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2004年12月01日

ドラクエ

 世間様がなぜドラクエ8であんなに大騒ぎをしているのかいまだによく分りかねているのですが、フィールド動画などを見ていると少しだけ納得できる気もします。というのも、7のポリゴンというかなんというかという感じのCGにかなりウンザリし、技術力の低さもさることながら鳥山絵にポリゴンは無理だろうと、そしてそんなことも理解できないエニックスはやっぱりドラクエの売りを理解してないんじゃないかと、云々云々、結論としてドラクエもういいやって気分になっていたのですが、8の動画を見ているとこれがまさかって感じだがグっときたぜ!ってやつで、鳥山キャラがちゃんと立体になってる。そして動いてる。
 うん、いいんじゃあないか?そして、少し見ただけだけど、ちゃんとドラクエっぽい世界がそこにあった。それが一番大事なことだと思うし。いずれにしても、7の迷走は無駄ではなかったのだなぁと思えました(でも合併のおかげって説もあるのかな?まぁいいや。まだこれからもあの世界を持ったままあのゲームをつくりつづけるのなら、新しい場所に連れて行ってくれそうだ。もう一度。

 ところで、ああいういかにもなマンガ絵の立体化で思い出すのは黄金の旋風なわけですが、かなり評判の悪かったあのナントカというポリゴンアニメーション技術でも、わたしは結構楽しめたんだけれど、あれもまた日進月歩の技術革新によって更に荒木キャラっぽいタッチでの立体化が可能になるんだろうなぁと思うと、またぜひカプコンさんにはジョジョゲーをつくってほしいなぁと思うわけです。オチとしてはね。

2004年12月02日

コミックランキング更新

 例のKさん
ジョジョ4部を貸しているのだが、暢気に「露伴がイイんですよー」などと話していたところ「で、エロパロでは誰と人気なの?」なぞ問われ、質問内容ではなくやおいをエロパロと称されたことにぎょっとしたのだけれど、やっぱやおいとエロパロは違うよたぶんだってやおいだよ?やまもおちもいみもないしむしろ基本的にはエロすらなしなのだよ!などと思う、忙中閑ありだ。
 デスノ。もう今週はほんと脱帽。キラがあの人「なのに」こんなに面白いなんて。ミサミサがかわいい!初登場の時点で、こんなにこのキャラが愛すべき存在になるとは全然思わなかったということが一番スゴイ点だと思う。そして、「キラだから」!すごい、このフラッシュバック!あーもうほんと参る。完敗。オモシロすぎ。
 さあ恋といいタクミくんといい、最近御曹司(ヨシツネではない。あーしかしそうだ、ヨシツネといえば、オロナミンCのCFで既に大興奮ではあるんだけれど!!!…まぁ、それはまた、いずれ)モノが好きだなぁと思うにつけ情けない気分なんだけど、まぁBL限定ということで。タクミくんシリーズにハマりそう。というかハマってる。めずらしいことに小説のほうも読んでいる…。
 勇午はなんだか置いてる本屋が少なくなかなか進まない。
 最近川原泉読んでないなぁと思ってフロイト1/2を読んでまた泣きそうになってしまった。最近の作品よりこの頃のものの方が好きだ。あと銀のロマンティック…わははとかミカエルの3巻とかも滂沱もの。でもまとまり的にフロイトが一番好きだなぁ。
 ジョジョはなんというか自家発電中。ジョルノいいよジョルノ!SBRはやはり連載が中断して辛いよ。

2004年12月03日

ヘニーデ姫

 ブックオフの洋楽コーナーにエゴラッピンとかエルマロが置いてあって笑ってしまったんだけど、もしかして自分の方が間違っているのだろうかなと少し不安。

 ラノベを買うのがスゴク恥ずかしいと思ってしまう自分こそが恥ずかしい。ラノベは文化だ。たぶん。

 大塚英志はきらいじゃないが新現実はイカニモカウンターカルチャーですぜと肩で妙な方向へ風切ってる感じがして好きじゃないんだけど、森美夏のマンガが載っていてつい立ち読みしてしまった。あんま面白くなかった。でもあいかわらず絵は超絶に大好きだ。んで、特集『森美夏-yoshinatsu mori-』さんという便利なサイトを発見。新現実で連載するらしい。うん、確かに大塚英志とのコンビはうまい料理法なんだろうなやっぱり。昭和偽史シリーズ、だったのか、それのこんどは小泉八雲編らしい。ハーンか。柳田や折口よりもわかりやすいいかがわしさな気がして微妙な期待だけれど、でもやはり楽しみ。

