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2006年07月01日

『BE×BOY GOLD』8月号

 お疲れ様です。
 何事もなかったかのように前号の続きのように見えるけど、裏にはきっといろいろな苦労があったのだろうと思う。

 読んだものー。
 犬。テルミキのビミョウなすれ違いいいねえ。「犬は漢字を知らなかった」はキますね。シッポふんでるとかの辺りのセリフまわし、いかにも本仁だなあ!あと柏兄弟はいい感じに最低(笑。柏弟の彼女も。
 ファインダー。髪おろしている麻見がかわいい(笑。しかしこのアオリ文句は…なんだかなあ…最後のアオリとかちと軽すぎで、台無しですよ…。話自体は面白いですよ。あの人はそうだったのかー、と。秋仁はどうするの?フェイロンのところへ戻るのだろうか。
 大和さん。わー!なんだか面白くなってきた!大人だらけだし、先が楽しみな連載だ。
 君がいなけりゃ。展開的になんかダラダラーとしそうだなーと思ってたら、事件が起こるんですか…。なんだらう?
 みなみ遥。仕事っぷりがおかしいのは受けだけだったんだね…多分。頭わるいぞ!だまされてることなんてすぐに気づこうよ!(まあ、それではお話にならないのだろうけれど。
 東野裕。これって永久機関だったんですね…。いまいちまだついて行けていない。
 それでは。なんかまたお花のような毛むくじゃらのオッサンがいたので読む気を失った。
 メイド。シンデレラですか…ベタだなあ…なんかこの話のベタさはニガテだ…あんまり面白くない…。
 剣さん。なんだか絵が不安定な気がする。
 アンド、○○。杉が気の毒になった…。これまだつづくのかなあ。
 読み切りの人と鹿野さんはこれから読むよ。

 追記。読んだ。
 読み切りはイマイチ…動きがないなあ(特にベッドシーンで。わたしもニガテなので気を付けようと思った。
 鹿野さん…すごく、イイ!攻めが最低だ!これシリーズ化してほしいなあ。攻めの元彼と受けで幸せになってほしい(笑。あと、実はこの絵結構好きかも。って今まで思ったことなかったんだけどなあ。

2006年07月03日

鹿住槇『夢中にさせて、させないで。』

 今日はマリィさんと仕事しました。
 今日のキーワードは「探偵」「警官」「リゾラバ」「カブト虫」「中学生以前」「カブト虫」「医者」「クラシック」そのほかそのほか。
 (私信、マリィさんへ。ねえ、蜂は!?蜂はどうするの!?

 最近ついにBL小説にも手をそめはじめたので、カテゴライズすることにしました。
 漫画より読む時間が多少かかるのでうれしい(でも一日に三四冊は平気で読めてしまうのが恐い…。

 父の部下×高校生。
 せつない片想いものは大好きですが、それをどんでんがえすツールってけっこう問題ですね。
 この作品のように勘違いだったのねーはBLではよくある手法ですが、陳腐になりやすい上に受けがアホーに見えてしまうのがちょっとつらい。だからうまくつかうには難しい手ですね。
 でも、高校生のせつなさがかわゆかったのでわりと好きです。
 この作者の攻めは受けにメロメロでありながらなんかどっか恐いというか、酷薄というか、違和感が残ることが多い。作者はあんまり甘いお話をかかないですね、とよく言われるらしいのだけれど、それってハッピーエンドでもなんかそういう違和感がちくちく残るせいだと思う。

2006年07月04日

水名瀬雅良『ラヴァーズ・ポジション』

 精神的動揺がダイレクトに顔に出ます。
 いや表情とかじゃなくて。
 仕事がたてこんだり精神的にきたりすると、すぐにふきでものがでるんだよねえ。


 前から気になっていたが読んだことない作家だったのだが…
 すげえつまんなかったぞ…?ちょっといまだに信じられないけど。

 特に面白みのない展開ながらすげーダメでもない物語、が、だらだらと冗長に描かれていくのは非常に苦痛だ。表題作なんか、こんなにページ数いらないでしょ。俺様設定な攻めの描写もぜんぜん俺様ではないし、なのにやさしいわけでもないし、受けのどこに惚れてんのかもわかんないし、内実がなくて魅力がない。
 絵はきれいだが、たらことか本仁とか東城とかがそこここにデシャヴる感じで、つまりあまり個性がない絵なのでは。

