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2007年06月12日

医龍/絵板ログその1

 ログを持ってきました。

 あ、やおいですんで、ひとつよろしくです。

2006/12/26 (Tue.) 00:15:02 スペリオール。

 つないだ手をこんどは離さない。
 その手の先には、その人が。

 霧島がどんどん美しくなっていきますね。
 この絵板は基本朝伊で萌ゆるためにはじめたのですが、…原作がどんどん霧朝、はてには霧伊にかたむいてきており、どうしよう、オラワクワクしてきたぞ、って感じでこまってしまいます。
 しかし、スペリオール読者の友人に医龍はどんどんヤオイ化してるね!と言ったら、どこが!?と言われてしまいました。どうみてもヤオイなのに!(すみません

2007/1/3 (Wed.) 21:01:44 霧伊!霧伊!霧伊!

 年末に冬コミで医龍二次創作をいろいろ拝見して、結論としてあたしやっぱり伊集院総受けなんだ…!と思いました。
 でもとりあえずしばらく、霧伊!

2007/1/8 (Mon.) 17:39:53  「外科結びかい?」

「どれどれ、おじさんがコツを教えてあげよう」



2007年01月20日

「眼鏡人伝」その6

 マヨイガプレゼンツ、
 おお振り×フジミ×医龍、そして中島敦。
 「眼鏡人伝」その6

 霧島がふらふらしながら立ち去った後、伊集院は愛想笑いをうかべながら手を差し伸べて、呆然としていた花井を建物の外にうながし、「病気じゃないのならそろそろお引取りいただけるかな」、と言った。
 まだ驚きがおさまらず蒼ざめた顔をしてはいたが、花井はすぐに気が付いて言った。「今、先生は何をなさったのですか?」伊集院のメガネは安物で曇りも見られ、何より彼は卑屈に微笑んでゴミをとっただけだったのである。
 「君、さっきから何言ってんの?」と伊集院はため息をつく。「メガネとかなんだとか、僕には少しもわからない」

 ちょうど彼等の真横、芝生のスペースの木が植わっている所に一人の医師が悠々と座して食事をとっていた。そのだらしない様子をしばらく不快そうに見ていた伊集院が、やがて、つかつかと医師に歩み寄ると、隠そうとしても隠し切れない苛立ちと嫌悪の表情で、注意しはじめる。
「朝田先生、いくらなんでも食べすぎですよ!そのケーキ、さっきの患者さんのご家族に頂いた『付け届け』ですよね?いくらあまったからって、それで三個めじゃないですか」「お、なんだ伊集院、オレの身体が心配か~?カワイイとこあんじゃねえの」
 見よ、朝田は怒りも煙たがりもせずニヤニヤと伊集院を抱き込んでかいぐりかいぐりして、嫌がる伊集院に手づから残りのケーキを食べさせてやるではないか。

 花井は慄然とした。今にして始めてメガネ道の深淵を覗き得た心地であった。

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2007年01月18日

「眼鏡人伝」その5


 マヨイガプレゼンツ、
 おお振り×フジミ×医龍、そして中島敦。
 「眼鏡人伝」その5

 患者だと思われているかも知れぬと、大声にあわただしく花井は来意を告げる。己がメガネを見てもらいたいむねを述べると、あせり立った彼は相手の返辞をも待たず、いきなりメガネをかけた。そうして準備をすると、折から仕事で行き交う医師看護師の群に向って狙いを定める。周囲の人間に順番に視線をあわせ微笑むと、たちまち落ち武者、麻酔医、オペ看が落ちて花井に熱い視線を返した。

 「き、君、一体何をしようとしてるんだい、困るよここは病院なんだよ」、と伊集院がかかわりたくないオーラ丸出しで言う。「メガネのことなら眼科だよ、僕の所属は胸部心臓外科だからね」
 きょとんとする花井を導いて、伊集院は、そこから建物の一階まで連れて来る。どうみても受付です。花井はあわてて自分は病気ではない、ただステキメガネの極意を学びたいのだと言えば、伊集院は振返って呆れ顔で花井に言う。「君、何言ってんの?ステキメガネ?そんなの知らないよ、僕をからかわないでくれ。研修医っていっても、僕だって暇じゃないんだよ」