 うーん。すごくダメな文章だなぁ。人に伝わらないエクリチュールってどうなんだろう?でも疲れてる状況の表象ってことだよね。原文ママで。

 そうだ。学校で働いてよかったことの一つは、実は下校時刻後の校舎を歩けることだったみたい。今日それをつくづく思って、そう思った瞬間に、一度くらい公立の学校に行ってみたいなと思った。夜の公立の校舎ってめちゃめちゃわたし好みな場所だから。まぁオバケが出なければの話だけど。まぁとりあえず私立でも必要充分だ。とにかく学生の立場だった頃からそういうのが大好きだったし、なんだかそういうばかなことでワクワクすると頭が若返るような気がして、しかも生徒に見られる心配もないという状況。

 寝ますね。

 追記、ラノベといえばね、ルビー文庫(注・角川のボーイズレーベル)にまで角川源義の例の巻末のヤツが入ってるのをはじめて知った。やっぱラノベも文化で。

2004年12月04日

バック絵変更しました。

 本気でPTAの苦情(笑)に対応したというわけではなく、ただ描いてしまっただけです。

 最近ジョルノが大好きです。蝶やおい込みでだけど。でも込みでなくてもすごく大好きなんですよほんとにね(そこ、疑いのまなざしで見ない!。絵的には自分で書くとなんだか幼くなってしまう気がするけれど、でもそもそも中学生なんだよね。もすこし大人っぽいジョルノも描きたい(後略、あとは裏ジョジョにてそのうち。  ところで、今年度はがんばって自分にしては沢山カラー絵を描いてきたのですが、今見返すともう数ヶ月前のものでも見るのがツライ出来です(笑。でもそれって多少なりとも上達したってことなのかな、そうだといいんだけれど。最近やっと少しだけ、ほんとに少しだけ、思うように描けるようになってきたかなと思います。まだまだだし、もっともっと上手くなりたいなぁと思うけど、まぁこんなレベルだから楽しいって部分もあるのでしょう、試行錯誤という楽しみが。  特にやっと慣れてきたペインターが楽しくて仕方ありません。今はもう塗りはほとんどこれです。ただ、やはりクラシックスは機能制限が多すぎ(推定、それこそ単調な塗り以外にはあんまり活躍してませんが。  まぁ、ということで、かなりノリノリで時間の合間を縫って塗り上げたので、スパン短くなってしまうけれど更新したわけなのです。

2004年12月06日

アリーヴェデルチ(じゃ、またね)。

 年度末(まだ年末だけど今年は年度末でもある)っていうのは毎年蝶大忙しなわけで、色々考えつつもあまり感慨に耽る間もなく仕事をこなしていくだけなのだけれど、流石に二年見てきた生徒が居る上最上級生を送るのだと思うとちょびっと胸がゆるがされる、今日は最後の授業の日だった。前進してきたつもりの今年度、少しは何かが届いただろうかと考える。そうなら…いいなぁ。

2004年12月08日

円陣闇丸『Voice or Noise』2

 忙しくてしんどいです。体がツライ。
 飲みに行きたいなぁ。
 あと、あるモノにめちゃめちゃハマってますが、またそれはいずれ。


 前の巻の話をあまり覚えてない気がしたけど、とにかく話の主軸に関してはそれでもぜんぜん問題なかったというか。もちろんここでの主軸は猫のアフトが喋れなくなったって話ね。主軸じゃないほう(笑)は、つまり主人公ふたりの恋愛については、一巻からよくわかんなかったし今回もよくわかんないまま終わっちゃったし、なんかもういいやって感じ。視点人物の振一郎がよくわかんなくて感情移入できないんだもん。無表情の成澤さんのほうがまだわかる。
 あと、円陣さんの絵って思ってたよりも荒れやすいのかも、と思った。振一郎の顔が寿たらこの絵みたい。
 一巻から思ってたけど振一郎って名前だけはめちゃめちゃカワイイと思う。ネタ元が朝永振一郎ってのも含め。

