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2007年03月02日

100s『希望』

 #1「希望」初聴きではエェ~………、とへこんだけれど、繰り返し聞いているとそう悪くもない気がしてきた。『OZ』の「いきるもの」に少し似ている。「いきるもの」は『OZ』の中で数少ない好き曲なのだ。
 #2「シンガロング」はいまいち。しかもライブバージョン…100sのライブバージョンって、あんまりうれしくない気がする…あたり、やっぱりあたしはバンド形式にこだわる中村一義についていけてないんだろうなって思う。

 いずれにしてもだ。あたしはいいかげんそろそろ、この〈初恋〉を過去のものにしなければならないんだろうなあ。
 中村一義に関する一番有名な評言はやはり、渋谷陽一の「日本のロック史において10年に一人といったクラスの才能の持ち主である」という『犬と猫』のブックレットに掲載されてる文章だと思う。けれどその文章のなかで一番印象に残っているのは、個人的には「若い世代の表現者をやたら褒めたり、やたらけなしたりするようになったら、それは批評家としての老化の危険信号、そう思ってきた。しかし、中村一義、21才の才能を前にすると、こいつと心中して音楽評論家としてのキャリアに汚点を残しても、それはそれでいいじゃないか、という気がしてくる」という冒頭の部分なのだ。
 この部分が渋谷陽一と環境も過程もまったく共有できてないあたしにもこんなに響くのは、これが最早恋愛のディスクールだからだと思う。『犬と猫』を前に全面的に投降して、誰に笑われても間違いだと言われてもいい、だってどうしても自分はコレが大好きだって、そんな気持ちになれた時間が確かにあったのだ。
 その時間は永久に続かなくても仕方がない。少なくとも今の中村一義は、これ=100sがやりたいんだ。そしてあたしは100sであっても、〈中村一義〉を聴くのをやめられないのだ。

 こんなことなんだか今更な気もするんだけれど、久々に『犬と猫』を取り出して見たりして、感慨にふけってみたのでした。

 しかし、100sもエイベックスに移籍したのね…(笑。今後あたしの買う音楽CDはエイベックスばっかりになりそう…。



2007年02月27日

サロンミュージック「KELLY'S DUCK」

 サロンミュージック「KELLY'S DUCK」を聞いたら、よしっ仕事するぞ!とかいう気になるんじゃあないか、と思ってちょっと前に買ってみたんだけれど、まったくダメだった。すごくワクワクしてきてアゥイエー!とか叫びそうになるだけですた。これはピロウズのライブで登場の時につかうBGMなんですよ。そんなん、仕事なんかはじめるわけがなかった…(笑。あーライブ行きたいなあ。ワンマンまで待てなくなってきた…。
 しかし最近、リリースを待たずしてスケアクロウがいい曲っぽい気がしてきてしまった。つくづくめろめろである。ピロウズならなんでもよくなってしまうのは、本意ではないのだけれど。

 あ、そんな調子だけれど仕事は一応終わったよ!あとは若干の確認に行くくらい。あ、あと掃除もしなきゃ。
 なので、とりあえずしばらくは家事に専念します。うう、仕方のないことだけどでも、この休みは温泉に行きたかったのよ…花の咲く頃にでもどっか行きたいなあ。

 時間が出来たのでサイトもちょこちょこ改良はじめてます。タグもつけなきゃ。過去ログも整備しなきゃ。



2006年12月19日

ストレイテナー「Melodic Storm」

 ストレイテナーの「Melodic Storm」を聴いてますが、正直何を言っているのかよくわからない(年ですか???でも好きです。
 最近やっぱり一曲単位でiTUNESで買っちゃうので、そこから広がりはでない感じです。その曲は好きになっても、そのアーティストを好きになるわけじゃないっていうか。ピロウズ(「彼女は今日、」)とかスピッツ(「スパイダー」)とかヒートウェイヴ(「オリオンへの道」)とか、昔は一曲好きになったらアルバム買ってたもんなあ。あの頃はよくCD買ってたなあ。

