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2008年11月02日

いおかいつき『運命の鍵開けます』

 なんかうつなエントリをずっとおいとくとよくないね!

 イケメン鍵屋が仕事先で殺人事件にまきこまれたら、警察署で部下にかるくあつかわれてるキャリアが高校の同級生でした。
 殺人事件はいまいちというか、穴が多かった気がしたけど、本筋の恋愛物語はとっても面白かった。

 受けはメガネクール美形で、先述のとおりキャリアで、実はゲイなのを隠して孤独という、わりと王道な受けだけどよい受け。攻めへの憧れは恋心なのだと気づくのがやや遅く、恋の悩みが唐突な印象はあった。
 一方攻めはちょっと破格っぽくて、高校時代には受けのことをたんなる鉄仮面な同級生としか思ってなかったというのがすごい。そして再会しても、受けにはもと級友としてのなつかしさしか感じなくて、ちょうど男に興味持ったとこに受けがゲイだと知って寝てみたり、その後もかわいいクライアントと寝てみたり、それでいて恋人になったら一途になるという王道ノンケ改心攻め(なんだそれ?)でもなく、結構ひょうひょうとしてる。
 そういう破格さって、奇をてらったキャラになりがちというか、恋愛物語をつまんなくしてしまうだけになっちゃうことが多い気がするんだけど、この攻めはどこかあっけらかんとしてるせいか、なんかやな感じはしなくって、よいキャラだと思った。

 絵はあじみね朔生なのでいい…と思ったのだが、なんだかデッサンの微妙さが目立った。

 続編がすぐに出るそうなので、楽しみvもうちょっとラブラブしてほしいけど、この独特さを活かしたラブラブが読みたい(なんとわがままな。

2008年11月03日

山中ヒコ『初恋の70%は、』

 ファーストコミックスだそうです。
 モテ男が陸上部男子がなぜか気になって気になって、話しかけようとかもんもんとしてるうちに文化祭実行委員でいっしょになりまして。実際まぢかに見てみればつっけんどんで乱暴でほんとに男なのに、なぜか気になるのです。そして親しくなってみると、すんごいなついてきてちょうどきどきなのです。

 タイトルどおりかわゆいお話です。絵が味があるというよりはすこし微妙な感じですが、お話面白いし妄想で補完。
 妄想といえば、攻めがつい踏み込みすぎてしまって怒らせたと思い込み、妄想すらうまくいかない、というとこがすごく巧いしいいです。
 ふたりのその後ももっと読みたい。

 不良からたすけてくれたタッパのあるクラスメイトに惚れたかわゆい系男子が、相手は軽い子が好きらしいと知って軽いフリをして誘う話もよいです。ビジュアルも軽いふりするとこも可愛いひとにかぶってる気もしますが(可愛いひと続かなくて残念だったなあ。
 バスの中の話はちょっといまいちだった。

2008年11月04日

自分にご褒美とかごまかすな。

 だから太るんだっていうのだ。
 つかれたよー。連休何するものぞな11連続出勤も、半分以上はきたけれど。
 でもかわゆいひとびとと出会えたりもしたからいいんだ!かわゆいは正義!勿論これって顔のことじゃないですよ!

 それでカラオケにいって、なんか歌えるんじゃないかと思ってはじめてスメルズライクを歌ってみたのだけれど、ウィキペをみたら、この「歌えそう感」はある意味正しいのかもと思った。こういう安易な受容は作曲者には不満なことなのかもしれないが、ポップ性というのは馬鹿にすべきではないと思う…しかし、発表年が91年だと知ってちょっとびっくりした。もうちょっとは古いと思っていたから。そのあたりも考えると、ちょっと複雑かもしれない。あたしはこれを古い曲として受容して、それでもってポップでもいいじゃんと思っていたから。あたしにはやはり古い曲にたいするオリエンタリズムがあるように思う。ビートルズがポップでもあたりまえだしいいじゃん、みたいな。古さやポップスっぽさを下位においてるつもりはないんだけど、でも、なんというか…うまく言えないけどやっぱり一種のオリエンタリズムかもとも思う。
 ニルヴァーナといえば、プレデターズも簡単なフレーズでポップでちょうかっこいい。スメルズリスペクトの曲もいいと思う(笑
 カラオケの前段の話はまたあらためて。