2006年07月05日

鹿住槇『優しい指でふれないで』

「安斉先生…漫画が描きたいです…」
 全然簡単に漫画描きたい欲が復活。
 はやく仕事終わらないかしら。
 上半期BLベスト10も遅れていてすみません。
 順位は決めてあるのですが、文章をいいかげんに書きたくないので、週末にでも…。

 リーマン×高校生の片恋援助交際もの。
 わりとせつなく展開も無理なく面白かった。事件のあととか、最後辺りちょっと急ぎすぎというか物足りない印象もあるけど。
 登場人物もそこそこ多くて、高校生の疑似お父さんとか、塾のせんせいとか、うまく活きてたと思う。

2006年07月06日

鹿住槙『欲張りな選択』

 というか絶版ですね。
 元家庭教師のリーマン×高校生←その親友の横やり。
 なんかダメだったのは絵がこうじまさんだからだろうか…。
 親友関係で筆がさかれるせいか攻めの描写が少ないし、この二人の絆とかって伝わってこないし、そんな二人が親友にジャマされててもフーンて感じであんまり感興がおこらない。やたらにからんでくる親友もちょっとキモい。しかも別に恋愛感情はないらしいし…。なんか大変そうなカップルのあたふたが疲れるだけであった。

2006年07月07日

青池保子『エロイカより愛をこめて』33

 流石にちょっと疲れたよ。でもいろいろと大体終わった。かも。
 千花ちゃんはまじでトゥオネラの白鳥になってしまって…テレプシコーラってそろそろ潮時なのかなあ…空美ちゃんはどうなったんだ、っていうか、今更出てこられてもなあ…

 ケルト話のつづき。
 そういえばQ居たんだっけか(笑、もう全然忘れてた。でもなんとなくつなげて読めた。ふと、エロイカはこの先どうなるんだろうなんて思う。このまま延々とテロ対策なのかなあとか正直思ってしまう。
 小熊のミーシャとか懐かしいなあ。不謹慎だが冷戦時代はよかった。

2006年07月09日

★2006上半期・BL漫画ベスト10

 遅くなってしまいましたが、恒例のベスト10をば。
 正直4以下がビミョウにダンゴ状態なんだけど、1~3はかなりダントツです…なんですが、1、2が大和名瀬…それってハッピーなのかアンハッピーなのかよくわからない…。
 次点としては木下けい子『キスブルー』香坂透・篠崎一夜『お金がないっ』5佐倉ハイジ『暴れる犬』黒娜さかき『恋の口火』あたり。

2006年07月10日

"Henryk Szeryng plays Tzigane by Ravel"

 少し前だけど、何かの映画の主題歌で、悲愴の二楽章に歌詞をつけてる曲があって、あれはなんだかすごくエヴァっぽいなあと思った。

 それはさておき、Youtubeって自分でいろいろ探すのめんどくさいよね!(笑。でもやっぱスゴク便利だな!と思ったことがあったので、ピロウズ以外にもいろいろ貼らせてもらうことにしました。右→の三角をクリックすれば簡単に見られますので、よかったらどうぞ。三角以外をクリックすると、Youtubeにとびます。読み込みが遅いときは、一旦一時停止して全部読み込んでから再生してみてくださいね。

 何に感嘆したのかと言えば、小太郎ぶろぐさんでRoby Lakatos LIVE at Prinsengracht ジプシー・バイオリンの怪人ロビー・ラカトシュのヴァイオリン演奏を見ててスゲーと思いつつ、Youtubeってこういうのも共有されてるんだーと思って、バイオリン曲いろいろ検索してみてたのですよ。で、やっぱり、Youtubeって面白ー!と思ったので。
 とりあえずヘンリクシェリングのツィガーヌを。サイドバーには小さくしないと貼れないので、ちょっと大きいのも置いてみよう。