2004年12月09日

試験は終わる、されど終わらず。

 試験が終わったら採点があるのよね。それにいろんなフォローや打ち合わせ。
 忙殺ってこういうことだと思います!
 かてて加えてイライラすることがあったので、若干期待をしつつ校舎の7階に行ってみたら、案の定ホールが開いていたので、久々にスタインウェイに触った。8ケタもしたピアノにこのように無防備なのはどうなのだろうといつも思うのだが自由に触れるのはとてもうれしい。
 家のピアノもしばしば調律師さんに賞賛されるくらいかなりいい感じの音が出るので、外のピアノでおぉっと思うことは正直あんまりないんだけど、やはり流石にスタインウェイ。カバーかけたまんまという横着をしても一味違うのだ。でも寒さと睡眠不足と練習不足で全然指が動かなかった。余計イライラした。今度はちゃんと楽譜を持っていこう。というか練習していこう。

2004年12月10日

アロマ

 コーヒーは普段あんまり飲みませんし、こだわりもないのですが、以前はホットミルクにインスタントコーヒー直で入れてってのが定番でした。
 ここ最近、マグカップに大匙イチかもう少しのハチミツと、インスタントコーヒーを一杯分でお湯にとかして飲んでます。もうコーヒーよりもホットハチミツという香りになります。ハチミツは甘味付けではなくてメインです。これがおいしい。ような気がする。「コーヒー・ルンバ」にいわゆる「しびれるような香りいっぱいの、琥珀色した飲み物」ってこんなのだったらいいのにな、と思うのです。

2004年12月11日

タクミくんの奇妙な冒険。

三洲 「はっきり言おう……ぼくは以前から崎のことが嫌いだ。
    そんな僕がなぜ崎の恋人の葉山と
    『同室』になんかならなくちゃあいけないんだい?
真行寺「……だよなあ~っ。アラタさんは別に『男』に困ってるワケじゃあ
    ないだろーし…葉山さんに興味はないっスよねぇ~っ(安堵
三洲 「しかしいいだろう……笑うようになった葉山も嫌いじゃあないし
    おもしろそうだ。270号室に入りなよ……
真行寺「えっ!…アラタさん?(泣
(託生、青くなりつつ傍観、気がつくと三洲に手荷物を奪われている。

 ということで、ハマってます、ごとうしのぶのタクミくんシリーズ。仕事中の一服の清涼剤というか。
 『FAREWELL』など見つからないのが何冊かあるし、まだコンプはしてませんが。今のところ『Pure』『CANON』
どスキですね。『Pure』の表紙がカワイイので上に。
 以下、更にどっぷりBLな内容、というか特に絵、になります(ジョジョネタはありません)ので、興味がおありの方は続きをどうぞ。

続きを読む "タクミくんの奇妙な冒険。" »

2004年12月12日

「月下の一群」1(小説)

