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2011年10月01日

ジョルアバについて@ついった。

 なんかこのところ仕事がキツイのです。
 で、書くこともないし愚痴はあんまし書きたくないので妄想するよ!

 それはさておき、このエントリーのタイトル、なんだかいまさら過ぎて、逆に腰が引けてためらう感じで(笑、けどジョルアバについてはまだまだ全然考えたりてなかったなあって、ウェザアナのこと考えてて気付かされた感じ。
 とりあえず、こないだ、といっても結構前についったで考えてたことのログから、ちょっと説明(#)をくわえて再掲しておく。

6月26日
中身の入れ替わりについて。前にも話題になってた気もするが、アバッキオの外見でジョルノの中身=凶悪すぎだし、ジョルノの外見でアバッキオの中身=ツンデレなお花ちゃん、どっちも萌える。
基本入れ替わりは、いけすかないアイツの意外な面を知ってドキドキ、だと思うので、アバッキオをキライなジョルノ(#が、入れ替わってアバッキオに惚れる展開)がよい、と思って気づいたのだが、そういうジョルノ書いたことない気がしてきた!まだまだ奥深いなジョルアバ…
あと若草物語。長女=ブチャラティ、次女=アバッキオ、三女=ミスタ?フーゴ?、四女=ジョルノ。特に意味はない。三女ジョルノで四女ナランチャかなあ…四人は中途半端か…。
ブチャ、アバ、ジョルの兄弟設定がいいなあ、と(#だから別に三兄弟でいいのね)。長男に反抗する次男と、手のかからない三男、しかし裏では熾烈なる長男の取り合いが。

6月27日
きのうのジョルアバのつづき。つまり、なんだかんだありつつも、(#今まで描いてたジョルアバは)両思いか、それが視野に入った状態ばかりであったのだ。だからそれを崩すのだ。
ブチャラティはガチノンケ。彼にどん底から救われたアバッキオは忠誠だか行き過ぎた好意だかよくわからないがとにかく絶望的な片思い。
新参もののジョルノはそんなアバッキオの絶望的な状態(いろんな意味で)を一歩引いて見てて、どう利用しようか考案中。というところへ、
犬猿の仲、というよりはもうちょっと悪い、アバッキオはブチャラティ以外の何にも興味がないし、ジョルノも自分の目標以外に目がいかないし。
そんな閉塞状態へ、大嫌いな世界を見下ろして、待ってたんだ、キミと出会う日を、な感じ。たったひとり、キミは僕の味方、な感じ(ピロウズ「カーニバル」)。
(#勝手に引用:jolyne0501 棘草マリイ@chloesmurmur 見下ろして、ってゆってるのはどっちなんでしょう?!僕の見方、ってゆうのは。)
@jolyne0501 わーお付き合いくださってありがとうございますv両方ともどちらも、で考えてますー。ふたりとも世界にはじかれた気分でいて、そして全く予期しなかった、不本意な味方を得るといいなあ、と。

6月29日
妄想のちょっと続き。アバッキオ…ブチャラティが連れてきたってことでいじめるも、基本ジョルノ眼中になし。任務で助けられても(@犬の床絵)あんまし感銘もうけず。
ジョルノ…ブチャラティには心酔してるらしいけどなんか世界と乖離してるアバッキオは、このままではきっと薄命の運命だろうなと客観的にそう考える。利用できるならするつもり。
そんな閉塞のなかで、アバッキオは「大嫌いな世界を変革したい」ジョルノに気づき、また自分が「待ってた」のはブチャラティではなくジョルノだと、気づくのよ。何かがあって。たぶん。
好きでも嫌いでもなかったはずの、どうでもいい相手同士が、たったひとりキミは僕の味方、だと気づく過程のお話になるのだ。…とか書いてて気づいたんだけど、こういうのあたしのツボなんだろうなあ多分…やはり萌えって奥深いなあ…。
あっそうか、ジョルノがキライな世界(弱いものが踏みつけられる世界?)は、アバッキオが逃げたい世界(自分が悪事に手をそめてしまった世界)でもあるのだろう…もう寝よう。

2011年10月03日

杉浦志保『SILVER DIAMOND』24

 もうよくわからなくなってきたから、完結したら読もう…ということで積んどこうと思ったんだけど、読むものないから読んじゃった(笑。

 かなりのクライマックスというか、世界終了が終了ぽいんだけど(笑、次巻の予告をみるとまだ続くっぽい?ホシノミコトはほぼ片付いて、妖芽の王子と金隷もあとちょっとっぽいけど、こんどは終了のその「後」がメインになるっぽい?