 そういえばこないだのピロウズ、AXには一年ぶりくらいに行って、こんなに狭かったっけとビックリしたよ。でもやはりハコは小さいほうがいいよね。楽しいよね。

 ところで昨日、時間が出来て漫画が読めるーと書きましたが、今まで忙しくても漫画や小説ふつうに読んでたじゃん、と言われればそうかもしれません。けど、あたしの中では、忙しいと読めない漫画と、忙しくても読む漫画と、忙しくない時には読まない漫画、などいろいろあるのです。
 どんな状況でも読まずに居られない作品とか、時間のある時にじっくり読みたい作品とか、忙しない中では読む気にならない作品とか、正直読み捨て用だなって作品とか、ぶっちゃけこの順番にカースト制ですが、でもどれもわたしには必要なんです。
 だからつくづく漫画がないと生きていけない人間だなあと思います。

 あと、よく考えたら結構忙しいことに気づいて、ていうか仕事はいくらでもあって、あああ。明日から働きます…。
 読まなきゃいけないものもいっぱいあって、好きなものだけ読んでるわけにもいかないのだ。

 で、読まなきゃいけないものがいっぱいあるのだけれど、筒井『パプリカ』も読みなおしたいし、というかちょっとだけ読んじゃっているけど、でもでも昨日新刊を読んだら『LOVELESS』のまとめ読みの誘惑に勝てずに、今読んでます。わー!面白い!
 ていうか、立夏は記憶喪失なんだったって忘れていたよ!!果たしてこの伏線は回収されるのか。でもかなり重要っぽい伏線なので、大丈夫かな。
 あと、清明が優しかったのは、二人目の立夏だけになのかなってちょっと思ったよ。



2005年10月24日

ドンドン、ヒャララ。

 やっぱダメだわチェリーとか書名につけてんのはダメって表徴だったんだわ気づかなかった方が悪いわこれは。でもほんと疲れた。ぶちぶち。

 ラジオを聴いていたらあまりにカワイイ童謡が流れてきて一目(耳?)ぼれしてしまった(いやこの曲は知ってはいたけれど、インパクトとしてね)ザ・ピーナッツの村祭り。
 "むーらのちんじゅのかみさまの、きょーおはめでたいおまつりび"
 この二人が歌うと歌のうまい&ハモれるパフィー(でもパフィーは割と好きです)って感じ。超カワイイの。童謡つながりでかなんでか、ヒートウェイヴの竹田の子守唄思い出した。カワイイけど結構力強いのね。
 つーかザ・ピーナッツ、めちゃめちゃカワイイなぁ。

 しかしまあ、アップルのミュージックストアはほんと欲しい曲が見付からないなぁ…。



2005年10月08日

フレディなブルッフ。

 ちゅねともを右サイドバーに設置してしばらく経ちました。ちゅねともはご覧の通り、わたしがiTUNESで聴いている曲をアマゾンヌで検索して勝手に紹介してくれるというステキアプリなのです。ちなみにジャケットをクリックすると、アマゾンの該当ページに飛ばしてくれたりもします。
 常時アップロードにするのはちょっとコワイので、同時性は低いけれど、気が向いた時にアップロードしてそのとき聴いている曲を表示する、という形にしているのですが、今ブルッフのコンチェルト(アバド×ミンツの)を聴きつつふと見てみたところ、…すみません、今回はどうしてもこのVIP語を使いたい。

 →
 アリエナスwwwww
 何ですかこれは!
 どうみてもフレディ・マーキュリーじゃないですか!

 しかしまぁ、ちゅねともの検索がうまくいかないことはままあるもので、特にクラシックは同じタイトルの版なども多かったり表記がきちんと統一されてなかったりするせいか、殆どnot foundになっちゃうし、たまに検索できてもなぜかストラヴィンスキーがディズニってたり、おかしい表示になってしまうことが多いので、今回もその類だろうと思ったものの、念のためクリック。

 …アマゾンがおかしかったのね!(笑
 何だかもう笑うしかない。
 あんまり面白いからしばらくこのままにしておこう。

 ことのついでに最近のこと。
 気がつくと100sのLeek Rag's Leekとか口ずさんで居たりするので、なんか妙に精神が不安定なのかもしれん、と思った。
 あとフジミの資料として(まさかこんな日が来るとは思わなんだ捨てないでよかった)歓喜の歌の楽譜を見ていて、なんかヘンだとは昔から思っていたのだが、アルトとソプラノはソロがないのだとやっと気づいた。テノールとバリトンのソロはめっちゃカッコいいんだけど女声がな~、とか思っていたのもむべなるかなだったのだね。
 リグレットを聴きたくてNew Orderのベストをリッピングし、やっぱリグレットってNew Order直球ではない気がするんだよなぁとか思いながら、そいえばTears for Fearsとかもルールザワールド(だけ)が好きだけどこの曲も彼らの中では異色らしいし、てゆうかこれは売れたからなぁ、とかとりとめもなく。エニグマもリターントゥイノセンスが有名でやや異色だし。一発屋とはとうてい呼べない方々ばかりだけれど。



