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2008年10月01日

今市子『僕のやさしいお兄さん』2

 僕のきれいなお兄さんじゃなかったっけ。
 母のもと再婚相手の連れ子というぜんぜん義理すらないお兄さんは、二丁目のエトワールの美形だけどふだんは天パ、でも主人公はお兄さんに惹かれて仕方ないのですvという話?
 ほんとはもっと複雑というか、いくら今市子にしたって人間関係複雑すぎだろう!という感じの、シリーズなのですが。

 もう一人の兄、母違いの兄は、ノンケで女タラシでワガママなのにどこかにくめない。きれいな、もといやさしいお兄さんは、主人公にはつれないのに、この義理兄には妙にやさしくて、ていうかやさしいお兄さんなのは主人公以外の人にたいしてばっかり。

 しかし当のきれいなお兄さんは、実は主人公が気になって仕方なくて、血はつながってなくても兄弟なのでそれはまずいと、ついついつれない態度をとってしまい、時折自制きかなくて押し倒してみたり。

 つまり、なんか義理兄もワガママで、きれいなお兄さんも自分勝手で、なんかイライラするのですよ!主人公は貧乏くじばかりひかされてかわいそうで、でも自己主張ぜんぜんしない主人公もちょっとイライラするのです!くなんか、面白みはあるんだけど、妙にイライラする話なのです!!早くCP成立してほしい。お母さんもかわいそうだけど、この生活の無理さはお母さんのせいでもあるし、じいちゃんズが一番なごむというのはBLとしてどうなのかと!

2008年10月03日

加納邑『東京魔人倶楽部』

 パイドPVのさわおもキモかわゆくて大好きですv
 でもアフタヌーンの女神さま&カラスヤサトシのフィギュアは、一体誰が喜ぶの?

 人間の観察をしている悪魔のご主人様×ご主人様にひろわれて人化し、使い魔を目指すハツカネズミ。人間観察の手伝いのために高校に通ったり、ご主人様の仲間の悪魔の猫にいじわるされたり。

 冒頭でネズミが十日も何も食べていなくて行き倒れになっているのだけれど、ネズミみたいな小さい生き物は、一日食べられなかったらもう危ないのでは…と思った。ネズミは素直天然系受けの最典型という感じで、別にいいけれどなんか受けすぎた。
 ご主人様はよくわからないキャラだった。ネズミを好きらしいしいろいろ気もつかってくれるのだが、なんか鈍かったりもする。お話に利用されてしまっている攻めという印象だった。
 ネコは実はネズミラブなのでは暴力愛なのでは、と期待したが、さにあらずで単なるいじめっ子だったのでなんだかなあだった。

 タイトル的にシリーズなのかな。

2008年10月04日

かみそう都芭『薔薇のベッドでため息を』

 香水会社の両親がわるいやつにだまされて文無しに、そいつに身体を要求された受けは、自作香水だけを持って、親戚をたよってアメリカに逃げ、あげくニューヨークで行き倒れたらちょうセレブなイケメン攻めにひろわれ、ハウスキーパーに。実は受けは数年前にパーティで出会って以来、ひそかに攻めに憧れていたので、今の苦境を知られたくなくてつい偽名を使ってしまう。そんなこんなで、家事はじめてだけれど、あたたかいご主人さまのもとで頑張る受け。

 ライトな王道ものが読みたかったので、前半の都合良いご主人様(笑)とはじめての家事に頑張る受けのあたりはよかったし、わるいやつに受けがさらわれる事件もまあよかったんだけど、末尾の攻めは実は受け自作の香水が目的だったんでしょというすれ違いはなんというか、この話には不要な気がした。感情のすれ違いを書くにはそれまでの展開はライトすぎた気がするし、すれ違いに割かれてるページも少なくてとってつけたような印象がぬぐえなかった。なので最後の方は流し読みしてしまった。

2008年10月06日

古街キッカ『オルタナ』

 好きだった幼なじみのノンケ大学生が、かわいい後輩男子@バンドのボーカルを好きになったとか言うので、なんかもうアレでその後輩を誘惑してしまいます。

 受けはダメ人間だけれど、気持ちはわかる。攻めのノンケはあまり書かれてないのでちょっとキャラよわい。後輩はいい奴だ…受けとくっついてむくわれてほしかったが、それではお話にならないか…。
 なんでオルタナなのかと思ったけれど、受け&後輩のCPから攻め×受けへという三人の登場人物によってつくられている流れは、オルタナ的だということなのかなあと思ったら、なんだかしっくりきたような気もした。

