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2005年01月01日

あけましておめでとうございます

 あけましておめでとうございます。ここ数年、元日の日記は年賀状に使った画像で更新していたのですが、今年はまだ年賀状を書いていない(!)こともあって、コレです。今年の大河ドラマ、モエモエ義経記、じゃなかった、『義経』の主人公のタッキーこと滝沢英明。…ごめん、好きなんです(笑。滝沢が好きだというと、友人(同い年の友人には女として終わっていると言われる)どころか中学生(中学生は単にマッチョの良さが分っていないのだと思う…思いたい)にも白い目で見られますが。でもいいじゃないさ。「元気ハツラツぅ?」「オフコースなり!」のオロナミンCのフライングCFの段階からハマってましたが、やっぱりどうせ滝沢に演らせるのなら茶髪のままのが面白いじゃないね。だから茶髪のままの滝沢にいんちき着物を着せた表紙のtelepalを思わず買ってしまったので。

 昨年はいろいろありましたが、実際はどうあれかなり「動いた」感のあった年でした。今年は更に「外へ」というテーマでいろいろ精進していきたいと思っています。
 今年のサブタイは「このブログにテクストはありますか」とすることにします。もちろんスタンレー・フィッシュ『このクラスにテクストはありますか』のパロディです。この本のタイトルになっているこの言葉の意味内容がもともとイタいせいもあるんだけど、このサブタイトルを思いついたときには流石にあまりにイタくて自分でビックリしました。ので、絶対使おうと思ってた(笑。

 それでは、今年もマヨイガとゆずりをどうぞ宜しくお願い申し上げます。

2005年01月03日

TONO『カルバニア物語』9

  うーん。最近のエキューは乱暴すぎて、傍若無人すぎて、ちょっとどうかと思う。ライアンにもらった剣で敵をやっつけたあたりからどうにもやりすぎ感がある。それでもエキューもタニアもこの世界の中で一番つよいんだもの、なんだか釈然としない。コンラッドもライアンももっとがんばってほしい。今回のラストのエキューの侍女の話は面白かった。

2005年01月05日

志水ゆき『是 -ZE-』1


 驚いたことに志水ゆきをきちんと読むのははじめてだった。最初なぜかキャラの見分けがつかなかった。スゴイなこれは。こんなにいろんなデザインなのに見分けつかないなんてどういうことだろう。まぁこの手のお話の常套として、最初にいっぱいキャラが出てきちゃってわけがわからん、てのはよくあることかもしれないけれど。でも主人公のキャラすらよくわからんうちに一巻が終わってた。なんとなくこう描写したいんだろうな、というのは推測できたけど、もっと伝わるように描いてほしいなぁ。
 紙様が言霊使いのキズを引き受けるという設定はあまりに高河ゆんの『LOVELESS』に似ているので本当にどうかと思う。式神と陰陽つかいという伝統的な設定を引用しているから仕方ないのだといえばいえるかもしれないけど、その引用もあまりに単純でつたないのではなかろうか。
 うーん全体として印象として薄いというかなんというか。でもたぶん次も読んでみる。

2005年01月10日

寿たらこ『SEX PISTOLS』3


 わー。うわー。わわわ。 のっけからすみません。面白かった!今巻収録分はすべて既読していたし、絵が荒れているのも知っていたし、話すらハテナマークが大量生産だってことも知っていたのだけれど、やっぱりまとめて読んだら面白かったわ~。流石。ちょっと書き足しもあるような気もするけれどそこまではわからない。しかし広告などにもその旨の記載がないからないのかも。
 とにかくノリ夫修行編がしんどいだろうなぁと思ってたけれど、意外と面白かった。まとめて読むと、ノリ夫も国政も心情のゆれうごきが意外と分って、そうかぁとやっと得心がいったかんじ。
 ただ、斑目家の系図だけはいまだによくわからない。マングースの渡嘉敷が国政のイトコ筋だというのもわすれていたし。ジョジョみたいに家系図いれてほしいなぁ。 あと、埋め草っぽいキャラ紹介が意外とおもしろかった。ノリ夫の欄での国政のニガテなところと、国政の欄のノリ夫のニガテなところの対比がよかった(笑。

