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2006年05月01日

高尾滋『ゴールデン・デイズ』

 なんとなーくよくわかんないというか。嫌いじゃないし面白くないわけでもないんだけれど、設定や展開の甘さが目立ってしまって、物語がぐいぐい読者を引き込む力に欠けてるなあって感じ。キャラもいまいち薄っぺらくて、ひととなりがハッキリしない。たとえば光也のバイオリンについての設定とかもっと活かせそうなのに、いきなり弾いちゃっていきなり弾きたくなくなってしまうように見えて、いまいち活きてない。あとお祖父ちゃんにバイオリン習ったって設定初出だよね…?きっと後付だったんだろうけど、一巻冒頭から出てたらもっと活きただろうに…。
 時代考証の甘さとかも、別にそれ自体は構わないんだけど、なんだかお話のゆるゆるっぷりを助長しちゃっているように思えてしまう。
 開き直って(なのか?笑)ボーイズラブぽい設定なのはいいと思うんだが(というか花とゆめは女装男子男装女子路線あたりで見限ったのだが、今どうなってるんだろう。ほんのりジュネだった時代もあったのだから、ボーイズっぽさに活路を見出せばよかったのに、たぶん企業的にも)しかし仁の心情とかもいまいちうまく描けてなくて、ラストの「好きだ」という言葉とか光也の反応とか、もうちょっと説明してよかったんでは。

 うーん。いろんな意味でおいしい設定(タイムスリップ・昭和初期・ほんのりボーイズラブ)なだけに、ついつい要求が高くなってしまうのだろうか。

2006年05月02日

山田芳裕『へうげもの』2

 面白かった!よ!
 一巻より格段に流れが作り込まれてて、安心して読めた。一巻ではわかりづらかった織部のモチベーションも、今のままの身分では「茶会」も開けないからもっと武功あげたい!っていうふうに判りやすくアウフヘーベンされてて、よかったと思う。
 そして勿論、最後のページにギャー!ってなりました!おやかたさま!
 当然のごとくわたしも(ん?)信長って普通に大好きだし、だからいろんなテクストに表象される信長も大抵大好きなんですが、この『へうげもの』の上様もかなりいい感じだったので、いつかヤられるとはわかってはいたものの、やっぱ非常につらいです。生きながらえてほしかったよー(涙。そして、次巻冒頭がめっさ気になります…最期どうなるの??
 あと関係ないけどそろそろ『シグルイ』のつづき読もうと思った(…。

 しかしいまいち戦国時代の知識が乏しくて、どの辺に「遊び」があるのかよくわかんなくて残念。今回の本能寺くらいに大きな「遊び」は流石に気づくけど。ほかにも色々あるんだろうなあ。あと知識のなさに絵のせいもあいまって、誰が誰だかわからなくなってしまう時がある。
 今後は山崎とかでのサルの使い方とか楽しみ!宗易とかも、サルとは全然気があわなそうだけど(史実でも作品内でも)今後どう動くんだろう?

 「今宵はイートイット」 はタイトルだけで吹き出しそうになった。秀逸。けど、元ネタが「今夜はビートイット」になっててなんか不満。「今夜はイートイット」の今夜を今宵にしてるから面白いんじゃあないのかなあ?
 あと装丁がなんかヤーなんです。一巻は表紙にじかにシールが貼ってあったのに、二巻はオビにシールになってる。もきー!ってなります。

2006年05月03日

西田東『恋をしましょう』

 この表紙、なんか絵がうまくなってきた気がしませんか?西田東。
 表題作はオヤジ萌えのひとことに尽きる。読者がオヤジキャラに萌えるんではなくて、物語自体がオヤジ萌えがテーマというか。いや、面白かったですよ。
 銀行襲撃の話は支店長がイカス。オチがちょっと趣味ではないかな~別に幸せだからいいけど、なんとなく…。
 ワンマンリーマンとダメになった同期の話は、不器用な前者が西田東らしくてよかった。オチも西田東らしい(一歩間違えればワンパタだが。
 これにちょっと似た感じで警備員が出てくる話が、とにかく痛くて…。読んでて辛かった。ラストにはまあ救いがあるので、一応なんとか、って感じ。
 アルコール依存症の元上司の話はめいっぱい西田東らしくてよかった。元部下の不器用っぷりとかオチがすごく西田東。
 書き下ろしは「目を閉じないで」の二人だっけ?アホらしくてよかった…。

