« 2005年07月 | メイン | 2005年09月 »

2005年08月03日

『CIEL』九月号

 部屋着にしている白いワンピースに振分髪という状態で、廊下にこぼした麦茶を四つん這いで拭いていたら、通りがかった家人がなぜか仰天して逃げて行きました。なんか「貞子…!」とかいってる悲鳴が聴こえた。

 何かこう、集中力が三分ほどしかつづきません。ウルトラの娘です。
 その三分を活かして?仕事にいそしんでます。あとちょっと。

 CIEL、タクミくんに関してはこいももにて(しかしBL界のセレブリティって何なんだ、笑。
 ユキムラの短編が非常によかった。冷静になってしまうとちぐはぐなとこも多いんだけど(キャラの性格とかにあまり一貫性がない)でもそれでもいい。建築家がセールスマンを待っていた理由がすごくよかった。全体のふわふわした雰囲気も二人の場所が非現実的な空間という感じがしてよかった。その意味で、冒頭の観覧車の使い方が上手かった。錯時法であったことも含めてね。
 最近見ていなかったせいか、富士山ひょうたの絵が変わっていてびっくりした。
 高永ひなこはあまりに展開がベタで驚いた。この人絵は好きなんだがなぁ。
 コイ茶が次回で終わるそうでびっくりした。適度に潔くていい。

コミックランキング更新。

 BLだらけだ。

 デスノ。L、そして一部終了、お疲れ様。はっきりいってものっそい不安だけれど、でも楽しみにしています。二部。
 浴びる純情、一巻に一人で大騒ぎしていたら、実は意外と一部で評判がよくないようで、もう我がことのように悲しかった(笑。でもわたしはすごく面白いと思うので、応援してます。
 連載開始の八雲百夜。森美夏大好き。あと会津八一とか微妙な選択(八雲と関係があるのをわたしが知らないだけかしら)や甲賀三郎がオモシロそうなので期待大。
 メイプル戦記、ちょっときっかけがあってまた手に取ったら、また泣きそうになってしまった。というか、読み出したら止まらなかった。あぁ面白かった。こ
のころまでの花ゆめはよかったなぁ。今の花ゆめじゃこういうの連載出来ないんだろうなぁ…。これ文庫で持っているんだけど、併録のヴァンデミエールの反動
が、いつも読み始めるまで内容をまったく思い出せないのが不思議。
 新章連載開始のさあ恋。結城の家の話ということで、いやー今度はそっちですかー、というか(笑。ほんと王道だな大和名瀬。あとおぼっちゃま結城もほんとにしょうがないなぁというか。
 美貌のディテイルというかタクミくん、まだまだ時折眺めてます(笑。
 西田東はいろいろ読み返した。見つめていたいの終わり方がせつなくて希望をもたせつつ不安でどうしょうもない。好きだ。
 毒チェリーは微妙だけれどやはりわたしは本仁戻ファンなので。
 ピストルズ、本誌のパパたちのお話は読まなくても我慢できそうなので我慢することにした。系図だけじっくりみたけれど、系図を見ても全然わからん。とりあえずマキオさんの存在がよくわからん。まず性別がわからない。
 ガンツ、あの子どもはどうなるんだろう。というか最近の奥の世情取り入れっぷりがよくもわるくもすごい状態。

2005年08月11日

広島に行ってきました。

 というわけで、先日は広島方面にいちきました。

 行き先を決めたのがあまりにぎりぎりで飛行機の予約が間に合わず、初日の宿と往復の新幹線しか決まっていない状態という無計画極まりない旅行でしたが、それなりにいろいろまわってきました。