2005年09月04日

オナニーマシーン・サンボマスター『放課後の性春』

 遅遅としてすすまないリッピング。これもすべて、わたしの耳を満足させてしまうピロウズのせいだ!(笑

 サンボ!サンボマスターは流行ってどうでもよくなっちゃったバンド、ではなくて意外に、あんまりピンとこないしいいや、とこのミニアルバム一枚で思っちゃったのでいいんだ。それに「ふたり」とかさ、あまりにアレだったし。だってベタだよ。「レミレミ」(レミレミとはlet me×2のことです)に惚れて神森徹也のデビューアルバム買って、「これで最後の言葉」聴いて涙するようなベタさだよ(だから神森も以降聴かなくなったし、逆に中村一義は「永遠なるもの」とか「ここにいる」とかに泣かずに鳥肌してたからよかったんだな。
 けれどもだ、「そのぬくもりに用がある」はタイトルもスゴイけれど、歌詞の中の「ぬくもりという名のけもの道」という言葉づかいはやっぱスゴイな、となんだか思った。思い出した。ということでやっとリッピングした。やっぱこの曲、このミニアルバムの中でもダントツだ(オナマシ曲もふくめて。
 あぁしかし、他のアルバムも聴いてみようかなぁと思いつつ、やっぱいいや、と諦めてしまうんだな。まぁいいか。
 銀杏BOYZの中の人が書いてるオビの「クラスで一番キモいあいつが歌う、世界で一番美しい歌」というキャッチはなかなかいい。けど美しいという言葉は違和感あるな。なんか他の言葉ないかな。



2005年04月04日

DefTech「my way」、「歌」

 ところで、昨日遂に(遂に?)中国人と間違えられました。しかも中国人(推定)に。素で。

 ラジオを聴いていてこれは?と思った歌を歌詞でぐぐったら、これがうわさのDefTechだった。成る程成る程。「地に足付け 頭雲抜け 進む前に前に前に 手をつなげば怖くないから そこまでお前は弱くないから でもいつまでも そばにいないから」、my way my love、じゃなかった、「my way」、CMでも使用されているらしいですね。こういうなんだか応援ソングな歌詞を持った歌って、どうもやはり耳につくような気がするし、強いよなぁと思う。流行るのも納得(なんだかあんまり褒めてないですね、すみません、わたしが子どもなだけです。
 しかしこういう「あ」と思った歌をとりあえず入手、はしないようになったのはぼくが大人になったからなのか、情報はネットがあれば半永久的に手に入ると思える気安さのせいなのか。以前だったら、こういう出会いをした歌は、忘れてしまったり手に入らなくなったりすることが怖いので、大抵速攻で購入していたものだった。ヒートウェイヴのオリオンへの道とか、神森徹也のレミレミとか、スピッツのスパイダーとか、ミスチルのリプレイとか、みんなそう(ミスチルとかスピッツも当時は今よりは有名ではなかったから。なんだか最近世界が狭くなったような気がする。

 中村一義はついつい金字塔やERAばかりが目だってしまうけれど、太陽は時々聴くと頭をぶん殴られたかのよーな衝撃を受けるなと思った(あ、また100sを素通りしてしまった。というのも、iTUNEで偶然にもなぜか太陽を逆順で聞いていて、「いつも二人で」から「歌」までをその逆順で通して聞いたらかなり衝撃的だった。その後「歌」から「いつも二人で」という順序で聞いてみたら、やはりいつものようにベタだな、という印象だった。なんでだろか。太陽をお持ちの方はぜひ『裏返して』聞いてみて欲しい。
 太陽は金字塔と比較して歌詞のツメの甘さが、ERAと比較してメロディの完成度の甘さがひっかかるんだけれど、むしろそれが持ち味でもある。「歌」の「優雅なんて、性じゃない? 必死こいて、死んでたいの? もう、誰がどう出るか知らないなぁ。 まぁ、今日は晴れたんであって。 さぁ、行こう、見ようよ。ラララ~♪」なんてライトさとシリアスな曲調とのギャップが太陽ぽいのかもしれない。