 満員の観衆の前に出て「アゥイエ!」って言ってみたい。

2008年11月05日

桜城やや『プラス20cmの距離』

 幸村殿は3巻をまだ読んでない(秋月こおの購入→つんどく率が高いこの頃)んだけど、4巻のあらすじ見てまたふらふらと読みたくなりました。佐助は幸せになれるんでしょうか。
 あとタグをちょっと整理してます。

 なんか見覚えのあるタイトルだと思ったら再刊か。読んだことあったわ。
 くそー。

 ノンケにベタぼれイケメン攻めと、男同士が気恥ずかしくてついついちゃかしちゃう受けという、わりとこの作者によくあるパターンかと。あとタイトルの意味がやや薄い。
 短編とかはすごく古い感じでちょっとしんどい。

2008年11月07日

映画『デトロイト・メタル・シティ』

 またおめでとう、ですねvこんどはさかえぐちくんを応援してますv
 そして、画像は代打。

 そんなわけでやっと見てきました、DMC。
 まあ良くも悪くも全般的にトレイラーから予想できる範囲内で、すっごく満足したり驚いたりはしなかったけど、そんなにがっかりもしない。よかったと思います。

 冒頭のやけに叙情的な犬飼から、大学に場面がうつったところで、「ラ・ブーム」を、それもカジヒデキが歌っていたのが個人的には一番面白かった。
 だってマイブームイズユー、じゃなくって、だって「ラ・ブーム」はあたしが持ってるなかで一番ゴボウな曲だからです。大好きな曲ですv

 各キャラはそれぞれよかったです。
 クラウザーさんは、タッパがある俳優なのでとてもカッコよかった。
 ゴボウ男はタッパがありすぎてキモい。そして、あたしのイメージとは大分違ってた。女性的というか。まあ解釈の違いかもしれないし、こういうのもまあいいかと。
 ジャギはなんかかわゆすぎて困る(笑。あのメイクも、なんかヒゲつきのにゃんこみたいでかわゆい…なんだあの役者(笑、ある意味褒めているつもりです。
 カミュはキモくてよかった。ていうか殆どセリフないし。ブルマを送りつけて返せというとこがよかった。
 社長はなあ、頑張ってるのはすごくよくわかったし、大家さんと間違われるとことか面白かったんだけど、やっぱりちょっと破壊力が落ちてた気がした。もっと下品でもいいのに。
 相川さんはかわいかったv加藤ローサはなんかのせいでものすごい大根な印象を持ってしまっていたのだけれど、そんなことはなかった。
 お母さんは暢気でよかった。弟もめちゃくちゃハマっててよかった。ニナもかわいかった。

 演出というか、うまいなあと思ったのはぐりとぐらとか、あとジャックとの対決はどうするんだろうと思ってたらギター対シャウトになってて納得した。ギターのほうが圧倒的に有利なはずだけど(笑

 続編があるとしたらフェスだろうけれど、ヘルヴェタは松山ケンイチが二役かなあ。松山のシャーセは見てみたいというか、ナヨナヨ根岸=クラウザー=オサレなシャーセ=凶悪なシャーセをひとりでこなしたらすごいなあ。

2008年11月08日

不破慎理『恋愛証明~Proof of Love』


 表題作のイケメン外国人×その通訳とか、短編集。
 短編集ということもあってか、説明や描写の物足りないお話が多かった。あと表題作をはじめとして、うじうじとして自分では何もしない言わないという受けが多く、イライラしてしまった。