2005年01月16日

100s『OZ』

 初聴き印象かきとめマラソンをした。こんなマトモにアルバム聴くのは久方ぶりだ。なんて贅沢な。ピロウズの時でもこんなことしなかったのに(笑。まぁただ時間に余裕があるというだけなのだけれど、でもなんだかだいっても、ナカカズは今だってわたしにとって大事な存在なのだなと思う。
 『OZ』という命名センスはなにとはなしに『ERA』を思い起こす気がする。それは、#2「A」の位置づけがわたしの中で『ERA』の#2「123」に近いものであれば、ということを期待していたせいかもしれない。

 #1「OZⅠ」
上記したような期待があったから、このイントロに「初終」のモチーフが使われたのがすっごいイヤだった…初終は好きではない…意義がよくわからないし。
 #2「A」
やっぱりポップでいい曲だ。あんまり深く考えずにノれる、そういう曲なのかもしれない。シングルの時より印象がライトになった。と思うにつけ、100s ファーストのシングルチューンとして、わたしはかなり身構えてこの曲をきいていたのかもしれないなぁと今にして思う。改めて聞いてみると、丁寧にポップだね。
 #3「B.O.K」
この曲のこの位置も微妙な気がするのだけどどうか。これも最初の頃よりもライトな印象になってきたなぁ。もっとノイジーな印象があったのだけど。それもこれも曲順のせいかもしれない。
 #4「バーストレイン」
試聴の段階から思っていたけれど、なんかちょっとキッチュでポップで「渋谷系」という単語を思い出す、なんて言ったらナカカズに嫌われるのだろうな。でも、そう。しかしブルーハーツときたか。真島さんとまだ付き合いあるのかな。
 #5「ここが果てなら」
…えぇ~ッ!?…なんだなんだ?? 何がしたいのかよくわからないなあ。やだなぁ、このタイトルわたしの一番好きな「最果てにて」を思い出すものだというのに、何、それ、微妙。
 #6「なのもとに」
……えぇ~…。二曲続けてなにやらあたたか~い微風が吹き抜けている。
 #7「OZⅡ」
間奏。
 #8「(For) Anthem」
出た。バカ出た。やや地味だけれど。
 #9「Sonata」
このイントロは本当にどうなんだろう。「絵の意は、「…です。ソング・オブ・フリーです。ソング・オブ・フリー…。」」などという歌詞は面白いものの、この曲調もどこから出てきたんだろう。古いというかなんというか。
 #10「やさしいライオン」
シングルの段階では、やっぱナカカズ以外作曲のはどーでもよいや、と思ってたけど、このアルバムの中では全然問題なくおさまる。というのは褒め言葉でもなんでもなくて。#5からの流れの中では自然、ゆうか、むしろ、まだ好きな方だ、他の曲とは違って初聴きじゃないし聴きなれただけかもしれないけど。
 #11「Leek Rag's Leek」
ふむ。ナカカズの高音もこういう使い方をすると、昔の歌手みたいになるのだな。…。今回全体に懐メロ調?
 #12「Santa's Helper」
気づかぬうちに終わっていた。
 #13「Honeycom.Ware」
シングルの段階からあんまり好きな曲ではなかったんだけど、もう、むしろ、このイントロが聞こえた瞬間に、ホッとしてしまった自分が気の毒で仕方ない。
 #14「扉の向こうに」
これとハニコムウェアが五分台なのだな。やっぱなんか曲作りが古い気がする。が、これは割合いいかんじに仕上がってるかと。間奏のトランペットはペニー・レインみたい。というか、まんまだ。それなのにけだるい曲調がアンバランスでよろしいかと。
 #15「Oz Ⅲ」
ペニーレイン、じゃなかった、前曲のラストの一部。
 #16「光は光」
これまたよくわからないなぁ…。
 #17「いきるもの」
ビートが強いのでまだ聴ける。
 #18「K-Ing」
歌詞に本当の英語が入ったのは初めてではなかったっけ(笑。びっくり。これも聴きやすくはあるかな。
 #19「またあした」
これまたもう特に感想もないなぁ。
 #20「バハハイ」
おまけソング。
 #21「ハルとフユ」
この曲はパス。

