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2007年02月03日

崎谷はるひ『くちびるから愛をきざもう』

 たぶんいつもより酷評気味です。

 高校時代の同級生、社長かなんかの愛人の子で大学バスケのエース×年はいっこ上、トラットリアでバイトしつつ夜間の専門に通って料理人修行中な苦労人。 
 ほっとくとダメっ子な攻めのために受けはおさんどんのバイトをしてあげてるが、ある日合コンで一回あっただけの女子にできちゃったから慰謝料よこせ、とか言われて云々。

 周囲にはいい加減の遊び人に見られがちだけれど、本当は夢や家族のためにがんばってて、言いたい奴等には好きなように言わせておいて、でも周囲にもみとめられてるイケメンなあいつだけは、自分のことをわかってくれる。
 それ何て中二病?
 うーん、やっぱりちょっと痛いよそれ。プラス、そんな周囲の高校生や大学生が、あまりに幼く書かれすぎというダブルパンチ。異質なものを排除したりいじめたりするとかって…周囲のモブは、主人公の中二病をよりきもちよくするための装置ですか?それに高校とか進学校って設定でしょ?そんな幼い高校生、めったにいないと思うんだけど。

 いくらフィクションだって、BLがファンタジーだって、あたしは「終りなき日常」(宮台真司はアレな人だけれどこの言葉自体はわりあい有効だと今でも思う)を生きる一般人、をさげすむようなまなざしは好きじゃない。というかはっきりいって大嫌い。
 BLはファンタジーだし、王子様が迎えに来てくれてハッピーエンド、というのそれ自体は別にいいと思うんだよ。でも、だったらその外にある(はずの)日常には手をつけちゃいけないし、まして下位に配置するなんてもってのほかだ。読者もふくめてほとんどの人間は物語のような展開にはかかわらずに生きていくし、その「終りなき日常」を生きるモブの人々と主人公や王子様を比較する必要なんかないはずだ。

 と、まあその辺りは於くにしてもだ、高校入学からの回想があまりにダラダラ長くって苦痛で、なんであたし我慢してBL読んでるんだろう、とか思ってしまって辛かった。そのダラダラさがその後の二人の描写に活きてるわけでもないし、まあ必要なパートではあるにしても、ダラダラ書きすぎ。
 展開も慰謝料のためにとりあえず働きまくる受けには違和感があるし、なんか疲れ果ててる受けの状況にまたしても読んでて辛くなってくる。なんでエンタメ読んで辛くならんと遺憾のか。
 キャラ的にも主人公はともかく、攻めは高校のころの不器用ちびたんキャラと、大学生の不器用キャラと、その爆発ぶりと、そのあとのわんこキャラ、なんか統一感がなくてキャラたってない感じ。
 あと、ものすごい勢いで読点が多かった。ラノベ文体ともまた違うのだけれど…あれだ、太宰文体だ!(笑

 絵はよかった。最近の神葉理世は結構好きだ。

 しかしとにかくあまりにひどい出来で、そういえば『恋花は微熱に濡れる』があまりにつまらなくて感想書いてなかったなあということまで思い出したりした。こっちは絵師もダメダメだなあと思っていたら、これがうわさの相方さんだったのね、ということを後で知った。
 最近の崎谷はるひは、とか言える程にはこの作家を読んでいないけれど、この作家はなんかどんどんダメ化してる印象。もうなんだか、何がダメかというのがひとことにいいづらく、とりあえず〈語り手〉の自意識がテクストに悪い意味で出すぎ(なんてのは数字板の影響を受けての印象かもですけど。もう新刊買いとかはしないかも。

2007年02月04日

山岸凉子『舞姫(テレプシコーラ)』10

 千花ちゃん…!!!(涙

 あ、一部ラストまで収録されてなかったらどうしよう、巻末が「降」の字(ん?「降」じゃないっけ?)で終わってたらどうしよう、とか心配したんだけれど、一部ラストまでちゃんと入ってましたよ。

 まあそれにしても、一部後半はダヴィンチで読んでおいてよかった。コミックスでいきなり読んでたらこれは辛いよなあ。まあ、コミックスで初めて読んだ場合、ラストのカタルシスがより増したかもしれないけど。
 しかし千花ちゃんの話は連載の時にはなんだか唐突というか、ビックリ展開に感じたものだけれど、一部が終わってあらためて考えてみると、少なくともここまで(一部了まで)の展開は連載当初からあった構想なんだろうなあと思われた。六花がコリオグラファーを目指す、という結末を知ってみれば、すべてはそこに向かうための布石だったなあと思える。

 もちろん一部では途中退場してしまった空美のことも含めてね。
 富樫いわく、自分の身体能力以上の踊りを振付るという六花の欲望は、千花を自らの中に内面化して、理想の踊り手とすることで生まれたものだろうと思うんですよ。だからあの千花関係の展開はやっぱり必要だったんだろう(少なくとも作者の構想にはあったんだろう)と思うし、また、六花の踊りは六花だけでは完成させることが出来ないだろうと思う。そして、だから六花では踊りきれない振りを、空美に踊らせることではじめてそれは形をともなったものになるのだろうとも思う。
 で、そうなると、空美がどう変わっていくのかも見所になるのだろう。空美はテクニックだけはすごいけれど、どう見ても情緒や美貌面には欠けているし、どうやってそれらを獲得していくのかにはすごく興味がある。