2005年02月16日

スピッツ『スーベニア』

 初発印象書きとめマラソンです。
 おやぎに薦められてやっとこ購入したスーベニア、でもいつもどおり言いたい放題に書いてしまうと思うので、ほんと悪気はありませんのでお気にさわられましたらすみません…>おやぎ。

 いややっぱり、ちょっと冷静になろう(理由は後述。二段落目は、#000000黒背景(後述)を意識して聴いた、二回目の印象です。


 #1「春の歌」
 4:41という時点で、個人的にはいつもの一曲めと違う!とじだんだを踏んでしまったけれど、うん、曲としてはいいかんじ。ただ、今までのスピッツとは違う意味で落ち着いた印象で、ある意味ではマサムネもとうとう年かな、という気もする。
 やはりサビに力があるなぁ。黒背景で考えると、冬の夜、自転車で疾走ってかんじかな。…あ、「春の歌」ですか!(笑。まいいか、わたしの印象で、冬の歌。あーでも夜桜の下を疾走、でもいいかもしれん。

 #2「ありふれた人生」
 ん?なんかミスチルみたいなタイトルにイントロが…。ちょっとメジャーすぎかなぁ。
 これはやっぱ昼間の歌なんだよなぁ。ブランコに乗ってるかんじ。やっぱちょっとのんびりすぎるのが、黒背景的(要するにわたしの主観だけれど)だとイマイチ乗り切らないかも。

 #3「甘ったれクリーチャー」
 これはいいっすね。いかにもスピッツ。
 やっぱこれもサビだなぁ。サビゆうかBメロにあたる部分なのかな。いいな。黒背景的には(ごめんねしつこくて)街中ですな。ピロウズのバッドドリームスですな。

 #4「優しくなりたいな」
 わたしの印象的にはこれは三日月ロックからの流れかと。遥かっぽい?特にAメロ。Aメロは甘すぎだけど、Bメロのメロディ展開は凝っている。そして途中から入る打楽器は甘く(ジブリみたいだな)、エフェクト(のような管かな)は奇妙に。短い曲は好きなんだけど、これはもう一展開くらいあってもよかったかな。
 やっぱちょっと短いかな。

 #5「ナンプラー日和」
 …。んー。スピッツがウチナンチュしてみた。
 …。マサムネの声が弱く聴こえちゃう気がする(実際強くはないが。だから、あんまり合ってないのではないかと思う。

 #6「正夢」
 えと、先行シングルだよね?あんまり聴き覚えがないような…あ、サビまできたらわかった!(笑。以前から思っていたけれど、改めてこうして聴くとすっごい星が降ってきそうな曲。黒背景に揺れないで直線でだーっと落ちてくるのね。ちょっと涙がキラリ☆に繋がるかもわたしの中で。星つながりで。正直、あまり好きなタイプの曲ではないと思ってたんだけど(ちなみにわたしはスピッツのシングル曲はほとんどニガテだ…)このキラキラっぷりはスゴイなと思う。なんでこんなにキラキラに感じるのかな~と思ってたんだけど、「あのキラキラの方へ登っていく」という歌詞があんのね。いや、そのせいではないと思うんだけれどね…気づいてなかったし(笑。面白いなぁ。
 いや今ろくな機器で聴いてないからよくわかんないんだけど、このキラキラしいのは何か弦だね。何の弦だ?まさか三輪さんか?だったらちょっと感動。

 #7「ほのほ」
 今回こういうBメロやサビからグっとくるのが多いね(逆に言えば、正直Aメロは手抜きなのかなぁとも思うんだが。いやいい感じ。「正夢」の次ってのも合ってるね。
 やはりサビですな。でもチャイムっぽい音はいらないなぁ…。これも夜中に自転車疾走系(どんなだ。

 #8「ワタリ」
 ワタリ死んじゃったのかなぁ、ということはレムも消えちゃうのかなぁ、あ、違った。悪くないけれどちょっと地味かなぁ。
 ちょっと傾向が違うかんじ。これは黒背景じゃないけど、重なる部分もあるかと。だから、ちょっと違う感じでも合ってる。

 #9「恋のはじまり」
 これ聴いたことあるような。これまたBメロからの曲だなぁ。
 Aメロはフツウだけど、その後展開が多くてよいね。黒背景だとファンタジックなかんじ。

