« 2011年03月 | メイン | 2011年05月 »

2011年04月01日

西村しゅうこ『最高のモテ期の見つけ方』

 タイトルがなあ…。
 彼女いない歴=年齢の大学生が、なんか先輩にいきなり男を紹介されたり、そいつががんばってアプローチしてきたり、合コンで有名なモテ男に一目惚れされたり、自由恋愛研究会とかいうサークルに入ったら、二人に狙われたり、なんです。

 突飛な設定はいつものことにしても、消化しきれてないネタが多くてなんだかな。モテモテだけど恋は不慣れなイケメン×もてない男子、でいいわけで、アテウマの合コンの帝王みたいのは不要だったんではないか。ましてやモテ期でもなんでもない気が…。二人をつないでる少女小説もあんまし活きてないし、初恋同士のピュア不器用ラブ、ってだけでよかったんではないか。
 あと、自由恋愛研究会って、キモチワルイよなあ…。不純行為禁止とかゆっても合宿とかキモチワルイぞ…。攻めのセフレのミスキャンとかも、最近呼ばれないけどいいの?とか双方の友人の前で平気でゆっててまじキモイ。攻めも運命の恋人探しつつ、やることはやりすぎだったのでは…。

2011年04月03日

香坂透・篠崎一夜『変身できない』

 染矢編かーと思いつつ、ん?この短髪は誰よ、えっ染矢ママってウィッグなの、てか工事してないの…と、なんか興ざめではあった。
 とか思いつつ、染矢ママが男だったというか、逆に女装してた理由がうまく過去とあわせて活かされてたので、この話単体としてはそこそこ面白かった。でもやっぱりママが違う人になっちゃったなあ、という気はした。
 攻めは無愛想で思い込みの激しい元ヤン。…ベタだった。
 あ、あと、攻めもママも、あっちの染矢こっちの染矢とか呼んでないで、薫子と忍(本名は薫だと思ってた…)で呼び分けすればいいのになあと思った。

2011年04月04日

陵クミコ『愛しい声』

 ゲイと知っても親切にしてくれる喫茶店のマスターに片思いな高校生は、マスターのやたら親しげな友人に嫉妬しつつ、告白したらなんかものすごい慌てられまして。

 絵もお話もちょっと訥々とした感じ。いくら常連でも喫茶店のマスターが客の誕生日を祝うものだろうか…しかも二人プラス友人とかで、とかの違和感が気になった。まあその展開には理由があったんだけど。しかし、その理由となっているマスターの設定にはちょっと無茶さを感じた…。意外であればいいというものではないなあ…と思った。
 受けがちょっと子どもぽくて、自分でもいってるように変り身早くみえてしまう。マスター友人は、何を考えてるのかよくわからず、魅力的に感じられなかったので残念。
 あとタイトルもあんまり内容には関係ない気がする。

2011年04月06日

ジョークは笑うのが礼儀。

 などと書くと、なんだか銀魂のタイトルみたい(笑

 それで、こないだカラオケで彼女は今日、をひさびさに歌って気づいたのだが、あれだ。彼女は今日、「ジョークなんて通じるかな。想像しても、しくじるのは怖いから言わないよ」→雨上がりに見た幻「ジョークは笑うのが礼儀さ。呆れるなよ、笑ってよ。聞き飽きてるとしても」ジョークはここから来ていたのかもしれないのですよ!

 あとはわざわざ書くまでもないのだろうけれど、ワンライフ「どんな靴を履いてても、歩けば僕の足跡。立ち止まればそれまで。僕が終わる印」→「足跡の無い道を選んで、ずいぶん歩いたな」と、ハイブリッドレインボウ「太陽に見惚れて少しこげた。プリズムをはさんで手を振ったけど」「昨日まで選ばれなかった僕らでも、明日を待ってる」→「千年後の雨になって僕らは降るだろう。太陽とも解り合って、虹を出せるかな」とかかな、そんな感じでジョーク云々も、やっぱりみんな過去の言葉の引用なのかなあと思うけど…他には見当たらないなあ。あれー。ほんとに引用ならもっとあってもよさそうだが。深読みしすぎだったのか…。

 そんな感じで、雨上がりが彼女は今日、まで遡っていたとしたら、なんだかいいなあと思うのです。でもやっぱり、このあたりに遡って引用するとしたら、きっとロストマンだろうしなあ…(笑