 クライマックスだけだけどフェラスとかもあるお。でもちょっと音質いまいち。

 ってね、やはり見ないとわからないこともいっぱいあって、特にわたしはそのことに気を付けないといけないのだと思った。
 というのも、たとえばこのツィガーヌって、冒頭のテーマと同じテーマが二声になってからでは、フレット(っていうのか…?バイオリンも)押えるとこが違うんだねえ、ってことも見ないと判らなかったわけですよ。冒頭の重さって、絵的にもくるものがあるんだねえ、と。フジミのお話を描くとしたら(まだ全然諦めていませんよ!)曲は音だけでなく、きちんと画像でも確認しないとなあって思ったのだ。

2006年07月11日

大和名瀬『ペット・お仕事中』

 ううう。ちょっとしんどい。
 でも本当に本当に、あとちょっとで夏休み(゚∀゚)!!!

「くそ…入らない。ダメか」(ゴルフバッグに人間が!)

 BBC第一弾が出たよ!
 そんで、面白かったよ!!!!!!!

 まったくの初読だったんだけど、「失職して兄の入っている一流企業の独身寮に潜り込んで、エリートのお兄さんたちにかわいがられつつお掃除洗濯エトセトラをこなすことになっちゃった!」なんて、失礼ながらどう考えてもイタタ設定かつ面白くなりそうもないリードなのに!すっごい面白かった!このギャップにメロメロですよ!(笑、よい意味で期待を裏切られるのって、ほんと大好きなんです。

 やっぱりキャラ造詣と、その描写(絵に限らず)の力がスゴイ。あと最近、元気ショタ受けがあまり気にならなくなったと思う。前はそういう健気受けとか天然受けとかが正直ちょっとウザい時もあったように思うんだけど、最近の受けは元気受けでもちゃんとかわいげがあるというか、なんか別にむかついたりしない。今回の瑞樹もいいよ!

 しかしそういう瑞樹が活きてるのは、周りのライトタッチな描写の力も大きいよね。携帯をとどけに会社までいっちゃうとか、他の階の住人に見つかりそうになるとか、キャバクラで働いてみるとか、頑張ってます健気受けのトンデモ行動パターンって、一歩間違えればイタターなだけじゃない。でもそれを見る周りの視点がコミカルに、しかもかなり大きな位置を占めて書き込まれているから、ヤーな感じにならずに済んでる。瑞樹が会社に現われた場面なんてその典型で、「何でうちの猫がこんな所に!」とかいった落とし方が、面白くってかわいくって大変よい。猫がいなくてガッカリしてる他の階の住人とかも笑った。

 しかし…なんかわたし最近、大和名瀬信者になってる?
 まあ、むべなるかなですけれど。

2006年07月14日

一回戦。

 最近なんかやっぱり精神状態がヤバイ気がしてます。
 だってあの子たちって!

 流石に朝三暮四とまでは言わないけど、朝四にブーブー文句を言って、普通は朝ゼロかせいぜいイチだ!とか主張するので、仕方なく朝三にしてみたら大感謝されて、おまいらバカ!と思ったがやはりカワユス…バカな子はカワユス。そうしたタチの他にも、人数が少ないことや、期限があるって理由もあるんだろうと思う、なんだか手塩にかけたくってしょうがない。
 ヤバくて、いい気分だ!
 というか、むしろゆずりの方がバカ丸出しだッ!(@広瀬康一。
(ただこういうのって崩れるときには一気に崩れそうな気もするので、それはちょっと心配というか、気を付けたい。

 そんなわけで今日は、バカ丸出しでさいたまの更に奥まで、行って参りました。アレのさいたま大会初戦。(いや、モチロンふらちなミーハーさいたま大会ファンって素性は隠し持ちつつ。

