フジミ/「桐ノ院!桐ノ院っ!」
「桐ノ院! 桐ノ院っ!」
いつもの場所であぐらをかいている彼の前に、ひざですべりこんだ。
(「さまよえるバイオリニスト」)
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久々に「寒冷前線…」から「コンサートはお好き?」まで読んだらあんまり面白いのでビックリしました。やはりわたしは守村さんが圭のことを「桐ノ院」と読んでいる時期が一番好きみたい。
なので、この辺りは好きな場面がいっぱいあるのだけれど、この、たぶん正座状態で膝に手を置いて頬染めて大興奮でしゃべっているのであろう守村さんとか、妙にシラケてる桐ノ院とか、すごくいいと思うのです。あの場面の桐ノ院のシラケっぷりが最初はよくわかんなかったんだけど、「天国の門」などのこの時期の桐ノ院を参考に推量すると、やっぱあれは無表情で超モエモエしているんだろうなぁと考えられるし、そしてそのポーカーフェイスはこの時期の守村さんにはまだ見破れなかったってことなんだろうなぁと思います。
こんな感じか(笑。
その後のいやいや書類を受け取って仰天してる辺りも大好きです。