 日の出と日の入りの時刻くらい少なくともここ一ヶ月先くらいまでならば毎日分単位で記憶しているし、それを活かすための電波時計もどこかに忘れてくることはなくきちんと左手首に巻いている。要するに今回の事件の要因はあたしに内在してたものじゃないってことだ。
 寒かった。そしてあたしは寒いのは大の苦手なのだった。
 県道沿いのファミマはたまに回り道をしたときに且つ必要があれば立ち寄るくらいで、今日がその回り道をした日なのであって、手袋を持って出なかった後悔に苛まれているあたしにその明かりが天啓のように見えたという理由で気がつけばその入り口に立っていた。意外なことに「いらっしゃいませ、こんばんはー」かろうじてあたしまで聞こえる程度の挨拶がおくられた。深夜のコンビニらしく惣菜がたくさん並んでいる正面奥の棚をちらりと見やってから、体が温まって思考がもう少しくらいまわるようになるまで暖をとろうと入り口脇の雑誌の棚に向かった。
 店内にはレジにふたりの店員と、そしてあたしと同じようにあたしよりも以前から雑誌棚の前に陣取っている漫画雑誌を繰る推定学生男子、カゴに文具や菓子や飲料を入れてはふらふら什器の間をさまよう年齢不詳男子、以上の人員配置があった。そろそろ明け方と呼べる時間帯だからこんなものだろう。あたしは読みたくもない『JJ』のページを十数えるごとに繰りながら店内に流れるファミマ専用ラジオをぼんやり聴いていた。鑑賞していた。三度目の曲紹介に入ったところで、入り口のドアが開く音がきこえた。「いらっ…、○、×○△…ッ!?」
 レジが発狂したというわけではないだろうと心を決め、イヤな予感をいだきつつ、あたしは入り口の辺りを眺め遣った。

2004年12月13日

九州男児『ネコ侍』

 正直者でごめんなさい。
 そして、ジャンプして着地したら足の指を突き指した。
 いたい一日だ。
 とりあえずネコ侍を読んだ。

 イマイチ乗りきれなさが残る。設定上しょうがないんだけど、どうにもカタルシスというか大団円がありえないからだろうか。ギャグ漫画に何を求めてんだって
話になっちゃいそうだけど。まぁもうこのタイトルで勝ちってことで。ほんとどうしょうもないと思う(褒め言葉。
 あと九州さんはアメリカンネイティブが余程スキなんだろうなと思った。『課長』のママもそうだし。わたしも大好きですが。ていうかママ大好き。

2004年12月14日

「月下の一群」2(小説)

 女子だった。スパイラルの落ちかけだろうふわふわ栗色のロングヘアは背中の半ばに達し白い顔、小さくそれでいて厚みはあるくちびるにグロス、短めの眉はオリーブカラーで入れてオレンジのチークは濃すぎず、要するにかわゆい女の子。マフラーをぐるぐる巻いて、この寒いのにひざ下丈のスカートでそれは小花柄で、要するにフェミニンな女の子。要するに、あたし好みの女の子。いつもだったら専門学校生のフリでもして写真の一枚でも撮らせてもらうところだがこのあたしが色気抜きでつい凝視してしまったくらい明らかに様子がおかしかった。
 更にも一つ気になるのは先ほど挙がったレジの奇矯な叫び声でありそちらも仕方なく見てみると、店員のうちの一名はアフロでありもう一人の店員と入り口の女子とをかわるがわるに見ようとしていた。そして見られる側のもう一名のほうは、ファミマのお仕着せを着ていることやあたしの眼が男子の細部の観察を放棄しがちだという事情を割り引いてもどうという特徴もない外見だった。そして、だったのは過去のこと。今は目を飛び出さんばかりにして口を開閉し続けるという見ているものを不安にさせる形態へと化していた。あたしは見苦しさにつと目を逸らした。
 残りの人々すなわちあたしを含めた男女取り混ぜ三名は、店員アフロと同様に女の子とレジとを交互に見やりながら止まっていた。膠着していた。能天気な音楽だけが辺りに充満していた。そして電気が消えた。音楽も途切れた。あたし達は無言のまま奪われた視界にも黙って耐えていた。言葉を発することを畏れていた。