 そうは言われてもここまで来て手ぶらでは帰れないと花井が思っていると、丁度近くを別のメガネの医師が通りかかった。「伊集院先生、そちらの方は?患者さんですか?」「あ、き、霧島先生、違うんです、ちょっと行き違いがあったようで」伊集院がその医師に卑屈に微笑んだ時、医師は微かにグラリと伊集院の側へ揺らいだ。霧島が「も、もしお暇でしたら、手伝って頂きたいことがあるのですが」強いて気を励まして会話をつづけようとすると、「はい、あ、」ちょうど伊集院が霧島の肩の糸くずに気付いた。「ゴミ、ついてますよ」白い指がそっとそれをつまんでみせる、その指を目で追って、覚えず霧島は目を伏せた。霧島の脚はワナワナとふるえ、汗は流れて踵にまで至った。

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2007年01月14日

「眼鏡人伝」その4


 マヨイガプレゼンツ、
 おお振り×フジミ×医龍、そして中島敦。
 「眼鏡人伝」その4

 情熱的に抱擁しあいながらも、花井君が攻めか受けかは知らないけれど、メガネ同士っていうのはやっぱりマズイだろう、と思った守村は、花井に新たなターゲットをあたえてその気を転ずるのがいいと考えた。彼はこのメガネの弟子に向って言った。

 「もう、僕が伝えられることはみんな伝えたよ。君がもしこれ以上この道を極めたいと望むなら、神奈川の方にある明真大学付属病院を訪ねなさい。
 そこには小池徹平伊集院登先生と言って、二次元から三次元を股に掛けた斯道(しどう)の大家がおられるはずだよ。先生のメガネに比べれば、僕たちのメガネなんてほとんどただの視力矯正器具みたいなものなんだ。君が師と頼むべきは、今は伊集院先生の外にいらっしゃるまい」と。

 花井はすぐに明真に向って旅立つ。その人の前に出ては我々のメガネなどただの視力矯正器具だと言った師の言葉が、彼の自尊心にこたえた。もしそれが本当だとすれば、天下第一のステキメガネを目指す彼の望みも、まだまだ前途程遠い訳である。己がメガネがただの視力矯正器具どうか、とにもかくにも早くその人に会ってメガネを比べたいとあせりつつ、彼はひたすらに道を急ぐ。脇目もふらずに歩きぶつかった人をトリコにし、JRに乗って川を渡って、一月の後に彼はようやく目指す明真大学病院に辿りつく。

 気負い立つ花井を迎えたのは、すべすべの白い肌をもった、しかし酷く背の小さい研修医である。年齢は二十台半ばだろう。体格が華奢なせいもあって、白衣はぶかぶかで袖は手首よりも長い。

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2007年01月13日

「眼鏡人伝」その3

遅くなりました!

 マヨイガプレゼンツ、
 おお振り×フジミ×医龍、そして中島敦。
 「眼鏡人伝」その3

 もはや師から学び取るべき何ものも無くなった花井は、ある日、ふとムラムラした。彼がその時独りつくづくと考えるには、自分も随分ステキメガネになったが、師匠もまたかなりのステキメガネである。ダブルメガネってCPはどうよ?

 ひそかにその機会を窺っている中に、一日たまたま新宿において、向うからただ一人歩み来る守村に出あった。とっさに意を決した花井がメガネをかけて「そこのメガネの素敵なあなた、お茶でもいかがですか?」ナンパを始めれば、その意図を察して守村もまたメガネのブリッジを押し上げて「折角だけれど、これからデートなんだ」相応ずる。二人互いに応酬すれば、メガネはその度にキラリと光り、共に輝いた。周囲の老若男女がメロメロになっていたのは、両メガネの魅力がいずれも神技の域に入っていたからであろう。

