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2011年05月01日

名倉和希『殉愛のしずく』

 これはすこし前に読んだ。
 恋人もいろいろいるイケメン社長が、出張先で実は社長に恋してるマジメ堅物秘書とついそんなことになってしまい、案の定のめり込んでいってしまうのですが、実は秘書には社長に内緒の秘密がありまして。

 遊び人攻めが純情奥手受けに陥落、というオーソドックスなお話で、受けの秘密が若干差し色、という感じ…なのだけれど。
 受けの秘密が露見したときの攻めの反応がDQNすぎた気がして、ドン引きした…(笑。そしてここまで決裂して、受けも絶望のどん底になって、自殺を心配されるほどに思いつめるわけだけれど、でもそれでもきっと、攻めが迎えに来たら受けは二つ返事でついてっちゃうんだろ~な~、という印象で…(笑。まあ末尾も、受けは若干天然っぷりを発揮してたけど、だいたい予想どおりだったかなあ。
 しかし、攻めのDQNっぷりで、読んでる方としては正直ちょっとしらけた感じ。や、単にあたしのニガテなタイプの反応だった、というだけなのかもしれないので、他の方が読んだらまた印象違うかもですけどね。

2011年05月02日

えすとえむ『equus』

 『はたらけ、ケンタウロス!』の表紙がアレだった意味は理解した…(笑、表紙きれい!カコイイ!
 しかし内容は、同人誌採録なので、ほとんど読んでた…。ていうか描きおろしあった?なんか全部知ってる話な気がしたのは気のせいか。最後の名前の話かなあ。

 ケンタウロス二体の話とかカワイイ。ていうか元が同人誌で短い話が多いせいか、あんまし濃い内容のないお話が結構多いかも。
 戦国時代の話はちょっと濃くてよいね。最初のページとラストがつながってるのがよい。
 最後の連作の、ロングヘアで褐色の馬体・肌のケンタウロスはすごくカコイイよね。髪型のせいかアバッキオを思い出す…って、あたしロンゲはみんなアバッキオだと思ってるんじゃなかろうか(笑。これも結構重くていい話だと思う。

 しかし今回、この作家さんの描く人馬は、あたしの思っているよりも、なんというか、腰が長いと感じた。うまく言えないんだけど、あたしはもっと人体の背中部分は短い感じで想像してた気がする。馬体が白くて、前から見ると特にそんな感じ。…つまり腹側が長めなのかしら。

2011年05月04日

外海良基『JUDGE』1

 これはちょっと前に読んだ。
 なんか後ろ暗いとこのある9人がかぶりものさせられて閉じこめられたみたいなんですが、時間ごとに一人を生け贄にしてかないと全滅みたい。

 絵がヘタだった…。
 内容については、設定は斬新とは言わないけど魅力的だと思うんだけど、ちゃんとコントロールできている感じがせず、思いつきレベルにとどまってしまっている感じ。動物のかぶりものもすぐ脱いじゃうし、どういう罪を犯したのかを示してるだけなのかな。各キャラもオレ様自己中キャラ、黒そうなスーツ、引きこもり、とかなんか記号的で深みがない。女の子3人もみんな同じような顔だし。

2011年05月05日

依田沙江美『さくらのくちびる』

 このレーベルは創刊だよね?四冊中三冊買ってしまった…ので、出し直しだとわかったはずなんだけど、古い絵に一瞬びっくりしちゃった(笑

 表題作はすごくこの作者らしい感じだった。高校の生徒会長と、かわいい新入生。受けも子ども子どもしてるけど、先輩もちょっと自分勝手というか強引というかだなあと思う。でもこういうダメなとこというか性格的な欠点のあるキャラは、とってもこの作者らしい気もする(笑。あいつがふぬけちゃって困ってるんだけど、とか先輩の仲間に詰め寄られて、受けがだって…と涙目になって報告してみんな手のひらがえすのがカワイかった(笑

 留年生を三人でとりあうような話もかわいかったv一見冷たそうで、ただのぼんやりな留年生がカワイイ。でもなんで受けのことすきになったのかはちょっとわからんかった。
 弟がかわいいので冷たくしてたら親友に取られてしまう話は、兄の気持ちを押し隠して弟に冷たくしてる様子は子どもらしく、親友はいきなり弟に接近する感じが軽々しく、どっちもこの作者らしいダメなとこある攻め、という感じだった…(笑。お兄ちゃんはその後別の世界へ突入した。
 占い師の話は…BLでないのはいいけど、キャラがなんか強烈で、読み切りだとよく分らないと言うかもったいない気もした。お話のつくりは今の那須雪絵にちょっと似てる気がした。
 あと別荘に二浪の従兄弟といく中学生の話は、今市子っぽかった。

 しかしもしかしてこのレーベル、BLオンリーではないのかも…?