 ホシノミコト関連の話で、この物語の敵が王子ではなくて神というか「運命」だということがわかって、それはとても面白かったんだけど、なんというか、言葉や描写のひとつひとつが悪い意味で素人っぽくて、ちょっともったいなかったなあ…。
 なんだろうなあ、語彙が限られててつたない感じ。それと、すべての発話がこの作者の言葉そのまんまという感じで、ラカンが話しても千草が話しても、誰が発話してもレベルがかわらないというか…。もうちょっと世界に奥行きがほしいなあ。言葉の薄さは、そのまま世界の薄さにつながってしまうから。この作家さんの、ある種の素人っぽさは魅力でもあるとは思うんだけど、扱うテーマ自体はいつもかなりどっしりしてる気がするので、なんだかちぐはぐになってしまう気がする。勿体無いなあ。

2011年10月05日

ジョルアバについて@ピロウズ、その1。

 もうぜんぜん忙しいので書きためてある分を出しておく!
 しかしまあ、ソングフィックというのは同人黎明期からすでにかなりイタい行動だったんではないかと思うのですが、でも考えてる間は相当楽しい。見逃してくれー。

 というわけであらためて、
 カーニバルはやっぱり、ジョルアバどっちの視点でも解釈できちゃう。
「観覧車に独りで暮らしてる。大嫌いな世界を見下ろして」ジョルノもアバッキオもそれぞれひとりで、ままならない大嫌いな世界で生きていて、「手をのばしても、報われない時代。救われない未来」という閉塞の中、「待ってたんだ キミと出会う日を」「待ってたんだ ここでこうなる日を」青天の霹靂的に、出会ってしまう。まあ、「こうなる」というのはアバ茶なわけですが…。
「去っていった連中の足跡に、効き目のない呪文で祝福を。軽くなった頭でうたいたい」ジョルノをいじめた奴らやろくでもない母と父、アバッキオが別れざるをえなかった同僚やおそらく家族は、もう過去の存在で、でもだから身軽になって、そして「たった一人、キミは僕の味方」といえる相手に出会って、「二人同時に 、夢で見たのさ。生まれ変わった時代、虹のかかった未来」何かが見えるとよいね。

 あと、こないだマリィさんとカラオケしたときに、レディバードガールがまさにジョルノじゃないか、とかいまさらに気づいて二人で大受けしてたんだけど、「初めてキミと出会ったときの場面を再放送中」なんて、ジョルノ変態すぎ(笑。
「寝ぼけた風に、何度目くばせしてんだ。彼女の髪を もう一度揺らしてくれ、スローモーションで」髪長いからね!「‘大人みたいな子供'みたいな瞳で、どこを見てたの 」大人気ないからね!いやしかしこれはジョルノの方か?「どんどんすべり出して、自分じゃないみたい。だんだん不安になって、今夜も又眠れない」あのジョルノがちょっと自分を見失ってくれたらいいね!
 でも「Is this love?This is love!」なんていうセリフとかかわゆいギターとか、この曲のキラッキラした部分もなんだかジョルノっぽい、気がする。あとあのジョルノが「理由がなくちゃすぐ会えないなら何か考えなきゃ」みたいなちょっとカッコわるいなさけない恋をしててくれたら、しかもアバッキオに、それはとってもかわゆいなって。「古いスタンドで、新しい生き物、又作ったんだよ~」(笑。

 後半につづく!

2011年10月06日

今市子『僕のやさしいお兄さん』4

 えーと…どんな話になっていたんだったか…。
 このシリーズは、キャラが多すぎるよ…。
 なんか、作者が何を書きたいのかがよくわかんない。キャラが多くて関係性も複雑で、展開もすったもんだで、内容追うだけでいっぱいいっぱい…。キャラも、特に主役の二人はいまいち魅力的ではないというか、二人とも展開に振り回されてる上に優柔不断で恋愛話はぜんぜんすすまず、なんだかなあという感じ。