2011年04月07日

松雪奈々『なんか、淫魔に憑かれちゃったんですけど』

 タイトルを見て、文章崩壊気味だったらどうしようと購入に二の足をふんだのだけれど、まっとうだった…。面白かった。タイトルのアホっぽさがむしろもったいない。というか、文章だけではなく内容もわりとまっとうな感じだった(笑

 そっけないキャラな研究者の受けは、ある日オッサン淫魔にとりつかれてしまい、自分が精気を吸い取っているので三日以内に男に抱かれなければ死んでしまうとか言われてしまう。仕方なしにゲイのウワサのある部下に、友人に男を紹介してやってくれとか無茶ぶりしたら、なんかウソがバレて部下といたすハメに。

 ノンケオッサン受けが仕方なしに男を誘いつつ、ほとんど無意識に部下に惹かれてくのはわりと自然でよかった。他のヤツはやなのに部下だけは大丈夫、とかいう確認の過程はなんか冗長だったので、ちょっと説明的すぎたかもしれない。
 部下攻めは受け(+淫魔)にふりまわされまくりで、カコイイいい奴っぽいんだけどもうちょっと描写がほしかった。
 あと、淫魔の示すあれこれの制約とか魔法がテキトウっぽいのが微妙だった。淫魔も自分も初めてのことでわからんとかいろいろ言い訳してるけど、もうちょっとファンタジー的な設定はしっかりつくってほしい。あとオッサンである必要はあったのか…まあ、ギャップはよかったかもしれないけど。
 あーあとネタバレですが、攻め以外ともいたしてしまうとこがあるので、若干微妙な気もしたし、ダメな人もいるだろうなあと思う。
 でも全体的に文章も構成もよい感じで、ただノンケに淫魔というのは飛び道具だと思うし、他の設定の次作も読んでみたい。

2011年04月08日

ルクエ。

 この頃、もう自分の絵は上達しないっぽいなと思ってて、もともと才能があるとは思ってないし、限界見えちゃった気がしていたのですが、しかしこないだジョジョサイトのログを整理していて昔の絵を見たら、あまりのヘタクソさに愕然とした…。今の絵は巧いと思ってるとかそういうことでは全然ないのですが、でもそれでも…今よりさらに…!という感じ…(涙。もうほんと恥ずかしい、正直全部下げたいぃ。
 しかし、過去の絵がヘタに見えるということはうまくなった証だと昔は思っていたんだけれど…絵が上達したという感じはしないんだけど、もしかして、まだちょっとは進歩の余地あるのかなぁ…。そうなら、いいなあ…。

 そんなわけでついに自炊をはじめたのですが、ルクエの優秀さ便利さが想像を絶していて驚きの日々です。ワンルームディスコで今は調理台すらないので、ちゃぶ台の上で野菜とかほとんど切らずにルクエに放りこんで、シーズニングしてオリーブオイルかけてレンジに入れるだけで、想像以上においしいー。レンジで調理するプラ容器は使ったことはあったので、ルクエもそういう感じかなーと思ってたのですが、なんか全然ちがうのね。結構高かったけど、高いだけのことはあると思う!
 でも豆乳煮したら爆発した…のは、明らかにつめこみすぎ(笑。あと、目玉焼きの白身が固まらなかったんだけど、これは水を少し入れるべきだったらしいとか、インカの目覚めがうまく加熱出来なかったけどこれも水分入れるべきだったらしいとか、そのあたりぜんぶルクエレシピブログhttp://www.lekue.jp/に書いてあった!
 そしてさらに、このブログを見てキッシュもどきをつくってからようやく気づいたのだけれど、ルクエはもしかしてオーブンもオッケーなのか!!これは燃える(いえ燃えないからオーブンオッケーなんですけど、笑。キッシュ蒸し焼きにしてこれはキッシュもどきだなあ…とか思ってたけど、焼いてよかったんだね!さらにはカレーとかも作れるらしー。やってみよっと。パンもそのうち挑戦したいー。

2011年04月09日

空知英秋『銀魂』39

 あれーなんだろう、イマイチだった…。
 忘年会で六人切りネタで、銀さんのお登勢への反応があまりにキモチワルくて、しかし銀さん自身もキモいと思っていて、ああこういうしょうもない状況でキモいことになってるという描写はうまいな…と思ったがキモい。あとこれオチどうすんだ、と思ってたら意外といえば意外な、銀魂らしくないひねってないオチだった…。なんだかな。
 監獄話は正直筋からしてよくわからんかった。

