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[ 音楽/ピロウズ ]

『Living Field』

 さて、禁断の扉が開かれましたよ。
 ピロウズの未聴盤。とりあえず二枚入手したうちの一枚『Living Field』から聴きましたが、なぜかというとこれが未聴アルバムの中でいちばん新しいから。から、聴いたのに、…、…これ「ピロウズ」って冠されてなかったら絶対聴かないと思う。

 わたしはバスターズ二大増加期(勝手に命名)のひとつである「Mスクのリスナーで「彼女は今日、」でファンになった」パターンなんだけど(もういっこは「FLKLでファンに」だろうたぶん)、つまり『Living Field』の次の『Please Mr. Lostman』からのファンで、この二枚の間に落差があるってことはうすうす知っていたから今まで踏み込まなかったわけだけど(まぁ手に入らなかったせいもあるので、機会があったら聴こう、くらいに思っていたし、今回がその機会だったので)、実際踏み込んでしまうとやっぱびっくり。

 中では「屋上に昇って」がダントツだな、と思ってしまうのは、ベストアルバムに入っていて既に知っていたからなのか、逆にダントツだからこそベストに入れられたのか、ってとこで。あとは「HAPPY SLAVE」がよかったな。タイトルがスゴイ。あまりにあからさまなさわおっぷりでむしろ今は見られないだろうタイトル。

 そういえば、あんまり「ダメ」さがただよっていないことがこのアルバムの違和感の正体なのかも。『Please Mr. Lostman』を初めて聴いた頃は、わりあいポップで歌詞も言い方は悪いけどどうってことないのに、なんでこんなに全体の雰囲気が暗いんだろう、ってずっと思っていて、それが好きになるきっかけだった。それは、直截的な言葉やわかりやすいマイナーコードなどで「つらい」「苦しい」と言うよりもずっと、すごくわたしの心に響く「ダメ」っぷりだと思ったのだ。
 さわおは、ずーっとブレイクしなくて、「ぼくはかけら」で「あるはずもない出口をさがす毎日、悪い病気さ治りっこないよ」だの、「どうしようもない事をずっと気にしてばっかりだよ、子どもだってもう少し物わかりいいだろう」だの「うまくいかない事が続いて気が狂いそうだよ、僕のやり方じゃ誰も認めないのさ」だのと、ドギャーンと吐露してしまった部分をずーっとずーっと持ちつつ、それでも暗いだけじゃない、いろんな曲を作ってきたわけで、そこはかとなくただよう「ダメ」さが、だからそれだけではない、力を持つようになったんではなかろうか。
 でもさわおのことはよく知らないので、これはわたしの印象批評。

 とにかくそういうわけでわたしはピロウズが大好きなので、『Living Field』もすでに四回は聴いてみた。

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