 ナカカズらしい独特のポップさがうかがえる曲、節もちらほらあるものの、全体的に「フツーに(←ここ重要)ポップにしてみた結果、ありきたりなJPOPを飛び越えて違うところへ行ってしまいました」、という印象。それがわたしには「古い」と感じる要素になったのだと思う。そんな中では彼の歌声もただヘタなだけの素材になってしまうので、もう、つらい。
 「A」は『ERA』における「123」だとさっき書いたけど、「123」を初めて聴いたときも中村一義の大転換(とその時は思った)にギョっとして、でもそれが次第に好きになっていって、『ERA』にはいろいろ不安不満もあったけれども聴き込むうちにすごく大事なアルバムになっていったし、それまでとは違う「中村一義」ではあっても新しい「中村一義」も好きだ、と言えるようになったので、「123」はその取っ掛かりだったといえなくもない曲なのだ。「A」もそんな曲になってくれたら、つまり文句たれつつも100sも好きになれたらいいなぁ、と思っていたんだけれど、…正直自信がなくなってきた。すごく、ドミネ・クォ・ヴァ・ディスというかなんというか…。

2005年01月18日

阿川好子『俺様な恋人』


 あまり印象に残らなかったかな。作者も途中で書いていたようだけど、俺様を名乗るにはヘタレ過ぎるのだ、彼等。もっとドギャーンというかんじで(どんなだ)非情なのを期待してたなぁ。せめて狩納さんとか斑目ブラザーズとか凍る灼熱の攻めくらいまで突き抜けてくれないと。

野田カナミ『恋しかるべきメガネっ子かな』

 タイトルがどうかと思ったんだけど、裏表紙がなんだか微笑ましいイラストだったのでこうてみたらほんとにそんな感じのコミックスだった。

 いやいや、すっごいヘンな漫画、というかヘンなBLだったなぁ~(笑。BLだってことを忘れそうになる、ビブロスらしくないコミックスだった。なんだかわけもなく昔のりぼんを思い出した。あーみんとか谷川史子とか読んでた頃の。全然作風は違うのだけれど、昔の(米づくりするより前の)谷川史子を思い出すんだな。たぶん最近ああいうのほほん漫画が少ないからだろう。いや、現代的まったり、な漫画はいくつかあるんだけど、のほほんで、時代を超える感じの作風のはあんまりない気がするんだ。
 つっこみどころもいっぱい。出席番号でナ行とかハ行が10番代ってのはありえんよ。何名のクラスなんだ(普通苗字はアカサタナまでがめちゃめちゃ多い。というかいちばんのつっこみどころは、会津をどんなド田舎だと思ってるんだ作者…(笑。って、BLには関係ないつっこみばかりなのもむしろ微笑ましかった。

2005年01月19日

むとべりょう『びりっけつの魔法』


 新刊ではないのです。
 表紙がカワイイ。こういう塗りが出来るようになりたいなぁ。あと、絵というか受けというか受けの目の処理がすっごくカワイイと思った(ピンポイントだな…。
 お話も全般にほんわかしつつ時折ゴツかったり意外だったりエグかったりしてなかなか面白かった。最後の鳥人間の話はちょっとよくわかんなかったけど。表題作(とくに部長の話)とかオタク少年の話とか、かわいくてよい。水球の話は最初あまりの展開にギョっとしたけれど、最後のコマが蝶カワイイのでオールオッケーという感じだった。あのページ数だしエロス必須のなんかの特集号に載ったのかなと思ったらゴールド掲載なのね…かゆまみむみたいなページだろうか…。ともあれ、あのページ数であの内容であんなにカワイくまとめるなんてスゴイ。

2005年01月20日

音楽についてのあれやこれや。

 『OZ』を聴く気にならないので『金字塔』から『ERA』まで通して聴いてたら、馬鹿みたいに泣きそうになってしまった。「街の灯」で。ああぁ。またがんばって『OZ』エンドレスで流してるみるけどどこかから「もうええやろ」という声が聞こえてくる気もする。ピロウズを聴いてホっとする。ザビエル!うんうん、いいよねザビエル!(もう、だめらしい。

 ヘンだヘンだとは思っていたが、やっぱりオレンジレンジの「以心電心」はスピッツの「メモリーズ」に似ているらしい、というかむしろパクリ問題が結構大々的に話題になっているらしい、というのは何やら今更な気もしたけれど(だって、ロコローション、だよ???)オレンジレンジ自身がパクッてますから!などと言っているらしいのは流石になんだそりゃ。
 話は変わるが最近の音楽シーンにはマジでついていけてないのだが、アジカンにはちょっと興味がある。でも聴かなくても生きていけるのでそのうち聴こうと思う。
 サンボマスターが大々的にプッシュされてきてるのにはちょっと複雑なこころもち。サンボマスターは聴けばすぐに彼等だとわかるのは、マンネリなのか?とも思うが一方それが個性なのだとも思う。同じようにバンプオブチキンもすぐに彼等だとわかるのが良い。だからピロウズトリビュートのハイブリッドレインボウはちょっと不満だったんだけれど。