「わたしの(もってるクラスの)エース」(ゆずりはどこの阿部隆也様ですか)は後半に入ってちょっと崩れてしまいましたが、リリーフピッチャーがよく投げるわよく打つわ(初球を3ベースヒットだよ!追記、満塁だったのよ。しかも2アウトだったかも)の大活躍で、正直ちょっと複雑だったけど!(笑、勝ってくれて良かったです。あの暑い中、よく頑張ったよ~!
 一緒に見てた高校野球の熱烈ファンの方にいろいろ解説して頂きました。彼らは基本に忠実で、結構(偶然かもだけど)頭脳プレーをしてた、らしい…というのは、なんか、すっごく「らしい」よね(笑、あの学校的に。当たり前だけど、対戦相手の公立のほうが西浦ぽかったよ!(笑。ねらい打ちとかやってたし(笑。
 そんなわけで、暑かったしその後の予定をこなすのが大変だったけど、すごく面白かったよ!

勝った、よ!

 しかし、あれです。わたし的には、野球は身びいきをして観るスポーツ…な気がしてきました…(笑、大学野球も好きだったしなあ。
 でも、だからおお振りが好きなのかもしれません(味方に限らず、いろんなキャラがキラッキラしてるんだもの。

2006年07月15日

崎谷はるひ『ハチミツ浸透圧』

 崎谷さん二冊目。
 秀才で剣道がうまい高校生×その中学時代の同級生でふらふらふつーの、しかし顔のカワイイ高校生。
 …面白かった。というか朴念仁で清楚な攻めがめちゃめちゃツボだった…!(笑、あー、内田かおるの「清楚な淫乱」はこんな感じでお願いしたかったなあ…(いや、「清楚な淫乱」は受けの方なんだけどね、イメージ的にはこんな感じ。
 しかしなんかもうちょっと甘い話が読みたいというか、アレ以外はなんかすれ違ってばかりなので、日常ぽい幸せな話とか読んでみたい。続きはないらしいのでとても残念。

 あと、前に読んだものと比較すると、語彙とかもかなり視点人物であるふらふらな高校生を意識して書かれてて、巧いと言うほどでもないけれど、そういうとこに気を配ってる作家なんだなあと思った。好印象だ。

 しかしなんかねこ田さんの絵がイマイチ。今まで気づかなかったけど、デッサン結構変…?と思った。表紙もイマイチイメージと違うような。

2006年07月16日

鹿住槇『遺産相続人の受難』

 明日はイベントなのに除光液がないので困って困って、こんな爪で出かけられないと、ぐぐってみたら裏技発見。マニキュアの上からマニキュア塗っちゃって、乾く前に拭き取ると確かにとれる。爪に悪そうだけれど。

 血のつながりのない大学生の義弟×レーター志望の義兄。
 なんだかみんなキャラが薄い…当て馬とかは言うに及ばず、弟のキャラすらビミョウにわかったようなわからないような。兄の弟への気持ちの動きとかも唐突で、ふわふわとしてて没入できない物語だった。
 よかったのは小学生の末弟がかわいかったことくらいだろうか。

2006年07月19日

ななせかめ子『奴隷と呼ばないで』

 最近疲れがとれづらくて、考えてみたらまるまるお休みの日が一ヶ月以上なかったなあ。それは疲れるはずだ…。明日はまるっと一日ぐだぐだします。

 前から気になっていた作家だったので読んでみた。
 学校内で「主」と「従」のペアがあって云々、というトンデモ設定はいいんだが、つまりファンタジーなんだから、設定や世界観、キャラはきっちり作り込んでくれないと面白くなんないよ。「主」と「従」という名称もちょっとセンスを感じないなあ…。展開もなあ、例えばシキのサッカーのくだりとかそれにケリをつけるケイのセリフとか、空港での結末とかあまりにダサイというかお子様妄想チックで萎えてしまった。絵もあんまりうまくなくて、全般的にちとがっかり。

2006年07月20日

海老原由里『眠れる花』

 というわけでか、なんかすごく眠いお。

 なんだか不思議な海老原由里、トンデモギャグは結構好きなんだけど、シリアスものがわるくはないけどビミョウだったし、期待半分心配半分で読んでみたら結構面白かった。結構凝った話のつくりだったのではないかと。
 ただ最後の方とか展開とかネームとかちょっと雑な気もしたのと、余韻がちょっと足りないのと、ボーイズ的にはもうちょっと甘いお話も読みたい気が(書き下ろしでは足りない。
 女性キャラの扱いが悪いのは相変わらずだけど、なんか顔がかわいくないのでもしや女装男性かと疑ったほどだった(笑。このキャラは性格もひどいが扱いもひどく、書き下ろしとかなんで?って感じで一貫性もないかもという。