2011年05月07日

明治カナ子『甘い針』

 再刊だけど、未収録作品も二作品はいってるよー…でもどうせ旧版処分しないんだろうなああたし…。

 あこがれだった年上の従兄弟とあれこれな話は、今読むとそういえば『キモチの行方』にちょっとにてる気がした。気持ちがないのに保護者っぽいひととずっとそういう関係で、というとこが似てる。濃密な関係なのにそこに感情はなくて(あるいはないと思い込んでいて)、でも気持ちがないことが不快になっていって、そんなんだから読んでるこちらも最初はぜんぜん感情移入できないのに、時間の経過か、あるいは別の理由かで二人の間に生まれていた感情が、最後にはすとんと読者の心にも残る感じ。明治カナ子らしくていいなあと思う。
 あっなんか久々に感想らしい感想を書いた気になった(笑。

 親戚のおじさんに脅迫される話も同様にこの作者らしいかも。
 写真家と少年の話はせつない…。
 おじさんと引き取られたこの話もせつない…しかしいつも思うんだが、この作者のおじさんはいつも容赦なくおじさんだよなあ…(笑。や、むしろ好ましいですけど。
 留学した兄の友人に呼ばれて云々の話はちょっとわかりづらい。というかもうちょっと長い話で読みたいというか、弟幸せにしてやってほしい…(笑。
 未収録作品二本はちょっとイマイチだったかなあ。犬の埋葬の話と、馬鹿力な受けの話。

2011年05月09日

夏乃あゆみ・鹿住槇『花舞小枝で会いましょう』

 親の事務所にイソ弁な若手弁護士は、ある金持ちの愛人の娘を父親に再会させて相続人にさせる仕事を押し付けられる。弁護士はゲイながら、父親にいつまでも軽んじられてる反感から、その娘と結婚して遺産がっぽり計画をたてるも実は。

 攻めはたぶんカッコいい設定なのではないかなあと思うんだけど、仕事がバリバリ出来るわけでもなく、親に抑圧されて鬱屈して、わりと身持ちのかたくはないゲイっぽくて、バイですらないのに会ったこともない娘と結婚計画たてるとか、…正直いいとこない(笑。しかもその計画が受けにだだもれというカッコわるさ…(笑。
 受けは母を失ってひとりきりになって、事情から社会と隔絶されて生きてきてしまったけど、なんとか社会復帰して生きていこう…という感じなんだけれど、かわいそう受け設定だと思うのだけれどあんましかわいそう受けっぽくないかも。ちょっと描写が中途半端な気がした。そして、このカッコわるい攻めの優しい部分に触れて惹かれていく…って、ちょっとなあ、いまいち納得できない…(笑。攻めは優しいというか人間味があるなあ、って感じだし、だとすると、なおさらヘタレキャラだなあという気もするし…。
 そんな感じで、攻めも受けも、特に攻めはキャラまいごっぽく、特に受けは感情の動きがよくわからなかったなあという感じ。

2011年05月10日

石田育絵『執事は夜を纏う』

 若いのに枯れた梅の木とかゆわれてる介護関係会社の若社長は、母が友達呼ぶのにみっともないからとかゆうのでとりあえず執事を雇うのですが、あまりおすすめしないとかゆわれて会ってみた元ヤクザの即席執事に一目惚れして云々。

 …あんまおもんなかった。
 元ヤクザで執事、って難しそうだなあと思ったんだけど、やはりというか単なるキャラまいご気味の慇懃さと偉そうっぷりがちぐはぐな執事というか…。あんまし魅力を感じられない。受けへの気持ちもただのハンティング本能ぽい感じ。
 受けはいやなことは心のゴミ箱にいれて淡々と生きていながら、攻めに惚れてあわあわな感じ。惚れたことにすら気づかなくて、のほうが面白かったんじゃないかなあという気もする。

2011年05月11日

ヤマザキマリ『テルマエ・ロマエ』III

 いや、よくも悪くもよくネタが続くなあ…(笑
 一巻が一番面白かったというか、本来は一発ネタだったのではと思うので、やっぱり第一話のインパクトにまさるものはないのだけれど、それでもこれだけ面白ければ充分な気がする。