2008年10月07日

阿仁谷ユイジ『刺青の男』

 まあ面白かったけど…読んでちょっと後悔した。

 表題作からの連作シリーズは、最初の受けっこぽい警官とダメヤクザで、警官が攻めなのはこの作家らしくてよかったし、終わり方もまあしばしのお別れだけれど別によかった。そのあと受けヤクザの組の母似の坊っちゃんとおつきのひとも、まあよかった。敵対する組のサドヤクザが出てきたあたりから雲行きがあやしくなって、最後は…、もう、強烈な鬱展開で…誰もいなくなっちゃうじゃないの…。とにかく鬱鬱鬱。鬱展開しか印象に残らず、入れ墨もそんなにインパクトなかった気がした。

 併載の大学生、女好きノンケとゲイの友人同士で、幽体離脱して会うようなお話は、ちょっと幻想的だけれど、その幻想の処理というか設定とか描き方とかがいまいちに感じた。

2008年10月08日

今野緒雪『お釈迦様もみてる―紅か白か』

 少し前に読んだ。
 冒頭、付属中学からあがったはずの主人公が、高校のルールをぜんぜん知らずにうろたえてるのが意味不明でかなり萎えてしまい、ついていけなくて脱落しそうになった。けどがんばって読んだら、なぜ知らなかったのかとかきちんと設定されてたので、納得できたし、そのあたりの主人公の過去設定はなかなかよいと思った。

 それはともかく、全体的には、タイトルどおりという感じ。個人的には「お釈迦様が」のほうがいいんではと思ってたんだけれど、あとがきにもあるように作者的にはあくまでも「も」なんだなあという印象だった。
 だってなんかいきなりキャラがいっぱい出てきて、挿絵も主要キャラ分しかなくて不親切だなあと思ってたら、ほとんどのキャラはマリみてで既に登場してんのね。しかもマリみてでは数年後まで進んでて、彼らのこの先も書かれてしまっているのね。まるっと新規の物語ではないのは仕方ないのだろうけれど、なんかあくまでもスピンオフという感じで淋しいと思うのは、あたしが非マリみて読者だからなのかなあ。

 そのマリみては一巻だけ読んだんだけど、生徒会長は確か祥子さまとなんだかんだあって、ちょっと感じわるかったような記憶があって心配だったのだけれど、別に普通の人だった。
 主人公というか福沢弟は、祐麒ってスゴイ名前だな…ユキチという烏帽子名はいい。

 …ってか、いくらなんでも烏帽子親子て設定はどうなんだ…姉妹(スール)はトンデモ設定でもそこそこしっくりきたんだけど、烏帽子はどうだろう…。ていうか、文化系運動系で平氏源氏にわかれてるという設定と、烏帽子親子の設定の関係性がよくわかんなくてしっくりこないのかも。烏帽子親子になるには、平氏源氏は関係ないのか。あと生徒会のひとらはそのへんの関係どうなってんのか。ちょっと複雑すぎる気がする。

2008年10月10日

大和名瀬『ちんつぶ』3

 出てた!
 読んだ!
 アホだった!!

 ほとんど同人誌掲載作品だったけど、初見のものが結構あって面白かった。内容は相変わらずのおバカな話ばかり(笑、もちろん褒めている。「ねえねえ本体この後ヒマ?」とか神谷の分身があいかわらずアホかわいいというか作者の愛を一身にうけてる感じ(笑
 しかし面白くて好きなシリーズだけど、そろそろ岩淵と神谷はくっついてほしいなあ…(笑。ていうか次の巻は、一体いつ出るのか…。

2008年10月12日

松本花『蜜の王国』

 ありさん×あぶらむしさん?の昆虫もの。
 昆虫って最近流行っているんですか?