 後書きに「最近おっさんばかり」とあるんだけど、そう言えばこのコミックスはオヤジばっかのリーマンばっかだね。麗人以外ではあんまりそういう印象ないんだけどなあ…なんか最近の内田かおると合わせて考えても、麗人が雑誌全体でオヤジを推奨してんのかしら…とか思う。や、大歓迎ですけど(内田さんはもそっと幅ひろげてほしいが…。

2006年05月04日

映画のお楽しみ。

 夏日なので喜び勇んで下駄を出したら早速靴擦れして痛い。
 今年は鼻緒のやさしい下駄を買おう…派手な鼻緒で黒塗りで、鈴の入っているのがいいな。

 映画、映画。
 デスノは結構面白そうね。Lもライトもいいかんじ。
 どろろも面白そうね。でも原作読んでないんだ…読もうかな。でも未完なんだよね。むむ。
 勿論ジョジョも楽しみです、情報早くプリーズ。

 あとYahoo!でエヴァが見られるのでDEATHとか公開以来久々に見ましたが、やっぱ面白いなーエヴァは!
 そいえばカヲル第一バイオリンだっけ!(笑。アスカの弾くガボットとロンドが思っていたのと全然違う曲調だった。どうやら記憶の中で自分の趣味で美化してたみたい。シェリングの素直な演奏がわたしの中の理想型ですよ。
 いやしかしほんと。少なくとも、観ても居ないくせに「何今更エヴァとか言ってんの」と言って議論もしないような人種は一度見ておくといいと思うよー。商業アニメは八頭身のカッコいい男の子ばっかりとか公の場で平気で言っちゃえるよーな人は特にねー(棒読み。
 しかしあれです、エアとまごころを君にも観たいな。一回ずつしか観ていないから。

2006年05月05日

本間アキラ『愛が神を殺す時』

 五嶋龍は正直巧いんだか巧くないんだか何度聴いてもわからないのだけれど、でも巧いって事にしときたいんだ(笑。そして、あんまり美形でないことにはそろそろ薄々は気づいてしまっているので(や、高校生になった頃とかこうもうちょっと…まあいいや)あんまし夢見がちではいられないのだけれど、それでもカワイイと言っておきたいんだ。<物語>として消費するのも…アリ、だと思いたい。くそう。

 表紙も美麗だし、最近アメリカっぽいのが読みたい気分だったので、かなりktkrだと一瞬思ったのだけれど…。
 全体的に、なんか微妙~に萌えツボも物語のツボもはずしていく、という感じでねえ。
 とりあえず軸となるマフィアと民間人の邂逅と交流物語が新味もないし特に面白みや見所もない。恋愛物語としても、マフィアが元々は少年の母に淡い恋心を抱いていたというのもなんかなあだし、少年がなぜマフィアに惹かれたのかもわからんし…。
 続編の日本編もあんま面白くなかった。
 併載の医者ものもリアリティがない上(いやコメディだとしたら、この絵はハンデにもメリットにもなるのだけれど、今回はハンデになってると思う)オチがなあ…小学生にしても字汚すぎ!(笑。

2006年05月08日

タジミハ。

 トップキャスターが面白いよ!医龍に守村さんがいるよ!(マリィさんに教えてもらったよ!あと、おいしいプロポーズがボーイズラブだったらモエモエだったんですが…(笑。あまりにファンタジックすぎる上に役者もへたでものすごくイライラしてしまう。

なんで

 諸君 私はタジミハが好きだ
 諸君 私はタジミハが好きだ
 諸君 私はタジミハが大好きだ
 あ、泣いた。が好きだ
 何で泣いてんのー?が好きだ

 ええっ!とか驚いちゃわない田島さまが好きなんだっ!(いや、驚いちゃう花井は花井でまた好きですが。とにかくそんで、「何で」なんてわかんなくても、春の武蔵野の試合の時みたく、だまって側に居てんのだ!なんてかわいい子!(球技大会の顔面トスの件につき、いい子は廃止、笑。
 ガキ大将でもいいんだ、ちゃんと気遣いできるんだから。腕白でもいい、かわゆく育って欲しい!(笑


2006年05月11日

杉浦志保『SILVER DIAMOND』8

 あーあなんかもういいやー(涙。
 アレだったらまだこっち、なゆずり的理想の二部。誰の手にも負えないワル(笑)なツンデレメロ(ワイミーの後継者、Lだいきらい)と、明るく友達が多く真面目熱血正義漢のニア(孤児、Lだいすき)が紆余曲折しつつ協力して凶悪犯夜神月=キラを追いつめ打ち倒す。松田はサシミのツマ。ライトは最期の瞬間新世界の礎になれたことを確信し、晴れやかな一部冒頭の頃のような笑顔で死んでいく。
 アレに関してはしょこたんがブログで倒れてたのが可笑しかったというくらいですわ。