 ということで面白かった。
 スーパー銭湯とか温泉街とか、ちょっと搦手ネタになってきたけど、それはそうだよね、と(笑。
 ローマの歴史ネタが増えてきてるので、人物関係とか史実思い出すのに忙しい。マルクス・アウレリウスがカワイイので好き。
 あと、この表紙を夫に怒られたというコメントがあったけど、この発想はスゴイなあと思った。違和感ないのに、ラオコーンだと一発でわかるのがスゴイ(笑

 映画は…たぶん観に行くけど、怖いもの見たさで(笑。

2011年05月12日

こっこ『つかログ!』

 ネット連載の採録だった…orz
 こういうの明記しておいてほしい~。

 内容は、すごくかわいいけどじょうおうさまな受けに一目惚れ片思いのイケメンモデル攻め。親戚でもある高校生の受けのカテキョになって、なんとか恋人になりつつ、受けに復縁をせまる元彼(自称)や、純情で攻めにドキドキな攻め友人をまじえてすったもんだ。
 あ、あと4コマだった。

 やはり絵が雑というかあんましうまくないというかでも魅力はなくもないかも、という感じ。でもやっぱこれはブラウザで見るの前提の絵だろうなあ、という感じ。
 攻めがアホっぽくなってってニブくて天然で、まあそれはそれでいいんだけど、受けはオレ様かわいこちゃん受けで、なんというか、CP的にあんまし萌えがない感じ。
 受け元彼っぽいひとと攻め友人のがかわいげあるけど、ふたりとも元が脇キャラだし全体でみるとキャラ設定がブレブレな感じもある。

2011年05月13日

小椋ムク・木原音瀬『キャッスルマンゴー』1

 実は正直、梗概からはあんまし期待してなかったんだけど、とっても面白かった…!

 自宅がラブホのメガネ高校生は、AVの撮影に来た目付きのわるい監督にスタッフとまちがえられてむかれたりして、ちょう最悪なのです。しかもゲイだと公言してるその監督がたびたびやってきて、中学生の弟にやたら構うのでイライラハラハラ心配で、監督が酔いつぶれたのを利用してヤラれたフリをし、責任とらせて自分とつきあわせることで弟から遠ざけようとするのだけれど、云々

 ということで、飛び道具だらけでちょっとあざとい感じかなあと思ってたら、筋自体はわりとふつーだった。木原音瀬にしてはふつーの展開っぽい印象というか。小椋ムクのかわいい絵柄のせいもあるかも。でも、今後どんな欝展開になってしまうのか、ちょっとコワい…フツーにしあわせな話でもいいと思うんだけど…(笑
 てゆか、素直かわゆい弟と、そつがないけど感情表に出せない不器用メガネ高校生、って、わりとテンプレなかわいそう系受けで、なのでふつーっぽくみえる気がする。…あたしのいってるふつーって一体なんなんだ、我ながら(笑。
 攻めは壮絶な過去があるらしい?けど、本編読み終わってから読みたいなあ。
 ラブホ「キャッスルマンゴー」は、やたらいろんな部屋があってカワイイ(笑。料金高そうだなあ。しかし、受けが熱海にホテル見学に行きたいとかゆってるけど、熱海って今はどうなんだろう…数年前にはかなりさびれてた印象だったけど…。
 しかしAV監督に夢はラブホ経営者とか、攻めも受けも設定が飛び道具つかってんなあとは思ったけど、でもラブホの上に住んでいる受け、というのはもはやファンタジックでもあって、小椋ムクの絵ともあいまって、なんだかとってもかわいらしい…シュールだよね(笑

 あーしかし、つづきがきになるー、ということで!

 掲載誌も購入v
 …あんましすすんでなかった(涙
 えーどうなんのこれ。ていうか、これ全体でどれくらいの分量の予定なのかなあ。ここですれ違い気味になって、一回よりもどって、そんでまた凄絶な展開とかあんのかなあ…。攻めははやくもっと受けにめろめろになったらいいのに。そんで受けはいろいろ諦めて受け入れればいいのに(笑。
 しかし…木原音瀬セオリーでいくと、当初相手をダマしていた受け、が、今後かなりツラい立場になったりすんのかな…やー、弟にコンプレックス感じてたりいろいろ結構かわいそうなんで、この受けはもうちょっと幸せになってほしいなあ…紆余曲折あんましせずに(笑。いやでも、木原音瀬セオリー的には、攻めが受けにのめりこまないまま受けが惚れちゃってどん底化泥沼化、かなあ…(汗