 #10「自転車」
 これまたイントロでえーっ、と思ったけれど、まぁ通して聴いてみて、このアルバムにはアリだなと。
 でもあんまり好きくない。

 #11「テイタム・オニール」
 これはAメロからおおッと来た。今までにない感じ。うわ。スゴイ。このサビ。…一歩間違えると20年くらい時間が戻りそうだけど。でもいいね、冒険してる。
 これは昼間の歌だ。やはり斬新でよろしいな。

 #12「会いに行くよ」
 今回こういう優しい歌が多いように思う。
 やっぱおとなしいかな。…いやゴメン、それどころじゃなかった今一瞬。あぁ~マジすか!L!L!!!

 #13「みそか」
 これはすごくイイ。でもこれも夜のかんじ。#000000。
 やはり、イイ。正夢のアンサーっぽくない?三日月ロックの時のようなラヴィ!一色な感じではないラストなのが、ちょっとよいかんじ。


 ばらばらな方向性の曲をあつめたようでいて、なんとなく一枚のアルバムとしてのまとまりがあるような、奇妙な印象。全体的にはちょっとおとなしいかなぁ、でもだからこそラストが「みそか」でよかった。でもそうすると、#000000(笑、ウェブページの背景をまっくろにするとき使うタグ)の風景をメインに押し出して考えてみたいんだけど、そこにはまらない曲も多かったんだよなぁ。

 と思ったので、夜中になってからもう一度聴いてみた。#2、4、5、11など黒背景には収まらない曲も多かった。で、わたしが気に入ったのはだいたいそれ以外の曲(でも#11は好きだな。ということで、わたしはわたしの枠組みで聴きすぎているのかも。でもやっぱ、正夢とかみそかみたいなキラキラ!がいい感じだな、と思うので、やっぱ黒背景じゃん、とも思う。先にあげたそうではない局は曲はちょっと甘すぎるんだな。言い方を代えるとやさしい歌なんだ。そしてそれはスピッツの一般的な印象なのかなとも思うんだ。
 でもわたしは、スピッツにはどこかしらとげとげしていてほしいのだ。そのとげとげは、スピッツ(というか、マサムネ)内部にも痛いんだろうけど、外部も見ていてああ~イタいな~って感じるだけに終わらない、こっちも精神的にでなくて物理的に痛くなるようなもので。ヤマアラシのジレンマ的な痛みと甘さがスピッツの魅力だと思うので。そういうとげとげしさを求めるから、やさしい歌がやさしいだけでは聴けなくなる。スピッツのやさしさの半分はトゲで出来ていて欲しいんだ。

 ちなみにスピッツは毎回必ず「季節感」があると思っていて、それは発売時期とかコンセプトにもよるしそれより何よりわたしの主観によるところが大きいと思うんだけれど、ハチミツ=初夏、インディゴ=夏、フェイクファー=春(早春)、ハヤブサ=真夏、三日月ロック=秋、である(空飛びはちょっとここに入らない。で、スーベニアは真冬から初春。ちょっとまだ決めづらいあたり、やっぱも少し聴き込まないとダメなのだなと思う。



2005年01月28日

スピッツ『フェイクファー』『隼』『三日月ロック』

 今までiPODにはビートルズとピロウズと中村一義、あと若干の洋楽曲しか入れてなかったので、40ギガのハードディスクが泣いていたのですが、反省して手持ちのCDのリッピングをはじめました。とりあえずスピッツから。いやースピッツもやはりいいですね。でもまだ『スーベニア』を買っていないのだけど…。

 おぉ、『フェイクファー』か。『フェイクファー』なんて聴いたの何年ぶりだろう。「エトランゼ」「ただ春を待つ」「楓」など佳品ぞろいで、その一方「スーパーノヴァ」や「謝謝」「仲良し」はちょっと荒いつくりで、改まって聴いてみると『フェイクファー』ってタイトルはピッタリなんだね。きれいでかわいいのに、どこか雑然。「冷たい頬」は中村一義版聴いて以来笑えてしまう。
 タイトルチューンの「フェイクファー」は確か大好きだったはずなんだけど、うーん、どういう曲だったっけ、ハヤブサと混じって記憶してるな…、…あぁ、そうそう、これだよ!蝶いいよね!「柔らかな心を持った、はじめて君と出会った、少しだけで変わると思っていた、夢のような」これ系統のマサムネはちょっとさわおっぽいよね。さわおより良くも悪くもドラマチックだけど。「今から箱の外へ、二人は箱の外へ」のあたりのメロディ展開なんかは特にそう思う。
 (…ごめん、「フェイクファー」の歌詞もアノ二人に聴こえるわ…重症だ。

