1 |  2 |  3 |  4 | All pages





2011年02月20日

サイト開設しました。

 というわけで、やっぱり星矢は別館をつくることにしました。どんどん増えていく下位ディレクトリ…。
 それはさておき、まだ原作しか読んでいないので原作のみ、黄金特に蟹魚メイン、りりしかわゆい魚たんに萌え、蟹をカッコよくねつぞうし、どちらかといえば蟹が皆に愛されてる感じの、そんな気色の悪いサイトです。
 あんまし更新頻度は高くならないとは思いますが、とりあえずマヨイガでアップした小説を手直ししておいてますv今は山羊蟹友情ものを書いていますvすでにカオスの予感がしますv
 ところで、トップ絵の魚たんの髪をどシアンに塗りながら、マイねさるサイト・BOOTSTRAPさまを思いだして切なくなりました。お帰りをお待ちしつつ、頑張りますv

GOODDREAMS
GOODDREAMS

 むこうにも書きましたが、サイト名はもちろん忘れられた僕の夢、僕以外の誰が見れる~のピロウズグッドリからですv優しい曲、優しいアルバムだと思いますv



2010年06月25日

「メロドラマ」8

 薄青い石は大きすぎ、周囲をかざる金属も装飾過多で、繊細さが持ち味のこの石には不釣合いだ。一体デスマスクは、どこでこんなものを見つけてきたのだろう。更に、どう考えてもこれは女物だ。
「む、……これ、これは……」
 アフロディーテはつい妙な声を出してしまい、こほ、と空咳をした。
「…… きれいだ」
 少なくとも、石の色は。
 いや、石自体は相当によいものだろうと思われた。冗談や酔狂で買えるような値段ではないはずだ。それに、南海の色をしたアクアマリンは、アフロディーテの眸の色にも似ていた。アフロディーテはそっと指輪を取り上げると、水色の石にきらきらと光を反射させた。
「これは、わたしの誕生石なのだ」
「知ってる。おれはそういうのわからねえから、ムウに聞いた」
 見上げれば、デスマスクは神妙な面持ちでアフロディーテの反応を伺っていた。
「デス……」
 アフロディーテは立ち上がり、膝からナプキンが滑り落ちた。
「デス、デスマスク。ありがとう。すごくうれしい」
 指輪を握りしめたまま、彼の肩にしがみつく。おずおずと腕が背中にまわされて、催促するようにジャケットの襟をひっぱると、ぎゅっと力強く抱きしめてくれた。アフロディーテは広い胸に頬ずりをして、ぎゅっと彼の背に腕をまわして抱き返した。
「なんで泣くんだよ」
「……大好きだ」

 ぱちぱち、と控えめな拍手の音が耳に届いたかと思うと、やがてそこらじゅうからさざめくような喝采が起こった。涙を指で払って店内を見わたせば、リストランテの中は、スタンディングオベーションの様相だった。客も店員も、クオーコまで厨房から出てきて、誰もかれもがこちらに向かって柔らかい微笑みを送り、手をたたいているのだ。
「これは……」
「アウグーリ、そしてグラツィエ。素敵なドゥランマ・リリコを見せていただきました」
 すぐ隣りのテーブルから、落ち着き払った声が聞こえた。振り返れば、妻らしき婦人を連れた初老の男が、満面の笑みを浮かべてアフロディーテに話しかけていた。
 アフロディーテは恥ずかしくなって、デスマスクの胸に手をおいたまま一歩離れた。きょろきょろと周囲を見回すと、先程美女を抱きしめていた伊達男が、頬を赤黒く変色させてこちらに拍手を送っているのが目に入った。女の姿は見当たらない。あの色では、おそらく平手ではなく拳の仕業であったことだろう。ともあれ、アフロディーテがデスマスクしか目に入っていなかった間に、何らかのどんでん返しがあったらしい。
 一体男と女の間に、どのような会話がかわされたのだろうか? きっとあの後、どうしようもない陳腐でくだらないやり取りが更にくり返されたのだろう。きっと、そういうものなのだ。
 アフロディーテはそう考え、てのひらの中のアクアマリンに目をおとした。
 たいそう趣味の悪い、そしてとても美しい指輪だ。それでいいのだ。そういう物語なのだ。デスマスクが本当はどう思っているのか、何を考えているのか。それは永久にわからない。けれど――
「今日は、最高の誕生日だ」
 きっと、そういうものなのだ。
 アフロディーテは顔をあげ、いとしい男の目をしっかりみつめ、そしてにっこり微笑んだ。


ーーー
 …オノマトペから小説始めちゃ行けないって、編集長の授業で言ってたっけ(笑
 なんかあたしの書くデスマスクはすごく違う…なんかただの不器用人間だな…もっとダメ人間じゃなくっちゃ…!ていうか、タクミくんに慣れてきてしまった最近では、デスアフロが一番書いてて恥ずかしい…!

 ところであたしは基本的に一次創作ができないので、もっぱら二次創作になるわけですが、自分が面白くないものというか、まあより正確に言えば、自分が萌えないものを書いちゃいけないんだな、と最近(といってもここ数年単位ですけど)やっと気づいてなんかいろいろ腑に落ちた。きっと一次創作も同じなんだろうな。
 そしてそれってつまり、恥ずかしい場面も書かなきゃいけないってことなんだなあと思うのです。



2010年06月24日

「メロドラマ」7

「――ったんだよ」
「え?」
 ほとんど聞き取れなかった呟きに首をかしげ、アフロディーテは問い返す。
「デス、なんて?」
 デスマスクは無言のまま脇を向いていたが、ややあってゆっくりとこちらに向き直り、じっとアフロディーテをみつめた。
「これで……お前の気を引けるかどうかわからねえが」
 そう言って、すっと手を差し出す。視線を下げたアフロディーテは、目をみはった。
「やるよ、アフロディーテ」
 デスマスクのてのひらには、細い金色のリボンが巻かれた黒い小さな箱があった。
 アフロディーテは言葉を失って、まじまじとそれを見つめた。
 どう見ても、装身具の入った化粧箱だ――これを、自分に?
 プレゼントの要求までは流石にしなかったので、これはデスマスクが気をきかせてくれたのだろう。だけどそれが、しかも。それが、装身具だなんて。
 慌てて見上げると、男は照れたような怒ったような顔で、そっぽを向いていた。
「これ、を……くれるのか、わたしに」
「そう言ってるだろうが」
「……ありがとう。開けても構わないだろうか」
 吐息のような返答を待たず、アフロディーテは箱を受け取り開きにかかった。箱の形状からもしやと思ったが、やはりリングだ。自分の心臓の音がうるさくて、外の音がよく聞こえない。震えそうな手を叱咤してリングケースを取り出し、おそるおそる開ける。

 それは、確かにまさしく指輪だった。
 しかも、たいそう趣味の悪い。

(つづく)



2010年06月16日

「メロドラマ」6

 唐突な問いに戸惑って、つい口をつぐんでしまう。
 そんなこと、考えてみたこともなかった。
 アフロディーテは、デスマスクと二人で過ごせるだけでうれしかったし、退屈な思いなどしたことは一度もない。けれど――
「シュラでも誘えばよかったな」
 今にもため息をつきそうなデスマスクに、アフロディーテは焦った。誤解を与えてしまった気がした。デスマスクは膝においたナプキンをとると、くしゃりとまるめた。アフロディーテは急いで口を開いた。
「デス、わたしは」
「無理しないでいいぜ。人の気持ちってのは変わるものだからな」
 デスマスクはナプキンをテーブルに置き、ふっと自嘲するように笑った。
 その表情で、アフロディーテは気づいた。
 きっと逆なのだ。
 きっとデスマスクの方が、アフロディーテに飽きたのだろう。
 それはそうだろうと思う。アフロディーテの取り柄といったら、この顔と、あとはせいぜい特技のガーデニングくらいだ。イタリア語もなかなか上達しないし、デスマスクが聞いてくれるからと、わがままばかり言ってしまった。呆れられるのも、当たり前だ。こうなるのがわかっていたのだ……怖かったのだ。