 閑話休題。
 タクミくんを読んでいると、わたしにはヴィオロンは弾けないけれどそれでもすごく音楽がしたくなるので、さっちゃんがヴィオロンで弾くJe tu veuxはそもそもピアノ曲じゃん、とも思い、楽譜を買ってきてピアノの練習を数十年ぶりにはじめたので。

 で、思ったのは、サティは思っていたよりは簡単だった(まだちゃんとは弾けないけど。Je tu veuxとかジムノペディとかはまだなんとかなりそう。亡き王女のためのパヴァーヌがどうやら弾けそうにないのはまぁ仕方ないとしても(だってこれ元はピアノ曲じゃないよねぇ?、急に思いついて弾きたくなった楽興の時第二がめっちゃ難しい。こんなに複雑だと思わなかった。出版側の想定難易度的にはそれほどでもないみたいなんだけど、慣れればなんとかなるのかなぁ。これが弾けるようになりたい。あとゴリウォーグのケイクウォークも弾けたい。しかしこの二曲、どっちも右手の和音が複雑すぎて手がよじれそうになる。頭もよじれそう。

 しかしピアノをきちんと習っていた頃は練習するのがあんまり好きではなかったけれど、今は何時間でも平気で練習できるのが面白い。与えられた曲ではなく好きな曲だからってのは大きいと思うけれど、たぶん今弾こうとしている曲はみんな頭の中で手本が流れていて、それを再生しようとしているって点も大きい気がする。フジコヘミングが音階練習なんかより好きな曲をどんどん弾いたほうがよいと以前テレビで言っていて、いや音階練習も大事ではなかろうかと思いつつもまぁ一理あるんだろうな、くらいに思っていたけれど、あの言葉の意味が体感できたのかもしれないと思う。…ちょっとおこがまし過ぎるけれど。

2005年01月21日

その、つづき。

 ひとつまえのエントリーであっさり『100s』(勿論中村一義4thアルバムとしての)を飛ばしてたのが我ながら笑えて、今日は『100s』を聴いてみた。結構いいじゃないか(笑。「ロード中」が好きなんだよね(とインストを挙げてしまうあたりで愛情のなさはバレバレなのだけれど。そういえば、『100s』における「キャノンボール」も「123」みたいなもんだね。フェスで初めて「キャノンボール」を聴いたときは愕然としたものねぇ。愕然というかがっかりか。そして『100s』を聴いたはずなのに、あぁ、なんで『OZ』にあれほどがっかりしたんだっけ、わかっていたはずなのにさぁ。はぁ。
 少しフォローを入れておくと、『100s』の「グッディ」「新世界」は贔屓目を抜きに好きな曲。

 で、仕方がないのでプレイリストにして『OZ』独自カット版を考えたら

1. A 3:45
2. B.O.K 3:40
3. バーストレイン 3:10
4. Honeycom.Ware 5:22
5. 扉の向こうに 5:13
6. いきるもの 3:37
7. K-Ing 4:04

こんな淋しいことになってしまった。

2005年01月22日

市東亮子『やじきた学園道中記』25

 だらだら数日間読んでいたので、いつ読み終わったのか、そもそも読み終わったのか良くわからない。でも小劇場を読んだ覚えはあるから、きっと読み終わったんだろう。
 で、とりあえずもう赤目編はよかろうと。
 うーん、赤目はもっと久々の導入編ってカラーを押し出しちゃって、サラリと流したほうがよかったんではなかろうか。キャラ多すぎだし、だんだんだれてきている。

2005年01月24日

高城リョウ『お米ちゃん。』

 ナンセンスギャグは嫌いではないのだがあまりに訳がわからなくてテンポが悪くてイライラした。しかも岡田あーみんのパクリをするとはいい度胸だ。

氷栗優『学園ヘヴン』


 本誌で見た折、作中でヘンなゲームをやっているのを見てあんまり面白くないなぁとかゲームが原作だとこういうとこ漫画にしづらいよなぁとか思ってたけど、ほぼ全篇それだった…。しかし人気投票で主人公のお相手を決める、という企画は面白かったと思う。
 氷栗さんはBLがはじめてだとか。この内容や原作がゲームだという悪条件を考慮すると漫画化がうまいのだなと思った。あと絵がやはり華やかでいい。凡人な主人公の表情もよい。
 前から思ってたんだけど王様というニックネームはやはりどうかと。そして、原作でもそうなのかもしれないけど王様なんてあだなで、万能なキャラなのに、結構姿恰好がフツーで言葉遣いとか性格もフツーなので違和感が。もっとドギャーンという感じでスゴイキャラでないと!(笑。