 しかし前から思っていたのだけれど、この作者の絵は、正直あまり巧いとは思わないのだが時折すごく惹かれる。あたしの中では桜城ややと同じくくりだ。

2008年11月10日

池戸裕子『砂漠の王は愛を夢見る』

 何というか、悪い意味でファンタジーなアラブだった。

 ある国の砂漠を支配する主ということで、あんまし金持ちではないアラブものというのはちょっと斬新だったが、斬新ならいいというものではない。
 砂漠の一族の王は、占いかなんかで選ばれた男女が生んですぐにとりあげ英才教育、親の顔も知らずに育ち、愛を知らない気の毒なひとなのです…そんな無茶な伝統、どんなんですか。母をなくして父の消息をたずねてこの国にやってきた日本人旅行者は、なんか歌がうまいといわれてもてはやされ、砂漠の王にさらわれ儀式のために歌えとか言われます…歌はうまくないけど、心にひびくらしいのですって、なんかお手軽だなあ。王は受けが昔飼ってた仔馬に似てるとかでなんかご執心で、でも愛することを知らない王に抱かれて受けは辛くなってきて云々。

 催淫剤になる木の実とか、水浴び場の描写とか、なんか全般的に悪い意味で非現実的で、しかも非ゴージャスアラブなので、それぞれの要素はもしかしたらそんなにわるくないのかもしれないのだけれど、それらが重なってるのでなんかいまひとつ感がぬぐえない。
 お話も、恋愛物語もその他の民族間の問題とかあやしい家臣とか、あんまし面白くないというか稚拙な感じがして、前述のいまひとつさに拍車がかかってる感じ。キャラも二人ともいまいちだったし…。

2008年11月11日

斑鳩サハラ『Pretty Baby 2』

 金持ち美形優秀生徒会長に溺愛猫かわいがりされ、美メガネ保健委員長やその美サド姉にも横恋慕されてしまう凡人のタロ(犬ではない)の話。

 すごい面白いわけではないし、受けのあまりの子どもぶりや、子ども扱いする周囲に若干イラつくものの、そういうものと割り切ればライトに読める。あと、会長がオフになると安易にメガネはずしたり髪おろしたりするのは気にくわない。わかってない、わかってないよ!!相変わらず「あんよ」とかいってるエキセントリックぶりはいいんだが(笑、まあそんな感じで、つまり一巻とたいしてかわんない。のだが、ひとつ遅まきながら気づいたことがあった。

 これって、ドSものだったんすね。
 ライトな天然受け視点のエクリチュールなんで、気づかなかったよ。受けが失禁させられるまで。

2008年11月13日

木原音瀬『NOW HERE』

 イケメンだけどそろそろ若くはなくなってきたゲイ攻めが、記憶無いけど飲み会でなんかオッサン(50さい)口説いて抱いちゃったらしくて朝になりまっさお。オッサンは同僚な上、初めてだったらしく、しかもなんか自分から好きだとか言ってしまったらしいので、仕方なく暫時つきあうふりでもするか。

 なんか座りの悪い印象の話だった。ので、オヤジ受けを特異なネタとして書いてるような印象を感じてしまった。
 攻めがおっさんとつきあうフリするあたりは、その気がないならなぜそこまでいろいろ気にするのか、と疑問に感じ、お話を展開させるための役割ふられてるような印象だった。
 そして、そんな攻めはすんごい感じ悪く、チェリーだったオッサンは自分に夢中だろうから夢見させてやるか…とか思ってて、どうせあとで痛い目にあうんだろうと思ってたら、まあやっぱりそういう展開になったわけですが、そうなったらなったでアレ?オッサンのほうが感じわるくないです???あんまりなのでとばし読みしてしまったけれど、オッサンてばなんか攻めの最低ぶりがかすむくらい最低なんですけど。でも、そういうお話じゃあ、たぶんないんだよなあ。だからなんか、こう、座りが悪いというか。