2006年07月21日

崎谷はるひ「白鷺シリーズ」


 大企業社長の妾腹エリートメガネ×超純粋培養な日本画家の美形孫。
 シリーズとしての構成がしっかりしており、エロもほどほどで、美術品のうんちくもしっかりしていて、普通に読んで面白かった。それぞれの家族や友人などもキャラがしっかりたってたし、使い方とかもよかったと思う。クライマックスの受けと会長のおじじとかとのやりとりなど、いかにもーでちょっと萎える部分もあったけど、その処理とかはうまかったし、結果としては問題なし。で、総合的にはかなり面白かった。

 しかしなんといっても、エリートメガネはいいねエリートメガネは心をうるおしてくれるね文化の極みだね!冗談はさておき、攻めの不器用な性格とかの描写はなかなか面白かった。
 受けの方はピュアピュアだとやっぱアレはそうなっちゃうんですかねという感じで…(笑。言葉は悪いが、白○一歩手前になっちゃうような…でもそれもグダグダにならない程度に書いてて、やっぱこの作家もキャラごとにふさわしいエロを書いてくれるタイプかなと個人的には好印象だった。

 高永ひなこはここんとこもうずっと面白いんだかなんだかよくわからん不思議漫画家なんだけど、絵はそこそこ小綺麗でうまいと思う。ただ、手の書き方があまり好きではないなあと思った。

2006年07月22日

猫田リコ『少年ビューティー』

 ウエーン最後がコールドなんて…(涙。でも仕方ないよねえ。お疲れ様だ!
 トップ2の一話を見ました。わー違う作品(笑。トップはあの「エヴァ以前」の雰囲気も含めて好きだったのだけど、それはもう二度と戻ってこないので。

 …。
 ……。
 ………。
 まだだッ!まだ諦めんぞッ!!!

 いや…しかし…。 
 少年ビューティー、は魔少年BTとなんか関係あるんでしょうか…(笑。ともかく、ちょっとこれは非道い…。展開もメタメタだし、キャラもいまいちよくわかんないし。これが初連載、なのかな?

 連作短編の執事ものはまあまだ読めた…かと。オチが今ひとつだけれど…。

 大丈夫かなあ猫田リコ…。
 ていうか、この作家はビーボーイでどういう受け止め方されてんのか…。

2006年07月24日

山岸凉子『舞姫(テレプシコーラ)』9

 今年もまた、ちっとも夏休みにならないようです…。

 海賊ってこんな衣装だったっけ。

 なんかもう本編は、先を知ってしまったのでつらい…千花ちゃんが…いい子すぎて…。
 しかし六花のクララ本番は面白かった。ほんと周りに迷惑かけまくりなのも面白かった。しかしどうなんだろう、こういう六花って。読者的には別に六花を嫌いになるまではいかないかもしれないけれど、でも千花があまりによくできた姉なので、調和はとれていないとも思う。このお話って明確な主人公がいないけれど、やはり一応六花がメインだという感じもするし、なのにこれでは読者は六花よりも千花びいきになってしまうんじゃないかなあとも思うんだけど…。六花が暫定主人公だとしたら、いい子且つイヤミもそつもない、読者の同情も自然とひいてしまうであろう千花という存在が強すぎるように思うんだけど、でもそれもまた面白い(だって作者は山岸さんなのだから、こんなのワザとにきまってる!