 あと、踊り手としての六花にもまだ期待したい。コリオグラファーを目指すと決めたとしても、踊りをやめるわけはないし…でもどうなんだろう?コリオグラファーって普通、どれくらい踊れて、どれくらい踊れないものなんだろう?ベジャールとかって(いやコリオグラファーってほとんど彼くらいしか知らないのだが)ダンスの才能はどうなんだろう?
 まあいずれにせよ、六花の海外留学もアリかなあ、とワクワクですよ。
 六花は恋愛面もワクワク。相手は拓人なのかなあ…拓人には悪いがもう少し、夢を見たい…(笑、あ、六花が留学から帰ってきたらものすごいオトコマエのいいダンサーになっていたり、とか…ハハハ…

 ところで、六花の振りが男性でも踊ってみたいものではあるけれど、白鳥は女性だから、いやマシューボーンとかもあるけどね、という貝塚先生の言葉につい考えてしまった。
 男性が白鳥でも勿論いいんだけれど、でも男性だとトウシューズが履けないんだよね。白鳥はポアントでないとつまらないというか、白鳥のすごく大事なところが抜けてしまうような、そんなイメージがある。マシューボーンとかはポアントだと違っちゃうよなあって気がするし、あれはあれでいいんだけど。王道的な白鳥としてはやっぱりポアントが必要だなあと思うのですよ。男性がポアントで白鳥やってくれるなら、それもいいんだけど。モンテカルロとかの色物系ではなくってね。とりあえずチュチュはなしだな(笑。ポアントで王子的な衣装でやってはどうか。きっと美しいと思うんですけど。そしたら背の低い日本人ダンサーが重宝されるかと思うし…段々何が主張したいのかわからなくなってきた(笑。
 あと、白鳥はバレエの超王道なのに超特殊な踊りだ、だって鳥のマネをするんだから、という六花の言葉にもそうだなあと思わされた。そして山岸凉子が白鳥の手の動き、とか書いていると、ついラーラのことを思い出す(笑
 なんだかまとまらないけれど。

2007年02月05日

円陣闇丸『天国へ行けばいい』

 これは…!スゴイ!良い!

 どうもあたしは、ちょっとSFめなBL、が大好きらしい。
 前にもどこかで書いたがあたしは寿たらこの「コンクリートガーデン」「クロックダウン」が大好きで、特に後者はかなり好きなのだけれど、この「天国へ」は「クロックダウン」を髣髴とさせてくれる時間ものSFかつBLという感じ。なので、もうちょっと限定すると、あたしはちょっとSFで時間をあつかってるBL作品が好きなのだろうと思う。BLで時間ものSFは、そういえばしょぼいながらも虹創作でやったこともあった(ももいろのサイトの方で)…ということも考え合わせると、もはや大好きなんだろうな、としか…(笑。そういえばもともと時間ものSF自体が好きかも、『リプレイ』とか『夏への扉』とか『果てしなき流の果に』とか『トップをねらえ!』とか…まだあるかな。
 いずれにしても、時間の問題を組み込むと、切ない・どうにもならない物語になりやすいので、すごくBLと相性がいい気がします。

 そんなわけで、元ヤクザ×元ボクサー、事故で命を失ったと思ったら、変な宇宙人が出てきて実験に参加するなら時間を戻すチャンスをあげるわよ、云々。元ヤクザは処女の血を、元ボクサーは男性の○○○○を集めると、試験管一本につき0.1秒がまきもどるということに。

 というあたり、ちょっとトンデモ設定ですが(笑、あとがきにはもともと「エロ」がテーマの作品だった、と書かれていたのでなんだか色々納得。なんていうか、エロがテーマならもっとフツーにポルノ的な設定をすればいいと思うのに、こんな風にSF設定しちゃうところが個人的にはツボでもあるし、そういうところがもしかしたらこの作家らしいとこなのかもとも思った。円陣さんって改めて思い返してみると、ほとんどの作品がSFなんだよね。なんだか意外な気もするけど、だからふつーにお話つくっても、SFがデフォルトな人なのかなあと思ったのですよ。

 で、二人が生きる「世界」への違和感に気付くところとか、元ヤクザの兄貴分の使い方とか、過去の元ヤクザというかつまりヤクザの攻めと今の元ヤクザ攻めのコントラストとか、そういうSF的な面白みがうまくBLの筋にからんでて、とても面白かった。

 ただ、兄貴の記憶の書き方とかびみょうに違和感があるし、SF的にはいろいろ設定あまい気もするけれど、まあそれはそれで。でも兄貴と元ボクサーの関係性は、なんかもうちょっと発展してほしかったなあ。兄貴が不思議なままだ(これは設定的に仕方ないんだけれど。

 あと、書き下ろし後日談が、すごくツボだった。なんというか、時間ものSFとして、設定の使い方があたし好みというか。

2007年02月06日

高岡ミズミ『永遠の愛を、我が花嫁に』

 英国留学の際の同級生、シーク×商社マン。
 英国から突然帰国してしまったシークを忘れようと六年間頑張って働いてたら、いきなりさらわれて目が覚めたらアラブでした。シークは数週後に結婚・戴冠するんですが受けはどうなるのでしょう。