 しかし今回、忘年会、監獄、ブルーレイと、銀さん主人公話ばっかりというか銀さんしか出てこないじゃないか…とか思ってしまって気づいたのだが、そういえばこの話この人が主人公でしたね…。でもちょっと銀さん話ばっかりつづくのもしんどいんだね。
 そして、主人公が6マタ(うち一人が男)か?というふつーおいしそうなネタより、パトリオット工場というわけのわからないネタのほうが断然面白いというのも、へんな話だ(笑。へんな話系統でいえば、ドライバーになっちゃう話とか無茶苦茶すぎて面白かったし、オチもよかったなあ。

 今回唯一よかったのが、銀さんの九兵衛くん呼び。なんかカワイイ。銀さんが相手を君付けするのすき。土方くんとか大串くんとか(笑。あと猿が出てきてて安心した(笑。…って、九ちゃんすきなだけだろう、あたし。

2011年04月11日

ヤマヲミ『ひみつのセフレちゃん』

 ここんとこあれだけグッドリグッドリと騒いでおきながら、「キミらしくない。そんなにうつ向いて、ツノ出したり、シッポ振ってくれよ」のことを忘れていた!あのヘンないきもののことを!(笑。ホーン、アゲイン!

 タイトルにあまりセンスを感じなかった…。
 有名アイドルがオッサンにメロメロでアパートに押しかけ、というのはオタク×アイドルの語シスコ『超天国』を思い出すのだけれど、そう思ってみるせいか絵も若干似てないこともないような…。

 なんかなあ、オッサン受けってドリームだなあ…と思った。あまりにも現実味がなさすぎて、ところどころ興ざめてしまった。アパートの廊下で入れろ帰れの押し問答してたりするし、隣りに人住んでいないのかと思ってたよ…。オッサン30代後半でリストラされて、17社目で再就職できてるし…なんかいろいろご都合主義というかてきとうすぎる。
 メロメロ攻めはかわいかったけど、オッサンに出会うまでとの落差が言葉でしか語られず、以前の来る者拒まずキャラというのと今のふわふわ天然キャラがしっくりこない。
 オッサン受けは一体どこが魅力的だったのかよくわからん…。
 そんな感じで、いくら漫画でももうちょっとくらいは説得力がほしかったなあ、という感じ。

2011年04月12日

やまねあやの『ファインダーの熱情』

 メイトの限定版を買った…けど、通常の限定版もほしいなあ…今回小冊子なんだもの…。
 内容は、アイドルのストーカー事件をめぐる話は、作者も書いてるように少し軽めなんだけれど、改めて、秋仁はシャッターチャンスを待つ緊張感が好きらしいけど報道カメラマンにこだわる理由がいまひとつ納得しきれないな…とか、麻見はなんで秋仁にこだわるんかな…とか、ん、秋仁の親の七光りって情報は初出?だよね?とか、なんか基本的なことや細かいことが気になった。
 なんかすごい長いシリーズになってきたけど、そのへんの基礎的なあたりもこれからがっつり描かれるのかなあ。

 恋するファインダーのコラボは、高校生二人がなんかリアリティないよなあ、と思いつつ、そこそこ面白かった。
 小冊子の新妻みたいな秋仁もいい(笑

2011年04月14日

倫敦巴里子『はなのうた』

 この作家さん初めてかも…というか巴里さんと勘違いしていたかも…。

 内容は、表紙を見て思ったとおりの感じで期待通りでしたv表紙で真面目そうな絵だなーと思ったのですが、お話作りも地道に面白い、という感じで、やっぱり絵は作風を表すなあ、と思いました。

 呉服屋の息子が、華道家兄弟の優しいお兄さんがずっとすきでつきあい始めたもののフラれてしまったところへ、いっつもいじわるな弟・おないどしがじゃあ口説くぞ、ずっと好きだったんだとか言い出しまして。
 受けは性格も外見も地味っぽいので、なんで二人に(それぞれ意味は違うけど)好かれているのかもうちょっと描写がほしかったなあ。
 華道家弟は美形らしい。カワイイツンデレちゃん。
 その後のエピソードやあとがきにもあるとおり、お花CPだなあ(笑。
 お兄さんがよくわかんない。たんに受け(推定)かわいーからオッケーしちゃったけど、やっぱ自分ヘテロだわ、と思ったのか、それとも受け(推定)はほんとは自分の弟のがすきなんではと思ったのか(これはないか…)、それともたんに言ってるとおりなのか…。

 ただ、絵がちょっと面長すぎるかなあというのと、三人とも高校生くらい?と思ったくらい幼い感じだったのが、ちょっと残念。基本的には真面目なデッサンの絵でかわいすぎないのもいい感じだし、好きな絵なんですけどね。

 他にも、高校生同士のそつのない人気者×そばかすメガネくんとか、ごく普通なリーマン上司×ちょっとひねくれ?なゲイの後輩とか。それぞれ面白かった。

2011年04月16日

えすとえむ『はたらけ、ケンタウロス!』

 ジョジョリオンってーでも舞台が杜王町ってことだけで、期待の八割くらいは既にッ!かなってるかんじかも!

