"二次/いろいろ"のアーカイブへ


[ 二次/いろいろ ]

「眼鏡人伝」その3

遅くなりました!

 マヨイガプレゼンツ、
 おお振り×フジミ×医龍、そして中島敦。
 「眼鏡人伝」その3

 もはや師から学び取るべき何ものも無くなった花井は、ある日、ふとムラムラした。彼がその時独りつくづくと考えるには、自分も随分ステキメガネになったが、師匠もまたかなりのステキメガネである。ダブルメガネってCPはどうよ?

 ひそかにその機会を窺っている中に、一日たまたま新宿において、向うからただ一人歩み来る守村に出あった。とっさに意を決した花井がメガネをかけて「そこのメガネの素敵なあなた、お茶でもいかがですか?」ナンパを始めれば、その意図を察して守村もまたメガネのブリッジを押し上げて「折角だけれど、これからデートなんだ」相応ずる。二人互いに応酬すれば、メガネはその度にキラリと光り、共に輝いた。周囲の老若男女がメロメロになっていたのは、両メガネの魅力がいずれも神技の域に入っていたからであろう。

 さて、守村のデートの時間がせまっていた時、花井の方はなお一時間を余していた。得たりと勢込んで花井がキメ顔で口説けば、守村はとっさに、丁度そこに来ていたデートの相手である桐ノ院を呼び寄せ、そのタクトをもってハッシと花井のメガネを叩き落した。メガネを失い、ついに守村を落とせないことを悟った花井の心に、ナンパというやわな手段に頼ったことの後悔が生じ、もっと本命らしく口説けばよかったと後悔した。守村の方では、また、ナンパを退け得た安堵が花井を惜しく思う気持ちを起こさせた。
 二人は互いに駈け寄ると、アルタのまん前で抱きあって、しばし美しいダブルメガネのラブシーンを演じ、桐ノ院は卒倒した。

(こうした事を現実の恋愛観をもって見るのは当らない。いわゆるリバはナシだが、総受けは結構アリだったりもする。また、パートナーは固定だが、好きキャラ側の浮気は意外とアリだったりもする。すべてそのような価値観の世界の話である。意味がわからない人はわからないでよろしい・あなたは清らかである。)

<<<前へ 「眼鏡人伝」 >>>次へ

with Ajax Amazon

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://mayoiga.s6.xrea.com/x/mt-tb.cgi/863

コメント

>いわゆるリバはナシだが、総受けは結構アリだったりもする。また、パートナーは固定だが、好きキャラ側の浮気は意外とアリだったりもする。

…………然りッ!!(笑

>マリィさん
ご賛同に感謝です!(笑

(しかし↑のように書いてから、アレ?リバはアリだったっけ?とかちょっと悩みました。あたしはごく稀にアリな場合もあ(以下略

コメントを投稿

with Ajax Amazon