 さて、守村のデートの時間がせまっていた時、花井の方はなお一時間を余していた。得たりと勢込んで花井がキメ顔で口説けば、守村はとっさに、丁度そこに来ていたデートの相手である桐ノ院を呼び寄せ、そのタクトをもってハッシと花井のメガネを叩き落した。メガネを失い、ついに守村を落とせないことを悟った花井の心に、ナンパというやわな手段に頼ったことの後悔が生じ、もっと本命らしく口説けばよかったと後悔した。守村の方では、また、ナンパを退け得た安堵が花井を惜しく思う気持ちを起こさせた。
 二人は互いに駈け寄ると、アルタのまん前で抱きあって、しばし美しいダブルメガネのラブシーンを演じ、桐ノ院は卒倒した。

(こうした事を現実の恋愛観をもって見るのは当らない。いわゆるリバはナシだが、総受けは結構アリだったりもする。また、パートナーは固定だが、好きキャラ側の浮気は意外とアリだったりもする。すべてそのような価値観の世界の話である。意味がわからない人はわからないでよろしい・あなたは清らかである。)

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2006年11月25日

「眼鏡人伝」その2

 マヨイガプレゼンツ、
 おお振り×フジミ×医龍、そして中島敦。
 「眼鏡人伝」その2

 花井は早速師のもとにおもむいてこれを報ずる。守村は喜んで、初めて「やったね、花井君」と褒めた。そうして、直ちにステキメガネの奥儀秘伝をあますところなく花井に授け始めた。

 表情の基礎訓練に五月もかけた甲斐があって花井の魅力の増加は、驚くほど速い。奥儀伝授が始まってから十日の後、試みに花井が大宮に出て百歩を歩くに、既に百発百中である。二十日の後、人でいっぱいの渋谷に立って、メガネのブリッジをおしあげるに、狙った男が落ちるのはもとより、周囲の人間も見惚れている。

 一月の後、百本のメガネの試着を試みたところ、第一メガネが栄口を落とせば、続いて掛けた第二メガネは誤たず巣山を落とし、更に間髪を入れず第三メガネが水谷を落とす。一本のメガネは必ず一人の男子を落とすが故に、ばたばたと信者が増えていく。瞬く中に、百本のメガネは百人の男子を落とし、花井から一直線に続いたその列はPS3発売前の電気屋のごとくに見える。傍で見ていた師の守村も思わず「ベネ!」と言った。

 二月の後、たまたま西浦に帰って副主将といさかいをした花井がこれをなだめようとして青いフレームのメガネを掛けて阿部の目を見た。花井は落ち着いて今日の練習について話し続けたが、阿部は一向に気づかず、まばたきもしないで花井をうっとりと見続けた。阿部にこんなふうに見詰められるのは正直キモいと思ったが、けだし、彼の至芸によるメガネの魅力と狙いの精妙さとは、実にこの域にまで達していたのである。

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2006年11月22日

「眼鏡人伝」その1

 マヨイガプレゼンツ、
 おお振り×フジミ×医龍、そして中島敦。
 「眼鏡人伝」その1


 さいたまの西浦和の高校に通う花井という男が、天下第一のメガネ男子になろうと志を立てた。己の師と頼むべき人物を物色するに、当今メガネをかけては、メガネバイオリニスト・守村悠季に及ぶ者があろうとは思われぬ。メガネをかけてバイオリンを弾くに百発百中で男を落すという達人だそうである。花井ははるばる守村をたずねて東京都某市富士見二丁目に向かった。

 守村は新入の弟子に、「まずメガネで微笑むことを学びなよ」と命じた。花井は西浦に帰り、野球部エースの三橋の前で、メガネをして微笑んでみた。反応のわかりやすい三橋からアタックしてみようという工夫である。理由を知らない三橋は大いに驚いた。第一、妙な笑顔を妙なメガネのキャプテンに繰り出されても困るという。いやがる三橋を花井は叱りつけて、無理にモーションを掛け続けた。来る日も来る日も彼はメガネで微笑んで、三橋を落とす修練を重ねる。

 二月の後には、三橋も「メ、メガネの、花井くんも、かっこいい!」と言うようになった。彼はようやく三橋を落とした。もはや、西浦ナインの皆がメガネの花井にメロメロになっていた。不意に部員に会おうとも、ちょっとイライラしていようとも、彼は決して微笑みをたやさない。彼のメガネはもはや掛けっぱなしで、夜、熟睡している時でも、花井のメガネは掛けられたままである。ついに、メガネ姿にシガポが落ちるに及んで、彼はようやく自信を得て、師の守村にこれを告げた。