2004年12月16日

つのを出して、しっぽを振ってよ。

 万事に飽きっぽいわたしがなんでピロウズをこんなにずっと聴いていられるのだろうか、としあわせの理由を探るという愚かな行為がまた幸せに感じられてしまうという、まさに螺旋を歩くようだ。さて。
 舌の根もかわかぬうちに云々だけれど、『GOOD DREAMS』はきかなくなっちゃった。ただ「GOOD DREAMS」だけはスゴク好きでずっと聴いてる。Cのメジャーなんだよねぇ。「道なんてない。前に進んでたって、歩いたんじゃない、倒れてないだけ」なんてAメロ、いかにもさわおだし大好き。新装されたオフィでこれのイントロが流れてバスター君が剣をなげるフラッシュもすごくかわいい。ザビエルとかその未来は今なんかもやはり好き。  あと最近「I think I can」が大好き。さわおの「th」音の発音がチルディッシュでカワイすぎるんだ(笑。「Beautiful picture」もすごくカッコいいなと思うようになった。
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Looking askance at a funfair,
I was sitting to kill time while,
and just only looking distant over a finishing fountain.
Although being disappointed, but it is not so bad.
Quietly, secretly, we two left something in own hand,
...nowhere is a mistakes.
I think there is something similar to me about you.
You were dazzling and looking out of the window simply.
Sunny day, the beautiful picture makes me turn around.
(ゆずり訳)
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2004年12月17日

「月下の一群」3(小説)

 満月なのだろうか、その月はあたしの目にはほぼ真円に見えた。こんな時間に月が中天に来てるのか。あたしは目を店内に戻した。
「…文章」
 女子が口を開いた。かわいい声、フミアキ、たぶんそれが店員の名なのだろう。
「の、ノンノン、どうしたんだよ?」
 ノンノンかよ。
「…なんで別れるとかいうのよ」
「ちょ、ちょっと、そ、それどころじゃないだろ今、お前」
 やっとのことで対話をはじめた二人によってあたしを除く店内の人間たちはほっと息をついたようだった。皆これがきっかけでこのおかしな状況の一端があきらかになってゆくのだと思ったのだろう。あたしはがっかりしていた。憤慨していた。なんだろうかこの尋常な痴話喧嘩は。呆れたね。もう少し位は非日常的な一幕であってほしかったよ。でも仕方がない、人間の悲喜劇なんぞはなべて恋愛より起こるものなのだと今ではあたしにもよく分っている…
 それはさておきそしてあたふたと反応を返すフミアキを尻目に、ノンノンはその場に立ち尽くしたまま一歩も動かずにじっとレジの方向を見つめていた。ノンノンの立っている入り口付近はまだしも月光に照らされてこちら側からでも物の輪郭がわかるくらいの光度はある。でもレジの辺りは少なくとも普通の人間にはものの形を判別できないだろう程度には真っ暗だった。それでもノンノンは凝視をやめない。
 あたしは彼女からはフミアキの顔は見えていないのだろうに、と思った。そう思ったのだ。

藤田和日郎『からくりサーカス』35

 
前の巻が出たのがついこの前のような気がするんだけど、もう二ヶ月たったのか。今回はなかなか良かった気がした。あまりに単純すぎて展開が読めてしまった
けど。コロンビーヌら「最古の四人」のあたりの展開が面白かった。この人たち最近あやしかったけど、これからどう出るのだろう。まさか、仲間になってしま
うのだろうか…。でもそれもいいかも。
 あとくどいようだけど、いい加減鳴海を再登場させてほしい…。

2004年12月19日

那州雪絵『魔法使いの娘』2

 結構好きなシリーズなんだけど…。なんというか、「ちゃんと面白い」と思うんだけど、あんまり売れてない気がして淋しい。まぁ、あんまりつっこまない、なんというかなんちゃって妖怪退治ものってかんじだし、地味で薦めづらくはあるけれど。でも今回も面白かった。初音が高校を卒業したのにはビックリしたけど。最近のウィングスって展開速いというか、数巻でケリをつけようとしがちだと思う。悪いことではないと思うというか、むしろ今の時代にはたっといことかもしれないけど、でもでも、寂しい。『西洋骨董洋菓子店』や『もっそれ』だってもう少し読みたかった…。

映画『カーリー・スー』

 『カーリー・スー』を見ながら手が勝手に動いていたんだけれどなんだろう?なんだろうね。全然関係ないのね。とりあえず俯瞰と椅子とデッサンくずしで攻めてみたというところ。あの映画スキ。