 ベタアラブ、なのに何かが物足りない。
 その原因のひとつは明らかに、シークがなぜ受けに惚れたのかがわからないことだろうなあ。あとその頃の付き合い方も全然書かれてないので、続編の二人の関係性がなんだか唐突。
 その他もなんだかいろいろ物足りない。シークの従弟や婚約者とかもキャラはいいんだけどエピソード的に物足りない。
 あとオチが…あまりにご都合主義。シークものって大概ご都合主義ですけどね。

 高岡ミズミは好きな作品もいくつかあるけど『パトロンは恋に惑う』とかうわーという感じだったし、どうなんだ。『かわいいひと。』はコミック版だけ読んだけれどあれもあまり好きではない。まだよくわからない作家という感じ。
 しかしどうも、BL小説はBL漫画よりも、作品の質が不安定な作家が多いような気がしている。特に同人誌とか見ちゃうとそう思う。うーん。

2007年02月07日

神葉理世『美男の殿堂 DX』

 やっぱりライトなこういう立ち位置の作家は必要なんだろうし、実は嫌いではない。偉そうな書き方でごめんね。ええ好きですよ。
 あと、なんか神葉理世ってすごく少女漫画的な絵という印象があり、なぜか花より男子の人を思い出す(神がついてるから?あっ、葉もついてるのか)ので、すごく少女漫画なイメージがあるのだけれどたぶん気のせい。

 美男だらけのアパートの大家×夢追い弾き語り少年とか、和食大好きヘタレスウェーデン人×寿司屋とか、朴訥俳優×小悪魔美少年とか。スウェーデン人と寿司屋が後半では中心になってきててだから表紙にもなっているらしい。酒癖のわるい寿司屋は確かにかわいい。ツンデレとも違う気がするが…あれだ、BL受けっ子によくある、女の子扱いすんなよ!系?(笑、新ジャンルというか旧ジャンルなんだけど、むしろ新鮮。
 あと殿下がちょっとキモい余裕綽綽な攻めであたし好み(いやあくまでもファンタジーとして。
 ギター少年は顔が小池徹平みたいな。小悪魔系がしてきたゲームの準備にたいして「あんな棒」とかは確かに笑った。

 そんなこんなでいつものようにふつうにライトで王道なBLで、面白かった。ただその分、いつも物足りなさも残るのだが…そんな物足りなさは筆力不足のせいなんかなと思ったこともあったけど、でもむしろそのライトさもある意味味なのかもしれない。

2007年02月08日

ハマちゃん。

 ハマちゃんの過去はあんまりギョっとするような事実じゃないといいなあ。

2007年02月09日

『LOSTMAN GO TO AMERICA』

 うわあ…。
 ほんとにエイベックスだあ…(笑

 おとつい買ってきて、ちょこちょこ見てます。
 ラジオの時も思ったけど、やっぱり演奏はすごい荒れてる…けれど、さわおが動いているとそれですべて帳消しになってしまう、このパフォーマンスの力!ライブ行きたい!

 ライドンで急に客が来たので(笑、QKK)さわおがブチ切れたところ、これはいろんな意味で痛いよなあと思いながら見た。よくすぐに浮上したなあと。
 副音声の本人の解説によるとまあ確かに頭にきてたみたいなんだけど、それ以上にへこんでたみたいで、ライドンの後しばらくは落ち込んでたって繰り返し言ってたのが印象に残った。怒りよりもがっかりの方が大きいというのは、なんだか分かる気がしたのだ。

 スケアクロウは四月リリース、五月にはフルアルバムが出るそうで、もうすごくワクワク。でもやっぱりスケアクロウは好きにはなれない気がする。アルバム曲に期待したい。
 そういえば、スケアクロウがムーンライトマイルのOPにつかわれることにもビックリですが、ムーンライトマイルにロストマンという登場人物が居るということにもっとビックリしました。どうせWOWOWなので見られませんが。しかしスペリオールは元気ですね。軍司さんとか軍司さんとかね。

2007年02月10日

文楽『摂州合邦辻』『妹背山女庭訓』

 文楽にいちきました。昼の第二部から夜まで見ていたので、…ものすごい疲れた(笑。でも面白かった。

 『摂州合邦辻(せっしゅうがっぽうがつじ)』はしんとく丸系の説話が元になっている。玉手御前がアウトオブベースだった。個人的には玉手が俊徳丸に惚れていたのかどうか、はどうでもいいのだが、でも(玉手の言説を信じるなら)惚れたフリをしていた理由は、結局わからないと思うのだけれど。なのにあの論理を結局は受け入れてしまう周囲のひとびとが理解出来ないというか…。なんか、命をかければ言説が正当化されちゃうという怖さがあるような。浄瑠璃にはよくあることなのだが。
 しんとく丸といえばところで、あたしは折口信夫の言語感覚がすごくすきなのです。いろいろな名前があるなかで、身毒丸という字面をわざわざ選ぶあたりすごく共感。
 そしてもうひとつところで、三島『らい王のテラス』は俊徳丸よりもベン・ハーなのか?とふと思った。なんかどれも展開をしっかり覚えてないので比較できないぞ。