 そこそこ面白かったけど、あぶらむしさんがショタっこなのと、ショタっこの天然かわいらしさが正義な感じなので、正直あまり趣味ではなかった。
 ノリの軽いはちさん→まじめありさんは、はちさんが報われないのでだんだんかわいそうになってきた。
 ナイスミドルなわるいオヤジのありじごくさんも、孤独なので幸せになってほしい。

2008年10月13日

大和田秀樹『ムダヅモ無き改革』

 やっと読めたのよ。既に二版なのよ。
 内容は推して知るべし、なムダヅモ無き改革。総理→元総理のジュンイチローらの麻雀外交漫画。

 パロディとしては、与党の面々がやけに美化されたり、逆にカッコワルク書かれてしまうキャラもいたりするので、そういうのがニガテな人はニガテだろうなあと思う。あと外国には出せない感じ(笑。でもプーチンはカッコイイので、ロシアあたりなら大丈夫かもしれない(KGBの件がタブーでないなら。
 麻雀漫画としては、あたしは麻雀の遊び方とか役とかよく知らないので、知っていたらもっと楽しめたんだろうなあとは思うけど、知らなくても充分面白い。派手な必殺技とか、たとえば「国士無双十三面(ライジング・サン)」とか巧いと思った。

 あと、息子のコータローが役者になったのは父の影武者をつとめるためとか、無茶苦茶展開しつつ多少現実社会の展開も挟み込んでいくとこが面白いのですが、この話は今も連載中だそうなので、すごい展開になってそうだなあ…と(笑。だってスナイパー麻生とかむちゃくちゃカッコイイし…(笑。ていうか、本人が読んでいそうだな…。

2008年10月16日

角田緑『運命の華』1

 魔法使いの血をひいてるけど、花くらいしか出せないリーマンのもとに、中華風な婚約者が来たら男でした。
 ここまでの設定だけ書くと髙橋留美子とかっぽい気がするような…でもそういう雰囲気ではなかった。なんか確かに、魔女っことかの典型なのだけど、雰囲気はゆるーい設定で若干ファンタジーなふつうの話だった。うまく説明できない…。

 リーマンは性格的にはふつうの人。婚約者はエッチしないと弱ってしまい、魔法使いのために存在してるみたいな感じで、性格は押しかけ女房。ファンタジーとしてもゆるいし、CPもあまり惹かれる感じではなく、全体的にあまり印象に残らなかった。

夜光花『リアルライフゲーム』

 とても面白かった。

 高校時代に父の会社が倒産し、それまで親しくしていた三人と離れて貧乏生活をしていた主人公。なんとか大学を出て自動車の営業をするけど、全然売れなくて怒られてばかり。そんなある日、三人の旧友のなかでも特に仲が良かった、しかしちょっとブチきれてるとこのある男がやってきて、久々に四人でゲームをしようという。容赦ない罰ゲームをさせられた記憶にいやな予感はするものの、客を紹介するという言葉につられて参加してみたら、旧友が準備していたゲームはリアルライフゲーム、すなわちコマの指令を実際に行わなければならない人生ゲームだった。

 とってもこの作者らしい設定で、この作者らしい筆致だった。
 というか、梗概を読んで、エロ指令ばかりなのかと思ってたら、カンボジアに学校をつくるとか婚約者に高級バッグを買うとかの普通のしかしどぎつい指令からはじまって、ゲームが進むに従って精神的に変化がおきて、エロ指令に流れても従わされてしまうという展開は無理が無く、さすがだなあと思った。
 夜光花は、やはり日本語や文章はいまいちうまくないと思うのだが、しかし奇抜な設定を、(少なくともあたしの感覚においては)奇抜さだけにたよらずきちんと展開させて、しかも(少なくとも略)無理がない流れで書いてくれるので、やはりいいなあと改めて思った。BLでなくても読んでみたいような気がする。

 キャラも四人ともよかった。主人公佳宏は普通のリーマンなんだけど、お金持ちだった過去と今との対比や、性格的な狭量さとかダメなとこの描写とか、意外に流され切らなかった感覚とか、きちんとキャラたっててよかった。旧友は、何考えているのかわからないニヤニヤ笑ってる平良が、しかしとってもいい男に見えたりするのもおもしろい。言葉遣いもキャラたってていいし。あと、幼く見えていた翔太(この名前は、あとがきを読むまでそうと気づかなかった)の意外性とか、透矢のやわらかいもの言いとかきっつい性格とあまり書かれてない内面が垣間見られる部分とか、それぞれにしっかり意外性や面白みがあって、よかった。