 だから、彼を開放しなければならない。

 アフロディーテはテーブルに手を置いて、心持ち身を乗り出した。
「デスマスク」
「つまらねえ男で悪かったな……お前をがっかりさせてよ。でも、」
 デスマスクは立ち上がり、ゆっくりとテーブルをまわってアフロディーテの横に立った。アフロディーテの視線はそれを追って見つめたまま、男を瞬きもせずに見上げる。デスマスクは視線を逸らし、口の中で呟いた。


(つづく)



2010年06月04日

「メロドラマ」5

 用事と気分転換とをかねて、旅に出ておりますv

---

 ため息をついた男は、一歩を前に踏み出した。女の耳元に唇を寄せて、二言三言、囁く。女は床をじっと見つめたまま動かない。ややあって、その肩がまた震え出したかと思うと、女は床に向かって叫んだ。「ばか……ばか! あんたなんて、嫌いよ!」「アンジェリカ、本当だよ。信じてくれるだろう?」「あんたなんか……!」新しい涙をこぼれさせながら女は震える声でそう言い、そして男の広げた腕に飛び込み、彼を抱きしめた。周囲からほうっという溜息と安堵の囁き、呆れたようなざわめきが起こる。アフロディーテは考える。
 一体男は、女に何と言ったのだろうか?
 きっと、どうしようもない陳腐でくだらない言葉でも囁いたのだろう。
 アフロディーテには、なんとなくわかる気がした。女は何でもよかったのだ。どんな言葉でも、男を信じるための言い訳が欲しかったのだ。唐突なこのメロドラマは、始まりと同じように唐突な大団円にて終わった。

「アフロディーテ」
 テーブルの向こうの男の声に、アフロディーテははっと振り返った。あまりじろじろ見ないように気をつけていたのに、行儀の悪い事をしてしまった。
「すまない、つい」
「気になるのかよ?」
「いや、別に……」
 視線で示されて、男女にまた視線をやる。衆人環視の中、女はまだ男の胸で嗚咽している。男は余裕の微笑で女の肩を抱いて、もつれからまったブロンドに優しくキスなどしている。本当に伊達で、下らない、駄目な男だ。けれど、少し羨ましくもある。嘘でも構わないと思えたのだろう女も、嘘を重ねても女を手放さない男も。
「アフロディーテ?」
「……あ。すまない」
 デスマスクのふたたびの呼びかけに、アフロディーテはあわてて振り返った。男はからになったカップをソーサーに戻した。
「おれと二人じゃ、やっぱ退屈か」
「え?」

(つづく)



2010年05月29日

「メロドラマ」4

 今日はアフロディーテの誕生日だった。
 誕生日を祝ってほしいと言ったら、デスマスクはしばらく妙な顔をしていた。自分からお祝いを要求するなど、流石に厚かましかっただろうかとはらはらしていると、何をしてほしいんだと問い返された。嫌味のつもりではなく、それは単に男が誰かの誕生日を祝ったことも、自分のそれを祝ってもらったこともないからなのだった。アフロディーテはしばし考えた末、男の生まれ故郷の島にある有名なリストランテの名前をあげた。以前テレビで見て以来、一度は訪れてみたいと思っていた店だった。男は軽く頷いて、今日のディナーをセッティングしてくれたのだった。
 今日の午後、いつも通り洒落ていて、いつもより少しストイックな、そして当然ながらイタリア製のスーツできめて、デスマスクはアフロディーテを迎えに来てくれた。
 リストランテは評判通り、料理は旨く、ワインもよいものを揃えていて、雰囲気のある内装もサービスも申し分なかった。そしてデスマスクは、ディナーの間中、いつも通りよく気を配ってくれた。アフロディーテの希望を聞いて、すべてその通りに差配してくれて、だから文句のつけようがない、理想的な誕生日の夜だった。
 だから、アフロディーテはここしばらく考えていたことを、実行に移すことを心に決めた。

  恋人にしてくれるとは言ったけれど、デスマスクは自分から動くことはなかった。けれど最初に宣言した通り、アフロディーテが言った通りに彼はなんでもしてくれた。だからそれがうれしくて、ついつい甘えてしまった。当たり前の恋人同士のようにデートをしてもらえばうれしくて、けれど別れたあとはいつも虚しくなった。なぜ彼が自分のわがままに付き合ってくれるのかもわからなかった。
 本当なら、嫌われたり飽きられたりする前に、潔く身を引きたかった。もう十分だと礼を言って、彼を開放すべきだと思った。まるで夢のような時間がうれしくて、あと少しと思ってずるずると日を過ごしてしまったのだ。
 自分の誕生日までこうして一緒に過ごしてもらって、申し分のないデートをしてもらって、だからきっともう十分なはずだった。これ以上わがままを言ってはいけないと、アフロディーテはそう思った。彼の方からアフロディーテを欲っしてほしいなどというのはしてはならない要求だし、願っても無駄なことだ。人の心までは願えないことは、よくわかっている。

(つづく)



2010年05月26日

「メロドラマ」3

 ちょっと疲れてます…のでデスアフロばかりで興味のない方はすみません!というかデスアフロに興味のある人はむしろ少ないとは思う!

---

 女はあふれる涙にも頓着せず、男を睨み続けている。女の化粧については詳しくないが、涙にもにじまないなんて、最近のメイクは随分発達したものだ。濃い睫毛からこぼれる涙も、ゆがめられた眉も女の美しさをそこなうことはなく、一種気高ささえ感じる。「俺を信じられないのかい?」「当たり前でしょ!」とったままの腕を引き寄せようとした男は女の激しい抵抗に対して、弱ったとでもいうような色っぽい笑みをうかべた。「なあ、おい……」「もうあんたのことなんて、信じられないわよ! 信じられるわけないじゃない!」
 女の悲痛な声に、ついこちらの胸まできりりと痛む。俯いて嗚咽しはじめた女の様子に、男も流石にばつが悪そうに黙り込んだ。広くもない店内に、女のすすり泣く声だけが響く。最早客もカメリエーレも食事や給仕どころではなくなって、けれど席を立つこともできずに、固唾を飲んで男女を見守っている。俯いたまま肩を震わせ続ける女をしばらく眺め、やがて男はやれやれ、といった様子でため息をついた。あ、とアフロディーテは思う。おそらく、これで終わりだろう。絶対的なカタストロフの予感があった。
 なぜなら、自分にも身に覚えがあったから。今日で終わりなのだ。

 ティラミスを食べながら、ちらちらとそちらを伺っているアフロディーテや周囲の客とは対照的に、男はのんきにドルチェに集中していた。ふと顔を上げて、落ち着きのないアフロディーテの様子に首をかしげている。
「口にあわないか?」
「いや、そんなことはない。とてもおいしい」
 アフロディーテはにっこり微笑んで、残りのティラミスを口にはこぶ。ティラミスは濃厚で香りたかく、おいしかった。
「デス」
「ん?」
 エスプレッソの砂糖をかきまぜながら、アフロディーテは改まって口を開いた。
「今日はありがとう」
 このエスプレッソを飲み終わったら、デスマスクに別れを告げるのだ。

(つづく)



2010年05月24日

「メロドラマ」2

 白ワインが飲みたいというアフロディーテの要望に、デスマスクはワインリストをざっと見わたして、地産の白を選んでくれた。それはアフロディーテが好む辛めの飲み口で、白身魚の香草焼きにもよく合った。プリモ・ピアットのイカをつかったリングイネもおいしかった。イカの風味を活かしたソースがやや平たいパ スタにしっかりとからんでいて、濃厚なポモドーロが口中にふわっと広がった。素直に感想を述べるアフロディーテに、イカは近海で採れたものだと、男が誇らしそうに説明してくれた。
 男は故郷の島を愛し、自分が賞賛されることよりも故郷への賛辞を喜ぶたちだった。アフロディーテはそれが好ましく、少し切なく、そして少し妬ましかった。シチリアは男の内部のごく私的な場所を占めているらしかったし、アフロディーテはそれは自分が立ち入ってはいけない領域かのように感じていた。男にオーダーを任せていたのは、そのせいもあったかもしれない。
「デスはおいしいものをよく知っているのだな」
「シチリアーノだからな」
 デスマスクは再びにやりと笑った。アフロディーテはまた少し切なくなったが、そんな男の顔がやっぱり好きだと思った。