 初日は昼前に広島市内に入り、市電の一日カードを買って、すべてをさておきお好み焼き屋さんへ。そして誘惑に抗しきれずに昼から生ビール。お好み焼きは元気のいいお姉さんが焼いてくれて、鉄板の上で切って食べるのがめんどいけれど楽しかったしおいしかった。
 そして銀山町近くのホテルで荷物をおいて、市内観光へ。原爆ドームはいろんな意味で見るのがしんどかった。勿論ふつうにしんどいのだけれど、あまりに物語化されてしまっているための妙な当たり前さとでもいうべき感じがあって、そういう意味でもしんどい気がした(こういう言語化はわたしがひよっこであってもいちおう文学研究者だからなのだと思う。抽象的すぎだけど、これ以上詳しくは書かない。
 そのあとまぁいろいろあって(後述、夕方広島城、縮景園へ。少し前からSさんは妙に城が見たいと言っていたのだけれど、どうやら見たいのは内部らしいことが判明。広島城もそうなんだけど、確かに大概の城の内部は展示場になってしまっていて残っていないんだよね。内部も残っている城もどこかにあるのかな?

広島城

 まぁ、わざわざ市電にゆられて訪ねた民族資料館が休館日だったとか、広島城から夕立に降られただとか、そういうことはSさんとの旅行においてはごくごく初歩的な不運なので想定の範囲内。
 観光後とりあえず翌日の宿どころか宿泊地すら決まっていなかったので、駅前でコーヒーを飲みつつ思案し、宮島泊を決定。その後ふたたび夜の原爆ドームへ。内側からライトアップされていて、内部がよく見えた。
 夕食は久々に暑い中を歩き回ってあまいものを飲みすぎたせいかヘタレたわたしのせいで、てきとーな居酒屋へ。馬は汗をかくかどうかについて大激論。世界中どこへ行ってもこの二人で居酒屋にいくと確実に関係ないわけのわからん話が始まるのはなぜなんだ。

 翌日はセオリーどおりにアクシデントから始まってしまい、近隣にあったレトロな眼科へSさんがかかった後、市電でのんびり宮島口に向かって船で宮島へ。十一時前には宮島につき、早速厳島神社へ行こうと参道を歩きつつ、拝観もまだだというのにふらふらと焼き蛎のにおいにつられて購入。しかもビールつき。厳島神社では、水の上の廊下をぺたぺた歩いて超よいね!と感動しつつ、絵馬を書いたりおみくじをひいたりぼーっと見学。しかし、超よかったのもそのはずで、後から考えるとちょうど満潮の時刻だったのですな。無計画かつ不運なわたしたちにしては順調すぎる展開にしあわせな気分になってしまった。夕刻も偶然(笑)干潮を鑑賞できたし。

厳島満潮 厳島干潮
(左・満潮の厳島神社/右・干潮の鳥居とゆずり)

 厳島神社拝観のあとは近隣でお昼を食べてからロープウェイに乗り、弥山山上へ。弘法大師の時代からあるというきえずの霊火を楽しみにしていたのだけれど、この五月に建物が火災で焼失したそうな…。そんな状況で、もう何のために登るのかよくわからなかったけど、とりあえず山道を更に山頂方面へ。暑かった。疲れた。
 その後厳島神社へ戻り、ホテルへチェックインしたのだけれど、なぜか従業員が皆良く言えばオールラウンダーで(同じ人が送迎もするしフロントもするし、という)若い男性ばかりで不可思議だった。夕刻は海水浴場へ。波が低くて瀬戸内海だなぁと感心した。
 この日の夕食はホテルで、ビールを飲んで大いに堕落した。

 翌日は舟で本土に戻り、もみじまんじゅうソフトを食べてから(まずかった…)山陽本線で岩国へ。日本三大橋の錦帯橋や白蛇、岩国城を見学。

錦帯橋

 お昼に岩国寿司というのを食べたのだけれど、これは正直いかにも名物、という印象だった…。お昼を食べている最中にまたしても雨が降り始め、止みそうな気もしなかったのでとりあえずバスで駅へ。案の定降りはどんどん強くなり、雷までなる始末。雨を逃れてほっとしつつ山陽本線で広島へ。
 広島についても雨が降っており、動き回る気力もなかったので近隣のマッサージルームへ。それでもまだ時間があったので、駅ビルの名店街のお好み焼きロードでお好み焼きを半分こ。かなり混む店らしく、注文確認が飛び交いつぎつぎとお好み焼きが焼かれていく鉄板上が熱かった。しかし、お好み焼きを箸で食べるのは大変なんだなと気づいた。
 帰りは駅弁を購入して新幹線に。次はプラハとかクロアチアとかに行こうと妄想をふくらませつつ、一路東京へ。おつかれさまでした。