 舞台もただ成功しただけではなく、マイムの辺りの先生方の評価や無心での踊りとかが、六花の進路の暗喩っぽくて、これからが楽しみだ。勿論、これからというのは六花がすべて乗り越えて立ち直ってから後の話になるんだろうけれど…というか次号どうなるんだろう(涙。どこから再開、なのかなあ…あの直後の話かな…時間飛んだりして…。

 あとこの辺り、六花への富樫先生の執心ぶりには特筆すべきものがあるんだけど、富樫先生の顔が本っ当にいいかげんに書かれていて、もはやどう転んでもユーリ・ミロノフではないなあと思った(笑、まあ六花もノンナではないんだけど。しかし、テレプシのキャラって、ほぼ全員顔はテキトーだからなあ…茜ちゃんなんて南極から来た人みたいだ…。
 金子先生の六花びいきっぽいのも、少し理由付けが出てきて面白かった。
 大地と拓人ももっと六花と絡んでほしい。拓人は育ったら大地以上のイケメンになってしまったりして、ビックリさせてほしいなあ(笑、いやしかし、『青青の時代』のシビの結末を考えると、拓人もこのままの雰囲気でメインキャラになりそうだなあ…。
 (あ、お気づきでしょうが、上でなんだかんだ書きつつ、わたしすごーく六花びいきです。千花も好きですが…涙。

2006年07月25日

那州雪絵『魔法使いの娘』4

 相変わらずきちんと面白い、けれど本誌で二話ほど読んでしまっていた…堪え性のない自分がうらめしい。
 しかしやはり面白いなー。キッズルームの話とか、犬の話とか、そつなく重くもない語り口がいいなー。人形師は最後の辺りとか、絵がちょっと微妙な…でも面白いよ。
 しかし前から『百鬼夜行抄』とのネタかぶりが若干気になってはいる。今回も大根とか東京中引き回される話、とかありがちなネタなんだけど、どうもやはり『百鬼夜行』がダブってしまう感もある。タイミングの問題かなあ…描写の問題ではないと思うけど。つまり、わたしはパクリだなんて思わないけど、そう感じる人もいるかもなあともちょっと思う。

2006年07月27日

『アフタヌーン』九月号

だめっ子なんです

 ああ佐倉大地カワユス…!!!
 しかしいまだに読めないキャラです。「これかな?これかな?」とかその試合が終わったら注意されたことを忘れてしまうとかいう辺りはアホ丸出しなんですが、内野への指示とかはうまい…のかな?大地も田島タイプの天性の野球少年なのかな、ある程度。あと滂沱してる大地の絵は西田東みたいでおかしい(笑。
 なんだか思ったよりも随分崎玉寄りの描写が多いんですね(ていうか、崎玉戦自体が思ったよりも長いなあって思う。来年の崎玉が、西浦のライバルになるのか、いっちゃん(本名わからなくなってしまった)がスゴイピッチャーになってしまうのか、気になります、はやくも。

 ということで、今回の目玉だと思ってた花井の活躍はまだまだ先みたいなのですが、眉尻下がりまくりの花井がカワイくてカワイそう…。それを気にしている田島がどう動くのか楽しみだなー。平凡なフォローでもやさしくない檄でも今ひとつだと思うんで、田島さまらしい一言を楽しみにしてます(なんてワガママな読者だ。
 しかしほんと、「試合中だぞ!お前キャプテンだろ!!」と自分で叱咤している花井がいじらしくてカワイイよ。責任感強いというのともちょっと違うんだけど、花井らしいなあと思った。

がんばれ主将!
落ち込みません!勝つまでは!

 そして正直なところ、やはり阿部父にはショックをかくしきれませんでした(笑、というかそこの部分だけ記憶が飛びそうになりました…面白そうなお父さんだと今は思えてますけど…いややっぱ、阿部は将来太ってしまうのだろーかとか…どーでもいいんですが、やはりショック!(笑。
 また、阿部母は問題発言だらけでしたね!(笑。阿部の家での生態がいろいろ明らかになりました。シュンの分までたまご食べちゃう阿部とか、敬遠策を父に語って二人で「ニィ…」とかなってる阿部とか、母が「スキカッテにやっちゃって」ると知るほどにまでおそらく三橋の話ばっかりしてるんであろう阿部とか(笑。面白い。

親子でニィ…
…怖い!怖いです!!!