2011年10月08日

青樹總『裸の王様』

 表題作は…会社の先輩と恋人同士になりかけたら裸族だと判明し、というのはいいけど、先輩の彼女についてのいい加減さが、ちょっと萌えない…なんで裸になったのかね…。という感じで、いまいち愛に欠ける印象。
 姉の子の幼稚園の保父さんものも、保父さんの変態設定がどぎついのはともかく、やっぱり愛に欠けるよなあ(笑。
 ドM予備校講師とSな元生徒の話も、割れ鍋に綴じ蓋って感じだけど、もうちょっと愛を…。
 毛深い大学生が一つ下の学生に強引に言い寄られて、の話はビックリ展開だった(笑。受けが毛深いという設定は、以前からこの作者さんは毛にとてもこだわってらっしゃるような感じだったので、なんとなくわかる、気もする…しかしその後の展開は…びっくりだ(笑。これこのあとどうなるのか、もう少し続きが読みたかった。
 リーマンCPの雨の日の話は、良くも悪くもわりかしふつーのBLという感じだった。
 女好きの友人に惚れちゃった高校生が、妖精さんに女体化してもらって友人にデートしてもらう話は、トンデモだけど面白かった。どう展開すんのかとハラハラしたけど(笑。

 うーん、全体的に、設定や展開がトンデモだったりするのはいいんだけど、愛が足りないっぽいのがちょっと不満かも。あと、絵がちょっと変わった気がする。この作家さんの、人体がわりと安定してうまいのに、顔の中身が不安定な絵が、以前から不思議だった&人体の書き方は好きだったんだけど(笑。顔の中身は、今の絵のほうが前より好みかも。

2011年10月09日

高殿円・雪広うたこ『魔界王子』1~3

 両親を亡くしたものの、もちまえの権力欲で一人頑張ってる貴族の息子が、実はルシファーが眠る間の代理王をきめる選帝侯であるというソロモン王の末裔でございまして、悪魔たちが自分を選べとやってきて、学園生活の中ですったもんだ。

 うーん、色々不満はありつつ…。
 まず、ファンタジーなのに設定が荒い。荒いというか、原作者が悪魔学関係の設定にひきづられて自分自身の作品世界をきっちり作りきれていないんでは、という印象。あと、説明がまだあんましうまくないのもあるかもしれん。
 説明がうまくないだけなのか、ちゃんと設定が決まってないのかわかんないんだけど、たとえば、代理王候補の悪魔たちはどういう身分でなぜ彼等が選ばれているのか、代理王を選ぶのは悪魔王と選帝侯たちということだけど、悪魔王=代理王候補なのか、人間の選帝侯はソロモンだけということは他にも何人か悪魔の選帝侯がいるのか、とかよくわからん。東方のなんたらとか爵位とかも、きっちり位階などの設定があるというよりは知識をそのまま書いただけという印象。
 キャラの描写も、主人公は権力欲の権化という設定だけど困った人や悪魔を見捨てられない人なのか、とか、ほのめかしているのかもしれないけど、もうちょっとはっきり書いてもいいとおもう。主人公の3巻後半のダンタリオンたちへのいらだちとかも唐突でよくわからん。 
 漫画も、絵はかわいいけどやや不安定ぎみで、ん?これはあのキャラだっけ?と考えてしまい、ちょっと読みづらい。

 けど、キャラや雰囲気は魅力的だとも思う。
 主人公は権力欲の権化(貴族でアレではスノッブすぎ大衆的すぎだと思うけど、笑)というのも面白いし、リアリストで悪魔の存在を否定するのも、時々いろいろな理論とか研究者を引用するのも面白い。悪魔は、ダンタリオンはちょっと影が薄い気もするけど(笑、アシュタロスやシトリーはかわいい。賭け事だいすきな執事とか、いきなり牧師として学校にやってきててちょっと荒業だなあと思ったけど、しかも正体は○○○○だなんて…力技すぎる!(笑。
 そんなわけで、面白かった…というわりには文句が多いように見えますが(笑、面白かったのです。

 あ、まだ文句を言うというのもアレだけど…しかし、表紙の飾り枠はデータ集のだね…。絵ともかさなってるから、作者さんが入れたのかな。だったらいいのだけど、デザイナーさんが入れたのだとしたら、仕事してないなあ、と思ってしまう。

2011年10月10日

葛井美鳥『遠恋ディアレスト』

 しかしまァこのシリーズ、よもやこれほど続くとは思わなかった…作者さんも主要キャラの名前や苗字決めてなかったくらいなのにね(笑。いや、好きで買って読んでるわけだし、この作者さんの作品の中でも好きな方なんだけど、でもすごく面白いというのでもないし、正直メジャーに売れまくるようなお話でもないと思うので、なんだか不思議…。

 そして、よく続くなあというのは、時折他CPはさみつつ、この二人でよくお話がつきないなあ、というのもあり(笑。今回は、そういえば山崎が出張なんでしたね(笑。うーん、なんか、意外にも日常の細かいエピが書きやすいCPなのかもね。小児科医☓バーのオーナーって、あんまし見ないけど、なんかこの二人はすごくしっくり…。不思議なバランスでうまく且つ魅力的に成り立ってるCPなのかもしれない。