2005年08月15日

夏コミに行ってきました。

 ちょっと疲れすぎなので簡略版で。

 サークル参加日は、ゆりかもめのトラブルに巻き込まれて一時間くらい車内にとじこめられ、現地に着いても会場の整理の関係からか開始時刻を過ぎても入場できず、なんというか波乱万丈な始まり方だった。20分遅れくらいでやっとスペースに到着して設営や参加登録をばたばたやって、しかも朝の待機時間に製本するはずだった本が三冊あり、しかもそのうち二冊はメインの部だったから捌けるのも早くて超自転車操業。作るはしから売れていくというのはうれしくも非常に申し訳なく、辛かった…。それでもスペースに来てくださった方々には本当に感謝です。
 この日はお買い物はフジミとデスノの松田本をちょっと見て、ジョジョを一周して、それくらい。
 そして疲れてヘタレたせいでまたしても打ち上げはかなわず、やくもさんと三人でお茶を飲んだのですが、疲れのためもあってか遠慮のない801トークがとどまることを知らず、やくもさんには本当にすみませんでした…。

 翌最終日はゆっくりめに現地へ。昨日の今日なのでなんとなくゆりかもめに乗る気がしなくて、りんかい線で向かう。乗換えは多いけどこっちのが早いようだ。前回よりは早めに着いたせいか、すっごい人でしかも暑くてめげそうになった。でもその分完売は少なかったので頑張ったかいはあったのか。以下、ほとんど801話とネタばれありなのでご注意を。

 本橋馨子が第三の帝国本を出してくれていてすごくうれしかった。内容はちょっとまた冬彦かわいそう期の話だったので淋しかったけど…というか冬彦の般若のよーな顔が恐ろしかったけど。あとがきに書かれた言葉を期待して超待ってます!
 ごとうしのぶの列の長さには正直びっくりした。正直タイムラグにそんなに集客力があると思っていなかったから…でもタイムラグ本完売でも列は続いていたし、やはりそっちではなくってみなさんタクミくんめあてなのね、という推測も可能か。いずれにしても、ごとうしのぶもしくはタクミくんってわたしが思っているよりはるかにネームバリューがあるのだなぁ、と思った。…のはいいけれど、タクミくん本と銘打たれて利久本ってどうよ。どうなのよ。読者は果たしてそれでいいのか。わたしはよくないぞ。うーん、もうややこしいから祠堂シリーズという言葉をつくってほしいなぁ。
 よしながふみのアンティーク本は、なんというか、それはうすうす気づいていたというかむしろ自信を持って確信していたことだけれどそれを直球で描かれてしまうとすごい衝撃、だった…。やっぱりか小野、という…。あぁ、藤木直人はこういう小野を演じたかったかもなぁ…。それにしても、ウィングス本編のアンティークって、そこにドラマのアンティークも加味しても、なんというか壮大すぎる前フリだったかのよーにすら思えてきた…。濃すぎるよ同人アンティーク。どうなってしまうのだろうか小野は。
 鳥人ヒロミの成層圏×試着室本はなんというかたまげた。成層圏のふたりがちょっとふけているせいか、キャラがつながらなくてなかなか理解できなかった。少しずつあぁそうだった、と思い出していく感じで読んだ。
 あとは大和さんのさあ恋とかCJさんのヤクザ×ラーメン屋とか。どうしてもやはり商業作品しか手を出せませんが。あとお金がないとか。外国の方がお金がない本を持っているのを見て和んだ(笑。あと、「「お金がないっ」関係は買ったって良いだろ、男だって、あの綾瀬雪弥だったら好きなんだよ」というレスを見てものすごい衝撃を受けた。あの作品って、一体何なんだろう…って(笑。いや、雪弥があまりに所謂「性別受け」過ぎるんだろうけど、したらば「性別受け」と女の子キャラとの差異ってどこに見出されるんだろうか。たぶん801読者だったら、雪弥の設定が女の子、だったらあれは読んでないと思うんだよね。このレスを書いた男性読者は801読者じゃないけどお金だけは読むのか、それとも801読者で自己弁護(笑)のためにお金を出してみたのか…興味深いタイプのスタンド使いなのでもっと詳しく話を聞いてみたいと思ったよ。