 ついにエクウスの商業コミクスがーと思ったらZEROコミックスなのか。ゴールドで連載してたのにね。まあでも、確かにBLじゃない話多いか。
 しかし…この表紙はないでしょうえすとえむせんせい…(涙。めっさ美しいカコイイ人馬期待してたのになあ。同人とかでカコイイケンタウロス、カコイイデザインはやりつくして、なんか突き抜けてしまったのだろうか…

 内容は、人間のセンパイと、ケンタウロスのリーマン・ケンタロウのつづきものが多めで、BLではないけど面白かった。
 蕎麦屋で修行するケンタウロスの話は前に読んだことあったけどよい感じ。
 イタリアの靴職人ケンタウロスの話は初めて読んだけど、BLぽかったけれど、なんかそれは恋愛なのかどうかよくわからないし、恋愛だとしたら恋愛に到るまでのの過程もよくわからないなあと思った。

2011年04月17日

平野耕太『ドリフターズ』1

 あーでもね、自分の昔の絵って、デッサンとか設定とか構図とかいろいろアレではずかしいんだけど、塗り方が丁寧だったり試行錯誤の末にもはや再現できない効果とか生まれてたり、そういうのもあって面白いの。

 ヤバイ。もっと早く読めばよかった。面白い。

 主人公…?とりあえず表紙は、妖怪・首おいてけ、な島津豊久で、死んだと思ったら異世界に飛んで信長と出会って、でもわりとしょっぱなから長髪イカレ美少女っぽい弓使いが出てきてたので、あー萌えキャラっすかね…とか一歩ひいて読んでたら、男だったー!那須与一だったー!ギャー!どんなセレクションだこの三人、なんて燃える設定!!と、清々しいほどの手のひら返しで一気に引きこまれてしまいました(笑。あと大師匠さまも女の人かと思ったよー。
 しかし信長がヒゲの天パロン毛であんましビジュアル的にうつくしくないのが残念…まあもう五十路だしいいんだけど。「で、あるか」はワロタ。あ、あとハンニバルの「なにこれすごい」もあれだ(笑。
 菅野直はカワイイけど、豊久と外見も性格設定も若干かぶってないか。紫は式部かと思ったけど、でもそうするとイージーがよくわからない(紫が男性であることは別に問題にはならないんだけど。

 土方とか、なんで敵なのか、そもそも敵の廃棄物って一体なんなのか…というのがサッパリわからず、ウィキペを見てやっと納得した(笑。この設定なら土方は敵でもしょうがないや。義経がどっちつかずなのも納得。でも、こういう廃棄物の設定とかも、これから本編で書かれるんだよね…?あ、ただ土方は、最近十四郎に慣れ親しみすぎたせいか、ビジュアル的にすんごい違和感…(笑。晩年だし、わかるんだけど。
 あと、いちおう他の人は生前の特技で戦っているのに、アナスタシアがいきなり魔法使いっぽくなってんのはちょっと興ざめだったのだけれど、廃棄物側はそういう超常能力者勢ってことなのかなあ。

 なんかしばらく見ない間に、絵が藤田和日郎と山田芳裕を、山田芳裕多めに足して割ってヒラコーブレンドしたみたいになってないか。あとがきは語シスコみたいだった。

 各話の終わり方とか、ケレン味たっぷり思わせぶりたっぷりで、これからの展開でスネークテイルにならないといいなあ、とは思う(笑。まだ設定がよくわからんので、漂流者たちが守ろうとしている?廃棄物たちが滅ぼそうとしている?「この世界」とは、なんなのか、現実世界とのかかわりは、とか今後の展開に期待。たとえば、日本語(ひのもとことば)ってなんだろな、やまとことばではないのか、と思ったんだけど、作品中の現実世界もこの世界とはまた違っているというか、現実世界の日本もこの日本とはちがう、パラレル世界なのかもしれない。
 しかし、ドリフターズをドリフと略されるとどーしてもどーしてもアレを思い出してしまう…。