 ラストのラブラブもいいけど、とってつけたような印象なのは、受けの気持ちの変化がよくわからなかったせいかなあと思う。オッサンはどういう回路で攻めに惚れたのか(読み飛ばしたせい??
 あと、オッサンの攻めラブぶりもちょっとは書いて欲しい。最後の第三者視点の部分まで、攻めのメロメロぶりしか書かれてないし、なんか攻めかわいそう感がより増してしまった。

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 こういう、受けをいたぶる最低攻めが、どんでん返されてどん底におちこみ、ひざまづいて受けに愛を乞う、のが木原音瀬なんですね?ようやくわかってきた(その理解が正しいのかどうかはよくわからない。気に入る作品とそうでない作品が紙一重だ。

2008年11月14日

夜光花『それが愛なのさ』

 たぶん作者はアホな話が書きたかったんだろうなあ、というのが第一印象というか。

 つまり、アホな話だなあと思ったってわけですが。後書きをみると、「どたばたもの」というおつもりらしい。まあそうなんだけど。

 高校時代に、野球部のクラスメイトを好きになり、けれど嫌われるのいやさに遠ざかってしまった受けリーマン。セフレのいたずらのせいで、セーラー服女装で新宿を歩いてたら、その元同級生に再会、なんか酔ったそのひとにいいよられ、ついつい暗がりで云々。その後自分だとバレてしまったものの、なんか責任とれとかいわれてつきあうことに。

 そのあとも、女装好きな元セフレとか、オカマバーのごっついママとか、攻めのこと好きなかわゆい従兄弟とか出てきて、いろいろすったもんだなお話。「お、俺やるよ! ママ! 藤崎をさらってくるよ!」とか、なんかアホな台詞や展開は、アホかわいいかアホか微妙なところだけど、まああたしは結構好きだ。攻めがそうイケメンではないらしいのもいい。
 攻めと受けのすれ違いっぷりとかは結構いらいらするし、CPにはあんまし萌えないかも。ていうか、よく見ると表紙が変というか…いまいちというか。内容にもあまりあってないかもだ。
 全般的に、アホな雰囲気をさらっと楽しむぶんにはいいと思う(ただ、あたしの印象には多少の作者補正がかかってるかもしれない。

 しかし、門地かおりの絵はほんとエロイな!

2008年11月17日

桜賀めい『ワルイコトシタイ』

 いいことを主に記憶したいのです。
 さかえぐちくんというかわんこ、みたいでかわゆいのです。がんばれ。
 うみのひともおつかれさまなのです。

 …でもやっぱ疲れた。仕事辛い。

 なんか買ったことない作家だったのですが人気ある作家っぽいので、シリーズの一作目っぽいコミクスを買ってみた。

 生徒会にめをつけられてる不良が屋上で出会った特進クラスのイケメンがなんかキスとかしてきますがその正体は。

 不良ったってかわゆい系受けなので萎え。天然すぎるし。
 攻めの正体が個人的なげんなりパターンで、ていうかそれを知った受けの過剰反応がげんなりなのです。攻めの名前が中二病というか、あたしが中二のときにかいてたしょうせつのとうじょうじんぶつとおなじだ…!痛い…!個人的にすごく痛い!
 そんなこともあり、なんだかすごく若いオーラにあてられたせいか、お話や絵のまずさが目についてしまいました。
 最近のコミクスを買ってみた方がよかったのかもしれない。

2008年11月18日

砂原糖子『ミスター・ロマンチストの恋』

 わんこたん(となかまたち)がスゴイお。
 しごとはいそがしいお…。

 クールな生徒会長さまはじつは乙女系で、運動会で活躍してた後輩に片思い。

 挿絵が。
 受けがクールオトコマエ先輩という設定で、桜城ややなのに、このなよっこぽい受けはすっごくすっごくモッタイナイ。何がどう間違ったんだ。お話的にもごっつい受け絵で読みたいし、桜城ややならそういうの巧く描けそうなのに。なんでなのよ。