 杉浦志保『SILVER DIAMOND』8(冬水社)

 全体的にはいつもどおりのSDで。
 蛇の話はベタだけど、うん、まあそうね。悪くないね。コウといい、蛇が結構モチーフとして出てくるけれど、何か意味があるのだろうか。
 村人がチグサと犬にびびってるあたりの描写がいかにも杉浦志保だと思った。
 三重はちょっといい子すぎるなあ。これからどう動くのやら。
 幽霊の話はちょっと唐突な印象があった。

2006年05月12日

大和名瀬『さあ恋におちたまえ』3




「すごい夢でひいただろう?」

 …本当に終わっちゃったよー(涙。なんだかものすごい淋しいよ。漫画が終わってこんなに淋しくなったのは久々のような…(いや別にデスノへのあてこすりではないですよ。
 面白かったなあ。シリーズ全体ですごくクオリティ(ボーイズラブとしてね。というのは勿論、BLというジャンルを程度が低いものとして見てるわけではなくって、ボーイズラブとして面白いとはどういうことか、という視点で評価して、ということ)高かった。無駄がないのに、遊びはきちんとあるという感じ。
 ちなみに、この「さあ恋におちたまえ」というタイトルも素晴らしかったと思う。やくもさん(ゆずりの先輩の硬派マンガ読み)にドン引きされてたらしいが、むしろそれは勲章と思っておこうかと(笑、だってキテレツなのとかエロエロなのとか他にも色んな目立つBLタイトルがある中で、やくもさんはなぜこれだけ覚えていらしたのだろうと思ったので。

 今回特に、泣き顔にインパクトがあった。双子話でいままでにない表情で泣くのぼると、そののぼるをぎゅっとしてもらい泣きしてる結城がすっごくよかった!最終話で泣いてる結城もすっごくすっごくよかったし、印象に残った。巧いなあ。大和名瀬はまさに漫画絵として巧いという感じ。時々デッサンがおかしいときとか、二次元思考だけで描いてるなとわかるときとかあるし、前にも書いたように顔のパターンがテンプレなんだけど、そういうのあんまり気にならない。気になるのは服のセンスくらいだ(ごめん。

 和志は考えてみれば状況からではなく悪意からのぼる達を追いつめるただ一人の人間なので、冷静に考えてみるととても悪いというか人としてやってはいけないことをしているなあと思う。なのにときどき実はいい奴だったりもするので、ちょっとアンバランスというか一貫性がない気もするのだけれど、それもこれも奴がアホだから、ということで納得も出来てしまうし、なんとなく憎めない。しかし結城兄もこんなの引き受けるなんて、本当結構弟思いだなあ(笑。

 で、その結城兄いいよねえ。いや別にイケメンメガネエリートだからではなく、いやしかしイケメンメガネエリートで、双子と総ひらがなで会話してたり、返信用封筒入れて文通してあげたり、送ってきた絵とか飾ってたりしてるってのはポイント高い。のぼるの本意を確かるために悪役に徹したり、のぼるに「私は下品な人間は嫌いだ」とか言いながら、その後でのぼるがホモだと騒ぐ和志に「そういう差別は嫌いだ」とかさらりと言っちゃうあたりもいい感じ。ポイント高いぞ結城兄!
 というかいっそ結城兄主人公のお話が読みたいくらいだ!素敵なよく人間のできた美人の恋人をつくってあげてくれ!

 ちょっと気になったのは、前から気になってたことではあるんだけど、本編内で「落ちる」という単語を無理に使う必要はなかったんではなかろうか。一巻はともかく、二巻以降は「落ちる」という単語を無理に入れたことでネーム(しかも、当然ながらこういう単語が出てくるのは各話のクライマックス)のつながりが悪くなってしまっている気がする。こういうところ、大和名瀬も真面目な人なんだろうなあと思うよ。