 関係ないけど、島津の家紋の◯に十は、さつまいもの符丁になってるんだってね。って天ぷら屋さんで習った。

2011年04月18日

ひらかわあや『國崎出雲の事情 』5

 久しぶりに読むといろいろ無茶だなーと思いつつ(笑
 …表紙が紗英だ…(笑。なんか、なんかこう、ヤバい感じが…(笑

 新作一派の話はちょっと消化不良な感じ。清良が出雲たちに助けられて歩み寄り、っていうのではなく、出雲たちのおかげで古典の良さを理解する、って形のがよかった気がする。あと伊織は中途半端…また今後出てくるのかな。
 そして、また男の娘増えたー(笑。これ以上キャラ増えても既存キャラがどんどん薄くなっちゃうんじゃないかなあ。既に梅松兄弟とかなんかもったいない感じの位置だし…。でも累は年下で、外見もかわいい弟子兼出雲狙いっぽいのはまあ、あれだ、加賀斗以上の百合攻め…?まあいいか(笑。

 関係あるのかないのかわかんないけど、紗英は出雲が男だとわかったらどうなるのか、というのが前から気になってるんだけど…キャラ的にもお話展開的にも興味がある(笑

2011年04月20日

大和田秀樹『ムダヅモ無き改革』6

 ラグナロク編、月面上のドイツ第四帝国編は終わったー。
 ちょっと長かったなあ。正直ダレた気がする。あと雀力スカウターとかスーパーアーリア人とかのDBネタは、大きい戦いだから使ったネタなんだろうけど、ちょっと興ざめだった。
 しかし、これまだ続くのかー。今度はどうすんだろう???作品中の時間の流れよりも、現実世界の政局の動きがめまぐるしくって、随分ネタが古くなってきちゃった気がするし…(笑

2011年04月21日

わたなべあじあ『百いろどうぐばこ』

 ところで結局『ファインダーの熱情』通常の初回限定版も(へんな言い回し、笑)買った…なんかたいへんなことになってた!!!フェイロンだー!!!しかしフェイさまはうれしいけれど、3Pて…公式でこれって…(汗。すごいことするよなあ…

 これは2月に読んでて、いろいろまとめようと思ってたらなんだかんだあって遅くなってしまってました。
 で、すごく面白かった…!!!しかし、アマゾンのレビューみてると評判はイマイチなのかな?続きは出なさそうだなー…。

 内容というか、世界設定については備忘をかねて下にまとめます。
 梟が千足(器のほうの人間の、ヘタレぽいキャラの千足)のことをすきなのかどうかが気になった。禍津神の器だから愛しているだけで、人間の千足自身はべつにすきではないのかなー…。
 とりあえず絵はとってもキレイ。よくわからん系の本編のあとに、二頭身キャラの補足説明があってわかりやすいしカワイイ。
 あと、品がないのですが、「お道具」というのはえっちな意味なのかと思っていました…だってお道具屋=郭っていってるし…。お道具屋っていってるけど、お店なのかどうかもよくわからない。何らかの理由で成仏?できない、させられない魂をお道具にしてるらしいんだけど、なんで郭と表現されているのかな。もしかして、やっぱり本来的には「お道具」は誰かに使わせるものなのかなあ。

 そんなわけで、よくわからないことも多いですが、設定読み解きめも。本編に出てくる内容プラス言語のもともとの意味についてもちょっとまぜてます。

・梟…お道具屋=郭の主人であり魂守であって、さまざまな迷える魂を「お道具」にして集めている。「お道具」は魂なので、とりあえず勾玉のかたちをとるけれど、いろいろな用途がある。梟は魂を救うことで、郭の調律をする(=天秤を水平に保つ)のがお仕事。この郭はたぶん秋津島=日本≒この世界(の、軸みたいなもの?)で、調律しきれなくなると、この世界は終わりを迎えてしまう。梟自身が天秤の軸、という言い方もされている。梟はもともとは黄泉の眷属であり、黄泉の国(=根の国底の国)に属する存在。

・千足(ちたる)…和菓子屋の次男。三本足の八咫烏=禍津神のうつわである人間。ふだんは禍津神は呪具(メガネ)で封じられている(=眼を閉じている)。根の国(=黄泉の国)に人柱的に埋められた神(国産みには祟り神が必要だから)である。この世界で魂が増えすぎて限界に達すると、天の高原が判断して千足が目覚め、この世界(秋津島=此岸)は終わり、次の岸をつくることになる。

・黒蜜…梟の式の猫。白蛇を式にしている…式が式をもってるのね(笑

・天城(天狐)の眷属…狐。天の高原(天津高原、高天原)の一族。梟の体を媒介(交合による)しないと、「こちら」の世界に干渉できない。(しかし狐は陰の性質なのに、梟にたいしては攻めだったな…)