「俺がどうして最低なんだい、アンジェリカ?」「とぼけないで! また嘘をついたじゃない」「嘘? 何のこと?」「あんたの嘘なんて、お見通しなのよ! もう騙されないわ!」本人は大真面目なのだろうが、男にむかってまっすぐに指を突きつける女の様子は観衆にはやや芝居がかって見えて、ここはコロッセオだったかと錯覚しそうになる。黒いドレスは大胆に白い背中を晒し、舞台女優と言っても通るほどに見栄えがしている。
「君、何か勘違いをしてるんだろ」男は悠長にタオルをたたみ直しながら答え、ひょいと眉さえ上げて見せる。女はたやすくも激昂し、ふたたび右手を振り上げた。つややかに巻かれたブロンドが宙を舞い、ぶんと音がしそうな勢いで振り下ろされた白い優美な腕は、男のがっしりとした掌に収まってしまう。「何よ……殴らせなさいよ、せめて!」「君の手の方が痛いだろ? こんな細腕でさ」「う……っ、っ……!」
 マスカラをたっぷり重ねた睫毛の隙間から、ついに涙がこぼれ落ちた。

(つづく)



2010年05月21日

「メロドラマ」1

 ほんとはデスアフロサイトをつくろうと思っていたのですが、なんかやんなきゃいけないことがいっぱいあるのでやっぱりマヨイガで。

---
※蟹魚です。

 ぱしっ、という乾いた音に目をやれば、丁度場面は白ワインが男の頭にぶち撒かれる瞬間になっていた。流線型のワイングラスから金色の滴が飛び散り、ほんの刹那の芸術をつくり出して消える。
 暗い色の髪はみじめに頭にはりつき、ワインの洗礼の直前うたれたのであろう頬はやや赤みを帯びて、こんな時でも男は伊達で美しかった。前髪を垂れる水滴を見つめふっと笑い、新たに頬にしたたるワインを右手ではじき、そのまま前髪をすき上げる。首をくっと反らせて振ると、髪の先からまた幾許かの滴が絨毯に降った。
 余裕の見られる男の仕草に、空になったグラスを持ったままの女は、肩をふるわせながら柳眉をさかだてている。ステムが折れるのではないかと思うくらいに強く握り締めるその手もまた、そんなに力を入れては壊れてしまうのではないかと思うくらい白くたおやかだ。赤く染めた爪の先まで繊細で、こんな情景に配されてしまうには少々痛々しくもある。
 男が口を開きかけたとき、カメリエーレが早足で歩み寄り、タオルを差し出しながら声をかけた。「お客様、いかがなさいましたか」「ちょっとした行き違いなんだ。ああ、悪いね」流暢なシチリア語で返し、タオルを手渡した青年ににっこり微笑みさえした男を、女はすさまじい形相で睨みつけている。のんきにもタオルで顔をぬぐい出した様子に、女は美しくルージュでいろどった唇をゆがめて英語で叫んだ。「このろくでなし! あんたみたいに最低な男、見たことない!」

「きのこ」
「え?」
「きのこ、平気だったか」
 アフロディーテは急いで振り返り、男の言葉を考えた。からになっている手元の皿を見下ろし、ああと思う。男が選んだセコンド・ピアットの白身魚には、他の野菜と一緒にポルチーニ茸のつけあわせが載っていた。
「ああ、おいしかった。わたしは何でも好きだ」
 今日のオーダーはすべて男に任せていた。アフロディーテはいくつか好みを伝えただけだ。イタリア語はまだ勉強中なので、特に外出先では男に頼り切りになってしまいがちだ。自分のために男があれこれ考えてくれるのが殊の外楽しい、ということに気づいてしまったからでもある。
「トマト味のパスタもよかったし、ワインもとてもおいしかった」
 素直なアフロディーテの言葉に、男は一瞬目をしばたたかせてから、にやりと自慢げに笑った。
「なにしろ、シチリアーノだからな」
 男はそううそぶいた。

(つづく)



2009年11月17日

「新世界」7

 …それくらいならおれにも可能だ。それに薔薇に接吻するってのは、ガーデナーの楽しみのひとつとして理解できる。
 おれは座ったままの薔薇にの上にかがみ込むと、軽いキスをおくった。
「これでいいのか」
「…そういうの、じゃなく」
 うっすらとひらいた唇から、吐息が催促する。おれは黙って深いキスをした。
 ゆっくりと顔を離すと、薔薇はまた息をついた。
「満足かよ?」
 おれの問いかけに、薔薇はまたゆるゆると俯いた。
「…私は自分で思っていたより、欲深い人間だったようだ」
「何だよ、他にしてほしいことがあるなら言ってみろよ」
 ため息まじりのおれの言葉に、薔薇はしばらく黙っていたが、やがて意を決したように顔をあげた。凛と涼やかなまなざしに、圧倒されそうだ。クソ。
「私は、君に…好かれたい」
「別に嫌ってねえよ」
「私を…愛してほしいのだ」
「愛して? おれと寝たいってことか?」
「そうではない…いや、それも含むのか?、かもしれないが」
「わかんねえよ。もっと具体的に言ってくれ、何をすればいいのかおれにはわからないから。おれがおまえを愛するように、おまえがおれに指示をするんだな」
 薔薇はわけがわからない、という顔でおれをまじまじと見た。
「それで、愛と言えるのだろうか」
「知らねえよ、愛ってなんだ? おれは知らない――わからない。でも、」
 おれは初めて、自分から薔薇の髪に触れた。さらさらと音をたてて指のあいだをすりぬけ、かすかな香りだけが残る。こんな、こんな薔薇を、美しい生き物を、おれが…なんだって? 何をするって?
 恐ろしい。途方もない。正直、逃げたい。
 だが――目の前の薔薇に、泣きそうな顔をさせとくわけにはいかないだろう。
「でも、お前は知ってるんだろう、『アフロディーテ』。…お前がおれに教えろよ」
 なにしろ、長年丹精してきた薔薇だ。
 冥界で、最後の時まで大事に抱いていた薔薇だ。
 おれのせいで、おれみたいなどうでもいい人間のせいで、薔薇が泣くなんてことがあっていいはずはない。

 そんなわけで、相変わらずのサンクチュアリで、おれは薔薇の世話を続けることにした。今度は言葉を話す薔薇の願いをかなえてやるという、一風かわったガーデニングだ。
 その世にも珍しい薔薇の名を、愛の女神と同じアフロディーテという。

---
 デスアフロ難しいな!
 自分でも末尾会話が飛びすぎだと思いますが、半分はあたしがグダったからで、半分はデスアフロどっちもいっぱいいっぱいだからなんだと思う。って、言い訳がましいですが。
 なんというか、あたしの中で、デスがアフロに惚れてるのは/そのうち惚れるのは当たり前なので(だってアフロは美人だしデスはアレだし)、むしろそれを前提として、アフロがデスにめろめろなとこが書きたい/読みたいみたいですね。そんで、デスはかわいそう攻めがいいのです(笑、新ジャンル。
 そんなわけで!読んでくださってありがとうございますv(読んでくださる方がいらしたかどうか…(汗