 今回オビがちと微妙だったなあ。オビのアオリは担当さんがつけてたんだそうですが、今回の「ほら、僕に落ちて幸せだろう?」はやや傲慢にすぎる気が。まあ結城が泣笑いで言ってるセリフと考えれば萌えないこともない…かな、と思うが…(笑。むむ。アオリ二巻まではすっごくよかったのになあ(ちなみに一巻オビは「突然キスをするのは失礼かい?」二巻オビは「君がおいで。僕はもう落ちてる。」でした。どーでもいいことですが、わたしは実はフライヤーやオビが大好きで、なくさない&ちぎれたりしないよーにオビは苦渋の決断でもってセンターで折って、コミクスにはさんでとってあります。人にマンガを貸すときは、こうした付属物は取り出して保管することもあります。CDなどにおいても同様)。

 むーん、とにかくこの完結巻で、「さあ恋」はゆずり的にはBL内で五本の指に入る好きなシリーズになりました。や、前から好きだったけど、完結したことでこれ以降ゲンメツする可能性ももうなくなったわけだし、あれだ、殿堂入りです(笑。

 あとはあれです、夏コミ新刊で後日談とかあったらしあわせだなあ…、あの、もうラブシーンはなくていいんで、甘い日常をギャグなしで。ギャグも別個でちょびっと。とかだったらうれしいです(笑。

2006年05月13日

天城れの『玄人童貞』

 そいえばLくんが男子校ホモドリームを持っていたことにはかるく仰天した(いや…あれはただの偏見なのかなあ…、笑。

 とんでもないタイトルだなあと思ったのでつい購入。
 つーか表紙もとんでもないなあ…!
 表題作は主人公がかわいすぎるなーと思ったんだけど、中学生なんですね…まあ猥談で活躍してるけど実はチェリーって設定ならそうなるか…って、マジどうなんですかそれは…!!!
 児ポ法はどうかと思うけれど、販売規制はあってもいいとマジで思う…のは20歳を越えたからなのかなあ…いまいち冷静に判断できてる自信がないので、議論もできないや。
 併録は、イメクラ先生とかそれってどうなの?設定だけで描いてますね?銭湯ものはまあ内容はともかく、と思うんだがよく見ると欲情浴場ってタイトルはどうなの?呪いによって馬になっちゃった王子様、はまあいいとしてなんで舞台が現代日本なの???
 なんか全体に奇抜さとかエロのはっちゃけっぶりとかを全面に押し出してて、内容を楽しむ前にそういうのがちょっと鼻につく感じ。絵は嫌いじゃないんだけどなあ。
 お話は特に見るべきとこもないが、あちゃーという感じでもない。しかし、お話だけで勝負してる、できる人では明らかにない。

 しかしこの作者はわたしが商業コミクス購入前に同人誌を購入した経験がある殆ど唯一の作家です。葬儀屋のお話。別にサークル名がメガネロチカだったからではありません。たぶん偶然です。

2006年05月14日

つらつら。

 ところでブログに移行して以来はじめてコメントスパムが来たんですがね、それも『変態村』のエントリーに。…勘弁してよスパム業者、変態で検索すんな、と(笑。しかしMTのスパム対策機能がしっかり働いててベネ!という感じでした。

 ピアスのたらこさんがほんわか短編(と言っていいのかわからないけど…)でびっくりした。ピアスなのに。
 や、エロ入れなくてオッケーになったなんて、たらこさん出世したなあ。ってことではなくって。
 だってあの人、ピアスとかでノリノリでエロ描いてたんだと思っていたから。そういうわけでもなかったのかなあ。エロない方が好きだからいいんだけど。クロックダウンとか大好きですよ。
 ちゃらんぽらん先生が泣き虫でワガママでサイッテーで、非常によかった。

 トレトレに扇ゆずはというなんて恐ろしいほどのミスマッチ。内容も、すごい大変なことになってる…ような。なんかお話もキャラも全然好きになれなさそうなんですけれども…続くんですね…。なんだか空恐ろしい。
 純情ロマンチカがなんだか同じような話を何度も読んでいるような気が…アレ?

 ビブロスはものっそいスピードでどうにかなったらしい。ビブロス倒産関連まとめさんによると、来月から雑誌が復刊とか。すごいなあ。マガビーのほうはともかくとして、とりあえず来月末に、犬スタイルが読める…のかな…?