・世界をつくるには、陰(魂守、魂たちの営みを支える黄泉の眷属=梟)、陽(祟り神、いつかすべてを輪廻に回帰させる存在=千足)をおいて、混沌の中に秩序をつくることが必要。そして、双方に干渉と監視をするもの(天の高原の眷属=天狐)が必要

・秋津島というのは、この世界であり現世のこと(本来は日本列島をさす名称)。ヒンズー神話でいえば、おそらく梟はヴィシュヌ(世界の調和をたもつ)、千足(烏)はシヴァ(世界を破壊する)、天城(狐)はブラフマー(世界を創造する)のような存在で、代替わりしていく存在らしい。

2011年04月23日

猫田リコ『仕方ないミーくん』

 おおむね猫田リコらしい雰囲気だったんではないかと。
 表題作はダメダメな旧友ミーくんにとうとう彼女まで寝取られて、云々。受けが男らしい外見だったのがよかった。
 大学の有名なダメダメ先輩が、実家裕福なんでしょお金貸して!とかゆってきたので、タダではやれぬと身体を要求する受けの話はよかった。もうちょっと長い話で読みたかったなあ。しかしダメな攻めばかりというか、この作家の話は必ずどっちかがダメ人間だよね。そこがいいんだけど。
 クラブのオーナーと黒服の痴話喧嘩を見てしまって、という話は視点人物があて馬だし、黒服が何考えてんのかわからんし、ホステスのことアレだし、でちょっと微妙。
 AV男優が監督に恋心な話は、ポエティックな始まり方がよかった。これももうちょっと読みたかった。
 山の上の足のわるい幼なじみが身請けされるからいろいろ仕込んでやってくれ、とかそのこの姉に言われまして、の話は、なんか山の上下の話多いな~と思った。
 破産した男と学ラン少年の話は、CPがよかった(笑。しかし受けがなんかかわいくなってしまったのが残念…。
 歓楽王久しぶりだなあ…え、神楽くんって小説家だったっけ…?

2011年04月25日

HORN AGAIN TOUR@Zepp Tokyo

01.リンプトゥモロウ
02.ギヴミーアップ
03.空中レジスター
04.ノーバディノウズホワットブルームス
05.パープルアップル
06.ムーンイズマイン
07.サッドファッドラブ
08.コミックソニック
09.バイオグラフィー
10.オレンジフィルムガーデン
11.リリーマイサン
12.カーニバル
13.サードアイ
14.ブリリアントクラウン
15.エメラルドシティ
16.ムーブメント
17.その未来は今
18.リトルバスターズ
19.ドギーハウル
EN.
01.タバスコディスコ
02.ハートイズゼア
EN.2
01.ノーサレンダー

 なんか、参加してるときはそれなりに面白かったんだけど、後になってみると正直消化不良だったなあ、という気がしてきた。

 そんなわけで。ブリリアントクラウンの途中でギターの音が出なくなる、という前代未聞の事件がおこり、20分くらい(だったらしい)中断、いつものモヒカンのローディさんの復旧作業中、さわおが懸命に場をつなごうとするも予想外に時間がかかり、次第にテンパってきて、チューニングもしなきゃで結構グダグダだった(笑
 まあそれはよかったんだけどね。さわお気の毒だったけど。別にそれが不満だったわけではなくて。
 正直、いえあさましいということは百も承知なんですけど、なんか予定にない曲やってくれるかな??とか思ってしまったんだよね…(笑。だからダブルアンコでノーサレはじまったとき、正直えっ、と思ってしまった…(笑。まあ結局ノーサレの途中でまた音鳴らなくなって(らしい)、さわおはマイクだけに切り替えてたし、もう一曲なんて無理ではあったんだろうけど。
 けどなんていうか、会場がお願いしたらもっとなんかしてくれたかなあという気はするんだよね。ていうか、会場おとなしすぎたよね。
 最初のMCだったかで、あまりにおとなしく待ってたらさわおに犬みたいとか言われてたし(笑、いやそれはいいんだけどさ、犬で、でもアンコール待ちの拍手も手拍子かよって感じでおざなりで、さわおが出そびれて曲がおわっちゃったとかゆってたし、で、なんというか、あのアクシデントにももっと積極的につっこむべきだったのかもしんないなと思った。さわおだって相当テンパってたし、peeちゃんたちも困ってるっぽかったし、会場がもっとずうずうしく振舞ったほうが、さわおも楽だったのかもなあと思う…とかえらそうにいいつつも、自分がなにかをできるわけではないので、他力本願な自分もどうかと思うけどね。
 それはさておき、そんなわけで、予定外のラッキーがなかったこと自体というより、流れ的になんか消化不良だったなあと思う。