 『妹背山女庭訓(いもせやまおんなていきん)』はMさんと一緒に見た。入鹿征伐話…なのだが、三輪や橘という女たちが死ぬ意味は、全然なかったのでは…それでいてタイトルが「女庭訓」だし…何が主張したいのかよくわからないというか。
 気になったこととしては、『妹背山』は「天子」「天皇」という言葉が出てくるのが面白いんではなかろうか。こういう語彙が出てくるのはやっぱり時代設定のせいだろうし、他の浄瑠璃にはあんまり出てこない概念なんじゃないかなあ。橘が淡海に兄の入鹿を裏切れと告げられて、それはできないお、とか言いながら結局でもそれって天子様の御ためにもなるよね!とか言っちゃうところがスゴイ。自分の想い人のために兄を裏切ることを、「天子」という抽象的な上位概念でよろうことで肯定しちゃうという論理は一体何なんだというか、作者はここになんらかの批判精神を織り込んでいる…ってことは、多分ないんだろうなあ(笑

 終演後はMさんと、しかし今の我々の感覚でこういう物語を批判しても意味ないよなあ、とか同時代観衆はどう受け取っていたのかねえ、という以前にもした話をまた蒸し返しつつ、特に『妹背山』は飛鳥時代の設定なので、そのへんどうなのよ、とかいろいろ話していた。あの明らかに江戸な風俗で飛鳥時代の話をつくることに違和感はなかったのかなあ、とかだとしたら観衆の持ってる飛鳥知識はどんな感じだったのかなあとか気になる。
 そしてしかし、もしかして我々のこういう楽しみ方も実はちょっと普通ではないんじゃないかとか、では現代の観衆は文楽をどのように受容しているのかとか、いろいろ考えた。Mさんと話しているとクロック周波数がもりもり上がる気がして楽しい(気がするだけかもしれないが。

2007年02月11日

立春とかいうの。

 今年ももう十分の一過ぎたのかとか考えるとものすごくへこみます!

 最近なんだか忙しかったんだけれど、仕事は一段落したし、来月のJ庭にむけて本つくってるよ!初ジュネ本だし漫画の入らない本なんて初めてだしで、いろいろ作業や工夫が違ってくるので楽しい。
 そしてやっぱり、タクミくんの世界は何でか楽しい。あと、命令口調の攻めなんて崎義一じゃなかったら殴ってるぜ!とか、虹創作してみるとキャラの意外性(ギイが偉そうなのは意外でもなんでもないのだが)が再発見できたりして楽しい。あ、でも別に命令口調でも、ギイはギイだからいいの。ギイの命令口調はもう、それ込みで崎義一だし。展開の中で、おいおい君何でこんな偉いの!ってセリフをつい書いてしまって、あ、でも崎義一ならこれくらい言うよな、とか思いなおすと、崎義一はこうでなければ!って気になってきちゃう。だから虹創作は面白い。
 アレ?あたしはギイって、大好きです…よ?いや、これはほんとに。ギイは完璧超人で且つダメ人間だから面白いんだもの、ちょっと偉そうなぐらい、むしろ萌えです(笑

 部屋が壊滅的なカオスを呈しているので、ちょっと本を整理したのだがまだまだカオス。フジミはふた附きのハコにしまってやった!しまってやったぞ!しかし漫画ばかりかと思ってたら小説も結構あった。あと思ったよりBLノベルが大量になっていてびっくりした。読んでない本もいっぱい出土。

 そいえばA先生に聞いたのだが、キングレコードって、大日本雄弁会の『キング』のメディアミックスのためにつくられた会社だったんですって。備忘のためにめも。

 あとこれも少し前に見たんだが某所で今敏が「技術とのびしろにときめく為の監督」とか書かれてて、よく知らないけどなんとなく納得してしまった…。

 そして医龍が大変な状況ですが、その件についてはアネックスで。

2007年02月13日

山田芳裕『へうげもの』4

 なんだか話をよく覚えてない(たぶんあたしが日本史に弱いせい)のと、展開が速いのと、あとどれが誰だかすぐにわからなくなってしまうのとで、なんだかよくわからない。けど結構面白い。瞬間瞬間が面白いので、意外と雑誌連載に向いてるのかも。まあ、そのうちまとめて読み直そう。

 光秀の最期があまりに格好よくうつくしく、素晴らしい。「下の句など蛇足……」!こんなに格好いい光秀は初めて見た。家康も朴念仁気味でなんだかいいです。たいしてサルは、うん、独特でいいんだけど、好きではないかな。
 あと、織部の名は役職名だったということは知らなかったので恥ずかしい。織部焼きの作成もはじまって(あ、そういえば織部焼きももともとは織部本人が焼いてんだと思ってたのでこれも恥ずかしい)、そろそろ佳境というか、この作品はそんなに長い話にはならずに収束するのかな、と思った(希望的観測かもしれないけど。