 あと、雰囲気が何かに似ているなあと思っていたら、あとがきをみてああジュマンジかと納得した。もちろんジュマンジとは全然違うお話なんだけど。

 この終わり方は、続編もありそうな…なさそうな…あったらいいなあと思うけど(笑。

2008年10月17日

三島一彦『パパ★アイラブユー 』

 ところであたしは三島一彦と志野夏穂をずっと混同していたことについ最近気づいた。

 放蕩兄貴が蒸発、その息子二人を仕方なく家に置いてたら情がうつるリーマン、冷たそうで意外に優しいおじさんに惚れてしまう兄、とにかくかわゆい弟。
 この作家はとにかく年齢差の年下攻めなのはいいのだが、問題なのはデッサンがいまいちなことよりも、オヤジ受けなのに作者はオヤジ受け萌えなのだろうに、オヤジがオヤジに見えないことだと思う。
 併録の予備校の先生×オヤジ生徒とか。ぜんぜんオヤジに見えないからストーリー展開がおかしい感じだったし…。
 それも表題作も内容は悪くないというか、ひたむき年下攻めはまじめでいい子だし、オヤジ受けもいい奴なんだけれど。

2008年10月18日

杉浦志保『SILVER DIAMOND』15

 チグサがまたかわいそうになってきたうえ、まだ何か過去があるらしい。
 けど、チグサはかわいそうなほうがラカンにやさしくされてよいのかもしれない(笑
 あと、設定がちょっと恐いことに気づいちゃったけど、大丈夫かな…。

大和名瀬『無口な恋の伝え方』

 いつき朔夜の新刊をかなり探したのだが、下旬発売になってたお…。月末には吸血鬼の三巻も出るはず。29日の予定らしい。

 『デキる男の育て方』の畠山×山咲CPで、『デキる男』2巻がいまいちだったので、なんとなくすぐには読まなかったのだけれど、とても面白かった。ので、安心した。

 作者いわく、『デキる男』では「変質的ストーカー攻×ツンツン受」だったのが本作では「一途攻×ツンデレ受け」へ、という感じだそうだが、まさにそんな感じで二人ともキャラが変化していて、最初は違和感があった。畠山は悪いひとっぽさが抜けて、真面目に山咲ラブな感じ。山咲は、『デキる男』では大人できれいなお兄さんという感じだったのに、今回は結構真面目で不器用でという感じ。ていうか、どっちも真面目さがクローズアップされた感じかも。だからあたし好みだったのかも。

 山咲が後輩にさとされて、畠山の気持ちの真摯さに真面目に向き合おうとして、気を持たせないようにしなきゃと思いつつあまりツンな対応しないようにしなきゃと思いつつ、な感じで、なんというか真面目なツンデレというか、不思議ちゃんでかわゆおもしろい。なもんで、やっぱり『デキる男』の山咲とはかなり違う感じなんだけれど、だから違うキャラくらいに思って割り切っちゃえば、とても面白く読める感じ。やはりあたしは真面目キャラが好きらしい。
 続きもあるらしいので、楽しみ。

2008年10月19日

松前侑里『パラダイスより不思議』

 あれが終われば一段落、あれまで頑張ろう、とか常に思っていて、一向に一段落なんてしないのだということに気づいてはいけなかったのでは!?忙しいです。つなわたりです。

 恋人が親友と逃げてすべてがいやになって自殺を試みた天涯孤独のゲイのこが、動物の言葉がわかるペット探し探偵にひろわれる。探偵先生は受けっこの事情をすべて知りつつ助手にして、家にすまわせてくれるものの、冷たいこといったりするので何考えてるのかわからなくて情のうすい人だなあと思っていたが、次第に不器用なやさしさに気づいて好きになってしまい云々。

 設定も面白げなのに、ドリトル先生ものなのに、なんだかすごく物足りなかった。
 いろんな要素詰め込みすぎでそれぞれが薄くなってしまっていて、特に恋愛要素が薄すぎるのがもったいない感じ。
 攻め先生が動物の言葉を解する設定は、話の展開をつごうよくするだけで、あんまし活きてなかった気がする。サブキャラたちも面白いけど、美人秘書はまだしも、秘書に恋する先輩探偵とか極楽亭の女将達とか、無駄とは言わないけれどそんなに書き込むのはなんでなのか。ペットも人数多いけど、受けっこの連れてきたソラとかはなんかもうひと展開ぐらいほしかった。あと、まあペット捜索会社が舞台とはいえ、ペット捜しすぎ。いや仕方ないんですけど、なんか事件の事例が妙に多すぎ。そのせいで恋愛物語は薄くなるし、場面は細切れになりすぎてる。