 あ、でも曲数はAXと変わらないんだね。なんか減ってた気がしてた。

 ノーバディノウズ、今回peeちゃんとさわおが見える位置だったので今更気づいたのだけれど、Aメロがずっとベースとドラムだけで、peeちゃんのギターが入ってもメロディとかしっかり弾くわけじゃない、さわおのギターなんかリアルにネックレス状態(笑)になってるしで、やっぱちょっとかわった曲だなーと思った。ビューティフルモーニングウィズユーと構成だけ少し似てるかなあ。大好きだー。
 コミックソニックはやはりイントロがカコイイんだけど、曲自体はちょっと地味かなあという気がした。
 ハートイズゼア久しぶりでやっぱカコイイなあと思ったけど、いつもよりレゲエっぽい?気がした。

 MCは、災害のことにはAXで触れたから、もう何も言わないだろうなと思ってたので、やっぱり、と思った。「アゥイエ!っていうと、イェー!っていう。ワンワン、っていうと、ワンワン、っていう。さわおですか?いいえ、わさおも」は心に残った(笑。しかしわさおさわおTシャツは買えなかったー。あと中断のせいで、あたしの(あたしの?)ジョニー・ストロボが最低なことに…(笑。いや、でもどうせJCBでやるつもりだったみたいだし、中断のせいではないけどさ…。
 最後に新曲のこと、ライクアラブソングみたいなノれる曲と欝曲、ってゆってたけど、マリィさんとも話してたんだけど、ライクアラブソングはやけにライブでよくやるなーと思ってたらさわおはそういう認識だったのね、とびっくりした。あんましそういう印象なかったから。あと欝曲、最近の感じで欝な曲となると、歌詞がダイレクトすぎてちょっと鼻につくような曲になりそう…とかいってると、さわおにキレられそうだ。

2011年04月27日

HORN AGAIN TOUR@TOKYO DOME CITY HALL

 自分が何を期待していたのかわかったのと、なんかあの書き方では誤解を招きそうなので、追記。
 つまりあたしは、最後にさわおに「次回覚えてろよZepp Tokyo!」とか、なんかそんなようなことを言って欲しかったのだ。予定外の曲とか、謝罪とかではなくって。さわおもバスターズも、Zeppの貸しはZeppでしか回収できないんだろうと思うから。


01.リンプトゥモロウ
02.ギヴミーアップ
03.空中レジスター
04.ノーバディノウズホワットブルームス
05.パープルアップル
06.ムーンイズマイン
07.サッドファッドラブ
08.コミックソニック
09.バイオグラフィー
10.オレンジフィルムガーデン
11.リリーマイサン
12.ノーウェア
13.ウェイクアップ、フレンジー!
14.ブリリアントクラウン
15.エメラルドシティ
16.ムーブメント
17.その未来は今
18.リトルバスターズ
19.ドギーハウル
EN.
01.タバスコディスコ
02.ハートイズゼア
EN.2
01.ノーサレンダー
02.ハイブリッドレインボウ


 JCBホール…じゃないのか、東京ドームシティホール、はじめて!面白い作り!しかし…当日券出てたし、売れてないんだなあとは思ったけど、結構ゆっくりめにアリーナに入ったのにスッカスカで手すりもぜんぶ丸見えで、ちょっとびっくりした…。MCでも言及してたけど、よく考えてみたら、東京ファイナルといっても平日だものね…。でも、始まってみたら結構いっぱいに見えた。さわおもpillowsで平日にこれだけ集まったら上出来だろ!みたいに喜んでたし(笑。
 まあそんなわけで、初めてのハコで勝手がわからないから、あんましいい位置とれないかなと思ってたけど、わりと前の方でさわおもばっちり見えたのでよかったvあとドリンクホルダーがカラビナでよい感じv

 サッドファッドラブが結構よいと思う。
 コミックソニックはいいけど、アルバムに入らなそうだなあ。でもカワイイ。
 セトリ、やはり変更なしかーと思ってたら、流石に東京五公演目なので…とかゆってノーウェア!燃える!そしてウェイクアップ、フレンジー!!かっこよすぎる…!!!最後のウェイクアップ!フレンジー、ウェイクアップ!!!がめっちゃカッコよかった!
 ムーブメントは多少(あたしの中で)こなれてきた気がする!もう一息…!!
 リトバス燃えるなあ。タバスコディスコはめっちゃ後に残るなあ。
 ノーサレはいっつも出遅れてしまうのだけれど、今回は流石に構えていたので(笑、1234、5678!に参加できた!(笑。いい曲だなー。
 まさかのラストがハイブリ…!!ノーサレで後先考えずに体力使い果たしていてしんどかった(笑。いい曲だなー!