2007年02月14日

不破慎理『EveryDay EveryNight』

 えっと先月読んだ。でもあんまり面白くなかった…。
 ハーフの双子。両親の離婚でアメリカで暮らしていた片割れ=攻めが来日、受けは好きとか言われても困るお。という。

 アメリカ育ちの攻めの方の片割れがヘタレで。いやヘタレは嫌いではないが、なんというか…子供っぽかったりいろいろしてあまり好きになれなかったような気がする。受けの学校の友達のほうがなんか普通でいい感じだったのに。

 しかしやはり不破慎理もあまりうまい絵だとは思わないのになぜか好き。桜城ややとかこの作家とか、(あたしにとっては)不思議作家だ。

 あっ。追記。文庫です、これ文庫。最近BLの文庫化多いよね。なぜか違和感がある…なぜだろう。

2007年02月15日

宮脇明子『ダイエットは殺しの暗号!?』

 これも去年に読んだ。

 ある大富豪の孫に似ているけれどめちゃくちゃ太っていることから、ダイエットに成功したらという条件で遺産をもらえることになった高校生の女の子。しかし彼女がダイエットをはじめると、なぜか次々に殺人事件が…!?

 宮脇明子は本当に漫画がうまいなあ。何を読んでも大体面白い。これは一冊でまとまってて手ごろな感じだった。

2007年02月16日

甲山蓮子『極妻のススメ』

 これも少し前に読んだ。
 平積みだったので新刊かと思ったら、心交社の極道フェアのなごりだったみたい。シリーズものの一作めをフェアに組み込んで、おまけのペーパーつきになっていた。…この商法は、もともと買ってたファンが見たら怒るんじゃないかなあ…。

 ヤクザ×予備校人気講師、実はヤクザの息子。

 ストーリどうこうよりも…一人称BLには大分慣れたつもりでいたのだが、これはキツかったなあ。一人称でも三人称視点に近い一人称は全然いいんだけど、これはなんていったらいいのか、脳内だだもれ系の一人称(「あ、」とか「えっと、」みたいなのがたくさん入ってくるエクリチュール)はキツイ。
 (あ、脳内だだもれでも面白かったのは、高遠琉加だなあ。

 ヤクザの趣味は芸術鑑賞、というベタベタな設定で、まあそのこと自体は別にいいんですが、あまりに口調が下品なのでアンバランスだし不釣合い。アンバランスさを特徴付けたいのはわかるんだけど、バルトがいうように、その話し方を選択してるのはヤクザ自身なのだからして。やっぱり品が無い印象。
 更に、芸術とかいいつつ対象へのアプローチがあまりに表面的で、とってつけた感がぬぐえない。ブリューゲルの解説も寓意中心(知っていればわかる、知らなければわからないこと)だし、能楽堂では演目には全く触れないし、…しかしこれは作者の限界でもあるのか。
 まあ、正直あまりのアンバランスさに違う意味で面白かったですけどね。無理矢理デートさせられるのイヤさにヤクザが飽きそうな場所に行こう、と思った受けに上野に呼び出されて、都美なら特別展は今ブリューゲルだよな、生で拝むのは数年ぶりだぜ、とかゆってるヤクザには笑いましたよ。

 その二点のためと、あと展開もまあベタだけどしっくりこない感じで、なんだかとても若い印象を受けた。
 とはいえ、全く面白くなかったわけでもないというところが、続編が出てるという事実の意味なのか。
 何を言いたいのか自分でもよくわからないけど。

2007年02月17日

松本いなき『なかよしわんこ』

 短編集でふつう攻め×筋肉系(?)受けが多かった。

 ガチムチ受けはあんまり好きじゃないかもしれない、と最近やっと気付いた。ていうか、なんかこれまでに読んだガチムチ受けって、みんな妙に反応が乙女なんですけど、それがガチムチ受け業界のデフォルトなの?多分あたしは、ガチムチ受けがニガテというか、ガチムチ乙女受けがニガテなんだよなあ。乙女にならないガチムチ受けなら、結構好きなんだけど…そういうのは内田かおるでごくまれに見かけたくらい。

 松本いなきは『春宵縄化粧』とか耽美でよかったのだが、こういうのはまるっと本意ではなかったんだろうなあ。
 あと、なんか絵も変わった感じ。松武とか松崎司の影響を感じるような…なんでみんな松ってつくの?家系なの?

タグクラウド。

 右側サイドバーの一番下で、実験中です。

 タグクラウドは以前から興味があり、MTのバージョンアップで簡単に設置できるようにもなったのものの、今までのエントリにタグを付け直すのが面倒で放置していました。が、やっぱり興味があるので実験的につけてみたんですが、…これは面白いわ(笑。
 ご覧頂ければわかるように、BL作品オンリーの、萌えポイントタグクラウドです(笑。あたしはBLをコミックとノベルで分けてしまっているので、こういうふうにタグを使うと、あたしが何に萌えてるのか一目瞭然になりそうで面白い。
 今のところタグも適当につけてしまっていますが、ちゃんと整理してオススメ作品だけにつけるとかなんとか工夫したいなあと思ってます。

 あ、そう言えば報告してませんでしたが、MTは結構前から3.3になってます。そして実は、データベースもBerkeleyDBからSQLiteに変換したんです!(でもあんまり処理速度に変化はなかった…涙)以前ログが消失してから、こういう作業が恐ろしくて仕方ないのですが、やってみれば結構簡単じゃん?とか調子に乗ってしまいました…でも出来る限りやりたくない作業ですが…。