 まあ、この意外にもご長寿になってきた作品の不思議さはさておき、今回はまた「片恋」ということで劉CPのお話が入ってるそうで、あたし保坂☓劉はあんまし萌えなくてだって川邊先生のアホワンコっぷりのが面白いし…とか思いつつ読み始めたら、

 …えっ。

 すごいびっくりした…!そしてバンザイ!(笑。
 いやー、珍しいものを見たわ。作者さんにも予定外の長編シリーズになったせいでもあるのかなあ(笑。計算づく(保坂とのCPもふくめて)だとしたら面白いし、偶然の産物だとしてもまた面白い(笑。
 あと川邊先生が、以前は空気読めない親身になれない医者だったという設定もいいなあと思った。今後ももっと成長が見たい(笑。

 そんなわけで今回は、やっぱり、地味だけど(や、悪く言ってるつもりはないんだけどね)面白みのあるシリーズだなあ、と改めて思ったのでした(笑。

2011年10月11日

南国ばなな『福耳☆美ブラザーズ』

 ニートの主人公が美人につられた入った耳かきサロンでは、奇人変人たちが耳かきではないことをしてくれて、なんかそこで働くことになった。

 いまいち…なんか、キャラがみんな立ちきってないうちに終わってしまった気もするし、でもこれ以上うまく立たない気もするし…。
 特に、主人公がニート→耳かきサロン店員というとこまではよかったけど、キャラ薄めなのも別にいいけど、なんかいきなり耳かき化してしまったあたりでついて行けなくなった…。あんまし面白みもないし、カオスっぷりが活きてるわけでもないし。
 というかそもそも、耳かきサロンなのに耳かきはどうてもいいという時点で、なんで耳かきサロンが舞台なの??という感じ。
 カオスっぷりが売りのこの作者にしても、キャラも設定も展開もあまりにもちぐはぐすぎて笑いにも至らず、なんだかなあという感じだった。

2011年10月13日

映画『人生、ここにあり!』

 

 マリィさんにおすすめいただいて、予告編も興味を惹かれるものだったので銀座で観てきましたv午前中一回のみの上映になってたんだけど、結構人が入っててびっくりした…ん、今調べたら、渋谷でも上映が始まってた…。

 バサリア法によって精神病院が閉鎖に追い込まれたあとのミラノで、あまりのタカ派ぶりに労組から追い出されたネッロが、元精神病患者の労働組合で新規事業をたちあげてそんなこんなという、実話を元にしたお話。

 ほんとにごく単純に、とっても面白くって、とってもよく出来てる映画だなあという印象だった。

 仕事で頭がいっぱいのネッロは面白いキャラだなあと思う。一見、組合員たちにたいして相当忍耐強く、差別をせず、親切に付き合いつづけているように見えると思うのだけれど、でも一方でたんに彼は仕事人間であるというだけのことなんだろうな、とも思う。なんというか、何か目的があるのでもなく、名誉欲とかでもなく、たんに仕事そのものが目的と化してる感じの人だ。だから組合をいい方向に持っていくために、組合員にたいしても親切にしてる、って印象。もちろん悪い人ではないし、人並みの親切心とかも持ってるとは思うんだけど、その上でね。でも相手を機能としてしかとらえてなくてちゃんと人間として見てない、気持ちを考えてない、とかさんざん指摘されてネッロ自身もそれを自覚させられる事件があったし、その指摘や気づきもとても大事なのだけれど、でも相手のために、ではなく自分のために行動するからこそ、よりよい関係性や結果が生まれることもあると思うし、慈善事業っていうのは特にそういう面が重要になることも多いと思うので。
 というか、むしろネッロの恋人のサラのほうがほんといい人だよね…(涙。人格者だ。
 しかし、彼は誰かに似てるなあとずっと思いながら見ていたのだけれど、最後のあたりでケン・ワタナベ…!と思いついてしまって、なんだか笑えてしまった。

 組合員もそれぞれキャラが個性的で面白かった。
 特にルカは、なんで最後までそれなんだ、少しは成長しようよ~とか思ったんだけど、でもそういう感想もあたしのなかの暴力的権力的な「普通」による視点に過ぎないのかも、とも思った。
 ジージョも上記の「普通」という概念や「かわいそう」という言葉の意味を問いかえす、ありがちだけれどとても大事な視点を提示していて、印象的だった。のだけれど、なにしろ、俳優さんがとってもかわいかった…!!
 医者はそれぞれ、何か裏があるんでは…とか邪推してしまった(笑。