 さわおのギター機関銃がわりにすんのは流行ってんのか(笑。peeちゃんのギターおじぎさせるのも(笑。
 MCは、また客席があまりにシーンとしてたら、タワレコのTシャツみたい、こういうのも本意じゃないんだけどね、でもちょっと調子に乗るとあいつすぐ怒るだろ、って思ってると思うんですけど、面倒ですいません、みたいな感じでわろた。あとアンコール要求の手拍子もみんなめっちゃ気合入っててわろた。シンイチロウさんが、水曜日は不動産屋さんがお休みだそうで、今日は全国の不動産屋さんの方がお集まり下さって…とかゆっててわろた。
 あと、君たちわ×おさんのついったーにアゥイエ、だけリプライすんのとか、やめませんか?向こうには意味不明ですよきっと、という提案とか、こういうのも書かないでよね、とか(なので伏字)、青森行ったら会いに行きたいんですから、とか(笑。ところでわ×おアンドさわおTシャツは収益を義援金にするらしい。知らなかったー。でもほとんど売り切れてた…。おなじ流れで、カラオケでスマイルとか歌わないようにね、知らない人ドン引きだからね、とか(笑。あたしスマイルのサビ一時着歌にしてて、確かにちょう恥ずかしかったよ!

 ノーサレの前のMCは、今回ツアー中ほぼ同じセリフで通してると思うのだけれど、「どんなに絶望的なことが起こったとしても、またこうして会おう」という中の、「あったとしても」、という留保がとてもさわおらしいと思うし、バスターズにはその意図がきっとちゃんと伝わっているのだろうと思う。たぶん、具体的なことに言及しないのは、決して逃げているわけではなくて、その対象と自分の仕事とにきちんと向き合っているからなのだと思うのだ。音楽なんて絶対役に立たないとわかっていながら…あたしもこれ以上具体的に書くとひいきの引き倒しになりそうなので、言わないけど。
 でもでも、だからこそ、最近の歌詞はやっぱりダイレクトすぎだと思うし、彼の中にはきっともっと違う、もっと広がりをもち得る言葉があるはずなのに~と期待してしまうんだ。直接的具体的すぎる言葉は、そこから先がない感じで、数年後に聞き返しても発見がなさそうな、そんな気がしてしまう。あたしはさわおの言葉の選び方がすきだし信頼しているので、期待もたぶんすごく大きいのです。

 というわけで、これから中止になった東北でツアーファイナルを行うらしくて、よかった!向こうでも、さわおのトゲトゲで優しい言葉がちゃんと伝わるといいなあと思うし、きっと伝わるのだろうとも思う。

2011年04月30日

藤たまき『不思議ポット』3

 不思議ポット最終巻。
 なんかポットの設定とか、エリコのかけた魔法の設定とか、よくわからなくなってしまった…。ポット壊すとシバ死ぬ設定だったんだっけ?エリコの魔法は、最終的な謎解きはわかったけど、前の話を忘れているせいか、大きな流れがわからなくなってしまった…。まとめて読み直せばもうちょっとわかるかな?

 シリーズ終わってみれば、ちょっと恋愛面が物足りなかったかなあと正直思った。そもそも受けの未来が元気はつらつ子どもっぽすぎてちょっとニガテなキャラだなーというのもあったし、シバが未来に、未来がシバに惚れた理由がサッパリわからず言語化もされず…だったので、ちょっといまいち入り込めなかった。エリコ×シバは、単体だったら萌えたかもだけれどしかし余程のことがない限り、基本的にメインCP押しのあたしとしてはキツい。
 …と思っていたのだけれど、しかし三巻最後の後日談ですべて帳消しになるくらい、大人になった未来がかわゆかった!萌えた!!「それまで面倒見てほしいんだよ」がカワイイィ。これでは確かにシバも、かわゆすぎて発狂もんですよね(笑

 そんなわけで、この作家さんには、やはり(年齢だけでもいいので)大人同士のCPを書いて欲しいなあと思ったりしました。

---
 追記。読み返したら、未来がシバに惚れた経緯はわかった(笑。

with Ajax Amazon