 次は『隼』。『隼』はロキノンフェスの頃のアルバムだから、すごい夏のイメージ。この「今」みたいにスピッツも一曲目が定型だよね。いつも短い曲で、どれも大好き。『隼』ではやはり「俺の秘密を知ったからには、ただじゃ済まさぬメロメロに…」の「いろは」とか、「甘い手」「メモリーズ・カスタム」あたりが好き。…あれ、結構好きなアルバムだと思ってたんだけど、意外と流す曲が多いかも。「ハートが帰らない」とか、ナゼ?という曲もあるな。
 中では「8823」がダントツかな。「LOVEと絶望の果て」だの「ギター炸裂!」だのという歌詞があろうとついていきたいと思えるのは、あなただけだ(いや、さわおとナカカズも全然オッケーですが、書かないと思うから、笑。「君を不幸にできるのは、宇宙でただ一人だけ」最近忘れがちでしたが(笑、マサムネの言葉にはほんとかなわないなと思わされることがしばしばありました。いや、あります。

 『三日月ロック』に関しては正直あまり語ることがない。「夜を駆ける」「さわって・変わって」あたりは好き。「遥か」はよいと思うけど、あんまり好きじゃない。「けもの道」はどうも「8823」系統を意識しているように思えるんだけど、歌詞もメロディもあまりにショボい。特にサビのメロディとか、「もう二度と君を離さない」とかあまりにありきたりでマサムネらしくもない。
 特筆すべきは「ハネモノ」かな。「さよなら幻、踊りだす指先」というはじまりの奇妙なテンポからもうドカンとヤラれてしまう。「ささやいて、ときめいて、街を渡る羽のような、思い通りの生き物に変わる」

 残りの『空飛び』『ハチミツ』『インディゴ』はまたいずれ。



2005年01月27日

『YOSUI TRIBUTE』


 実は井上陽水が好きです。

 #1 夢の中へ / TRICERATOPS
陽水のモノマネで歌っている気がする。気持ちはわからなくもないけれど面白くない。
 #2 東へ西へ / 布袋寅泰
まぁそうだろうなぁ、こうなるだろうなぁというかんじ。選曲が当たり前すぎるかも。
 #3 心もよう / 平原綾香
この人の歌い方はわたしにはつまらないのだ。アレンジもつまんない。
 #4 リバーサイド ホテル / 奥田民生
あまりにまんまでつまらないなぁ。陽水っぽすぎ。民生ががんばっちゃってるという点は面白いけど。もっと変わった曲のほうが良かったのでは?氷の世界とか。
 #5 いっそ セレナーデ / 小野リサ
この人は何を歌っても小野リサになるし、選曲もそうだろうなというかんじ、納得。
 #6 限りない欲望 / Bank Band
やっぱ流石だ。ピロウズとかジョンレノンとか中島みゆきとか、カバーものほとんど好き(尾崎豊はちょっとわたしは微妙だったけれど。愛なのか才能なのか。両方かな。
 #7 カナリア / ジェーン・バーキン
まぁ当然のように面白かった。…カナリヤってフランス語でもカナリヤなの?
 #8 傘がない / UA
UAが傘がないを歌っていた。生存力強そう。
 #9 いつのまにか少女は / 持田香織
陽水絶賛の理由はいまだわからず。なんだかかわいらしい。
 #10 とまどうペリカン / 松任谷由実
わりとまんまでユーミンがペリカンを歌っていた。
 #11 白い一日 / 玉置浩二
これもわりとまんまで玉置浩二が白い一日を歌っていた。
 #12 ワインレッドの心 / DOUBLE
この人をよく知らない。フツウに聴いた。
 #13 ジェラシー / 一青窈
なかなかよいかんじ。ルンバ風のアレンジも意外性があって面白い。
 #14 少年時代 / 忌野清志郎
カッコワライ。最高。文句なし。

 布袋、小野リサ、ユーミン、ひととよう、忌野清志郎あたりは選曲がわかりやすい気がした。もうちょっと意外なメンバーが入ってたらよかったと思う。

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