 前回より西1に居る男性の数が多い気がした。男女比は1対20くらいかな。よしながさんとこの列とかは1対15くらいな気がした。以前は男性の方って人に頼まれてんのかなぁと思っていたけれど、それだけではないよねきっと。西1に入るのって大変だろうし…。
 あと、企業ブースで鳥肌実がサイン会をするというので来るまで待っていて一目見ようかと思ったけれどもう疲れたのでよしにした。

 そんなこんなでございました。お疲れ様。

2005年08月16日

あじみね朔生『わがままロメオ』

 わたしがわがまま女王様受けを好きになったのは結構最近のことのような気がするのだけれど、やはりどう考えてもそれってアバッキオに目覚めたせいなのだろうな…(笑。世界が広がりましたとも。

 というわけで、題名の通りです。和彦は後半ちょっと爆発暴走モードになって正直だったので、あんましわがままな印象でもなくなっちゃったけど。でも結構面白かった。

 …というかね、「じゃ、わがまま女王様をうまく丸め込んだり正直にさせたりするには、どーしたらよかんべか」という視点でついつい読んでしまったよ…(つまり、ジョルアバの参考に…。最近こんなんばっかりか。

2005年08月18日

高井戸あけみ『プリンスチャーミング』2

 正直今でもBFCが恋しいという気持ちはすごくあるのだけれど、プリンスチャーミングもこれはこれで面白い。いやかなり面白い。
 朝比奈先生だけでなく、みんな相当にダメ人間なのだということがようよう分かってきた。加賀見×先生への期待はいまだに持ちつつも、もうこれだけダメダメな状況ならいっそ永井×先生で、とかムチャを考えた。なんかもう湯浅×先生の必然性がだんだんわからなくなってきたんだもの。

 ところで本体裏表紙の自分がこの中で一番の美形キャラだと云々って誰のことだろう?BFCで一番の美形ったら寮長さまだけど、本人の自覚はないだろうし…つか設定上違うだろうし(笑

2005年08月19日

ホームラン・拳『僕は君の鳥になりたい』

 以前から気になってたけれどこの絵でファンタジーは読む気がしなかった、しかし今回は現代モノみたいだったので購入。カラーは微妙だがモノクロ絵は少し好み。星野リリィがうまくなってセンスアップしたかんじ(リリィさんごめんなさい…。
 炯がいい子なのかダメ子なのかがよくわからないというか、どっちでもある、というバランスがうまく伝わってこない。ダメダメな部分の印象が薄くて、藤井をまなざす一途な部分の印象ばかりが強くて、むしろアンバランス。一方藤井のほうは少ない描写でもわかりやすく、なぜ炯に惹かれたのかとかちゃんと描かれていてよかったと思う。
 サイドでは姉がいい子過ぎるとことかゲンドウのような父の急変とかは、展開がお手軽すぎる気がした。というか、いろいろサイドエピソ-ドを詰め込みすぎな気がした。父のこととかは必要なエピではあると思うから、エピ配分がうまくないのかな。叔父とか先生とか無駄なところを丁寧に書きすぎてるんだな。あっても面白いんだけど、一冊で終わらせるお話としては余分な部分だろうな。