2007年02月18日

ドラマ『百鬼夜行抄』

 『百鬼夜行抄』のドラマなのだが、めずらしくもなんとか毎回見ているのは、YouTうわなにをするやめ。

 律はちょっと不機嫌すぎるがまあ愛想のいいキャラではないのでいいかと。スチール写真はアレ?って感じだったが動いてるのをみたら結構カワイイ役者だ。ただ滑舌がわるいというか口のなかで喋りすぎている気がする。
 青嵐は巧くていい感じ。蝸牛も好々爺すぎる気もするが雰囲気があっていい。お母さんもベタだけどいい。お祖母さんは途中までお祖母さんだとわからなかった。
 司ちゃんだけはもうどうにもこうにも。一人だけ現実世界から脱皮してない感じ。もうちょっと浮世離れしててほしかった。しかし演技もよくないがスタイリストもよくない。司ちゃんは白いコートなんか着ないだろう。
 しかしそのあたりは原作とは別物、と思えばまあいいんだけど、とりあえず第三回まで見たところで、司ちゃん以上にマズかったのが尾白尾黒で…なんだあのファービーは。今にもブルスコ…ファーとか鳴きそうだった…。

 ドラマは『花男』も時折見ていますがもうなにしろ松潤の演技が殺人的にかわいくて…!!原作は読んでいないけれど、たぶん原作の道明寺とはかなり違うんだろうなあ。でもあれはあれでかわいいからいいんじゃないかと思う!

2007年02月19日

森永あい『僕と彼女のXXX』4

 一巻(菜々子×あきら)、二巻(千本木×菜々子)、三巻(菜々子+椎名)ときて、これは千本木+あきらなのか千本木×あきらなのかどっちにしても、遂に表紙からしてなんかやおい。

 暴力美少女菜々子と、内向美男子あきらの中身が入れ替わり、あきら(中身菜々子)は菜々子の友人椎名と付き合いだし、あきらの友人千本木は菜々子(中身あきら)にめろめろに。ちなみに現在、入れ替わりを知らないのは椎名だけ。
 で、まあ四巻は千本木と菜々子(中身あきら)が急接近なので、もはやこれはやおいなのか?BLなのか?という状態に。
 追記:ごめんよく見たらあきら×千本木だった、表紙は。

 掲載誌の対象読者は男子なのか、女子なのか。ヤマジュンやら準にゃんとかやらの影響なのか、最近男子読者もやおい耐性がついてきたり、むしろ楽しんだりしてる(ネタ的に楽しむことの是非はここでは措く)ので、門戸は広がってる気がしなくもない。
 だからこういうちょっとライトなやおいっぽいの、を男子、というか非BL読者がどう思うのか、ちょっと興味がある。

 しかしそんなでかい話を考える前に、この『僕と彼女の』がほんとにやおいなのか、っていうかこのままやおい路線を進むのか、が問題なんだよね。
 まあやおい展開の是非は別としても、あたしは森永あいという書き手の物語の作り方を、あんまり信頼してないのである。
 森永あいはオタクなクロエ的には(あっまだ慣れない)もちろん(もちろん?)、『ユンカース・カム・ヒア』からのつきあいで、しかしあの頃は特に特徴の無い作家でこのままマイナーに終わるんかなと失礼なことを考えていたのだけれど、やっぱり出世作って『山田太郎ものがたり』になるんかね。なんか絵がすごい進化したんだよね。『ユンカース』から『山田太郎』の間をよく知らないので不思議。

 それはさておき、この進化したキラキラ絵は中々味があってよいとも思うのだけれど、一方お話づくりは『山田太郎』的なアクロバットに頼った展開が目立ってきてて、特に『あひるの王子さま』はそんなとこがすごく悪く作用していたように思う。なんというのか、あっちにいったりこっちにいったり、ハラハラドキドキの振り子展開が基本なんだけど、その振り子はどこかに着地するための振り子ではなく、もはや振り子運動そのものが目的化してるというか。

 だから『僕と彼女の』がどんな結末に向かっていくのか、大まかにわけて結末があきら×菜々子なのか、それとも千本木×菜々子(中身あきら)なのか、ってのはまだ見えないし、それで森永あいの力量がちょっと見えてくる気がするのだ。
 あきら×菜々子は、今のところ菜々子サイド的に全くありえないのだけれど(笑、ではなぜあきらの菜々子への未練がくどくどしく語られているのか、ちょっと疑問。千本木×あきらにしたほうが、物語的には自然だと思う。もしもあきら×菜々子になっていくのなら、それなりの説得力が必要になってくるだろう。

 ただ、千本木×あきらの方も今まではちょっと無理矢理なやおいな気がしなくもなかったんだよね。千本木の菜々子(中身あきら)への気持ちってのが唐突な気がしてて、ていうか実は千本木のキャラ自体があまり見えてこなかった気もしていた。かっこよくて女の子にモテモテで、でも地味男なあきらの親友だった千本木って、どんな人なんだー、って感じで。
 でも今回番外編で千本木とあきらの中学時代が書かれていて、千本木の性格とか、なんで菜々子(中身あきら)のことが好きになったのかとかが見えてきて、急に丁寧に描かれ始めたなあという気もして、ますます千本木×あきらが自然な展開に思えるようになったので。