 それを聞いて守村がいう。「微笑みでモテるだけじゃまだステキメガネには物足りないよ。次には、クールさを学ぼうか。寡黙に澄まして、落ち着いてること泉君のごとく、冷たきこと阿部君のごとくになったら、帰って来て僕に言ってね」、と。

 花井は再び西浦に戻り、プラフレームのメガネをチタンフレームに替えた。そうして、それを掛けて教室でウェルテルとか手にして、終日むっつりして暮らすことにした。毎日毎日彼はウェルテルを見詰める。初め、もちろんそれはポーズに過ぎない。二三日たっても、依然として一ページ目である。ところが、十日余り過ぎると、気のせいか、どうやらそれが面白い本に思えて来た。三月目の終りには、ウェルテルを読み終わっていた。花井が手にする本のタイトルは、次第に移り変る。ゲーテはいつかランボオに変り、鴎外を読んでいたかと思うと、はや、三島由紀夫を読んでいる。花井は根気よく、寡黙に本を読み続けた。その本も何十冊となく取換えられて行く中に、早くも三橋が落ちた。

 ある日ふと気が付くと、三橋がうっとりと花井に見惚れていた。「は、花井くんは、スゴイ!」しめたと、花井は膝を打ち、教室内を見る。彼は我が目を疑った。クラスメイトが尊敬のまなざしで彼を見ていた。女子は頬を染めていた。男子はもじもじと遠巻きに見ている。雀躍して三橋に向きなおった花井がメガネのブリッジを押し上げれば、三橋の心臓は見事にズキュンと音をたてて、しかも瞳はハートマークになっている。

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2006年03月18日

フジミ/よしながふみ風

 あの作家でフジミ第二弾です。
 …、ちょ…、自画自賛かもしれませんが、これはかなりハマってるんではないでしょうか…(笑。

パチパチ

 …笑っていただければさいわいです(笑。
 モロバレかと思いますが、守村さんは魔性のゲイ様、殿下はオーナー+芥川さん÷2、を参考にしました。

つっこみ



2006年03月05日

フジミ/手塚治虫風

スターップ!

 前に後藤星さん産休のウワサを聴いたときに、フジミの挿絵は後藤さんじゃなければ誰がいいかな~、あの人の絵でフジミ見てみたいな~、なんて考えていたのですが、じゃあ自分で描いてしまおうということで以前に描いたものです。シリーズです(続きます。
 しかし、しょっぱなから似ないですな…(笑。手塚の描線って大好きで、なんとか手に入れたい線なので、折にふれ練習中です。田中圭一が本気でうらやましい。

対比

 似ないですが、しかし↑この殿下が実は結構気に入ってます(笑。黒そうで。




2005年10月03日

フジミ/「桐ノ院!桐ノ院っ!」

あのね、あのね

「桐ノ院! 桐ノ院っ!」
 いつもの場所であぐらをかいている彼の前に、ひざですべりこんだ。
(「さまよえるバイオリニスト」)

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 久々に「寒冷前線…」から「コンサートはお好き?」まで読んだらあんまり面白いのでビックリしました。やはりわたしは守村さんが圭のことを「桐ノ院」と読んでいる時期が一番好きみたい。
 なので、この辺りは好きな場面がいっぱいあるのだけれど、この、たぶん正座状態で膝に手を置いて頬染めて大興奮でしゃべっているのであろう守村さんとか、妙にシラケてる桐ノ院とか、すごくいいと思うのです。あの場面の桐ノ院のシラケっぷりが最初はよくわかんなかったんだけど、「天国の門」などのこの時期の桐ノ院を参考に推量すると、やっぱあれは無表情で超モエモエしているんだろうなぁと考えられるし、そしてそのポーカーフェイスはこの時期の守村さんにはまだ見破れなかったってことなんだろうなぁと思います。

モエモエ殿下

 こんな感じか(笑。
 その後のいやいや書類を受け取って仰天してる辺りも大好きです。


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