 しかしイタリアの精神病院の状況なんてぜんぜん知らなかったのだけれど、これはミシェルフーコーに観て欲しかった映画ですね…。

2011年10月14日

剛しいら『月の秘密』

 これはちょっと前に読んだ。
 執事と住んでるヨーロッパ系吸血鬼が、山出しの純朴そうな若者をひっかけてきたら、なんか狼男?でして。

 そこそこ面白かったけど、狼男の純朴/オラオラな二重人格設定は必要だったのかなあ…。というか、純朴そうな田舎の青年がメインのがよかったな(笑。金髪美形吸血鬼は、もう一声キャラ濃くてもよかったかも。大学教授に狙われるという話自体は面白かった。全般に、悪くはないけれど…という感じ。CPがもうちょっと萌える感じだったらなあ、ってとこかも。

2011年10月16日

ジョルアバについて@ピロウズ、その2。

 そんなわけでつづき。
 きのう再度マリィさんとカラオケに行き、レディバの二番はアバッキオ死後なのではないか?という話に。
「夢を見ている。目を開けたまま見ている、キミとの距離がゼロになる夢を。ここで待ってる、耳を澄まして待ってる。キミの足音 近づく瞬間を、今か今かと。Is this love?This is love!キミに会いたいな。胸が痛くて泣きそうなのは、キミのせいなんだ」アバッキオが帰ってくるのを待っているジョルノ…せつなすぎ!!!

 しかし、やっぱジョニーストロボがジョルアバすぎてせつなすぎて…これは一体どういうことだ。
「今出会った。未来を擦り減らして、出会えたんだ、戻れない旅の途中」ジョルノに出会って、まさしくアバッキオの未来は磨り減ったわけで、そしてバスに乗って戻れない旅へと行ってしまうアバッキオ…。「ターミナルはきっと別だとしても」、行き先がべつべつなんだろうなあ、という感じで淋しい…。でも「永遠じゃなくたって価値がある夜、カーニバルみたいな光を放つ」ってことは、あの数日間の間になんかあったんですか、このひとたち(笑。
 あと、ジョルノは「苦手だった、優しく振る舞うなんて。嘘をついた後の気分、逃げ出したい」というのはすごく想像できる(笑。でも、「キミはちょっと僕を油断させる術を身にまとった猫のよう」もすごくそんな感じだと思うんだけど、カーラディヴォルペでは油断しちゃだめだったのに~、って…(涙。
 アバッキオがいなくなってしまって、「傷になって治らないままの、愛の深さなんてわからない」、ゴールド・エクスペリエンスでもとりもどせない傷をかかえていくなかで、「そっと寄り添って聞こえたんだ、声無き声」といなくなったひとを幻視し続ける感じで、「手と手を伸ばして合わせたんだ。ギュッと握ってみたい」って、いつか手と手が届いたら、いいなあ、と思う。
 でも「偶然が重なって、運命の人」であり、「一瞬で燃え尽きる流れ星でも、何かを照らしたんだ。ストロボのように」であり、他の仲間とくらべてもごく短い期間のつきあいでしかないし、本人たち同士も相当不本意な、けれど運命の相手、というのはすごくもえる!!!というあたしの相当ピンポイントなツボがはんめいしたのでした…。いいんちょと不良転校生が、実は相当価値観近かったり同じ目標もってたみたいな(笑、何でお前なんかと…という相互ツンデレ、でも相当お似合い。

 あとバックシートドッグは死後のアバッキオが生者をみつめる感じでせつない。
「最終回だけ見逃してる半端な幕切れ、キミに会いたい。'もしかして'なんて罪な夢は心をかきまぜる、脇役の恋。今になって思い知ったんだ、キミはまだ あの季節を思い出せるかい。痛い程眩しかったな」やっぱりジョルノは相当眩しい存在だといい。けどけど、「僕はまだ キミの庭に繋がれてるんだ。犬の様に吠えるだけさ」だとしたら、そう!(ナカカズ123。まだつながれているのなら、再会できる、のかもしれないわけで。