 ええと、内容については、イケメン乙女受けの視点と、その乙女受けをクールで動じないカンジワルイ先輩だと思ってる攻め後輩の視点で交互に書いてたあたりは、面白かった。が、受け視点が増えていくと、ようするにたんなるうじうじっこ受けの話っぽくなってしまうので、いまいちな感じだった。外見と乙女心の内心とのギャップが売りのお話だと思うんだけど、漫画ならまだしも小説なのだから、外部視点をおりまぜてくれないとちゃんとギャップ萌え出来ないよ。
 そんなわけで、お話も絵も全般に、悪くはないけれどもったいないなあという印象だった。

2008年11月20日

冬ですね。

 土日も朝から晩まで働いてるのに仕事山積み。
 あたしはただのガテン系ホワイトカラーなのだから、それ以上のことはできないよ。っていうことをわかってほしいのよ。
 ていうか、もう十二月になるってほんとうですか。まだ引っ越し先決まってないのに。

 ってわけで、ガテン系はガテン系らしく、自分の仕事には自信をもちたいのよ。
 そんでレヴィ=ストロースをちゃんと勉強しようと思ってしらべていたら、まだご存命だったことにビックリですよ。1908年生まれだそうなので、今年で御年百歳!!スゴイ。
 その前に柄谷再読しつつ、あのころ柄谷がカントをもちだしたのは、やっぱりポストモダンの限界をみて復古したってことでもあるのか、と改めて考えると、なんとも言えない気持ちになった。表面的な意味ではなくて、相対主義へのアンチテーゼだという意味で。しかしそういえば最近の仕事を知らないや。不勉強きわまりないなあたしは。
 けどそうではなくて、戻るのではなくて、見たこともないほどあたらしいパラダイムを、誰か提示してくれないかしら。と、おおいに他力本願で夢想中。

 そして、わんこたんはおめでとうv

2008年11月22日

いおかいつき『秘密の鍵開けます』

 こんなことしてる場合じゃないのに!
 Portalがちょうおもしろいです!
 休暇になったらPC版を買おうと思いますv

 高校時代の同級生、イケメン鍵屋×キャリア系美形メガネ警部。
 またしても鍵屋が事件に首をつっこみ、警部は刑事達に冷遇され、云々。

 なんかなあ、面白くなくはなかったんだけど、エッチはじめるとそんなのいいからはやく事件の続きを、とか思ってしまう感じで、けれど事件そのものがすっごい面白いわけでもなく、というBLとしてもミステリとしても半端な印象だった。

 シリーズ二作目だし、仕方ないことだと思うんだけど、鍵屋の職能が冒頭くらいしか活きてないのがいまいちだった。
 CPとしては、前巻みたいな攻めの一見チャラい感じのとことかがあんまり見られなくて、相思相愛のイケメン×ちょっとツンデレで臆病な受け、という感じになってしまった。なんというか、まあわりとありきたりな自由人×お堅い職業CPっぽいというか。
 ミステリとしてはBL要素が活きてたのはよかったけど、オチというか動機がちょっと弱いというか判りづらいというか、もう少し説明が欲しい気がした。あと、受けの説教が唐突というか、なんか語りというよりは口説き(謡曲的な意味で)みたいで、受けの変化という扱いではあるけれど、変化ならもう少し伏線はって、ゆるやかな成長をみせてほしかった感じ。

2008年11月25日

ぐだぐだなるままに。

 忙しいのです。現代アート風にいえば、パねえって感じです。
 そんなわけで、仕事しかしてないから書くことがないのです。本も読んでない。Portalはクリアしたけど(笑

 なんかどうでもいいことでも書こう。
 こないだことさらに寒かった日、大学の中を歩いてたら、寒い~!と騒ぎながら友人(男)の腕にしがみついて歩く学生(男)がいた。こ、これはガン見したらへんなひとだ、と自分をいましめつつも、ついついチラチラ見てしまうクロエ。その視線に気づいてしまったのか、友人のほうがちょっと気まずそうに、お前うるさいよ!とか怒り出したので、ああわるいことしたなあ、と思ったのでした。