2004年12月21日

小笠原宇紀『熱情のヴィルトゥオーソ』

 基本的にマジメな絵とストーリーと、時々入り込む間の妙なギャグ、そしてコスプレヤク中ステージマネージャーだとか斧がブチこまれたグランドピアノだとかのどこまで本気なのかわからない展開がなんともちぐはぐで、ページを繰るごとにハテナマークが増えていった。絵はそこそこだし、そんなにつまらなくも不快でもなかったのだけれど、ヘンな漫画だったなぁという印象。あとやたら汗をかいているコマが多いのがオタクっぽい気がした。

杉浦志保『SILVER DIAMOND』4

 杉浦志保『SILVER DIAMOND』4(冬水社)

 ほんとにこの作品はいいんですよ。今年開始の漫画では五指に入る。
 ついに異世界編にはいっちゃって正直心配だったんだけど、もうサブタイトルからヤッベ、『おまえ達に意味を与える』、すっごいこの作者らしいというか、もうこれ見た段階で内容がなんとなく分っちゃうんだけど、それでもなお本編を読んでゾクゾクできてしまうのよ。チグサの変化も相変わらず狙いまくりなんだけど狙い撃ちされまくり。彼の感情がゆたかになっていく様子が温かいのだ。ラカンにだけあたたかい、という問題性はまだ残るんだけど(少し成重にも近づきつつあるがそれもラカンのためかもしれない)今のところそれがまぁ面白いってのもあるし、これからどう変わっていくのかまた楽しみでもあるわけで。あと、数字の子ども、いらない子ども達という設定はやっぱうまかったかと。ただ、灯二と辺境警備隊の差異化はどうなるんだろうかとも思う。それと、3巻の感想に書き忘れたけど、常に手を着物の下に隠している皇子のウデが気持ち悪くてよかった。皇子もクセモノだなぁ。ラカンへの反応はこれまたお約束でもあるんだけど、今後が楽しみ。

いわゆるひとつの衝動買い

 衝動的に携帯電話を買いました。3ギガピクセルの(と言った時点で、機種バレちゃうようですが…。というのも、いいかげん携帯(今の端末はシンクに落としてからメールを送るたびに初期化されるし、そもそも携帯じゃない)もデジカメ(いまだに持ってない)も必要だろうと思っていたので。まだ設定とかよく分っていないのでもうちょっとくらいきれいに撮れるんではという気もしますが、まずはこんなかんじ。

 わーい。ブログで写真日記とか、携帯からの更新などなど、夢が膨らんでます。

 私信、ゆずりのオフラインでの友人知人の方々へ。あと三ヶ月くらいは以前の連絡先も併用しております。あとやくもさん色々ありがとうございました。

2004年12月22日

ヤマダサクラコ『ここにキスして』

 読んだことがある作家だったのに買ってしまった。も少し正確に言うと、以前いくつか読んだことがあってあんまり面白く感じなかったのに、その作品も印象に残っていなかったから初読作家かと思って買ってしまった。
 店頭ポップを見て、寿たらこのフォロワーか?と思ったんだけど、本編はすごく線が細い。でも時々たらこ味。でも描きなれていないような、デッサンがどこかちがうような絵で、あまりスキではない。
 なにより話がつまんなかった。萌えなし、面白い設定・キャラ・展開なし、新鮮味なし。なんて、冷静に考えればそこまで悪くいうほどのものでもないんだけど、だからこそわたしは魅力を感じることができなかったのだろう。印象が全然残らないもの。

2004年12月23日

アカネ

 ここ数日呆けています。
 書くこともないので、ご紹介がわりにわたしがデザイン画を描いてママンが型紙を切ったテディベア(勿論切ったのも縫ったのも詰めたのも母で、このリボンを結んだのはわたしで、母はこのリボンが気にいっていないらしい)アカネちゃんの写真でも貼ろうと思います。単にうれしがりなだけです。