 原作面白れぇー。今双魚宮まで来た。



2009年11月14日

「新世界」6

 結局、あの日カネロニを二回もおかわりした薔薇は、それからしばしば巨蟹宮を訪れ、おれに手ずから淹れた茶をふるまったり、頼んでも居ない裏庭の掃除をしたりするようになった。世話していたはずの薔薇に、自分が世話を焼かれるというありさまだ。意味がわからない。
 おれのシルクのシャツを勝手にかつ豪快に洗濯してよれよれにするまでは渋面で許してやったが、おれが死ぬ前から欲しかったジャガールクルトの腕時計を贈ってくるに及んで、おれの我慢も限界に達した。
「おまえはこないだっからなんなんだよ一体、おれに嫌がらせでもしているつもりなのか」
「嫌がらせ? なぜ」
 おれのソファに姿勢良く腰掛けた薔薇は、わからない、というように首を傾げ、さらりと黄金色の髪が鳴った。ただそれだけで、あたかも薔薇が芳香を放つようだ。クソ。
 ローテーブルの上に置きっぱなしの時計とかぐわしい紅茶を一瞥して、おれはまた薔薇をにらんだ。たちっぱなしで煙草をふかしつづけ、煙に顔をしかめる薔薇にわざと吹き付けてやりさえしたのだが、それでも薔薇は黙って座っている。
「嫌がらせじゃなけりゃあなんだ、生き返った時に頭のどっかの回路がイカれでもしたか」
「…君は、私がおかしいと言いたいのか」
「ああそうだ、おかしいね。お前はおかしい」
 薔薇はじっと考え込むと、深刻そうな表情でぽつりと言った。
「私はおかしいとは思っていない。だが、君がそう言うのならそうなのかもしれない」
 流石に気の毒になって、フォローの言葉を考えてみたが、何も思いつかない。
 馬鹿みたいに黙り込んだおれを見上げ、やがて薔薇は真面目な顔で口をひらいた。
「デス」
「何だよ」
「そんなおかしい私では、やっぱり君の恋人にはしてもらえないのだろうか」
 おれはまた言葉につまった。おかしい恋人…というのは曖昧すぎて、考えてみてもよくわからない。そもそも、何か話が変な方向に行っている気がする。だがとりあえず、薔薇は薔薇で、恋愛対象として考えたことなんてなかったし、答えも思いつかない。わからないから黙ったままで居ると、薔薇は少し俯いてまたちいさな声を出した。
「私は君の恋人になりたかった。でも、君が嫌だというなら…諦めるしかないのだろうな。頭ではそう、わかっているのだが…」
 薔薇らしくもなく語尾を濁していよいよ俯いてしまう。そのつむじに大きく息をつくと、薔薇はおれの溜め息にちいさく肩をふるわせた。
「おまえ、どうしたいんだよ」
 薔薇は俯いたまま、君の恋人になりたいのだ、と繰り返す。
「意味わかんねえんだよ。それって、具体的に何がしたいんだ」
 薔薇はしばらく黙り込み、やがて顔をそっとあげるとためらいがちに口をひらいた。
「…キスがほしい」


(つづく)



2009年11月05日

「新世界」5

 蟹座は古代中国の二十八宿では鬼宿と言われ、積尸気をつかさどるとされている。その縁あってか、蟹座の聖闘士は代々積尸気への通路を開くという必殺技を受け継ぎ、またそれに付随する異能もよく発揮する、らしい。
 おれに黄金聖闘士としての修業をつけてくれた師匠は、そんなことを説明しながら、だから蟹座は孤独をむねとすべし、なんて言ったものだ。おれは最初から仲間となれ合う気なんかなかったから、そんな忠告は聞き流していた。だがやがて黄金聖闘士としてサンクチュアリに生活するようになると、その言葉の意味をまざまざと思い知るようになった。
 聖闘士であれば、任務を遂行するうちにどこかで必ず殺戮、凶行を手段として必要とする時がある。そんな聖闘士たちのなかにあってさえ、蟹座の、というかおれの能力は異端だった。
 積尸気冥界波――人間の魂を直接積尸気に飛ばし、死に至らしめる。身体ではなく魂が殺されるという異常な死をしいられるためか、死んだ者の怨念は巨蟹宮に強く残り、デスマスクとなって現れる。
 我ながら異常な能力で、異常なありようだと思う。そしてそれは余人には理解の及ばない力であり、世界であるらしかった。誰も積尸気を見たことはなく、要するにおれの世界には、対戦相手をのぞけば永久におれ一人しか居ないようなものだった。おれの世界に入り込み対峙した敵はすぐに死に至り、残るのは累々とつらなる死の徴のみ、デスマスクが居並ぶ宮に、ただ一人で生きる――
 おれは流石にしんどくなった。おれが蟹座であり続けるためには、何らかの理由が――生きるためではない、アテナのためではない、何かもっとくだらない、切実でない理由が必要だった。
 そんなおれの前に、薔薇の若木が登場したのだ。おれはその美しさに素直に感心し、この薔薇を育ててやろうと考えた。それからおれは薔薇の任務をこっそり肩代わりしたり、長期の任務のあとには薔薇の好きそうな土産を持ち帰ったり――とにかく相当手をかけた。ただし、あいつに絶対ばれないようにして。薔薇は薔薇で、人間とは永久に没交渉の生き物だ。
 おれにとって、あれは大事な大事な薔薇――という「設定」なんであり、それ以上でもそれ以下でもなかったのだ。


(つづく)



2009年10月31日

「新世界」4

 花は咲かせて愛でるものであって、手折るものじゃあない。
 水をやって毛虫をとって、陽をあてたり肥料をやったりしていても、そんなのは人間が勝手にやっていることで、花は感謝などする義務はない。おれがキツい任務をこっそり肩代わりしてやったり、不埒な雑兵を追い払ってやったりしていたからって、そんなのあいつは知る必要すらないことだ。
 薔薇なんだから、ただきれいに咲いていればそれでいい。薔薇なんだから、そもそも意思の疎通が出来るような相手じゃあない。
 おれはずっとそう思っていたし、今でもそう思ってる。
 だから薔薇が突然人間の言葉をしゃべり出したときは、おれはあまりのことに暫く呆然としてしまった。あんまり驚いたものだから、うまく返事も出来やしなかったくらいだ。
「君が好きだ。最初の死より前から、ずっと」
「はあ? 何言ってんだ、おまえ」
 最悪だった。告白をふるにしても受けとるにしても最低最悪な返事だと、我ながら流石に思う。
 薔薇も随分青ざめた顔をして、黙り込んでいた。おれは自分の失言に動揺して、何のフォローもせずにその場を立ち去ってしまい、あとで巨蟹宮の自室のベッドの上でのたうちまわって後悔した。おれの心ない言葉に薔薇は傷ついただろうと悔やみ、せっかく丹精して育てた薔薇に自分で疵をつけてしまったことに随分がっかりした。
 だが、薔薇は流石にそれほど弱い生き物ではなかったらしい。まあ、何しろあれでも黄金聖闘士だ。翌日には何事もなかったような顔で双魚宮の薔薇園で水まきをして、教皇の間へ向かうおれを見つけるとにっこり微笑んで言ったものだ。
「おはよう、デス。今日もいい天気だ」
 おれはまたしても情報処理が追いつかなかった。
 前日の薔薇の言葉の真意はおいとくにしても、あんな扱いをされていくらなんでもおれに愛想をつかしたことだろうと思っていたのに、まったく平気な顔で―― 少なくとも表面的にはおれの暴言を気にしてなんかいないように、きれいに微笑んでいるのだ。おれは気まずくまた少々恐ろしくなり、おうとかああとか適当な返事をして、そそくさと薔薇の前から逃げ出したのだった。


(つづく)