2005年08月24日

明治カナ子『三村家の息子』

 表題作が続き物だった。掲載誌が若干存続が不安な気がするとこなので、続きがきちんと読めるとよいなぁと思う。それに、明治カナ子のお話って、ラストにくるまですごーく心の動揺を喚起するよーな作品が多いので、巻をまたぐ続き物ってちょっとつらい。
 その表題作がしかしやはり面白い。まだ弓についてはあまり語られていないのだけど、それでも弓に感情移入してしまった。どうも明治カナ子作品ではメインCPに感情移入しやすい気がする。
 みっつの短編は…短すぎて物足りない。面白いのに。ご本人も自分に珍しいと書かれているバッドエンドのはさておき(笑、すみません)雨どいが壊れてる話とか先生のとかもっと読みたい。

2005年08月26日

杉浦志保『氷の魔物の物語』3、4

 杉浦志保『氷の魔物の物語』3、4(冬水社)

 まだシリーズ全体を読み終わってないけど、それでも多分シリーズ中でも直球度が高い部分で読んでてちょっと照れる。だがそれがいいッ!(笑

 四巻ラストあたりのイシュカの記憶の話とか何度読んでもなんとなくすごく怖い。でもイシュカはしあわせだからいいよな…(笑。うーんしかし、ラカンと比較したときに、こういう内面とか過去とかがしっかり書かれているイシュカのほうがやはりキャラがしっかり立っている気がする。ラカンはイシュカよりかはのほほんでなくって直情熱血キャラだし、SDはそういう主人公をもってるって意味でもたぶんバトルものなんだよなと思う(バトルもののキャラ描写をわるくいいたいわけではなく、ラカンのモチベーションのメインがどこにあるのかと考えた時に、王子に「むかつくんだ!」というのがメインであるのだろう、という点において。名前のこととかでちょっとしめりかけてたし、まだこれからどうなっていくかはわからないけど。

2005年08月27日

不破慎理『爪先にキス』1

 なんかこう、一味足りないんだよなぁ。
 この作者は時々すごく好みなんだけど殆どの場合そうではない。つまりアタリハズレがわたしの中で激しい。ちなみに僕らを支配するコトバとか激しい雨とかパーフェクトワールドの一巻が好みなのだが。
 今回は始まり方が弱かった気がする。女王さまなホムラのキャラだてとかはかなり好みなんだけど(どうやらやはり美形メガネに弱いらしい)ふらふらしすぎな感じがしてあまり印象がよくない。どうせ恭也とかってアテ馬なんでしょ、とか思うと気の毒だし(だってかわいそう。こいでみえこの純情かれんのイオギさんみたいな気の毒さ(笑。でも次巻も読むと思う。

麻々原絵里依『マカロニ』2

 マカロニ完結巻。
 なんだかなぁ。と思った。
 シドニーのロビンへのむにゃむにゃ、が違和感がありすぎる。フロムダスクとか極楽カフェとかのときも思ったけれど、無理にゲイゲイしくする必要はないんでないか(Charaなんだし。むしろその無理無理感が物語のノイズになっているというか破綻しかけてる気すらする。
 でもそうすると、そのあとに残る物語がやっぱちょっと薄いという問題は残るけど。今回もあまりに展開もラストもお定まりで少々ガックリきた。
 うー、やはりこの人は原作つきの漫画をまた描いてほしいなぁ。

2005年08月28日

バック絵変更&フジミはじめました。

 鬱憤晴らしのはずだったんだが疲れた疲れた。
 ついでにマヨイガも守村さん絵に変更。技術が少ないので前の絵と雰囲気が似ているなぁと反省。以前から思っていたのだけれど、変態指揮者はついついわたしのデフォルトの絵で描いてしまうのだけれど、守村さんはそれが出来ないからいろいろ考えながら描くことになるので描いてて楽しい。バイオリンもハデだし(タクトは地味だ…。前回のバイオリンはあまり適当に描きすぎたので、今回はきちんと資料を見ながら描いた。といってもちゃんとした資料ではなく手元に丁度あったオイストラフのCDジャケなんだけど。守村さんとのギャップが楽しかった…。