 なかなかよくなってきた気がします。上の写真がボケぎみなのは、エントリーにアルファフィルタをかけているためなのです。
 これから市川学生会の会合にいちきます。

2004年12月24日

過去ログを整理しました。

 部屋の大掃除の前に、ウェブスペースの大掃除です。マヨイガの過去ログを整理して、具体的には読書日記を入れましたが、可能な限り見ないでください
 他人にみられると大変なことになりますが、しかし自分で見るとなかなか面白かったです。異常な分量(の漫画)を読んでた頃とか、あの漫画をはじめて読んだ頃とか、あの漫画を好きじゃなかった頃とか、あの漫画を好きだった頃とか、思い出がいっぱいだ。漫画ばっかりだけど。

2004年12月25日

★2004下半期・BL漫画ベスト10

 もう目ぼしいのは出揃ったと思うので、ちょっと早いですが今年の総括をば。

 ということで、下半期・BL漫画ベスト10です。
 うーん、上半期のほうが豊作だったかな。ベスト10といいつつ下位の辺りは迷った。ここに挙げてないものも含めてだんご状態。ちなみに今年の収穫は本仁戻『飼育係・理イ火 テツ×リカ』杉浦志保『SILVER DIAMOND』寿たらこ『SEX PISTOLS』の三本でした。

 上半期にひきつづき、不当な部分もあるとは思いますがわたしの主観だから仕方ないので(笑、どこが好きなのかをメモしていますので、それでご了承ください。表紙画像をクリックするとアマゾンヌの同書のページを新規に開きます。








4403660975 1 松本花『がっこうのせんせい』2
…雪と野良の物語がスゴクよかった!丁寧な作画、丁寧なストーリテリング、そして雪と野良への今後への期待を評価。
4877243836 2 大和名瀬『さあ恋におちたまえ』2
…だからお坊ちゃまモノに弱いんですってば(笑。丁寧な画面処理、結城の表情の妙、展開や設定のオモシロさを評価。
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3 紺野けい子『君の名はスター☆』

…コンプレックスだらけのモテモテ研究員の描写は読んでて辛いくらいの納得ものだった。女性キャラの使い方もふくめたリアルさ、共感できる精神面の描写を評価。
彼の肖像
4 西田東『彼の肖像』

…画家ものだし、二重人格のような麻生のキャラや生き様が味わいがあった。屈折したキャラとしてないキャラ、結末を評価。
5 杉浦志保『SILVER DIAMOND』4

…そういえばこれは一般コミックの方に入れていたんだった。まぁいいか。一巻からの斬新な設定と、その発展ぶりで評価。

4199602615
6 今市子『幻月楼奇譚』

…BLプラスあやかしモノがこんなに美しい作品になるなんて想像以上だった。設定と雰囲気、美麗な絵、物語と展開を評価。
4048537857
7 おおや 和美・ごとう しのぶ『美貌のディテイル』

…小説の方も込みならば、タクミくんシリーズは今期最もハマってしまった作品だった。BLらしい王道っぷりと、そういう事情も多少込みで評価。
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8 山田ユギ『ピクニック』

…一冊としてのまとまりはないけどいつもながらK点を軽く超えてしまうユギたん。個個の短編の平均的な秀逸さを評価。
4778100085
9 本間アキラ『人生は薔薇色だ』

…単純な物語ながらも美麗な絵で魅せてくれる。物語の王道っぷりと画力を評価。
4048537784
10 中村春菊『純情ロマンチカ』4

…ヒロと野分が割合幸せめだったからまぁいいかと。あのかわいい雰囲気を評価。

2004年12月26日

B-DASH『ハーコー』

 アマゾンヌで注文したら、ページには表記がなかったのにCCCDだったので正直たたき返そうかと思ったけれど(アマゾンは通常は表記アリ、普通にiTUNESで聞けたので我慢した。