 そんなわけで、このままでは淋しいし、幸せなジョルアバソング@ピロウズを探してみることにします(笑

2011年10月17日

本宮榎南『狸といっしょ』

 たぬきちゃんが街に遊びに来たら、美形のお兄さんに拾われたのですが、実は彼の正体はー。

 なんというか、文体がウェブ小説っぽい。
 そしてたぬきがおやつ食べて寝てるだけでマジ赤ちゃんでしかなくて、すごくペドっぽい…。家事をしようとしても失敗したり遊んだりしてるし、かわいいと愛でるのはわかるけど、それに欲情してる攻めがとってもきもい。せめて、かわゆいから一緒に暮らしたい→たぬき世界のルールかなんかで一緒に暮らすためには娶らないとなんなくなる→形式上嫁に迎えたら、たぬきちゃんがちょっと成長して嫁として頑張って襲い受け、とかだったらよかったのになあ。

2011年10月18日

池玲文『奥津城村の愉快葬』

 これ結構前に読んですっかり忘れていた…。ついったにも買った記録残ってないし(汗。

 表題作は、血の繋がらない兄弟の再会ラブ。奇抜なタイトルのわりに、「愉快葬」というのはまあ生前葬というだけな感じだし、しかもその設定が二人の再会のきっかけ、というだけで筋にはあんまし関係ないかな、という感じで肩透かし…。
 狐ちゃんと巡査さんの話は、積極的な狐ちゃんがちょっとまだ子どもなのでいまいちかも。
 龍神様の雨乞いの話も、水神さまの子孫で不思議な力をもってるいじめられっこと幼馴染、というだけで…。
 メガネゲイがノンケに片思いして、月イチで食事に誘いつつ、わざと嫌われようとしてる話は可愛げがあってよかったvもうちょっと長いお話だったらよかったのに。

2011年10月19日

奥山ぷく『背のびの法則』

 ハーフなのを髪染めてカラコンで隠してるイケメン転入生に、小動物的な受けがなんか気に入られまして。

 BLにおける日常もの、という感じ。友人たちもそこそこ個性揃いで、マンガっぽいけど、なごみ系としてはそこそこよい感じだった。ラブ面は…ちょっと物足りないと言うかラブの必然性がわからん気もするけど、まあ相手を独占したいという気持ちは納得できる感じ。
 服装がやや古いというか昔っぽい感じ?…同じことか(笑
 まあ相変わらず絵が可愛いので、それだけでも十分かなあとも思う。

 しかしそういえば、表紙を見たときには受けは獣人なのかと思ってたよ…(笑

2011年10月21日

亜樹良のりかず『はちみつdarling』

 きのーは樫本大進withバロックゾリステンにいちきましたvゾリステンて何ぞ…ああ!ソリストか…?やっぱベルリンフィルのメンバーだよなー^^って納得な感じだった!ヴィヴァルディとか面白い感じだったなあ。樫本大進はじめて聴いたけどいいね!バロックじゃないの聴いてみたいなー。あんましこういうこと書かないほうがいいのだろうけれど、誘ってくださった方のツテで、握手していただいてしまいましたvvvミーハーな感じにうれしい出来事でした。

 マダ男が獣医さんの家政夫になって、あら家事も獣医手伝いも意外と性に合ってるかもとか思ってたら、なんかクマ獣医さんにどきどきしはじめまして。

 受けは可愛げある青年でよいですね。
 クマせんせーはもうちょっと受けラブっぷりを見せてほしかった(笑
 しかしあとがきとかにもあったように、受けの娘の子猫ちゃんがメイン…?という感じでもあった。かわいいからいいけど(笑。

2011年10月22日

映画『サヴァイヴィングライフ』

 

 見なければならない映画が重なってて大変です…(汗。
 ヤン・シュヴァンクマイエルのサヴァイヴィングライフ、イメージフォーラムで見てきましたv

 筋としては、ある男が夢の中の女性に恋し、現実と夢とが混淆していくのだけれど実は、というサスペンスぽいお話だけれど、シュールレアリスム的な映像でよくわからなくもある(笑。
 お話自体はすごいベタで、夢は願望の表れという軸を筆頭に、フロイトとユングの諸理論そのまんま…という感じで、正直あんまし新味はなかった。サスペンスのタネも、それらの夢にまつわるよくある装置だなあ、という感じで…。
 というわけで映像をメインに楽しむ映画なのかな、とやっぱり思う。写真やCG?を使ったアニメーション的な表現は絵本のようで面白いし、随時挟み込まれる視野の狭い実写部分がより生生しくなってて、ちょっとキモいけど面白かった。
 しかし訳が微妙そう。エヴァをイブって訳しちゃったら、名前の変遷が意味なくなっちゃうじゃないか、とか。

 それにしても、チェコのアーティストの表現って、どうしてこうもよい意味でキッチュで魅力的なんだろうね!何もかもかわゆらしい…v

2011年10月23日

映画『ベニスに死す』

 ユーチューブ貼るの便利だね!公式のトレイラーが結構あってとっても便利。

 