2009年10月26日

「新世界」3

「どう思うよ」
「どうって、何がだ」
「アレだよ」
「アレ?」
 シュラは眉根を寄せて首をかしげ、首をかしげるのも当たり前だと思うのだが、おれはだだっ子みたいに口をとがらせた。
「ほら、アレだよ、わかんだろ」
「アレか」
 シュラは深々と頷いた…ほんとにわかってんのかこいつ。
「そう、アレ。何なんだよ、あいつ。生き返って、どうかしちまったんじゃねえのか」
 ああ、と頷き直した…やっぱりわかってなかったんじゃねえか。
「まあ、おかしいのは確かだな…前から変わったところのあるやつだったが」
「そりゃわかってるけどよ、生き返ってからはちょっと常軌を逸脱してるだろ」
「お前、そこまで言うか」
 シュラは三本目のワインを最後の一滴まで自分のグラスに注いでしまうと、おれに振り返った。
「おい、もうないぞ」
「おれはお前の嫁か…もうここいらでよしとけよ。夕方からまたミーティングだろ」
「何だデスマスク、お前らしくもない…あ」
「あっ」
 獅子宮からの階段を降りてきた妙にきらきらした人影は、テラスで飲んだくれているおれたち…いや、おれを見つけると、いや自意識過剰ではなくてまさにおれだけに、にっこり微笑んだ。
「デス」
 本当、薔薇が咲きほころぶみたいに笑いやがる。クソったれ。
「アフロディーテ、昼飯は食べたのか、まだなら一緒にどうだ。デスマスクのつくったイタリア料理のナントカという焼き物があるぞ」
「本当か、私がいただいてもいいのだろうか」
 おれの口の端がひくりと痙攣した。シュラのやつ、一体何を言い出す気だ。こいつがおかしいって同意していたクセに…思えば、シュラは昔からこいつに甘い気がするぞ。
 このおかしな、おかしくなってしまった魚座とわざわざ同席しようだなんて冗談じゃあない。そんな内心のおれの苛立ちは届かなかったらしく、シュラはのんきな顔でおれに問うた。
「構わんだろう、なあデスマスク」
「…別に、好きにしろよ」
「そうか、ではありがたくいただくことにする」
 …畜生、魚座はまた花のように美しく微笑んだ。


(つづく)



2009年10月21日

「新世界」2

「オリーブ、パルミジャーノに、キャンティクラシコね、まー悪くないね、悪くないよ」
「ああ、こんなもんだろう。碌でもないイタリアワインしかないのはしゃくだが、今日は我慢しといてやる」
「ま、シチリアワインには劣るけどよ、悪くないぜ。殊にここの農園のは悪くない」
 くるくるとソムリエナイフをまわすおれに、シュラはきれいに磨き上げたグラスをテーブルの上にふたつならべながら苦笑している。
「随分ご機嫌だな」
「そりゃな、久々だからな。ほら、とれよ」
 赤い液体を勢いよくそそぎ、シュラが手にしたグラスに、自分のグラスをぶつけて行儀のわるい音をたててやった。
「サルーテ!」
「サルー!」
 二カ国語で唱和して、一気にあおる。
「悪かないだろ?」
「…悪くないな」
 久々だからな、とおれの言葉を繰り返して、シュラはめずらしく歯を見せて笑った。
 何しろ生き返ってから一杯目のワインだ、うまくない訳がないのだ。
 同い年ということもあって、山羊座のシュラとは死ぬ前からそこそこ親しい付き合いがあった。同い年で黄金聖闘士、それになによりスペイン出身のやつとシチリア出身のおれは、アンチフランスワインの同士なのだ。
 生き返ってから今日で三日、さまざまな用事はまだほとんど片付いていないのだが、シュラとおれは示し合わせて昼食を一緒にとっていた。昼食というか、メインはむしろ酒という感じだが。
 オーブンにはおれの手製のカネロニを入れてあるし、シュラの倉庫に死ぬ前から入ってたオリーブのびんは賞味期限に間に合ったし、ワインはうまいし、風は気持ちいいし。気のおけない友人とのくだらない会話も心地いい――まあ、ここに帰ってきたのもそう悪いことでもなかったか。おれは気分良く杯をかさねて、たぶんそこそこ酔っぱらっていた。


(つづく)



2009年10月19日

「新世界」1

※蟹魚です。




「新世界」
 ――或いは、死神聖闘士の園芸日記


 あれこれの紆余曲折をへて、おれはサンクチュアリに戻ってきた。
 久しぶりのサンクチュアリは案の定全く相変わらずで、おれをうんざりさせてくれた。
 おれとしては、陰気な上に死ぬほど退屈な巨蟹宮にまた閉じ込められるくらいなら、この世に戻って来られようが来られまいがどうでもよかった。だが、また冥界に行くのも本当に死ぬのも多少面倒だったし、アテナの恩着せがましい微笑みに反抗するのももう面倒くさかったから、殊勝に感謝するフリをしておいた。

 まあ折角だから、アテナの命令だのの仕事は適当にやり過ごしておいて、時々サンクチュアリを抜け出して。美味いワインでも飲んで、綺麗なお姉ちゃんと仲良くして――あと何年か、何十年か、そんな風に過ごしてまた死ぬだけだ。本当、どうでも構わない。
 何もかもどうでもいい、それは本当なんだがしかし、久々に戻ってきたサンクチュアリは全く相変わらずで、大いに変わっていた。おれが丹精した薔薇が、大いに狂い咲きをしていたのだ。


(つづく)



2009年10月03日

「アリオーソ」7

「シチリアの方言だとti amu、になる」
「…そうなのか。ti amu、か」
 私は素直に頷いた。デスマスクは少し笑うと、やっと私の目を見た。
「ま、お前は標準語で充分だろ。なんだよ、恋人がイタリア人なのか?」
「そうなるといいと思っている。どう思う?」
 問い返す私に、彼はまたふっと笑った。相変わらずいやな笑い方をする男だ。
「テレビで覚えたにしちゃ悪くない発音だったぜ。愛を告げる時には、花でも一緒に渡してやりな。お前の得意な薔薇でもさ」
「薔薇か。薔薇は今ない。では、だめなのだろうか」
「は?」
 変な顔をしているデスマスクに、私はなおも言いつのった。
「返事をきかせてほしい」
「…は?」
「君にきいてもらいたかったと言っただろう。ti amu、君が好きだ。最初の死より前から、ずっと」
「……………は?」
 壊れた機械のように反応が鈍くなってしまったデスマスクの返事を、私は辛抱強く待った。アイオロスの言っていたとおり、時間はたっぷりあるのだ。

 彼が私を嫌いでも、からかっていても馬鹿にしていても、なんでもいい。でも、私の外見くらいには、興味をもってくれるだろうか。
 なにしろ私は自分の美貌にだけは多少の自信があるし、そして彼のくれた本当に数少ない言葉たちは、きちんとすべて覚えているのだ。まだほんの幼い頃の、初めて出会ったときの言葉さえも。

『Ciao, bello! Sei belissima assai!(よお、美人!マジでイカスな!)』

(おしまい)

---
 唐突に、ン年ごしの、そして初めての星矢二次、初めてのデスアフロ、です。
 星矢二次はともかくとして、まさかよもやデスアフロを書くことになろうとは…ン年前の自分には、というかほんの一年半前の自分にも、思いもよらなかったことでございます。萌えというのは、ほんとうにわからないものですね(笑

 まえがき(?)のとおり、あたしが最も敬愛している(現在形で)星矢サイトさま、お名前を出してしまいますが、BOOTSTRAPさまがいらっしゃらなくて、さびしくて仕方のないこの頃なのです(ご復活を心から願っております。そんなもんもんとした気持をここ一年くらいずっと持っていたのですが、とっても唐突に、発作的にこのような二次を書いてしまいました。校正もしていないのでへんなところも多いですし、また手を入れるかもしれません。あと(あえて)原作を読み返してないので、二次創作のイメージ先行ですがまあいいか。