 あと、これもゲーム原作のせいなんだけど、どのキャラも主人公に好意的で、ついつい「このうちのどれか一人くらいはウラがあるんではないか」とか勘ぐってしまうけど、まぁちょっとそれっぽい人もいたけど、基本的に主人公モテモテの構図は崩れないので笑えた。
 なんかいろいろ書いちゃったけど、とりあえず読後の感想としては氷栗さんの他のBLを読んでみたいということで。

2005年01月25日

山本小鉄子『ブラザーズ』2


 わりあい好きな作家でわりあい好きなシリーズなんだけど、なんだか半端に終わってしまった印象。ワタルが無表情無口で何を考えているのか全然わからず、それはいいんだけどなのにくりすちん大好きってのはピンとこないままだった。

高口里純『世の中は僕らに甘い』3

 結構好きなシリーズなんだけど、いっつもふらふらふらふらしているうちに一巻終わっている。結構毎回厚めな気がするのに。でも今回は番外編などもあってなかなかいろいろだった。紬は流石に覚悟を決めろ、そうしないと話が進まない、とは思うんだけれど、あまりに彼のふらふらがつきぬけて、そして誰もいなくなった、ってのは斬新かもしれないと思った。
 しかしこの話どう終わるんだろう。高口さんなのですこーし心配。せめて、紬がだれかとくっついて終わってほしい。この際相手は誰でもいい、椿だなんて贅沢はいわないから。

2005年01月26日

『Living Field』

 さて、禁断の扉が開かれましたよ。
 ピロウズの未聴盤。とりあえず二枚入手したうちの一枚『Living Field』から聴きましたが、なぜかというとこれが未聴アルバムの中でいちばん新しいから。から、聴いたのに、…、…これ「ピロウズ」って冠されてなかったら絶対聴かないと思う。

 わたしはバスターズ二大増加期(勝手に命名)のひとつである「Mスクのリスナーで「彼女は今日、」でファンになった」パターンなんだけど(もういっこは「FLKLでファンに」だろうたぶん)、つまり『Living Field』の次の『Please Mr. Lostman』からのファンで、この二枚の間に落差があるってことはうすうす知っていたから今まで踏み込まなかったわけだけど(まぁ手に入らなかったせいもあるので、機会があったら聴こう、くらいに思っていたし、今回がその機会だったので)、実際踏み込んでしまうとやっぱびっくり。

 中では「屋上に昇って」がダントツだな、と思ってしまうのは、ベストアルバムに入っていて既に知っていたからなのか、逆にダントツだからこそベストに入れられたのか、ってとこで。あとは「HAPPY SLAVE」がよかったな。タイトルがスゴイ。あまりにあからさまなさわおっぷりでむしろ今は見られないだろうタイトル。

 そういえば、あんまり「ダメ」さがただよっていないことがこのアルバムの違和感の正体なのかも。『Please Mr. Lostman』を初めて聴いた頃は、わりあいポップで歌詞も言い方は悪いけどどうってことないのに、なんでこんなに全体の雰囲気が暗いんだろう、ってずっと思っていて、それが好きになるきっかけだった。それは、直截的な言葉やわかりやすいマイナーコードなどで「つらい」「苦しい」と言うよりもずっと、すごくわたしの心に響く「ダメ」っぷりだと思ったのだ。
 さわおは、ずーっとブレイクしなくて、「ぼくはかけら」で「あるはずもない出口をさがす毎日、悪い病気さ治りっこないよ」だの、「どうしようもない事をずっと気にしてばっかりだよ、子どもだってもう少し物わかりいいだろう」だの「うまくいかない事が続いて気が狂いそうだよ、僕のやり方じゃ誰も認めないのさ」だのと、ドギャーンと吐露してしまった部分をずーっとずーっと持ちつつ、それでも暗いだけじゃない、いろんな曲を作ってきたわけで、そこはかとなくただよう「ダメ」さが、だからそれだけではない、力を持つようになったんではなかろうか。
 でもさわおのことはよく知らないので、これはわたしの印象批評。