 ところで、コミックスの7巻って、確か七月発売予定でしたよね?秋以降発売予定って…!あんまりだあぁ…!校歌募集の結果発表も遅れたみたいだけれど、作者の病気とか、四振を直さなきゃいけないとか、今回ちょっと書かれてたモチベーション関連のこととか、あと夏大観戦で忙しいとか、いろいろ理由は考えられるというか全部のせいかもしれないけれど…早く読みたい、けれど何にせよ連載はきちんとまわしてってくれるよーなので、仕方ないやとあきらめモード。


2006年07月28日

三宅乱丈『秘密の新選組』1

 新撰組はオッパイがふくらんじゃう薬を持っていた、というお話。

 バカですか。

 面白かったです。しかしちょっと最初の方、誰が誰だか判りづらくて困った。
 だんだん女性的になっていく土方さんとか藤堂とかバカでおかしいけどちょっとキモい。しかし近藤さんはずばぬけてキモい。沖田は真面目にかわいそう。左之助にドキドキしてる斉藤一とかもおかしいが、「乳房を大事にする事は人としての尊厳を守るという事だったのか」とか結論づけてるのは更にバカバカしくておかしい。
 全般的に、今後どうなってしまうんだろう…(笑。

2006年07月29日

映画『DEATH NOTE -デスノート-』

 マリィさんとアレを観にいちきました。

 えーと…。

 何だか激しくどうでもよい映画だった…。
 どれくらいどうでもよいかと言うと、今も「それより花井がね、」とか書き出してしまいそうなくらい。まあ、流石にそれは置いといて。

 とりあえず冒頭、犯罪事件報道中のアルタビジョンを見ながら人ごみの中でおもむろにノートを取り出して名前を書き込むライトを見た段階で萎え萎えですよ。

 他にも、藤原ライトがスマップみたいな顔になってて萎えた。
 黒髪ハスキーボイスのミサミサにも萎えた。
 詩織の存在が微妙だった。
 筋はほぼ原作を追って、それを逸脱する場面では頑張っているところも若干あったけれど、なんか全体には冗長だし花がないというか、おっ!と思える画もセリフもないので萎えた。
 だけど個人的に一番エーと思ったのは、ライトのノート処置があまりにずさんなことで、あれじゃそこらじゅうでバレバレじゃないですか!

 あ、ワタリは完璧だった。
 Lもよかった。キモい手つきとか上手かった。
 とりあえずそんなところ。

 でも、わたしは一時期ものすごーくデスノにハマっていたよなあということを懐かしく思い出しましたよ。映画に限らず、デスノ自体が現在あまりにどーでもよくなってしまっていることを考えると、すごく虚しい。
 いつかおお振りもどうでもよくなってしまうのだろうかと…(結局そこかよ、な感想なんだな。

2006年07月31日

三宅乱丈『秘密の新選組』2

 ……あー

 なんか一巻ほどのインパクトはなかったというか、期待していたほどの笑いは得られなかった…。や、それなりには面白かったですが。
 二巻は特に、ギャグ展開よりも新撰組がどう没落していくか、という点をヘンナクスリという設定を使って描いていってる感じもある。もうちょっとはじけてバカ展開へと走ってくれることを期待していたのだけれど…。最初からシリアス担当な沖田はともかく、土方さんや藤堂平助の展開もなんか笑えなくなって来てしまって残念。左之助は意外な展開で面白かったけど。
 続きを様子見します。

鹿住槇『天才の烙印』

 なんか、アイター。悪くはないけど。
 17才で受賞、デビュー、社会現象化、その後沈黙の作家(20代後半)×元天才子役、今おじさん家のレストランでバイト(20代前半)。
 二人の元天才同士、ということで、いろいろと痛い。わたしは天才じゃないからいいんだけど、それでも痛い。
 そして、恋愛も挫折乗り越えもなんか微妙に消化不良。うーん、焦点がばらけちゃったせいもあるんだろうし、この作家は元々筋をがっつり書く人でもないと思うけど、それでも薄いなーと思った。作家が元子役のファン、というあたりは面白かったし、劇団の話も面白くなりそうだったのに、さらりと触れて終りで淋しかった…。

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