 その恋愛物語にかんしては、受けが先生の見えづらいやさしさに気づいて好きになる過程はいいけど、なんというか、先生好き!って感じがあんまりしないというか…淡々と好きな感じというか。好きになった後には、先生の元妻に嫉妬とか秘書に嫉妬とか、そういう側面ばかりが書かれてた印象。印象だけかもしれないが、なんか物足りない。探偵先生にいたっては、なぜ受けっこを好きになったのかもわからないし。なんていうのか、双方とも相手をどういうふうにすきなのか、を書いて欲しかったなあという印象だった。

2008年10月20日

吉池マスコ『犬日記』

 表題作は表紙のとおり凶悪先輩×犬後輩、しかし先輩の顔の印象が表紙と違ってて残念だった…。
 あと、かわいいクラスメートに惚れた不良が、なぜかクラスメートの後輩のライバル少年と三人で!?とか。素直系のヤクザの坊ちゃんが守り役にラブとか。
 なんか全体的にお話よりエロがメインな印象だった。そういう作家さんなのだろうか。

内田カヲル『夢中になっちまえ!』

 イケメンアイドル×そのスタントマン。勿論攻めが受けにめろめろで、受けはイケメンが信じられなくて拘泥という、内田カヲルの王道パターン。
 なにしろスタントなので、攻めと受けの体格がほぼ同じ…という、設定なのが、斬新な気がした。
 あと元バレー部の教え子×クビになった教師のオッサンとか。

 ということで、表題作からあれ?と思っていたのだけれど、どうやら作者のオヤジ受け、マッチョ受けブームは去ったらしい…!正直、うれしい…マッチョもオヤジもいいけれど、せめてどっちかにしてほしいというか…あと、内田さんの王道パターンは基本イケメン×凡人受けだけれど、こういうパターンはマッチョ以外の受けのがやっぱり映える気がするし。だから次のコミクスが楽しみだ。

 あと、PNがかわられてから絵というか、ディフォルメ絵がかわったけれど、シリアス絵とはちょっと落差がある気がして、違和感がある。まだ慣れないだけかもしれないけど。

2008年10月23日

魚谷しおり『華族花嫁』

 またしてもごく普通の没落華族嫁入りもの、で、タイトルもド直球。漢ではあるが…むむむ。

 華族ものなのでやっぱり成金攻め×ちょっとめずらしい華族のおじょうさまの傍仕え。体調不良のおじょうさまにかわって、結婚式に身代わりさせられそのままお持ち帰り云々。

 ちょっと時代考証のアラが気になった。おじょうさまが乳兄弟(たしか)とはえいえ、男子の傍仕えだなんて、とか。

 内容は…、やっぱりごく普通の(略。特に見所もないかなあ…。攻めが、受けをうたぐって誤解がとけてすこし優しくなり、また急に激高して、と、いそがしくてよくわからんひとって印象だった。前半はあんまりいじわるなので、受けのこと好いてる感じは全然しなかったし、それならそうでいいんだけど、そうでもないもんだから、展開に違和感が残る。こうした感情の変化にはあとから説明がつくのだが、それでもなんだかなあという印象。
 受けは育った環境のせいもあってよくもわるくも純粋で、あんまり魅力は感じられなかった。

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 まあ、男で花嫁といったら、時代物になるのもわかるのだけれど、しかし時代物は男夫婦が今よりも生きがたい設定でもあるので、なんか閉塞感とか未来の茫洋感(笑)とかあって、しんどいなあ。あと個人的に、女装もあんまり好きじゃないし…。
 今回は作者が気になってたので読んだのだが、この作者はいまのところ一勝二敗くらい。二敗は言い過ぎか。二分けくらいか。『優しい偽者』は面白かった。ノベルスも何冊か出てたのね。読んでみようかな。

2008年10月24日

ねこ田米蔵『オトナ経験値』

 風邪をひいてしまいまして。

 購入しておいてこういうことを言うのもなんですが、意外に好みだった。

 ちょう美形なのに最初につきあった子がひどくて以来不能の高校生。チビで生意気な後輩に触られたら反応してしまい、好きだとかいわれて身体先行でおつきあい。
 受けはそれは恋愛なのか…?チビサド後輩は面白いキャラだが、ほんとに受けがすきなのか…?ちょっとわかりづらい。そんな感じであんましきちんと恋してはいない感じながら、展開とかキャラがいいので面白かった。続きが読みたい。

 淫乱尻軽受けに惚れて内心振り回され気味な坊主メガネは美人で結局サドでいいが、受けがそんなんなのに天然だし攻めに惚れてるらしいので、なんかあんまりでちょっとやな感じだ。