 とにかくそういうわけでわたしはピロウズが大好きなので、『Living Field』もすでに四回は聴いてみた。

2005年01月27日

『YOSUI TRIBUTE』


 実は井上陽水が好きです。

 #1 夢の中へ / TRICERATOPS
陽水のモノマネで歌っている気がする。気持ちはわからなくもないけれど面白くない。
 #2 東へ西へ / 布袋寅泰
まぁそうだろうなぁ、こうなるだろうなぁというかんじ。選曲が当たり前すぎるかも。
 #3 心もよう / 平原綾香
この人の歌い方はわたしにはつまらないのだ。アレンジもつまんない。
 #4 リバーサイド ホテル / 奥田民生
あまりにまんまでつまらないなぁ。陽水っぽすぎ。民生ががんばっちゃってるという点は面白いけど。もっと変わった曲のほうが良かったのでは?氷の世界とか。
 #5 いっそ セレナーデ / 小野リサ
この人は何を歌っても小野リサになるし、選曲もそうだろうなというかんじ、納得。
 #6 限りない欲望 / Bank Band
やっぱ流石だ。ピロウズとかジョンレノンとか中島みゆきとか、カバーものほとんど好き(尾崎豊はちょっとわたしは微妙だったけれど。愛なのか才能なのか。両方かな。
 #7 カナリア / ジェーン・バーキン
まぁ当然のように面白かった。…カナリヤってフランス語でもカナリヤなの?
 #8 傘がない / UA
UAが傘がないを歌っていた。生存力強そう。
 #9 いつのまにか少女は / 持田香織
陽水絶賛の理由はいまだわからず。なんだかかわいらしい。
 #10 とまどうペリカン / 松任谷由実
わりとまんまでユーミンがペリカンを歌っていた。
 #11 白い一日 / 玉置浩二
これもわりとまんまで玉置浩二が白い一日を歌っていた。
 #12 ワインレッドの心 / DOUBLE
この人をよく知らない。フツウに聴いた。
 #13 ジェラシー / 一青窈
なかなかよいかんじ。ルンバ風のアレンジも意外性があって面白い。
 #14 少年時代 / 忌野清志郎
カッコワライ。最高。文句なし。

 布袋、小野リサ、ユーミン、ひととよう、忌野清志郎あたりは選曲がわかりやすい気がした。もうちょっと意外なメンバーが入ってたらよかったと思う。

2005年01月28日

スピッツ『フェイクファー』『隼』『三日月ロック』

 今までiPODにはビートルズとピロウズと中村一義、あと若干の洋楽曲しか入れてなかったので、40ギガのハードディスクが泣いていたのですが、反省して手持ちのCDのリッピングをはじめました。とりあえずスピッツから。いやースピッツもやはりいいですね。でもまだ『スーベニア』を買っていないのだけど…。

 おぉ、『フェイクファー』か。『フェイクファー』なんて聴いたの何年ぶりだろう。「エトランゼ」「ただ春を待つ」「楓」など佳品ぞろいで、その一方「スーパーノヴァ」や「謝謝」「仲良し」はちょっと荒いつくりで、改まって聴いてみると『フェイクファー』ってタイトルはピッタリなんだね。きれいでかわいいのに、どこか雑然。「冷たい頬」は中村一義版聴いて以来笑えてしまう。
 タイトルチューンの「フェイクファー」は確か大好きだったはずなんだけど、うーん、どういう曲だったっけ、ハヤブサと混じって記憶してるな…、…あぁ、そうそう、これだよ!蝶いいよね!「柔らかな心を持った、はじめて君と出会った、少しだけで変わると思っていた、夢のような」これ系統のマサムネはちょっとさわおっぽいよね。さわおより良くも悪くもドラマチックだけど。「今から箱の外へ、二人は箱の外へ」のあたりのメロディ展開なんかは特にそう思う。
 (…ごめん、「フェイクファー」の歌詞もアノ二人に聴こえるわ…重症だ。