2006年05月17日

ロッシュフォール

 どうも週中に更新をおこたりがちですみません。どうしても環境がかわると、特に問題はなくともやはりストレスフルですなあ。

 めもめもっ。先日FRIGOで飲んだベルギーのトラピストビールがすごくおいしかった。ロッシュフォール10%。コクだらけ(笑。それはもう、何かが沈殿するくらい(笑、あれは何だらう???。ギネスとか黒とか好きな人にはおすすめです。

いまはもうない

 ところで鉄道唱歌って、北陸編とかではメロディ違うのもあるんだね。なんかヘンだと思ってたんだよ。一番有名な東海道編のと、この北陸編のが好きだな。

2006年05月19日

天城れの『ただいま恋愛研修中!』


 先日のチェリーと一緒に出ていた分。
 おしおき三兄弟のほうがページ数多いのに、こっちが表題作なんだね。

 表題作は女の子大好きな主人公に違和感が。性格マメ太郎でモテ男、って短編よみきりで描写するの難しいのでは。ただ女の子にまとわりついてうざいだけに見えてしまってた。不器用げな部長がかわいいのはいいが、なぜ主人公はいきなり部長にきゅんきゅん出来てしまうのか。そして、なぜそっちが受けなのか…理解に苦しむ。
 その続きの社長の話は、子どもの頃の話が面白いしオチもよかったけれど、やはり紙幅が少なすぎるし描写が足りなさすぎてむしろ読後は不満になってしまった。もったいないというか、もう少し長い話で読みたかった。
 おしおき三兄弟は真面目兄、素直な高校生、女王様中学生とそれぞれに特色があって結構面白かった。

 しかし全体に、ストーリーが、つまらないわけでは決してない(いやむしろ設定も展開も割合面白げなものが多かった)のにどれもこれもひと味ふた味足らず、いまいち練り切れてない感じ。チェリーの方はガッシュのマニアだったし、無茶なギャグや設定やエロもまあ仕方ないか、という気もしないでもなかったのだが、これはノーマルガッシュなわけだし。
 あとコマわりがあんまりうまくないというか、絵と絵のつながりが唐突だったりスムーズでなかったりしてて気になる(しかしこれって、描いてる本人は脳内でつながり補完してるから気づきにくそう…自分も気をつけようと思った。
 絵はキャラ顔がワンパタというか前髪センターパートのキャラが皆セフィロス状態だし見分けがつかない。個人的にはセフィロスカット(笑)はまんがくさいので現代もので描かれるのは正直あまり好きではない。高メガネ率は望むところだが、これもキャラ顔が似てしまう原因になっている。

2006年05月20日

神楽坂はん子『吸殻の寝床』

 こないだの花音の新刊よりはすごくよかった。
 しかし短編ばかりで、紙幅の足りてないまとまりきってない、もっと読みたいぞ、な作品が多い。あと、なんでこのタイトルなんだったっけか。
 と、表題作はやや展開とか設定とかビミョウに印象に残らなかった。再会の場面などはん子さんらしいコミカルさで面白かったけど。
 教員と幼なじみヤクザ?の話はいまいち救われないと言うか…救われないなら救われないで、もっとこうなんか…ううんなんでも。ミニヨンの歌の引用はここしばらくで随分目にした気がするのだがどうだったっけか。
 教員と生徒=元彼の弟の話はいまいち教員の側の感情の変化がわかりづらかった。紙幅が足りていない感じ。
 結核の兄さんの話は設定も展開・オチもいいのだが、これこそまさに紙幅が足りない…!ちょっと鳥人ヒロミの薄紅ぽいふんいきと感情のどんでんがえしが結構よかったのになあ
(あ、感情のどんでんがえし、ってちょと名言でないですか?自分で言うのもなんだけど。恋心のどんでんがえし、でもいいかも。でも感情、のほうが汎用性たかいかな。でもどっちにしてもネタバレチックな用語だね…笑)
 ツンデレ課長とノンケ部下の話はよかった。こういうの大好き(課長が泣いてる理由とかね、読んでてバレバレのベタ展開ですが、好きです。
 冷たい繭。貴族と養子。いいね!すごくいいね!続編もよかったけど、絵がなんだか…アレ?どしたんですか?手抜き?それともまさか絵柄の変化?どっちもやだけど、後者はスゴクやだぞ…。

2006年05月21日

迷っている時間はないですよ。

 前にも書いたかもしれませんが、ここしばらく、タクミくんサイトの方で書きたいテクストがたくさんあって、たくさん書いてるし、どんどん新しい書きたいことが沸いて来るという状態で、大絶賛盛り上がり中なのです。本家の新刊は一年半以上出てないのになあ(笑。
 しかしわたしはほんとに文才が、というか文章力すらないなあと、タクミ二次創作をはじめてやっと理解しました。少し前までは、ラノベなら漫画のネーム切るノリでなんとか書けるかなと思ってたのですが、甘かった。おこがましかった。セリフ部分はともかく(なんとか漫画の場合とおんなじように書けるので)地の文が、マジ壊滅的です。ほんとひどい。というのは、三人称視点の文章を書いて気づいたことですね。
 でもタクミ二次創作は無性に書きたいので、がんばって書いてます。訓練も兼ねて(笑。