守村悠季

 ディレクトリをサイト、と呼称するから気が重くなるんだな。
 ということで、フジミのサイト、ではなくて、フジミページ、を新たにつくりました(笑。
 タクミくんはさらりとふわふわと甘甘に、を至上命題にしてるのですが、もう、もうね、フジミはドギャーンとド派手にストイック!を目指してます。つまりジョジョなんだけど(笑。でも非常になんていうかその、下品なんですけど、フフ、下品なので、ご覧になってくださる方はお気をつけて。

(追記、フジミページはマヨイガのカテゴリに再編成)

『BE-BOY GOLD』10月号

 GOLDは隔月刊なせいか二回に一回くらいはついつい買ってしまう。他よりよいラインナップだと思っているわけでもないのだけどなぜか。

 絵の巧拙はさほど気にしないほうなのだけれど千歳ぴよこだけはどーしてもダメで読めない。やっぱりどう考えてもデッサンがおかしい。角度とか。
 内田かおるが真っ白だった。内田さんの漫画はあんまり雑誌で見たことがなかったのだけれど、わりとこういうことする人なのかなぁ。ちょっとショック。漫画もあんまり面白くないし…。
 池玲文ははじめて読んだ。コミックス買わなくて良かった。絵はきれいだが話しがイマイチだ。でも絵は好き。

 みなみ遥の前後編があまりにただのセクハラ漫画でむしろ笑った。ギャグならば面白い。
 君がいなけりゃ息もできないは二木がダメすぎる…。いやそういう話なのは分かってるけど、ダメっぷりを肯定するかのようにアテ馬キャラを出すのはいやだな。でも二木のアシは捨て駒ではないようなので、お互い切磋琢磨するような使い方をするんならいいかと。
 以前コミックス一冊だけ読んだ阿川好子がなかなかよいかも。だが「金の王子と銀の王」というタイトルには内容が伴ってない印象が…。以前のオレ様攻めコミックスもちっともオレ様でなかったし。でも今回は内容は読めそうかもと思う。

 それらすべてはさておいて。本仁戻の犬スタイルが好きだ。なんだかすごく好きだ。しかしなぜ好きなのかがよくわからない。青猫や飼育係が好きな理由は言語化しようとすればいくらでも正々堂々と説明できるだろうけれど、チェリードライブもも少しライトに説明できそうだけど、犬スタイルはなんと申し開きをしたらよいのやら。
 しかし今回は彼らが食べているものがなんだかよくわからないというかブキミというかキモイというか怖かった…。何だろうあれ。カレーだろうか。
 そして、作者によると「これから先はテルミキ・ラブラブ路線」だそーで、超期待。ワクワク。しかし…問題はそこなんだな多分。テルミキのラブラブでこれからどうやってお話まわってくのよ、って疑問も沸いてくるんだけど、でも別に話がうごかなくってもいいんじゃない、って思ってしまえるんだな。あれだな、ごくごく日常っぽい内容で、それを本仁戻が描いてる、ってのがわたしのツボなのかもしれない。見ようによってはただの盲目な本仁ファン。シリーラブソング。

「ちゅねとも」を導入しました。

 オーディオスクロールバーの挙動が気になっていたのと、さらにわたし好みなアプリをみつけたのとで、早速右サイドに設置してみました「ちゅねとも」。
 オーディオスクロールバーよりも軽いというか、体感速度が速い気もします。それにピロウズのジャケットが常にマヨイガにあるというのもうれしいじゃあないか…。

2005年08月29日

館野とお子『長い間』

 すごく久しぶりだなぁ。なかなか売ってなくて困ったよ。
 なんか表紙があまり館野とお子っぽくない気がした。表題作はちょっと半端な気もしたけど、阿部のひどさとか勝手さとかがなかなか味わい深かった。しかし宮木サイドの気持ちも割り合いよく書かれているのになんだか分かりづらく、なんで阿部が好きなのか、というのはもうちょっと説明がほしい気がした。
 「僕と君のこれからは」は古い作品ということもあってか、高山君の修業時代っぽくて、ライトで熱くてわけがわからなくてこういう雰囲気好きだ。