 駅前のやきいもやさんで、男子高校生ふたりがすごいうれしそうにやきいも買ってた。やきいも超好きっすよ!とか、ほかのお菓子とかより好き!とかゆってるので、売ってるおばちゃんもすごいうれしそうでほほえましかったのでした。

 家のちかくに神戸屋キッチンがあるので、時々夕食たべに行くのですが、神戸屋キッチンなので、パンが食べ放題なのです。いろんなパンを見せて貰って、好き放題に選んで食べてると、あったかいフランスパンおもちしましたとか、ロールパン焼けましたがいかがですかとか、すごい勢いでパンをすすめられるのです。ほかはともかく、あったかいパンは断れないので、どんどん食べてしまうのです。
 神戸屋キッチンには、魔物が住んでいるのです!

 というわけで、最近ものすごく太ってきました。どうしよう。困った。

2008年11月27日

都道府県大戦。

 あと、すずぬーとさんの、都道府県大戦がおもしろいのですv国盗りシミュレーションゲームですv簡単操作でついついのめりこんでしまうのですv
 各地域の特色がもうちょびっとあるとさらにいいなあとか思ってしまうのは、ハマり始めた証拠だって冨樫がかいてた。
 千葉県で天下をめざします!

2008年11月28日

宮下キツネ『全開アクション!』

 ひとやすみひとやすみ!

 読み終わってから気づいたが、この作家知ってた。あの性別受けぽい絵の作家だね。

 で、性別受けの本だった。
 正直ちょっと趣味にあわなかったなあ。
 おさななじみとか、生徒×三十代先生(しかし外見はローティーン)とか、義理の兄弟とか、いろいろ性別受け。

2008年11月29日

ごとうしのぶ『誘惑』

 買うときは薄いなあ、と思いましたが、そしてあんまし事件的な展開はありませんでしたが、でもある意味すごく濃かった気がしますよ!

 託生は冒頭あたり、ギイの態度に落ち込みっぱなしだったけど、三年になってからの弱い託生って、かわいいけどあんまり託生らしくない気もする。んだけれど、今回は、落ち込んでても、良い意味でどこか軽い気がして、ああやっぱり託生だなあと思った。
 あと、ギイの「ぷち方向転換」(何で赤池が「ぷち」で託生が「プチ」なのか…)に喜んでる託生は素直でかわいい。また一人で勝手に決めるなよ、って怒ってもいいとこだろうに。ラストでも、怒ってたはずなのにいつのまにか謝る羽目になってるとことか、とっても託生だ。

 ていうか、今回もギイは、勝手で子どもぽいとこが多くて、でも憎めないという、とっても崎義一だった。佐智に託生は音大くらいなら楽勝だろうと言われて、ついつい国内の音大を軽んじるような失言してるのも、悪意のない親バカみたいな、ギイの託生好きぶりがアホっぽくてとってもかわゆい。
 そして「背に腹はかえられない」とかいって、やせがまんしてて託生を見失わないようにって、権力ふりかざしたな!(笑。携帯にないしょの許可とかって。ギイのこういうアホなとこが好きだ。そして島岡さんが送ってくれたのは、これまたアホな、そしてバカみたいに高級なストラップか!(笑
 あと覚悟の話あたりは、とてもよかった。相手に望むのではなく、ただ知っていてほしいという。あたしの解釈はそう間違ってもいなかったかなと自画自賛の自己満足だし、「覚悟はいいか?オレはできてる」なギイは幹部か!(笑

 託生のバイオリンは、どうやらうまいらしいと、やっとはっきり書かれたような…(笑。佐智が演奏家としてはどうかと言ってたのは、おそらく本人の覚悟の問題なのではと妄想。
 佐智はいいこと言ったなあ。ギイは指揮者になったらいいんだ(笑