 ところで、千本木の内面が語られたことで、千本木×あきらはBLについて考えるための材料としても面白みが増したと思う。
 千本木は菜々子(中身あきら)の性別ってどう考えてるんだろう。千本木は中身があきら=男子だからこそ好きになったわけだけれど、千本木が好きなあきらっていうのは、実際の女子すら持ちえないほどのたおやめぶり(他にいい言葉が思いつかない)の具現化なわけで、ってことは千本木はあきらの中に理想の女性像を見てるんだ、とも言える。
 千本木はあきらの中に何を見ているのか、女性性なのか、それとも性差を超えたナンカなのか。
 BLって、攻めも受けももはや男でも女でもないところに作られたキャラなんではないかと言う気が最近していて、そういう視点でも千本木は面白いと思うのだ。

 …えーと、なんだかいろいろとくどくどしく書きましたが、正直千本木×あきらでつっぱしってほしいだけです、あたしは(笑

 あ、ところであたしが千本木好きなのは、…メガネだからなのだろうか?

2007年02月22日

入稿とか。

 来月のオリジュネオンリー向けの新刊を入稿してきました(あ、しかし自ジャンルはオリジュネではありません。

 ここのところその作業にかかりきりだったのですが、ていうか数日前から別件でてんやわんやで、ちょっとほんとに疲れてます…。あああ、誤字がないといいなあ…。

 でも本をつくるのはスキなんです。たとえ三○○文でも…!(笑、実はキライじゃないんです、めんどうだけど。装丁とか考えるのは楽しいです。センスがないのであんまりたいしたことが出来ないのが難点ですが、とりあえず少しずつ幅を広げていこうと試行錯誤中です。今回は本文の色替えなんてやってみた。キレイに刷れるといいなあ。
 しかし今回何が問題だったかって、小説中心なのになぜかフォトショップデータ入稿したってことです…大変だった…。

2007年02月24日

映画『ファントムブラッド』

 某裏金のために本を買わなければならず、それってうれしい悲鳴というか期限をきられてしまうとむしろ悲鳴そのものだなあと思いました。池袋ジュンクで何万円も買ってちょっとセレブ気分(文学セレブ?笑。なんか読みそうもない本もいっぱい買っちゃった。もうちょっと時間があれば撰ぶのも楽しかったんだけどね。

 昨日はやくもさんと蜂郎さんとそしてマリィさんといっしょに『ファントムブラッド』を見にいちきました。不思議なメンバーですが、ともにジョジョラー、そしてあの引力、という関係性で。なので、映画本編よりもその前後が楽しかったというか…ハハハ…いや開始前から飲み始めてしまっていい感じでした(笑

 映画のないようについては、ジョジョ日記と裏ジョジョ日記にあとで詳しくまとめますが、とりあえずマヨイガでは箇条書きしておこう。
 ・絵が壊滅的だった
 ・内容はつまみ食いだった
 ・名ゼリフがいくつも足りなかった
 ・DIOはキモカッコよかった
 ・なんとなくやおいだった
 なんというか、多人数で行けてよかったなあと思いました。楽しく帰って来られたので…(笑
 でもなんだかあれです、記憶の中でDIOがどんどん美しくなっていってしまってます。あーやっぱDIOいいよね!カコイイよね!ていうかやっぱりジョジョはいいよ!最近ちょっと浮気が過ぎて自分のジョジョ愛に不安になっていたけど(笑、まだまだ引力は健在でした。七部も読まなきゃだ。

2007年02月25日

美DIO。

 あたしの記憶の中のディオさまはほんものよりも相当美しくなってしまってるような気がする。でもたしかこの程度にはエロかったはず…。

 ところで、あれ?あたしはなんでジョジョサイト二個もやってるんだっけ…?で、でもこんなんどっちにもアップできない…よなあ…。マヨイガって一体何なんだろうってくらいカオス。

 そして結局あたしは金髪碧眼に弱いのだろうか?いいんちょと一緒か?
 (金髪碧眼重種の美形には弱いに決まってる!

2007年02月26日

『アフタヌーン』四月号

 なんだか今回はものすごくショックを受けました。
 あの内容がショックだったということが一番ショックです…なんでこんなに動揺しているんだろう、と省みて、最近花井とか田島とかばっかり萌えててごめんね阿部…!というわけのわからない感情があることに気付き、本気で自分キモイ!と思いました。

 でもそう、前の試合は花井や田島がクローズアップされてたし、最近の阿部ってコールドしたい、とかなんだか高校生離れした捕手様、って印象だった気がするのですよ。勿論そういう中でも短所はいっぱい露呈しつつ、でも強い人って印象があった。「阿部はひどい奴だよ」っていうか。だから最初の頃の阿部のことを最近忘れていたのだ。