 そんなこんなで、しかし再来月のジョジョオンリーのために新刊を二冊入稿する予定で、忙しいです。とにかく時間がない。
 わたしは能力が低いので、漫画とか描くときにはいつも試行錯誤をして、ぎりぎりまで時間をかけてしまうタチなのですが、そんなことをしているとこの大量の原稿はこなせないので、今回はある程度で妥協することをひとつのマイテーマとしてます。
 それは手を抜くということではなくて、作品として越えなければならない一定のラインがあって、更に完璧に至るまでにはもう一つ先のラインがあると仮定したら、前者を越えたらオッケーとする、とゆうことです。結局いつも試行錯誤をしても完璧な出来にはならないわけだし、完璧のラインまでたどり着けないわたしが先へ進もうとするのは、ある意味ではただの自己満足だと思うのです。勿論そう判っていながら頑張ってみることも、成長には必要なことでしょうが、別のところで努力することもまた成長に資するのだと思うのですよ。そして今回の場合、量産がそれにあたると思うから、妥協はいっぱいすることにした。くどいようですが、手を抜いてるわけではないです。うん、妥協、という言葉にするから、イメージが良くないのだ。言い換えれば、それは覚悟で。
 覚悟とはッ!妥協の心ではないッ!
 『覚悟』とは!限られた時間の中で!新刊を出す事だッ!(笑。

 そんなこんなで、来月は学会発表です。定期テストもあります。やることがいっぱいで、忙しいというか、もう何の修行だこれは。

2006年05月23日

つだみきよ『プリンセス・プリンセス』1

 これが人気あるんですなあ。
 と、年増じみた感想を持ってしまった。

 もともと蔵王大志って絵もテンポも内容もあまり肌があわないので、況やつだみきよをや、だろうと思ってつだみきよ名義の作品は読んだことがなかったのだけれど、やっぱり面白いと思えなかったや。
 なんかコマの使い方とかネームとか、テンポが悪い気がする。内容も男子校にうるおいをもたらす姫という唐突すぎる設定なわりに、物語は淡々と進んでいく感じで、いまいち盛り上がりに欠ける。へたにやおいでないのもよくないのでは?だって、作者曰く熱い友情物語、らしいんだがどうも熱さも感じない…。でも人気ある、んですよね…?

 ドラマは見てみると思うが…(笑↓
「プリンセス・プリンセスD」

2006年05月25日

『アフタヌーン』七月号

 シガポの人心掌握が巧いのかハマちゃんが単純なのか(どっちも?
 田島様は「脱ぐのやめろ」も「パンいちになるなら隠れろ」も既に通り越してんですね(笑、「パンツ脱ぐなら」って…、花井お疲れ様だあ。
 三橋は「ヘイ」って何だ(笑。キャッチボールの相手が決まるまでいつも少し緊張、ってなんかわかるなあ。部員偶数なのに、それでも緊張なのね。あと、阿部くんは立ったまま寝たりしません、よー(笑。
 阿部様のさらりと口にした「次はコールドにしてほしい」はいいねえ。しかし今回三橋が喋ってるときとか何考えてんのかなーと思ったら、三橋が自発的に喋ったことに感銘をうけてたぽいので、二人とも少しずつ成長してるんだなあと面白かった。
 モモカンの「すぐ調整するね!」もカコイイな!千代ちゃんと一緒に調整してるのもいいな。この二人がもと競技者だってことを活かしていると、なんだかとてもうれしくなる。

 崎玉戦、崎玉のチョロそうな雰囲気は、一見実は崎玉大穴で西浦は苦戦します、よーってブラフに見えるけど、多分違うんだろうな。多少予定がズレて(多分大地が何かするだろう)苦しんでも、コールドはするだろうな。おお振りは桐青のときもそうだったけど、展開の読みが難しいようで実は簡単だね。
 なんでそう思うかというと、ひとつには阿部はともかくモモカンはそこまで読みの浅い人間ではないだろうと思うのと、三橋がここで無理しちゃうというのも今後の展開的にあまり意味がないのでなさそうだと思うんだ。
 あと、今回の花井のビビりっぷりに、ああやはりこの子はこの漫画で一番凡人(悪い意味でなくね)なんだなあと思ったんだけど、だからこそ崎玉戦では花井がちゃんと大活躍すんだろうなと思ったのだ。花井視点が随分増えてるし。崎玉戦では花井応援しますよ!