2005年08月31日

コミックランキング更新。

 『西洋骨董洋菓子店』…夏コミで同人誌の総集編を購入したこともあって、数年ぶりに読み返してふたたびすごくハマってしまった。面白すぎます!おケーキさまさまとか超懐かしい!改めて思うに、よしながふみの文法って(少なくともわたしには)すごくわかりやすい気がする。それもあって、千影は小野の浮気とか橘への気持ちとか全部気づいているんじゃないかなと思う(あ、同人の方ね、というか同人の千影は本編より冴えてる気もするが。少なくとも、たとえ「そう」でも、それでいいと思ってるんだろうな…あぁちーちゃん、切ない…。こういうイノセントなキャラってずるい気もするけれどやはりいいよなぁ。しかしほんとこの後どうなるのだろう、気になって仕方がない。
 『ジョジョの奇妙な冒険』…つまりSBRのことですよ、えへへ(嬉しがり。ジョジョ第七部。
 『氷の魔物の物語』…もう色々書いたけれど、やはり王道っていいよなぁと。ちょっとときどき恥ずかしくなりつつだがそれがよい。
 『DOG STYLE』…テルミキラブラブが楽しみ。四ヶ月先だけど…。
 『三村家の息子』…明治カナ子は大好きだ。しかし今回はSMがなかったなぁ…いや別にそれはわたしの嗜好にかかわることではなくって(笑)明治カナ子の持ち味がいちばん発揮される分野だからそう思うわけで。でもそれがない分、カラスとか、他の描写が面白かった。あと雨どいの壊れている話は精神的にはちょっとSMか。
 『SILVER DIAMOND』…はやく続きが読みたい。
 『誰がおまえを好きだと言った』…ユギたんは久々のコミックスであたふた?してしまったけど、ユギたんのクオリティが高いのはまぁ驚くべきことでもなかったか。
 『月とサンダル』…アンティークといっしょに読み返した。懐かしいなぁ。学部の頃を思い出すよ。
 『八雲百夜』…存在自体がどうなるんだろう。てゆうか、あれ、あれ?五号で終わりじゃなかったっけ?新現実。まだ買ってないけど。ということで今号もまだ未読なんだけど。
 『お金がないっ』…いや最近色々考えちゃったよ。リンクスでの連載を見てて、綾瀬が次第に言いたいことを言えるようになっていく、というモチーフの描かれ方が、(BLにこだわらず)超王道だなぁと思ったんだけど、そういった変化には狩納の影響が少なからずある、ってことがしばしば強調されているわけで、その場合狩納の非道さとか横暴さって、どう処理すんのかなと。しないのかな?それと、今号特に思ったんだけど、そういうふうに成長してきた綾瀬だけれど、やはり危機一髪が訪れて、やはり狩納が登場しちゃうんだよね(ジョジョ三部だったら絶対ありえない展開。それって綾瀬の成長描写的に問題は残らないのかなって思うんだけど、でもやはり狩納との恋愛をきちんと描くにはそういう展開も必要なのかも。要するに、綾瀬の成長物語の表象/狩納の(これも成長?)物語の表象/ふたりの恋愛物語の表象、がなんっか三すくみみたいな相克関係にあるわけで、なのに全部進めなきゃならないって制約が、もしかしたら『お金』の破綻を生むのかもしれないし、でも何かがどうかしてこの三つが上手くまわってくれたら、すごく面白くなるだろうなと思う。この作品は基本的にベタだし、興味深い素材だ。

 最近金欠なのでボーイズを厳選して買うようになったためか、ハズレが少なくなった気がするなぁ。いいのやらわるいのやら。

with Ajax Amazon