 一年生とのジェネレーションギャップ、あるよねー(笑
 中郷はカコイイ設定で、キラッキラのトロンボーンなんてちょう似合うなあー。いいよね、トロンボーンって映えるよね。しかし、ギイに近づくために託生を利用しようだなんて、ぽやぽやなのにまさにチェック組、ほんとにそんなひとたち居るのかしらとそろそろうたがわしくなってきていたチェック組、なので(笑、びっくりです。こんな身近なところにそんなキャラがいたなんて。
 感じのわるーい鷹司は、実はあれは託生への親切のつもりだった、とかだったら面白いなあ。そんで鷹司の不器用さに託生の天然ぶりがうまくフィットして(笑、鷹司が託生になついちゃったらとってもいいなあ。そんで更に、中郷渡辺鷹司で託生の取り合いに…あ、妄想が過ぎましたか。
 しかしタクミくんというお話は、あたしが期待しているほどには託生ハーレムではないので(笑、たぶんそうはならないかなと。まあ、託生ハーレムにならないのは安易でないからだともいえるし、それがタクミくんのいいところでもあるのですが。
 寝込みを襲ったのは誰だー。

 科学部長の剱持くん、突然の新キャラで妙によく出てくるのでなんだろうなあと思ってたら、こんな伏線とは…そうか、託生はあれの裏事情をいまだに知らなかったのか。なんだかすっごいよかった。
 そこで託生が、ギイの細やかな心配りを自分も『他のひとと同じように』うけていたと知って喜んでるのが、すごい人だよなあと。みんなに親切な恋人にいじけたりもせず、特別扱いに喜ぶとかではなく、ひとしなみに親切にされてたと喜ぶというのは、なんかスゴイ。勿論、ギイは託生には特別に親切なつもりだろうし、託生自身も人並み以上にというかただ一人への愛情を受けていることを知っているからこそ、そういう喜び方が出来るのかも知れないけれど、なんかこういう託生がやはり好きです。
 そしてその後の、「ギイの話題は、今は、照れる」あーこういう託生のエクリチュールがとっても好きだ。まったく何でもない一文なのに、なぜか他に替えがたく、きっとこの作者以外の誰にも書けない。

 というわけで、タクミくんは託生のキャラクターと託生視点のエクリチュールが、やっぱりとってもいいなあと再確認できて、今回も楽しく読みましたv

2008年11月30日

木原音瀬『吸血鬼と愉快な仲間たち』3

 忙しすぎて感想を書けていませんでしたが、これはよい吸血鬼。
 吸血鬼は一巻が神レベルの傑作だったのですが、二巻はちょっと雑な感じなのとドラマという舞台に違和感があったのとで、面白かったけど一巻ほどには…という感じだったし、この三巻もまた例のドラマの続編で、アメリカロケということで正直あまり期待はしていなかったのですが、なかなかどうして。

 冒頭、ドラマに参加したいけど、反対する暁の気持ちもわかるのでひきさがるアルが、それでもやっぱりちょっと未練があってアメリカロケなら帰省できるとつい漏らしてしまい、それに気持ちがゆれてる暁がよいです。アルが戻りたいならアメリカに返してやろうと決心しつつ、アイスクリームの異常消費をはじめる暁は、ほんとは返したくないんじゃないかと。アメリカでもアイスクリームを食べ続けているので、暁はどうやらアルに里心がつくのが不安なのかな。またなんというツンデレ。
 しかし、冷凍したアルを解凍するのに電子レンジはひどいよ!!(笑。煮えちゃうっていうか、煮えてたよ。
 暁が蝙蝠に話しかけてたと勘違いされるとことか、津野やリチャードやらの周囲の人々にアルと恋人同志だと勘違いされまくりなとことか、この話らしくてかわゆい。

 有名監督リチャードは、暁大好きだしいろいろな意味でベタなキャラだ(笑。
 吸血鬼キエフはあたりまえなんだけどなんかすごく異質だ。霧になったり、人の記憶を操作したり、ほんとに吸血鬼だ、って感じで(笑。アルへの忠告とかはちょっと怖い。このあとどう出るんだろう。

 まだこのあとにアメリカ話がつづくそうなので、楽しみですv

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