 蜂郎さんマリィさんといっしょに、リマスター版をみてきましたvあたしはこの有名な作品を初めて見たのですよ…。

 眠くなってしまうのでは…と心配したけれど、意外にもそんなことはなかった(笑。シーンごとの尺が長いのは苦手なのだけれど、冗長さ=繰り返しが重要なんだなと思えて納得できたし(一度しか起こらなかったことはなかったことである。何が言いたいのかというと、たとえばあの繰り返しの尾行も一度では意味がないのだ、ということで…(笑。アダージェットも繰り返しすぎだけれど、同じように有意なのだろうと思う。
 あとあたしだけの印象かもしれないけど、アシェンバッハをふくめて、タジオ以外の人も物もすべてが俗悪(キッチュではない)な感じで、とても巧いなと思った。

 言葉で語られない物語なのでわかりづらい部分も多かった。でも、伝染病の過剰な描写はなんだったのか…と思ってたんだけど、あれは心臓病の描写とあわせて、(アシェンバッハの)死のイメージが蔓延するトポス、という表現なのかなと思い直した。
 アシェンバッハの死因は伝染病だと思っていたので、そうではなくて拍子抜けしたというか、あれ、と思ったのだけれど、よく考えたら死因はなんでもよかったんだろうなあとも思う。完全な美を見出したら死ぬしかない、と言われていたのだから。しかし映画の宣伝コピーにヴィスコンティが描く究極の美、とあったけれど、だから描かれているのは究極の美ではなくて、究極の美(だと思えるもの)を見出した瞬間、なんだろうなあとも思う。いや、タジオ、美しいけどね(笑。でもやっぱり究極の美、ではなくて、アシェンバッハの中での究極、というか完全な美、だよね。

 アシェンバッハのファーストネームがグスタフなので、もしやと思って今調べたら、やっぱり原作者がマーラーから拝借して名付けたらしい…でもマーラーの中からアダージェットを選んだのはヴィスコンティなのかなあ。
 ってのはウィキペで知ったのだけれど、他にも色々びっくり。タジオって、モデルの少年の名前ほぼそのまんまなのね!すごいことするなあ…。あとモデルの少年はトマス・マンが出会った当時11歳だったらしいけど、ビョルン・アンドレセンはタジオ役当時は16歳だったのか…もっと下かと思った!
 …ん?ていうか、ウィキペだとアシェンバッハは伝染病に感染して、と書かれているな…。伝染病に感染しつつ心臓が弱って、とかなのかな…いずれにしてもしかし、コレラの症状には見えなかったけど…(汗。
 それにつけても、ビョルン・アンドレセンは、この作品ほぼ一作くらいしか俳優してなくて、そして今ではちゃんとおっさんになってるというのは、なんというか稀有でたっといことである気がする。そして本仁戻が『耽美主義』で書きたかったのであろうことも、もう少しだけ分かった気がした。

2011年10月24日

遠野春日『夜の砂漠に護られて』

 実は祖父な財界の黒幕のSPとして訪アラブした受けは、王族に目を付けられてコナかけられてうんぬんかんぬん。

 受けが強いのはよかったんだけど、攻めが最初はほんと遊び半分というか遊びでコナかけてるだけで、なんか今までの遊び相手とは違うっぽい、とかゆわれてもなんだかな。なびかないからむきになってるんではないかなとどうしても思ってしまうし。あとあんましカッコよくないというか、活躍できる場面があんましないんだよね…ちょっと気の毒。
 あと受けが守ってる祖父がひどすぎて、そのひどさにあんまし意味がない気がする。受けをかわいそうっぽく見せるためだけの存在というか。かわいそう受けは好きだけど、理不尽というよりも不条理なじじいって感じだし、受けがそれでも祖父を守ろうとするモチベーションもいまいち納得できず、かわいそうさがうすっぺらい気がしてしまう。
 そんな感じで、すごくダメでもないけど、なんか全体に惜しい感じだったかなあ。

2011年10月25日

ハヤカワノジコ『えんどうくんの観察日記』

 前の席になったぼさぼさあたまのえんどうくんがなんか気になってうんぬん。

 なんか…可もなく不可もなく。ふんいき漫画なので、そういうのとかこの方の絵とかが好きな方にはいいのではないかと。すこし前に読んだということもあり、正直あまり覚えておらず、印象が薄かったんだろうなと思う。
 主役二人がなんで互いに好きになったのかという説得力がない。受けとか、なんで周囲から離れてたんだっけ?中二病?なイメージ…。周りのキャラもあざとかった印象。
 すごくダメではないんだけど、いろんな背景も見えて来なかったような気がするし、高校ものだから、雰囲気漫画だから、とかいうワクで書いてる感じ。で?と問い返したくなった。

2011年10月28日

森永あい『僕と彼女の☓☓☓』8

 カゼひいてました”!まだひいてる!