 阿部ってすごく不器用だ。孤独だ。そして勿論、高校生なのだ。
 そんなことわかってたはずなのに、わすれていたなあ。

 焦りまくってぐるぐる考えてる阿部、しかも誰にも手は借りられなくって一人で焦って、冷たい手をして三橋に「ごめんな」なんて言って、ベンチでモモカンにはきはきと相談してる阿部を見てたら、なんだかそういう弱い阿部をきっちり思い出したのだ。
 阿部が意外と涙もろいこととか、三橋とは違う意味で人とかかわるのが上手くないこととか、捕手をわかってないと言われてへこんでたこととか、それがわかったと思った瞬間から『投手のために』勝ちたい、ってずっと思ってるってことだとか。
「今日もこいつを勝たしてやる!」
 って言っちゃう阿部は子どもらしい鈍感な傲慢さと、そして本当に健気な献身を持ち合わせていて、とても面白い。

 ということで、クロエはすっかり阿部派に…なったのか?本当に???
 疑問ですが、さて、今後の予想。

 前回の予想、はやくも阿部ボロボロ(とまではまだいかないか)まではきてしまいまして、その後の展開予想になるわけですが、もうちょっとくわしく考えよう。

 まず、阿部の配球グセが研究されてることに、西浦サイドはいつ誰が気付くのか。

 1 モモカンか阿部が気付く
 2 びっくりなことに三橋が気付く
 3 気付かないがなんらかの対抗策を考え付く
 4 和さんが来て助けてくれる
 5 かわせない。現実は非情である

 まあとりあえずどっかの時点で気付くとして、それまでに連載も試合も数回かさねそうで、しばらく不安な状態がつづきそう…少なくとも二回でも一点くらいははいっちゃうだろうなあ…あ、でも打順は下位か…どうだろう…。

 また、上記のことに気付いての反撃(という展開が勿論あるとして)においては、どんな策をとるのか。

 1 ハンサムな阿部は突如として反撃のアイディアを思いつく
 2 「お、おれ、深く握るよ!」三橋の第四の変化球(球種不明・たぶんフォークではない)お披露目
 3 「あたしのゆーとーり、投げんのよ!」全投球につきモモカンのサイン出し
 4 「三橋、ナイピ!」「た、たじま、くんっ」野球の王子様こと田島様と配置換え(しかしそれでは阿部はもう永久に立ち直れないのでは…
 5 和さんが来て助けてくれる
 6 かわせない。現実は非情である

 (っていうか、こういうときって、実際どうするんだろうね?)
 個人的には、三橋が活躍して阿部をたすけてくれると、すっごくいいなあと思う。ムチャかな。でもこの漫画は『おおきく振りかぶって』なのだから、どうでも三橋が活躍してくれることを期待してもいいのかもしれないとも思う(ある意味作者を信頼しているってことです。

 いずれにしても、早く西浦の反撃が見たい!というか、負けないで…!!!(涙



2007年02月27日

榎田尤利『ソリッド・ラヴ』

 先週くらいに読んだ。
 なんだかふつうにつまらなかった。

 イケメンリーマン×かわいい系リーマン。
 かっこよくて仕事も出来て、でもなんとなく周りとなじめなーいイケメンになつかれる受け。
 脳内だだもれ系一人称だからキツいのかなあ…。でも話もふつうにつまんなかった…。セクハラ事件の扱い方もなんかちょっと時代を感じるような…。

 これ続編出てるんだね。むむむ。

サロンミュージック「KELLY'S DUCK」

 サロンミュージック「KELLY'S DUCK」を聞いたら、よしっ仕事するぞ!とかいう気になるんじゃあないか、と思ってちょっと前に買ってみたんだけれど、まったくダメだった。すごくワクワクしてきてアゥイエー!とか叫びそうになるだけですた。これはピロウズのライブで登場の時につかうBGMなんですよ。そんなん、仕事なんかはじめるわけがなかった…(笑。あーライブ行きたいなあ。ワンマンまで待てなくなってきた…。
 しかし最近、リリースを待たずしてスケアクロウがいい曲っぽい気がしてきてしまった。つくづくめろめろである。ピロウズならなんでもよくなってしまうのは、本意ではないのだけれど。

 あ、そんな調子だけれど仕事は一応終わったよ!あとは若干の確認に行くくらい。あ、あと掃除もしなきゃ。
 なので、とりあえずしばらくは家事に専念します。うう、仕方のないことだけどでも、この休みは温泉に行きたかったのよ…花の咲く頃にでもどっか行きたいなあ。

 時間が出来たのでサイトもちょこちょこ改良はじめてます。タグもつけなきゃ。過去ログも整備しなきゃ。

2007年02月28日

桜遼『砂牢の虜囚』

 この作家はもうちょっと、ほんのちょっとでいいので絵がうまくなったらいいのになあ、と思っているのだけれど、コミックス三冊目(管見の範囲で)で全然変わらないので、これからもあまり変わらなさそう。
 しかし、結構挿絵の仕事をしているんですね…意外というか、絵がうまい作家だとは思ってなかったので、やっぱり意外…。

 短編集、アラブとか公安とか外務省とか。短編なので、ドクターシリーズにくらべて物足りなさ数倍。ただ、シリーズ化してみてほしいなあという印象のものが多く、萌えはそこそこあるのかなあという気もする。でもやっぱりそれも物足りないということだ。連載とかも読んでみたいなあ。

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