 はずみがついてしまったので、もうちょっと書きたいですね、星矢二次。デスアフロもいいし、サガリアとかロスリアとかもいいな(笑



2009年10月02日

「アリオーソ」6

 急ブレーキをかけたために、私は前につんのめりそうになった。
「…あっぶねえなあ、ったく。そんなに急いでどこに行くってんだ? 生き返ったばっかりで、一体何をするつもりなんだよ?」
 私の腕をとって転ぶのをふせいでくれたのは、あの男だった。私は彼を睨んでやった。
「あぶなかったのは、君がいきなり声をかけて私を驚かせたからだ…君も甦っていたのだな」
「なんだよ」
「サガは聖戦に貢献した聖闘士が甦った、と言っていた。君もちゃんと甦っていたのだな。もしやだめかと心配してしまった」
 私の言葉を嫌味と受け取ったのか、男はいやな顔をしたが、反論はしなかった。自覚があるのだろう。
 私はきちんと彼に向かい合った。せっかく甦ったというのに、相変わらず昏い男だ。服装も相変わらず下品すれすれの派手な服で、そういえばアテナが私たちを甦らせてくださった時には、一体どのように服を選ばれたのだろう。私は簡単な白いシャツなのだが。
 …いや、服のことは今はどうでもよい。私はこほんと空咳をして、彼の目をまっすぐに見つめた。
「ところで、先ほどの言葉だが」
「あ?」
「イタリア語だろう。もしかして、最初に会ったときもあのように言っていたのか」
「…あー、よく覚えてたな」
 んな古いこと、とぼやく彼に、私は真面目な顔をつくろった。
「…デスマスク」
「なんだよ」
「ti amo」
 彼は驚いた顔で私を見返した。
「と、いうのだろう、確か。びっくりしたか? こう見えて私は、テレビの講座でイタリア語を勉強していたのだ。ずっと君にきいてもらいたかった。君はシチリア島出身だと聞いていたから」
 ti amo、愛しているという意のイタリア語だ。初級の講座のごく冒頭から登場していたこの言葉は、イタリアでは相当頻出の言葉なのだろう。軽薄なものだ。
 デスマスクは少し黙った後、ふいと横を向いて呟いた。
「…ti amu」
「え?」

(つづく)



2009年10月01日

「アリオーソ」5

 私は懐かしいサンクチュアリに立っていた。
 ふわりと乾いた風が頬をかすめる、懐かしい砂埃とかすかな緑のかおり。
 目の前には、サガと、そしてアイオリアによく似た男が立っていた。驚くべきことではあるが、おそらく彼は射手座の――
「お帰り、アフロディーテ。お前は甦ったのだ」
「…え?」
 サガが優しげに微笑んでいる。うまく声が出ずこほ、とちいさく咳をした私に、アイオロスが晴れやかな笑顔で言った。
「久しいな、ディーテ。元気だったか?」
「アイオロス、元気なわけがなかろう。彼は今の今まで死んでいたのだ」
「だがおれが死んで後は元気だったのだろう」
 サガとアイオロスの暢気なやりとりについて行けず、黙ったまま見守っていると、サガがこちらににっこり微笑んで口を開いた。
「アフロディーテ、聖戦は終わったのだ。そして、アテナは聖戦に貢献した聖闘士たちを、そのお慈悲で甦らせてくださった。まあ、冥界との取引などもあったようだが…とにかく、お前は再びピスケスのアフロディーテだ」
「…そんなことって」
 動揺のあまり声が震えるのが、自分でもわかった。
「いや…現世に戻らせていただくまではわかりますが、…ピスケスとして、というのは、しかし」
 私の言葉にまなざしをゆらがせたサガにかわって、アイオロスが朗らかに笑った。
「その理由も正当性もそのほかのことも、これからゆっくり悩めばいいさ。まだ随分、時間の猶予ができたようだから」
「…そうだな、アイオロスの言うとおりだ。アフロディーテ、とりあえず自分の宮で休みなさい。休んで、それからゆっくり話そう。後で皆と顔をあわせる時間をつくるつもりだよ」
 サガはそう言って私の後ろの双魚宮を示すと、そのまま教皇の間の方へと歩き出した。アイオロスはその後に続きながら、私に振り返るとまた笑った。
「お前で最後だ。私たち二人のほかは、下階の宮のものから甦らせたそうだから。待たせてしまって悪かったな」

 私はぼんやりと二人を見送り、それから双魚宮をしばらく見上げ、くるりと踵を返した、そのまま走り出す。身体は意のままに軽い。昨日の続きのように、しっくりと私の身体だ。十二宮をつなぐ階段を一段飛ばしで降りてゆく、スピードがどんどん早くなる。磨羯宮のあたりでシュラとすれ違ったような気がしたけれど、声をかけるいとまもない。
 一心に前だけを見つめ十二宮を駆け降りる私の背中に、明るい声が聞こえた。
「Ciao, bello! Sei belissima assai!」
「…あ!」

(つづく)



2009年09月30日

「アリオーソ」4

 だが、やがて先の教皇という男がやってくると、すべては一変した。シオンという名の前教皇は、私たちが小宇宙を保ったまま冥界にたどり着いたのは何も偶然ではない、死者たる私たちにもまだ黄金聖闘士としてなすべき使命があるのだ、といった。
 私たちは興奮した。数百年ぶりに地上に降り立ったアテナに何の奉公も出来ぬまま朽ちてしまうのではなく、まだ何か出来ることがあるのだと言う。
 そのためには、冥王に忠誠を誓い冥闘士となる必要がある、と聞かされたときにも迷わなかった。どうせアテナに逆らった逆賊の身だ、今更黄金聖闘士の矜恃も何もあったものではない。それよりは、この身を有効に使いたい。

 サガやカミュがそう喜んでいる横で、彼はまた昏い笑い方をしていた。
 また肉体が手に入るだって? ありがたい話じゃねえか、アテナはどうでもいいが、少しでも長く現世を楽しませてもらうぜ。
 男の笑いに眉をひそめつつぼんやりしていた私は、何時の間にか彼とともに先兵をつとめる役割を振られていた。サガと、そしてシオンの命では逆らうことなど出来はしない。私は仕方なく彼との共同作戦を遂行し、――彼の悪態も露悪的な強がりなのかも知れないなどとよく考えようとした自分を大いに後悔しながら、再びの死を死んだのだった。

 …それでも最後の最後には、私の小宇宙も少しは役に立てたことだろう。
 嘆きの壁での記憶は殆ど思い出せない。きっとそれは、私の走馬燈が終わる予兆なのだろう。
 私は月夜を歩いている。
 もうすぐこの道も終わるのだろう。
 月の光の下を一人歩きながら、最後の時を思い返そうと試みる。彼は、あの時一緒だっただろうか。どうだろう。もう何も思い出せない。全ての記憶を闇にかえして、そして私も――
「...i, belissim...ssai」
 どこかで聴いたような声が聞こえ、私はついと振り向いた、瞬間。

(つづく)



2009年09月28日

「アリオーソ」3

 そうこうしている間にあの青銅たちがサンクチュアリにやってきて、そしてすべてが終わった。

 次に気がついた時には、私は既に冥界の住人となっていた。
 死者となることは、当然ながら辛いものだった。確かに自分はそこにいるのに、そこに存在しているのに、どこにも自分がいないというあの感覚。焦りや後悔の入り交じった感情に悩まされ、そうした心が確かにあるのにもかかわらず自分が既に存在していないのだという矛盾に随分苦しんだ。
 サガがいうには、小宇宙という強大な力を冥界においても持ち続けているがゆえに、私たちは普通の人間よりも強い感情が残ってしまったのだろうということだった。裏切り者の黄金聖闘士には、ふさわしいような罰だった。
 だがいずれにしても、既にすべては遅かった。青銅たちの、そしてアテナの行く末は気にはなってはいたが、いくら小宇宙を保っているとはいえ死者の身では、何が出来るでもなかった――ただひとつ、もしかしたら間に合うことがあるとしたら、それは。