 しかし、失敗したなあ…小冊子つきの初回限定版、買っておけばよかった…。

2008年10月25日

斑鳩サハラ『Pretty Baby』

 なぜか文化祭実行委員長にされてしまった地味少年は、親友の副委員長にたよりっきりなせいか、誰にでも柔和で親切な美形生徒会長に冷たくされてる。ある日釣りに出かけた先で海につるんとして、親切な釣り人に助けられ云々。

 よくあるハイパーでセレブなイケメンが「なぜか」凡人にちょうメロメロ、というパターンで、そういう王道はすきなんですが、しかしそれにしてもこの受けは。取り柄がないのはいいけれど、仕事しないできない勘違いする(なんかピクミンみたい)で、ちょっと残念な感じ。そもそも文化祭実行委員長である必要はあったのか。この設定は続編で活きるのかなあ。
 会長はメガネ万歳な感じ。設定がスーパーすぎてついていけないが、言葉づかいがおかしくて足のことを「あんよ」とかいうエキセントリックな人(テクスト内では普通なのか?)なので、わりあいいい感じだ。

 しかし、なぜに釣り…。

2008年10月28日

「眼鏡人伝」その8

 いそがしすぎる。
 めもからコピペ。あと一話なのですが。
 その1へは↓のリンク中央からどうぞ。


 マヨイガプレゼンツ、
 おお振り×フジミ×医龍、そして中島敦。
 「眼鏡人伝」その7

 様々な噂が人々の口から口へと伝わる。
 毎試合三~四回を過ぎる頃、花井の二度目の打順で必ず本塁打が出る。ステキメガネの内に宿るメガネが野球の試合中ににじみ出て、敵ピッチャーを魅惑するべく幻を見せるのだという。それでも四番=田島はゆるがないあたりが花井の花井たるゆえんである。
 花井のクラスメイトの水谷がある日テレビを見ていると、花井が珍しくもメガネをかけて、やはりメガネの小池徹平とダニエルラドクリフと鼎談しているのを確かに見たと言い出した。その時三メガネの話した内容は雑誌におこされて『月刊ステキメガネ』が創刊されたと。しかしそんな番組も雑誌も誰も知らないので、水谷は今でもクソレフトの名をほしいままにしている。

 花井とキャッチボールしようとしたところ、ボールを投げた途端に一本のメガネが花井の顔に見えたので、覚えず意識が動転したと白状した男子もある。爾来(じらい)キャッチボールをする者共は彼の正面は避けて投げようとし、部員共はバスケ部でもないのにフェイクがうまくなっていった。

 雲と立ちこめる名声のただ中に、ステキメガネ花井は次第によいホームランバッターになっていく。既に早くメガネを離れた彼の心は、ますます野球に向かって行ったようである。高校生らしい顔は更にハツラツと球児らしくなり、予習するためにメガネをかけることすらも稀となり、ついには進級の可否さえ危ぶまれるに至った。「創部三年目で甲子園四強なんて、やっぱりモモカンはスゴかった」というのが、卒業間際のステキメガネのどうでもいい感想である。


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2008年10月29日

CJMichalski『ゴチソウサマ』

 表題作は、金髪のちょうイケメンパイロットこぶつき×家政夫青年。フリーターだった青年はこぶ少年を公園で餌付けしてしまったのが縁で家政夫に。
 あと、女に不自由しないイケメンがよそのクラスのオタクメガネとったら美少年、にひとめぼれ、漫画読んでお近づきになろうと頑張る話とか。
 双子の姉の結婚のために、姉彼の兄に監禁される話とか。

 設定はイロモノだけど面白げなのに、なんかプロットが雑で面白くない…。絵もそう気合い充分って感じではないし、すごいやっつけ感がある。絵はともかくとしても、もうちょっと丁寧にお話つくってほしいなあ。

2008年10月30日

おろかなくちとかいて。

 最近何も書くことがないのです。

 ていうか。
 ロストマンゴートゥシティの申し込み忘れた。
 仕事忙しい。
 また太った。
 エンゲル係数もあがった。
 また二日酔い。
 急に寒くなるし。
 ていうか職場がどうかと。
 ていうかBLコミックはともかくとして、最近BL小説の打率がむちゃくちゃ低い。

 なんかなあ。もうちょっと遊びたいなあ。
 あ、でもこないだはJ庭行った。

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