 や、しかし、なんかもー夏だね!今日晴れててよかった。来月以降もっと夏夏しくなってって、おお振り読むのますます楽しいだろうなあ。ワクワク。

お色気花井

 ということでお色気四番先輩。

2006年05月26日

モモカン。

 そういえばねえ。
 今月号モモカンの「花井くんは今日、ヒーローになるよ!」というセリフがなんかすっごく好きだー。はっぱかけで信頼で慈愛で、とてもいい。いいなあモモカン!
 正直なところモモカンを初めて見たときは、巨乳女性カントクってどんなドリームチームだよ、と思って、おお振りを買うのをためらった大きな原因のひとつだったのですが、いまとなってはなくてはならぬ人です、モモカン。

モモカン

 しかし「彼女は今日、」(@ピロウズ)ではなく、花井は今日、か…(笑。いいな、それ。
 あーあーどんなー強豪チームの四番にでも見える、そんなメガネ主将~♪

 ああしかし、女性書いたのもしかしてヒサビサ?

2006年05月27日

昼寝をしてしまったよ。

 お気に入りに入っている「チーム改造(略」というページ名をみるたびに、ショッカー軍団に入った気分です。改造チームじゃなくてまだよかった。

 ところで昨日のモモカンは肩幅とか狭くできなくて苦労した。巨乳もぎこちない。ほんと最近女子描いてなかったんだなあと思った。昔は女子ばかり描いてたのになあ…。

 Yahoo!ニュース「もこみち「仲のいい友達です」」という記事のタイトルを見て、絶対小池徹平のことだと思いました…だって宣材でキスの仲なのに…!いっぺんこっちもニュースにしてみてくれ。
 あと少し前に読んだ鹿住槇『可愛くない可愛いキミ』、藤崎一也の絵があまり好きになれなかったせいか、超絶かわいいという七海くんの顔はどうしても小池くんで想像してしまいました。なんてピッタリじゃありませんか。
 しかしそんなカワイイ小池くん、それでもメガネかけると凛と守村さんなんだよ!偉い!かわいい系もキレイ系もこなすなんて!なんだあの萌えキャラッ!(笑
 医龍での小池くんはメインながらそんなに主役でもないので、守村伊集院が画面に映っているときだけ見てます(笑。漫画みたいな話だし、演技もみんなそんな感じなんだけど、でも結構面白いと思います。医療ものはすごく苦手なんだけど、結構平気。それに、かえって権力闘争的な話になってくれたほうが、冷静に見られるかも。

 守村さんといへば、七月にフジミの新刊が出るそーです。あの作者のバイタリティはほんと見習いたい。この前も要人とか書いてたし。ていうかタクミくん一冊出る間に、フジミは何冊出たんだろう…。

 また戻って、ニュースといへば、デスノ映画の記事「5分のプロモ映像を見た各国のバイヤーは「原作の雰囲気が損なわれてない」「『L』が似ていてよかった」と口をそろえており、原作のイメージ通りの映像が買い付けを後押ししたようだ。」とあったのに笑った。海外でも原作前提なんだなあ…(笑。

 で、また映画といへば、天海祐希 6年ぶり映画で球児の母って…『バッテリー』ですか!しかも巧のヤーなお母さんじゃん!うわーむかつくお母さんをきっちり演じて、でも共感できるかも、な微妙なラインを演じてくれそう。面白そうだな。

2006年05月28日

崎玉戦予想。

 なんかなあ。どうなん?まあいいや。

 そんなことよりおお振りだものね。
 さては南京玉すだれ。地方大会のコールドは、「5回以降は10点差以上、7回以降は7点差以上ついた場合」(おおきく振りかぶって辞典より)だそーです。んでは、予想。

 崎玉は大地が一巡目で「くっそー敬遠なんかしやがって!…はっ!オレは今なんてことを!オレの心は汚れてるっす!」で、二巡目で無理矢理打てどHR。ただあんまり点数はいるとキツいんで、せいぜい2ランまで。