 冥界でついに私は、あの男と再会した。
 ふらふらとうろついているうちに山羊座を見かけて近づいてみると、シュラはあの男と立ち話をしていた。
 シュラとは年齢が近く、宮が近いこともあり割合に親しくしていたのだが、あの男とは結局疎遠な同僚のままに終わってしまったので、私は二人に声をかけるのを躊躇して、少し離れた場所から二人を眺めてみた。彼は変わっていなかった。薄暗い冥界に彼の昏い小宇宙は随分とうまく溶け込んでいて、陰惨な雰囲気はより濃くなっていた。やがてシュラより先にあの男が私に気づくと、ふっといやな笑い方で笑った。
 ああお前もサガについてたのか、お互いヘタこいたよな。
 私にむかってそれだけ言うと、シュラの肩をぽんと叩き、彼は踵をかえしてどこかへと行ってしまった。
 相変わらずいやな男だ、と思った。同時に、どうやら私は彼に疎まれているらしい、とも。今まで殆どといっていいほど交流がなかったのも、単管に縁がなかったことにくわえ、彼が私を避けていたものなのかもしれない。

 そこまでは私の被害妄想であったのかもしれないが、いずれにしても彼も私も既に死者となり、ここ冥界にやってきた。死者の生活――生きてもいないのに生活もないものだとは思うのだが、とにかくそれは単に時間が過ぎていくというだけのことであり、何らの生産的な活動も赦されてはいなかった。
 冥界では、新しいことは何も起こらない。
 彼との関係も、何も変わりはしなかった。

(つづく)



2009年09月22日

「アリオーソ」2

 初めて彼を見たのは、何度目かにサンクチュアリを訪れた時のことだった。

 修業時代は私はほとんどグリーンランドにこもりきりだったので、双魚宮に常駐するようになったのは随分と後からだった。だからその時も、何かの報告で久しぶりにサンクチュアリを訪れただけであったのだと思う。教皇の間から退出して石段を下りてゆく私の背後から、聞き慣れない言葉で話しかけてきた男がいた。それが彼だった。振り返ると、ちょうど今降りてきたばかりの階段の上に、銀髪に赤い目をした派手な男がにやにやと笑いながら立っていた。

 昏い男だと思った。明るい色の服を着ては居ても、全体の雰囲気はまるでギャングかなにかのようであったし、どこか怖いような印象があったのだ。さらに驚いたのは、彼の顔つきや様子だけではなく、小宇宙までもが暗澹とした色をたたえていたことだ。サンクチュアリでは輝かしい黄金聖衣を身にまといきらきらとした小宇宙をもつ黄金聖闘士ばかりを見慣れていたので、そのほの昏さには正直ぎょっとした。意味のわからない呼びかけも、そんな彼の昏さとあいまって少し気味が悪かった。

 後から知ったことだが、彼はイタリア人であるらしいので、おそらくそのときも彼は母国語で私に話しかけていたのだろう。つたないギリシア語で問い返した私に笑い声ひとつを返すと、そのまま立ち去ってしまった。取り残された私はしばらくあっけにとられたまま彼の後ろ姿を見送っていた。

 驚くべきことに彼は黄金聖闘士であり、出会った当時既に黄金聖衣を許されていたのだという。あの昏い小宇宙が黄金聖闘士のものだとは、初めて聞いたときには到底信じられはしなかった。

 かすかな興味を覚えたものの、彼に再会するまでには結局随分長い時間を要することになった。年齢はひとつしか変わらなかったのに、私は彼とすれ違ってばかりだった。修行期間もずれていたし、彼のほうでは弟子の育成だといって随分長いことサンクチュアリを離れていたこともあった。任務につく時期もばらばらで、まして共闘したことなど――黄金聖闘士の時には、一度もなかった。

 親しく話す機会もなく、また特に親しくなりたいとも思わなかったので、彼に注意を払うことはほとんどなかった。彼の昏い小宇宙とともに、彼が私に何を言おうとしていたのかは少し気になっていたが、彼の笑い方やなにかからおそらくからかいの言葉か何かであったろうと思っていたし、全体としてあまりいい印象は持てなかったのだ。


(つづく)



2009年09月06日

「アリオーソ」1

「…同時に私はKが同人を始めた理由を繰り返し繰り返し考えたのです。
 その当座は頭がただ萌えの一語で支配されていたせいでもありましょうが、私の観察はむしろ簡単でしかも直線的でした。Kは正しく萌えのために同人デビューしたものとすぐきめてしまったのです。
 しかし段々落ち付いた気分で、Kの同人誌に向ってみると、そう容易くは解決が着かないように思われて来ました。ジャンルのメジャーCPとマイCPの衝突、――それでもまだ不充分でした。
 私はしまいにKが私のようにマイ神サイトが消失してしまってたった一人で淋しくって仕方がなくなった結果、急に二次創作を始めたのではなかろうかと疑い出しました。そうしてまたぞっとしたのです。私もKの歩いた路を、Kと同じように辿っているのだという予覚が、折々風のように私の胸を横過り始めたからです……

---
※蟹魚です。

 私は月夜を歩いていた。
 暗闇の中、真っ直ぐに続く道を、月の光が細く照らしている。
 私はその中を歩いている。

 一本道をてくてくと歩きながら、いろいろなことを思い返す。懐かしい北方の国、生まれた朝の日の光。初めてサンクチュアリを訪れて目にした、並み居る聖闘士たちの聖衣のきらめき。その後長い間――私が最初の死を死ぬまで、日々丹精した薔薇たちのつややかさ。

 随分意識的な回想ではあるが、おそらくこれがあの走馬灯というものなのだろう。――そういえば、あの青銅とまみえた時も、冥闘士となり果て嘆きの壁に参集した折にも、走馬灯など見なかった。今度こそ本当に、これが最後になるのかもしれない。

 記憶のひとひらひとひらが、きらきらと光って現れては消え去っていく。そしてきっと、私の手には二度とは戻ってこない。大切な記憶たちを見送りながら、私は一向に現れてくれない男の姿を探していた。影のような闇のような、あのどこか薄暗い男は、私の思い出の中にはほとんど居ないも同然だった。時折黒い姿をさっと閃かせては、またすぐに消えてしまう。私は少し失望しながら、同時に諦めも感じていた。なにしろ生前、いや死んでからもだが、彼と私にはさしたる接点もなかったのだ。


(つづく)



2008年04月17日

聖闘士星矢(OVA)でホットペッパー

 更新とまっててすみません。
 なんかいろいろとむちゃくちゃですよ!○○はノーサブスタンス!
 最近いい本にもめぐりあえないし。ここ最近で一番おもしろかったのは↓です。冥界編見たくなってきた。




2008年03月24日

聖域の双子でウッーウッーウマウマ(゜∀゜)

 ちまたではウッーウッーウマウマとかいうのが流行っているそうですが、空耳ソングとかってもうあんまり興味ないし、とか思ってスルーしてまし、
 …、

 う、うわあああなんだこれ!!ヤッベ!!何このかわゆい双子!!もうもう、筆舌に尽しがたいかわゆさですよ!!!
 ここしばらくずっとリピートしてしまってます!



2008年03月22日

ピスケスのアフロディーテ

 アフロディーテといえば美形設定というか、なんでわざわざ瞬と因縁づけられてるのか、なんでわざわざ瞬と戦うのか、女の子同士みたいじゃん、って印象でした。アニメ版のあの無茶な浅黄色の髪がスキです。

---
 最後の方息切れしましたが、とりあえず12人終わりました…次はヤオイ解禁で二周目です!(ほんとか…?



