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[ 音楽/その他 ]

100s『OZ』

 初聴き印象かきとめマラソンをした。こんなマトモにアルバム聴くのは久方ぶりだ。なんて贅沢な。ピロウズの時でもこんなことしなかったのに(笑。まぁただ時間に余裕があるというだけなのだけれど、でもなんだかだいっても、ナカカズは今だってわたしにとって大事な存在なのだなと思う。
 『OZ』という命名センスはなにとはなしに『ERA』を思い起こす気がする。それは、#2「A」の位置づけがわたしの中で『ERA』の#2「123」に近いものであれば、ということを期待していたせいかもしれない。

 #1「OZⅠ」
上記したような期待があったから、このイントロに「初終」のモチーフが使われたのがすっごいイヤだった…初終は好きではない…意義がよくわからないし。
 #2「A」
やっぱりポップでいい曲だ。あんまり深く考えずにノれる、そういう曲なのかもしれない。シングルの時より印象がライトになった。と思うにつけ、100s ファーストのシングルチューンとして、わたしはかなり身構えてこの曲をきいていたのかもしれないなぁと今にして思う。改めて聞いてみると、丁寧にポップだね。
 #3「B.O.K」
この曲のこの位置も微妙な気がするのだけどどうか。これも最初の頃よりもライトな印象になってきたなぁ。もっとノイジーな印象があったのだけど。それもこれも曲順のせいかもしれない。
 #4「バーストレイン」
試聴の段階から思っていたけれど、なんかちょっとキッチュでポップで「渋谷系」という単語を思い出す、なんて言ったらナカカズに嫌われるのだろうな。でも、そう。しかしブルーハーツときたか。真島さんとまだ付き合いあるのかな。
 #5「ここが果てなら」
…えぇ~ッ!?…なんだなんだ?? 何がしたいのかよくわからないなあ。やだなぁ、このタイトルわたしの一番好きな「最果てにて」を思い出すものだというのに、何、それ、微妙。
 #6「なのもとに」
……えぇ~…。二曲続けてなにやらあたたか~い微風が吹き抜けている。
 #7「OZⅡ」
間奏。
 #8「(For) Anthem」
出た。バカ出た。やや地味だけれど。
 #9「Sonata」
このイントロは本当にどうなんだろう。「絵の意は、「…です。ソング・オブ・フリーです。ソング・オブ・フリー…。」」などという歌詞は面白いものの、この曲調もどこから出てきたんだろう。古いというかなんというか。
 #10「やさしいライオン」
シングルの段階では、やっぱナカカズ以外作曲のはどーでもよいや、と思ってたけど、このアルバムの中では全然問題なくおさまる。というのは褒め言葉でもなんでもなくて。#5からの流れの中では自然、ゆうか、むしろ、まだ好きな方だ、他の曲とは違って初聴きじゃないし聴きなれただけかもしれないけど。
 #11「Leek Rag's Leek」
ふむ。ナカカズの高音もこういう使い方をすると、昔の歌手みたいになるのだな。…。今回全体に懐メロ調?
 #12「Santa's Helper」
気づかぬうちに終わっていた。
 #13「Honeycom.Ware」
シングルの段階からあんまり好きな曲ではなかったんだけど、もう、むしろ、このイントロが聞こえた瞬間に、ホッとしてしまった自分が気の毒で仕方ない。
 #14「扉の向こうに」
これとハニコムウェアが五分台なのだな。やっぱなんか曲作りが古い気がする。が、これは割合いいかんじに仕上がってるかと。間奏のトランペットはペニー・レインみたい。というか、まんまだ。それなのにけだるい曲調がアンバランスでよろしいかと。
 #15「Oz Ⅲ」
ペニーレイン、じゃなかった、前曲のラストの一部。
 #16「光は光」
これまたよくわからないなぁ…。
 #17「いきるもの」
ビートが強いのでまだ聴ける。
 #18「K-Ing」
歌詞に本当の英語が入ったのは初めてではなかったっけ(笑。びっくり。これも聴きやすくはあるかな。
 #19「またあした」
これまたもう特に感想もないなぁ。
 #20「バハハイ」
おまけソング。
 #21「ハルとフユ」
この曲はパス。

 ナカカズらしい独特のポップさがうかがえる曲、節もちらほらあるものの、全体的に「フツーに(←ここ重要)ポップにしてみた結果、ありきたりなJPOPを飛び越えて違うところへ行ってしまいました」、という印象。それがわたしには「古い」と感じる要素になったのだと思う。そんな中では彼の歌声もただヘタなだけの素材になってしまうので、もう、つらい。
 「A」は『ERA』における「123」だとさっき書いたけど、「123」を初めて聴いたときも中村一義の大転換(とその時は思った)にギョっとして、でもそれが次第に好きになっていって、『ERA』にはいろいろ不安不満もあったけれども聴き込むうちにすごく大事なアルバムになっていったし、それまでとは違う「中村一義」ではあっても新しい「中村一義」も好きだ、と言えるようになったので、「123」はその取っ掛かりだったといえなくもない曲なのだ。「A」もそんな曲になってくれたら、つまり文句たれつつも100sも好きになれたらいいなぁ、と思っていたんだけれど、…正直自信がなくなってきた。すごく、ドミネ・クォ・ヴァ・ディスというかなんというか…。

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