 西浦は一回で満塁後四番先輩がせいぜい2ベースヒット、ノルマを達成して皆に慰められるものの「満塁だったのに…」と一人落ち込み、二巡目(三回?田島が出塁出来る打順で。田島がベースを踏む気がする)で満塁HR。これで最低6点だけど、下位の子らで二回四回に合計3点(花井の二巡目が三回とすると、二回でかなり回るのでここで2点くらいは入るだろう)として、五回にも2点くらい入れて、五回までに崎玉2点、西浦11点か。あれ1点足りない。
 やっぱいいとこ七回コールドか?六回裏で七点差つけといて、七回表0点で終りかな。

 そうそう、モモカンの読みがそんなにははずれないだろう、と思う理由としては、先に書いた花井君はヒーローになるよ!という言葉があまりに信憑性が高く(根拠なんてない!)覆る気がしなくて、崎玉戦におけるモモカンの言葉は全般的にわたしにはかなり(良い意味で)重いからです。だってヒーローになるよ!にしろ、コールドいいかもね!にしろ、なんか魔法みたいだった(なんてこんなロマン主義的なことをいうのは、試合が終わってからにしろという感じですが。

2006年05月29日

椎名高志『絶対可憐チルドレン』4

 買いそびれていた。
 チルドレンシリーズはふつーに椎名高志なので、安心して読める。のだけれど。
 どうも前から思っては居たんだけど、あまりにあからさまな薫贔屓がどうもしっくりこないというか面白くない。今巻はとくに、他の二人が目立たなかった気がするせいかそう思った。
 皆本&三人のチルドレンという構図で読んでいるのに、そこに未来の話が入ってきて皆本と薫の恋話とか入って来ちゃうとなんだか生臭いし、他の二人が後景に退いてしまって正直面白くない。
「極楽」のアシュタロス編もそうだったんだけど、椎名高志の「大きな物語」はどうもわたしにはなじめないというか、あんまり好きではないらしい。だから、「小さな物語」のつらなりである、数話完結型のチルドレンシリーズは結構好きな設定なので、それだけに薫贔屓がつまんなくてもったいない。
 兵部は兵部で、キャラはいいんだけど、兵部まで薫を特別扱いだと、なんかますます萎える…。

2006年05月30日

木下けい子『ボクとオレのカワイイあの子』

 何がマトモか僕の頭じゃわからないから、鼓膜にささるまで叫んでくれないか?

 この作者にしてはなんかゆるーいタイトルだなあ、と思ったのと、某所でCPは「ボク」と「オレ」じゃあないらしい、と知ってなんじゃそらーそんなのありか!?と思ったので、未読だったんだけど。

 うん、やっぱ「カワイイあの子」を口説き落としてくれてもなんも面白くなかったよ!(笑。片一方と「あの子」が中心になっちゃってからは、あまりに単純で面白みのないBLだった。もう一人のほうは全然出てこなくなっちゃうし。せめてどっちとくっつくのかわからない状態を、もうちょっとはひっぱって欲しかったな。せっかく、「オレ」=押しの強い金持ちエリート&「ボク」=押しの弱い理系院生、とタイプの違う二人をつくったのだから、もっとそのコントラストを最後まで活かせば良かったのにと思う。

 まあ、結局「オレとオマエのカワイイあの子」だったらよかったのにな、というとこですが(笑

2006年05月31日

太陽にみとれて少し焦げた。

 メンメンメガネのよいメガネ、野球部主将のよいメガネ。花井梓はよいメガネ~(やくもさんのドン引きする音が聞こえてくる気がする。
 皆さんお元気ですか?
 元気ならよいです。
 元気ないなら、メガネかけてみるといいと思うよ。

 それでもダメなら、あとはピロTだね。
 夏日には、ピロウズTシャツ。梅雨が開けたら、ピロウズTシャツ。夏の制服です。

 ええと、酔ってるわけではないんだけどね。

 そいえば絶対可憐チルドレン、名付けに源氏をベースにしているのはすぐにわかる、だって主人公が皆本でチルドレンの名前が薫、葵、紫穂……待て。待て待て。薫の君は男じゃないかッ。やおい?これって、やおいなの???(冗談、ですよ。

 ところでマヨイガでは半期ごとにBLコミックのベスト10を選出するという一人遊びを繰り返していますが、今期も残りあと一ヶ月となりました。首位はおそらくもうアレ(勿論、アレですv)で揺るがないでしょうが、下位が…いつもながらビミョウです。来月も特にめぼしいコミクスはなさそう…かな。むむむー。

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