2007年12月05日

アクエリアスのカミュ。

 「“純金”ペガサス聖衣 限定フィギュア発売へ」というニュースもなんかスゴイが、しかしこの「黄金聖闘士で好きなのは?」というアンケートにビックリですよ。この設問自体もビックリだが、現在アフロディーテが最下位…?なぜだろう!クロエは勿論蟹座に一票入れてみた。

 カミュ?好きに決まっているじゃあないですか。だって氷河の先生だもの。カミュって名前もいいよね。よく考えたらなんでこの人がフランス人なんだって気もするけど、すごい合ってる名前だという気がするのでいいと思う。
 あと青髪ロングってなんかあの頃のファンタジーキャラって感じでよいよね。あたまはヘッドパーツのせいかオールバックなイメージなんですが、そんなわけはなかった。



2007年10月27日

カプリコーンのシュラ。

 台風で野球とか野球とか野球とかが流れてます。

 シュラはとにかく悪人顔だった、というイメージですな。あと技がカッコイイ。オーソドックスで、名前すらあんまりベタだけど、でもやっぱりカコイイよね。ていうか、すぐにやられてしまうわるものの必殺技には勿体無いカッコよさで…だから紫龍が受け継いだのかなあ、とかちょっと思った。
 もみあげ描き忘れた。



2007年10月26日

サジタリアスのアイオロス。

 顔が見えませんが(笑、イレギュラーその2ということで。
 お兄さんは表象というか、なんか伝説上の人物という感じでしたね。名前もアイオロスとかってなんかかっこよくて、しかしおちつきのある感じでいかにもこの人という感じでいいです。
 しかしサジタリアスというのはとにかく聖衣がカッコよくて、それはもうどうかと思うくらい反則的にカッコいい。特に翼とか弓矢の部分。最初の頃はなんかどうでもいいかんじの(笑)かたちだった(しかし黄金聖衣を加工するなんてどうやったんだろう?)のが、本来的なかたちに戻ってみれば翼が生えてたので燃えた。とにかく何というか、聖衣も人も、一味違うのねって感じ。



2007年10月23日

スコーピオンのミロ。

 そんなわけでとりあえず顔だけ描いてるわけですが、スコーピオンもマスクパーツがすごいかわいいので描きたくなったけど、思いとどまりました。
 ミロは実は…なんというか、顔もキャラも立ち位置も、微妙な…いや、いやいや、それでもなお印象深いキャラです。だって当時の最愛キャラだった氷河と戦った相手ですから!(笑、逆に言うとそれだけなんですけどね…。しかしなんかもうちょっとカワイイ顔だったような…。



2007年10月21日

ライブラの童虎。

 後半戦!

 …なんかまたよく覚えてない黄金聖闘士が(笑
 ほんとは老師を描こうと思いましたが、それはなんとかおもいとどまりました。
 一巡するまではとりあえずうろ覚えでも顔だけを描こう、と思っていたのですが、つい武器は持たせてしまいました。だってライブラってやっぱクロスがすっごいかわいいし、それに…そうでもしないと誰だかわからんのだ(笑。まあイレギュラー黄金ということで。
 でも正直、ここまでで一番手がかかり、しかし出来には不満というやっかいな黄金でした…よく覚えてないんだよね。やはり冥界編は読破してない&アニメ未試聴だからかな。
 しかしとりあえず、結構主人公系の顔だった印象です、童虎。たぶん。



2007年09月24日

バルゴのシャカ。

 仕事???

 他キャラにくらべて多少丁寧じゃないかって?
 シャカを贔屓して何が悪いのだ。

 いや、実はシャカも特に好きキャラだというわけではないのですが、しかし特別なキャラなのです。なぜなら自分が乙女座だからです。だからあからさまに贔屓します。
 乙女座がシャカでうれしかったのは、妙に強そうだからです。五感を剥奪とか、神に近い男とか、なんか強そうです。とりあえず『Ω(オーム)!』と言っとけば勝てそうなのがいいです。一輝には負けましたが、たぶん他の青銅とか大抵のキャラには勝ちそうだし。
 つまり何が言いたいのかというと、幼いクロエには美しさより精神性より強さ、だったみたいですね…。



2007年09月18日

レオのアイオリア。

 仕事…?仕事???

 アイオリアもアルデバランにつづいて正統派の黄金聖闘士だなあという感じ…主人公と対戦したせいかな(笑。星座もレオ=獅子という申し分のなさだし(笑。技も力とスピードでおしてく正統派っぽいし。なんかオーソドックスな正義漢、熱血漢って印象。兄も彼だし(笑。でもあんまり兄とあれこれな印象はないのだけれど。



2007年09月16日

キャンサーのデスマスク。

 世間様にははったおされそうな四連休なんですが、仕事が山になってなだれを起こしています。やる気がしないよー!

 ああ~新ジャンルつくっちゃったら、なんかまたマヨイガがカオスになってないです?クロエはいつもなんかハマるとものすごいいきおいで書いたり描いたりして、またすぐに飽きたりしそうで心配ですよ!

 当時は黄金聖闘士随一のカッコワルキャラだと思ってました、デスマスク。名前も手抜きくさいし、顔もおっさんくさいし、いっこもいいとこない悪党だし。しかも大悪党ならまだしも、小悪党なんだもの…悪党キャラの中ではシュラやカノンは改心したし、アフロディーテは電波だけど美人だし、サガは半端ないから問題外だし、そんな中ではデスマスクってほんといいとこない感じだったし。

 当時は、という留保にかんしては、まあ後述するということで(とりあえず一巡するまではヤオイ禁止を自らに課しているのです。



2007年09月15日

ジェミニのサガ。

 というわけで、ぐぐりつつ描いてます黄金聖闘士。
 でもカラーリングがよくわかりません。アニメカラーと原作カラーがごちゃごちゃになってる気がします。

 十二宮中で最も自信がないキャラの一人がサガです。なぜかサガ戦って印象がうすくって、ものっそい記憶から抜け落ちているのです。たしか射手座聖衣が来たような…あれ?一輝も出てきたんだっけ?とか、そんな感じ。でも、少なくともこんな人↑ではなかったような気がする…(これでは黒い方みたいだ。しかし、どんなキャラだっけか…。



2007年09月14日

タウラスのアルデバラン。

 そんなわけで、先般突如としてマヨイガに登場したムウですが、あたしは別に特別にムウがすき、というわけではありません。じゃあなんで突然ムウよ?のわけは、…黄金聖闘士十二人を順番に書くつもりだからですよ!



 そして、…『既に』ッ!
 第二の宮金牛宮でおわかりのとおり、キャラは皆うろ覚えなのだッ…!!
 (クロスだけはどうもならんのでなんかいろいろ捜した。

 アルデバランはたしか長髪だったはず…ていうか黄金聖闘士って長髪だらけで時代を感じますが、むしろそこにモエモエです。
 第二の宮にして、いかにも黄金聖闘士!なアルデバランは王道でよいです。ムウがあまりに変化球だったので余計王道な印象が強いのかも。

 ところで十二宮ってどうして四月はじまりなのでしょう??



2007年09月03日

アリエスのムウ。

 かなり本格的にヤバいのですが、だって予定していた仕事が半分も終わっていなくって、明日からまた自転車操業再開なんですが、どうすんだろ、まあいいかそれよりムウさま!!!

 星矢とゆう物語自体についてはなんかもう語りたいことがそれはいっぱいあるんだが、ちょっと流石にそれは脇にのけといて、とりあえずムウさま。ムウさまといえば十二宮での登場シーン。

 もちろん、仲間だと思ってたムウが敵に!?とゆうのもあったんですが、あれってそれだけじゃなかったと思うんですよ。それまでは「なんか青銅っ子たちにいろいろしてくれるたおやかな美人がいるぞ」というくらいの認識だったのに、突然の黄金聖衣での登場にうわあやられたあ!と思ったような気がする。その頃って黄金聖闘士って雲上人っていうかものすごい圧倒的な強さを表わす記号だったし、黄金聖衣はその表徴だったし、それまでは柔和たおやかな美人さんだったムウが!黄金聖衣なんか着ちゃってる!というギャップがね、すごくて。

 つまり何が言いたいのかというと、その瞬間から「ムウさま=おだやかな顔して実はドS」とゆう認識にあらたまったのでした?アレ?

 いやほんとにヤバい。仕事。

 1 |  2 |  3 |  4 | All pages
with Ajax Amazon