 次は『隼』。『隼』はロキノンフェスの頃のアルバムだから、すごい夏のイメージ。この「今」みたいにスピッツも一曲目が定型だよね。いつも短い曲で、どれも大好き。『隼』ではやはり「俺の秘密を知ったからには、ただじゃ済まさぬメロメロに…」の「いろは」とか、「甘い手」「メモリーズ・カスタム」あたりが好き。…あれ、結構好きなアルバムだと思ってたんだけど、意外と流す曲が多いかも。「ハートが帰らない」とか、ナゼ?という曲もあるな。
 中では「8823」がダントツかな。「LOVEと絶望の果て」だの「ギター炸裂!」だのという歌詞があろうとついていきたいと思えるのは、あなただけだ(いや、さわおとナカカズも全然オッケーですが、書かないと思うから、笑。「君を不幸にできるのは、宇宙でただ一人だけ」最近忘れがちでしたが(笑、マサムネの言葉にはほんとかなわないなと思わされることがしばしばありました。いや、あります。

 『三日月ロック』に関しては正直あまり語ることがない。「夜を駆ける」「さわって・変わって」あたりは好き。「遥か」はよいと思うけど、あんまり好きじゃない。「けもの道」はどうも「8823」系統を意識しているように思えるんだけど、歌詞もメロディもあまりにショボい。特にサビのメロディとか、「もう二度と君を離さない」とかあまりにありきたりでマサムネらしくもない。
 特筆すべきは「ハネモノ」かな。「さよなら幻、踊りだす指先」というはじまりの奇妙なテンポからもうドカンとヤラれてしまう。「ささやいて、ときめいて、街を渡る羽のような、思い通りの生き物に変わる」

 残りの『空飛び』『ハチミツ』『インディゴ』はまたいずれ。

2005年01月29日

『KOOL SPICE』

 いやはや、更に過去へ。
 もう、これは違うバンドとしか。「恋のスパイに気をつけろ」…ですか。そして、なるほど、「NAKED SHUFFLE」はこういう土壌から生まれたのね。などと、むしろ納得。
 それはさておき。ピロウズが昔はこうでした、というのを確認した上で、こういう音楽をやっていた彼等のどこから『ロストマン』以降のピロウズが生まれたのか、ってのが皆目見当もつかないんだよね。まだ知らないけどこれ以前のレコード会社の時代には、また違う音楽性だったのではないかとも推測されるし(ジャケットの様子などからそう思ってるだけだけど)、やはりさわおって小器用なのかなとも思う。いろんな系統の音楽をそれなりにこなすというか。…器用貧乏というか…(あ、言っちゃった。

2005年01月31日

かいやたつみ『ラブトレ』


 なんだかどのCPも半端なかんじで、主人公の兄などは双子にする意味があったのかな~と思う。先輩とだれだか分らない後輩の話?はよかった。しかし間の書き下ろし1P漫画が一番面白かった…。


 ついでに。にしては長いけど。

 つくづくビョーキだと思いつつ久々にCIELを購入。
 美貌のディテイル最終回。…やっぱりストイックギイがひんぱんに出てくるとちょっと笑える。あのスタイルは個人的な趣味では好きなんだけど、なんというか、この王道BLにおいて、あのスタイルは主人公CPの外見じゃないんだよなぁ。でも275ページのギイなど蝶カワイイ。あと三洲が小説の挿絵よりも大人っぽいのはすごく好き。それより託生の「ギイの美貌も云々」とかのくだりが切られてて、このタイトルの説明つけずに終わっちゃっていいのかなぁというのはちょっと疑問。しかしこういうコミカライズ上の問題で一番疑問だったのは、季節はずれのカイダンでギイの初恋話が蝶半端なとこで切られていたことで、あれは何でだったんだろうと今でも思う。コミックスしか読んでなかった頃は、だからあれは託生のことじゃないんだと思ってたし。次回はどの辺りをやるんだろう。今までギイタクメインの話以外はすっとばされてるけど、三年でそれはできないだろうし。まぁピュアはやる気がするけど、ジェラシーからの八津くん話くらいはやってほしいな。
 純情テロリストはちょっと流石にもう広げすぎ。オマケ小冊子は面白かった。野分強くなったなぁ。月は闇夜に~がシエルで再刊だそうで、未収録分もあるということだからきっと買ってしまう…。
 あとイヤな予感はずっとしていたんだけど、というかどうせコミックスは出たら買おうと思ってたんだけど、フジミに興味が出てきてしまった…。これ以上ルビー文庫が部屋に増えるのはほんとにどうなんだろうと思うんだが…。

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