タフト教授の特別講義を聴きに行くポール。理解を超える。何度も誤読しているのかと自分を疑っ た。アメリカではこういうこともありなのだろうか。まぁ結局出さないのだろうけど。  しかしやはり話題になっただけはあって、ミステリ的な部分に入ると引き込まれる。ミステリの中でもわたしの好きな文化史もの&設定ものだし。映画には向 いてるかもね。公開されたらたぶん見に行くと思う。映画なら、いろんな違和感もなくなるのではという気がするから。あ、下巻も読んで判断すべきかそれ は…。
宇宙の呼び声(創元推理文庫)
ロバート・A・ハインライン

 まだわりと最初のほうで読みさし。何か帰りに読むものを買おうと思って立ち寄った割合大きな書店の文庫コーナーで、小一時間彷徨って、これという本が一冊も見つからなかったので、生け贄として購入。
 ハインラインはちょっと笑えるくらいがいい。しかし訳がなぁ。SFの訳って、同作者の福島正実訳『夏への扉』を規準としてしまうから、何を読んでもしんどいのだけれど。

2004年10月29日

「あなたの漢らしさを鑑定」

 カゼをひいたようです。
 すごくボーっとしているのです。
 書くこともないので漢度を計ってみました。

あなたの漢度は
123
あなたはほぼ漢と言っても間違いありません. あなたは漢として必要な要素を全て兼ね備えています. あとはそれを上手く活かせるかどうかということです.

 IQと同じくらいの標準数値を指定しているのかな、つまりたぶん120くらいから漢みたいです。生物学的にも社会的にもわたしは女だけど、つねに漢ではありたいものです。
 「あなたの漢らしさを鑑定」(ソース:FINALEさん)より。

2004年10月30日

禁断症状中

 アレが切れて苦しい。
 始終イライラする。
 少し熱っぽい気もする。
 外は雨。
 暖房を入れている。
 冬になる。

 気を紛らわす。
 仕事しなきゃ。
 漫画も書かなきゃ。

 アレが切れて苦しい。

 明日晴れたら、アレを買いに行こう。

2004年10月31日

中村春菊『純情ロマンチカ』4

 連載ペースのわりにはコミックス出るのはやいよなぁ。というか美咲とウサギさんの関係はなんにも進展してないけど。やっぱりその意味でも「純情エゴイスト」の方がメインである気がする。ヒロさんと野分。いつも読んで赤面しまくるのだけれど、まぁそれが売りな訳で。今回もまたやってくれましたねハゝゝゝゝ。
 あとは人体がもう少し人体になってくれればよいのだけれど。
 そいえば、こないだ角川の雑誌でたしか「純情テロリスト」というタイトルを見て、ああまた新シリーズはじめんのね、と思ったんだけど、あれは誰の話なんだろう…。知りたいけどコミックス化まで待とう。

松本花『がっこうのせんせい』2

 つまりわたしは黒髪センターパートでメガネのきつい目の子(BFCの寮長さんとかパピヨンとか)が好みなわけで、一巻末尾で暗示されてた銀と先生のほのかな関係を目当てにしていたわけで、表紙を見て、雪と…誰!?と思ってちょっと期待していた話とはちがうのかなと思っていたんだけれど、…、

 雪。もうね、雪ね。雪の少年時代。まさに王子様。そして飼い主のピアノの先生とお隣の和服少女。雪のゆれうごく猫心。そして黒猫、野良との出会い。成長する雪。ちょっと綿の国星みたいな雪。せつない別れ…あぁもうたまらんのですよ!
 
 雪が今あの学校に一人で居る以上、飼い主や野良との別れは決定事項としてあったわけなんだけれど、書き下ろしを読んですごくすごく期待してしまった…野良再登場をぜひ。番外編でも書き下ろしでも、野良と雪の再会を描いてくれたら、松本花にずっとついていくよ。



2004年10月 アーカイブ

もくじ

 松本花『がっこうのせんせい』2
 中村春菊『純情ロマンチカ』4
 禁断症状中
 「あなたの漢らしさを鑑定」
 十月下半期に読んだものから。
 西田東『目を閉じないで』
 「仙台ダイヤモンドクレイジーズ」
 「オール・ビートルズ」
 神奈木智・穂波ゆきね『凛-Rin-!』3
 木々『ラヴ ミー テンダー』2
 麻々原絵里依『マカロニ』1
 教科書雑感
 「甘党のピテカントロプスはサトウキビの夢を見るか」
 「偉人たちの代理戦争」
 O-ZONE「Dragostea Din Tei」
 しるこを食ふの記
 猫田リコ『少年地獄』
 真崎はるか『アニメ店長B’店長候補生』1
 杉浦志保『SILVER DIAMOND』3
 高尾滋『てるてる×少年』9
 
 藤田和日郎『からくりサーカス』34
 コミックライティング
 フレグランス
 『愛してるぜベイベ』とか
 泉ひと粒『鮮度良好』
 携帯と状態
 福山庸治『マドモアゼル・モーツァルト』
 石丸博子『hush!』
 映画『シックス・センス』
 コミックランキング更新
 帰り道
 みはしあん『フォレストグリーン』
 BENNY’S『可愛いダーリン』
 大和名瀬『平安あぶない乳兄弟』
 思わず描きたくなる…
 天王寺ミオ『君に会いに行く』
 心斎橋パルコ『デリキス!』
 葛井美鳥『ショットガン・マリッジ』
 立野真琴『YELLOW』4
 「Back seat dog」
 お金がない
 セックスピストルズッ!
 100s『Honeycom.ware/B.O.K』
 それでは音楽、音楽…
 マイヤヒーフラッシュ
 『その未来は今』
 キタさん
 水原ちひろ『恋人はボディガード』
 七星秋生『王子様のお気に召すまま』
 すずはら篠『Drive Me,Crazy』
 十月上半期に読んだものから。
 本橋馨子『バイオレンスで死にな』2
 徳弘正也『狂四郎2030』20
 ファッション
 ほんかくサスペンスまんが
 ライブドア
 タッチタイピング
 木下けい子『君のハルジオン』
with Ajax Amazon
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