 「めちゃくちゃ語」というらしい歌詞がやっぱり面白い。最初はハナモゲラ語かと思っていたけれど、それだけでもないみたい。だって歌詞カードがあるんだもの。
 例えば、#1「ハーコー」では、冒頭「お ピーコ背ってケナWEガッチ」という部分に「君はハンパじゃないパワーを手に入れたんだ!!」という訳がついている。VodafoneのCFで使用されているサビの部分は「うぇーん もうれんごう/エイリズドール ケピュルライ」なのだそうで、訳はなし。そんな感じで、時折「ばんかいのチャンス」のように理解できる言葉も入る。面白い。
 サウンドはド素人耳にはちょっとハイスタっぽいかんじ?という感想。「ハーコー」#2「セパタクロー」のようなメロディアスさは好きだけれど、「ハーコー」の冒頭などはわたしにはノイジーなだけに思えてしまう。また、#4「リミテッドレコード」のようなややトランスっぽいのは微妙。このシングルしか知らないけれど、本来のバンドの傾向とは違うのかなぁと思った。

2004年12月31日

『BE-BOY GOLD』2月号

 年忘れにビーボーイゴールドを購入。一号か二号ぶりだけれど読める作品が多かったという印象。

 内田かおるがついに麗人以外で描くなんてしかもしれがビブロスだなんてしかも連載だなんて、全然知らなかったからびっくりした。「それではみなさん。」というタイトルはまたしてもわたしごのみだ。内容は四人兄弟ものだからキャラが多すぎてまだよく分らない。しかし既に長兄はドカチン&北斗の相手はオヤジっぽそう。流石内田かさんだなというか三兄の無邪気キャラも含めて内田かさんのツボを網羅しているのではなかろうか。それがうまく機能するとよいなぁ。

 本仁戻久々に読んだらやっぱ面白いかもと思った。テンポがよくなってきたというかこちらもむこうもこなれてきたというか。シッポとか野良犬とかの単語でネームをつないでいって物語をソレとははっきり言わずに織っていくあたりやはり上手いというか本仁節の味が出てる。一巻は4月発売なんだよね。ずいぶん先だなぁ。

 CJさんのこのシリーズははじめて読んだけどやはりこの人の持ち味はこういう昔の少女漫画みたいな設定のベタさだなと思う。あと判官びいきというか落窪風というか、これもまたベタだけど。それが一番イキイキしていて面白い。

 円陣さんの「きみがいなけりゃ息もできない」コミカライズはスゴイ。何がスゴイのかよくわからんがスゴイと思う。絵はいつものようにスゴイ、というのにプラスしてダメ人間二木の作画は動きをつけるとこんなふうになるのかと感心させられた。いや原作は読んでいないのだけれどあの表紙だけは知っていたし、円陣さんの絵らしくなくてビックリしていたから。その表紙の二木よりもこなれてきた印象。東海林はいつもの円陣さんのカッコイイキャラ顔なんだけど、これは原作の力なのだろうか、印象的なキャラだなと思った。あとカラー表紙が、都合三ページ分のハンパな大きさであの構図を選んだ円陣さんのセンスはスゴイしそれをカッコよく書き上げてしまう技術も素晴らしい。…「スゴイ」ばかりですな。

 来月出るセックスピストルズ三巻の表紙はまくべあーらしい。どうやら表紙になるキャラの法則がわかって分ってきたようだ…。

 ということで、今年もよくBLを読んだ。こんなことを書くと仰天されるのだろうけれど、でも読む冊数は減ってきたかなと思う。来年もがんばる(笑。

高井戸あけみ『プリンスチャーミング』1


 もういいだろうと思って下半期ベスト10をかいてしまったけれど、実はその後にこれが出た。これは雑誌で時折読んでいたしちょっとイマイチだな、と思っていたので外していいだろうと思っていたのだけれど、まとめて順番に読むと案外に面白かった。いいかげんな教師で恋愛においてもやっていることがよくわかんない朝比奈先生のキャラが読んでいて辛いというかイタいと思っていたのだけど、彼のいいかげんさにも背景があるということがやっと分ったから興味が出てきた(それを知らずに連載の途中だけを読んでしまっていたのだというのが分ってちょっと空しかったなぁ。ちょっと朝比奈が好きになれた。寮長さんほどではないが美人だし(ヘンな話だ、ほとんど同じ顔のキャラは何人もいるのになぜ寮長さんだけがあんなに美人に見えるのだろう、…メガネのせいだろうか。

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