 終わっちゃった~^^
 と、言いつつも、早く結末が知りたかったのでよかったんだけどね。でもやっぱり、あたしも担当さんと一緒で、これで終わりってさびしいなあ、と思ってしまった。番外編がまだあるみたいだけど、後日談は書かないだなんて…いや、それこそが読みたいんですけど!!

 最終回あたりは大体本誌で読んでいたんだけど、最終回に加筆があってよかった。かなり筆が急いでいたものね。
 内容自体は、まあ一応収まるべきところに収まりそう、という結末だったのでよかったかな。
 最後のあたり、椎名さんがいろいろ気づいていそーな感じが、一番度量でかいのはやはりこの人だろうなあ、という感じでよかった。
 そして千本木は引いてるのにあきらがこのままでもがんばるから!とか言い出してるのがおかしかった…(笑。千本木はなんだかんだ言って、外見重視なのか?という以前からあった疑いがぬぐいされない(笑

2011年10月29日

栗城偲『冗談やめて、笑えない』

 これはちょっと前に読んだというか読みかけなんだけど。
 影が薄い受けは、ホストクラブを経営してる美形の幼なじみがすきなんですけど、まあ無理めなんで、ホストクラブでバイトさせてもらいつつ、友人のままでいるのです。

 つまんねかった…。途中で読むのやめてしまった。
 なんか攻めがきもい。薄顔の友人にかまいまくりで、ブサカワなキャラものを受けに似てるとかゆって愛でる美形、というのはいいんだけど、なんか過剰さというかわざとらしさを感じるというか…。受けのこと好き、って感じではなくて、たんに気の置けない友人って感じだし、そのうえ美形からのブサカワ認定って悪意ないにしても上からすぎる。後半読んでないので改心する(というか、受けのこと本気ですきだったのか、あるいは本気ですきになるのか)のかどうかわかんないけど、少なくとも初期設定の攻めはなんとなく感じ悪い気がした。
 受けは、自分は攻めにつりあわないからとか地味だし裏方に徹しようとか一歩ひいた感じで、かわいそう受けになりそうなんだけど、他の人への受け答えとかが皮肉屋っぽいというかいちいち感じ悪い気がして、それはあたしの主観にしても、とにかく話し方からは健気な感じがぜんぜんしない。だからキャラ設定がよくわからんし、美人ではないけどマジメ…ということで攻めの他にもファンが増えて行ったりしても、ぜんぜん感情移入もできない感じ。
 なんか攻めも受けも、ありきたりでないキャラを書こうとして力みすぎて、結果斜め上に進んでしまったのではなかろうか、というような印象だった…。

2011年10月30日

深井結己『情熱のイングリッシュローズ』

 シェフの修行のためにパリに行こうとしてたら、あるトラブルから貴族の攻めに観光案内されることになって、なんかすごく気が合うのだけれどパリにそろそろ修行先に向かおうとしたら監禁された。

 なんというか…安易すぎるというか適当すぎるというか。恋を知らない外国貴族と、彼にそれを教える結果となる平凡な日本人…というだけだ。
 そして、修行予定先のパリのレストランが攻めの弟の店だったり、なんかフランスの話なのかと思ってたらイギリスだった(笑。まあイングリッシュローズではあるけれど、なんもイギリスっぽくないのだもの…。メガネはいいんだけどね…。
 受けも料理がうまいのかなんなのかよくわからんままに、最終的にあんなことになって腑に落ちない…。
 絵もあいかわらず荒いし、ハイソなタイトルのわりになんだか残念な内容だった…。

2011年10月31日

桜遼『軍人と仕立て屋~テーラーメイドをもう一度~』

 髪を切りに行ったら、隣りの席の男のお客さんと男性美容師さんが、ニュートリノがどうとかゆってて異次元だった。

 この作家さんは絵がうまくならないなあ…というかよけい雑になったような…。よく見ると表紙もデッサンおかしいなあ…。
 表題作は、軍服をしたててやるとその軍人が必ず生きてかえるといわれるテーラーと軍服仕立ててもらいたい軍人さんの話。話は悪くはないけどあっさり。
 たしか他にも作品があった気がするけど、覚えてないや…。

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