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[ 音楽/その他 ]

スピッツ『スーベニア』

 初発印象書きとめマラソンです。
 おやぎに薦められてやっとこ購入したスーベニア、でもいつもどおり言いたい放題に書いてしまうと思うので、ほんと悪気はありませんのでお気にさわられましたらすみません…>おやぎ。

 いややっぱり、ちょっと冷静になろう(理由は後述。二段落目は、#000000黒背景(後述)を意識して聴いた、二回目の印象です。


 #1「春の歌」
 4:41という時点で、個人的にはいつもの一曲めと違う!とじだんだを踏んでしまったけれど、うん、曲としてはいいかんじ。ただ、今までのスピッツとは違う意味で落ち着いた印象で、ある意味ではマサムネもとうとう年かな、という気もする。
 やはりサビに力があるなぁ。黒背景で考えると、冬の夜、自転車で疾走ってかんじかな。…あ、「春の歌」ですか!(笑。まいいか、わたしの印象で、冬の歌。あーでも夜桜の下を疾走、でもいいかもしれん。

 #2「ありふれた人生」
 ん?なんかミスチルみたいなタイトルにイントロが…。ちょっとメジャーすぎかなぁ。
 これはやっぱ昼間の歌なんだよなぁ。ブランコに乗ってるかんじ。やっぱちょっとのんびりすぎるのが、黒背景的(要するにわたしの主観だけれど)だとイマイチ乗り切らないかも。

 #3「甘ったれクリーチャー」
 これはいいっすね。いかにもスピッツ。
 やっぱこれもサビだなぁ。サビゆうかBメロにあたる部分なのかな。いいな。黒背景的には(ごめんねしつこくて)街中ですな。ピロウズのバッドドリームスですな。

 #4「優しくなりたいな」
 わたしの印象的にはこれは三日月ロックからの流れかと。遥かっぽい?特にAメロ。Aメロは甘すぎだけど、Bメロのメロディ展開は凝っている。そして途中から入る打楽器は甘く(ジブリみたいだな)、エフェクト(のような管かな)は奇妙に。短い曲は好きなんだけど、これはもう一展開くらいあってもよかったかな。
 やっぱちょっと短いかな。

 #5「ナンプラー日和」
 …。んー。スピッツがウチナンチュしてみた。
 …。マサムネの声が弱く聴こえちゃう気がする(実際強くはないが。だから、あんまり合ってないのではないかと思う。

 #6「正夢」
 えと、先行シングルだよね?あんまり聴き覚えがないような…あ、サビまできたらわかった!(笑。以前から思っていたけれど、改めてこうして聴くとすっごい星が降ってきそうな曲。黒背景に揺れないで直線でだーっと落ちてくるのね。ちょっと涙がキラリ☆に繋がるかもわたしの中で。星つながりで。正直、あまり好きなタイプの曲ではないと思ってたんだけど(ちなみにわたしはスピッツのシングル曲はほとんどニガテだ…)このキラキラっぷりはスゴイなと思う。なんでこんなにキラキラに感じるのかな~と思ってたんだけど、「あのキラキラの方へ登っていく」という歌詞があんのね。いや、そのせいではないと思うんだけれどね…気づいてなかったし(笑。面白いなぁ。
 いや今ろくな機器で聴いてないからよくわかんないんだけど、このキラキラしいのは何か弦だね。何の弦だ?まさか三輪さんか?だったらちょっと感動。

 #7「ほのほ」
 今回こういうBメロやサビからグっとくるのが多いね(逆に言えば、正直Aメロは手抜きなのかなぁとも思うんだが。いやいい感じ。「正夢」の次ってのも合ってるね。
 やはりサビですな。でもチャイムっぽい音はいらないなぁ…。これも夜中に自転車疾走系(どんなだ。

 #8「ワタリ」
 ワタリ死んじゃったのかなぁ、ということはレムも消えちゃうのかなぁ、あ、違った。悪くないけれどちょっと地味かなぁ。
 ちょっと傾向が違うかんじ。これは黒背景じゃないけど、重なる部分もあるかと。だから、ちょっと違う感じでも合ってる。

 #9「恋のはじまり」
 これ聴いたことあるような。これまたBメロからの曲だなぁ。
 Aメロはフツウだけど、その後展開が多くてよいね。黒背景だとファンタジックなかんじ。

 #10「自転車」
 これまたイントロでえーっ、と思ったけれど、まぁ通して聴いてみて、このアルバムにはアリだなと。
 でもあんまり好きくない。

 #11「テイタム・オニール」
 これはAメロからおおッと来た。今までにない感じ。うわ。スゴイ。このサビ。…一歩間違えると20年くらい時間が戻りそうだけど。でもいいね、冒険してる。
 これは昼間の歌だ。やはり斬新でよろしいな。

 #12「会いに行くよ」
 今回こういう優しい歌が多いように思う。
 やっぱおとなしいかな。…いやゴメン、それどころじゃなかった今一瞬。あぁ~マジすか!L!L!!!

 #13「みそか」
 これはすごくイイ。でもこれも夜のかんじ。#000000。
 やはり、イイ。正夢のアンサーっぽくない?三日月ロックの時のようなラヴィ!一色な感じではないラストなのが、ちょっとよいかんじ。


 ばらばらな方向性の曲をあつめたようでいて、なんとなく一枚のアルバムとしてのまとまりがあるような、奇妙な印象。全体的にはちょっとおとなしいかなぁ、でもだからこそラストが「みそか」でよかった。でもそうすると、#000000(笑、ウェブページの背景をまっくろにするとき使うタグ)の風景をメインに押し出して考えてみたいんだけど、そこにはまらない曲も多かったんだよなぁ。

 と思ったので、夜中になってからもう一度聴いてみた。#2、4、5、11など黒背景には収まらない曲も多かった。で、わたしが気に入ったのはだいたいそれ以外の曲(でも#11は好きだな。ということで、わたしはわたしの枠組みで聴きすぎているのかも。でもやっぱ、正夢とかみそかみたいなキラキラ!がいい感じだな、と思うので、やっぱ黒背景じゃん、とも思う。先にあげたそうではない局は曲はちょっと甘すぎるんだな。言い方を代えるとやさしい歌なんだ。そしてそれはスピッツの一般的な印象なのかなとも思うんだ。
 でもわたしは、スピッツにはどこかしらとげとげしていてほしいのだ。そのとげとげは、スピッツ(というか、マサムネ)内部にも痛いんだろうけど、外部も見ていてああ~イタいな~って感じるだけに終わらない、こっちも精神的にでなくて物理的に痛くなるようなもので。ヤマアラシのジレンマ的な痛みと甘さがスピッツの魅力だと思うので。そういうとげとげしさを求めるから、やさしい歌がやさしいだけでは聴けなくなる。スピッツのやさしさの半分はトゲで出来ていて欲しいんだ。

 ちなみにスピッツは毎回必ず「季節感」があると思っていて、それは発売時期とかコンセプトにもよるしそれより何よりわたしの主観によるところが大きいと思うんだけれど、ハチミツ=初夏、インディゴ=夏、フェイクファー=春(早春)、ハヤブサ=真夏、三日月ロック=秋、である(空飛びはちょっとここに入らない。で、スーベニアは真冬から初春。ちょっとまだ決めづらいあたり、やっぱも少し聴き込まないとダメなのだなと思う。

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