2011年05月15日

森本あき『悪魔な恋人』

 こないだ携帯で読んだ。
 というのは、随分前に『オトコの花道』の続きを読むために竹書房の携帯サイトの月額会員になったんだけど、それを解除すんの忘れててかなりポイントがたまってしまったので、そんで漫画をダウンロードするとすごい量になっちゃうので、ラヴァーズ文庫をいくつかダウンロードしたので。
 でもあれ高すぎるよね…データだけなのに、800円くらいするんだもの…。あたし基本は本のかたちのが好きだし、これはこんな機会でもなければ買う気がしないなあ。紙の本より安いなら、ちょっとは購入を考えるのに…。

 堕天使サリエルの息子で悪魔のリルは、人間と契約して願いをかなえ、その魂をとってこなければならないのに、いつも相手に感情移入して失敗ばかり。最後の機会ということで出向いた先が、名家の長男だけれど父とロシア人の恋人との間の望まれない子で、離れに幽閉されて暮らしてる、何もかもに飽いた青年で、望みなどない、むしろ望みをあててみろよそしたら魂やるから、とかゆわれまして。

 攻めの魂をもらうか、さもなければ受けが消滅という設定は重いけど、基本受けのほわほわ視点なので暗くならず、どうせなんとかなんだろうと安心して読める感じ。受けの攻めかわいそう&あたしたちどうなるの、というポエムが随所にあったのがちょっとしんどくて、ポエムとお色気シーンはナナメ読みした。
 結末はあまりにベタだしご都合主義だしで、まあ二人の結末はまだいいんだけど、父悪魔の扱いの都合良さ加減はあんまりだと思った(笑

 ところで、リルというのはメソポタミアの民話でインキュバスのことなのですが…。

2011年05月17日

杉原理生『薔薇と接吻』

 ラストまであとちょっと、のとこまで読んだので、出来れば読み終えてから書きたかったのだけれど…。

 幼いころ同居してた美形のお兄さんが、大人になるまで覚えてたら迎えに来るよ、とかゆっていなくなったのですが、再会したらなんか忘れられてるっぽくて、そしてなんだか吸血鬼らしー。

 そんなわけで、読み終えてはいないんだけど、正直微妙だったなあ…。
 メインである吸血鬼をふくむ、さまざまなファンタジー設定が、あんましきっちりしてなかった感じだし、魅力も特になかった。受けが何才になるまで~とかゆう設定も、厳密なものというより大人になるまで、とかもうちょっときっちりしてしまってほしい~。描写も読んでて飽きが来てしまうかんじ。

 攻めはなんで受けのこと忘れた設定だったんだ。それに、受けを遠ざけようとしどおしで、それは理由付けられてるんだけど、なんで受けが攻めをすきなのかはよくわからんし、攻めがいきなり受けを受け入れて独占欲むんむんになんのもよくわからん…。
 受けはモテすぎ…いや、そういう設定なのはわかるけど、上述のようにファンタジー設定がいまいちしっくりきていないこともあって、なんだかなあという感じ。

2011年05月18日

樋口美沙緒『他人じゃないけれど』

 小学生の時に画家だった父が亡くなり、父の友人の画家にひきとられた受け。五つ上の画家息子にはなんだか嫌われてるぽいし、画家義理パパに恋心だし、とか思ってたらなんか義理パパへの気持ちが義理兄にバレてそんなこんなをされまして。

 なんかなー、としか言えない。
 義理パパはどこがいいのかぜんぜんわからん。優しいらしいけど、生活能力皆無の天然かわいいよれよれオッサン…ティーンの受けが惚れるにはマニアックすぎる(笑。あまりにあからさまに、寄る辺のない受けが身近な保護者に勘違いの恋、という感じで、もうちょっとこう、受けが惚れる、あるいは惚れてる理由付けがあったらよかったのに。

 義理兄もさー…。あまりにあからさまに受けラブで、たぶんそれを隠すために恋人取っ換え引っ換えなんでしょ、というのがミエミエすぎる。
 そしてそのわりに、受けへのからかいが鼻につくほど辛辣だったりして、なんかよくわからんひとだ。なによりも、受けがご飯用意して待ってるのに帰って来なかったり、自分だけでなく絵に没頭してる父もほうっといて、あげく受けに一人でご飯食べさせるって…。結構な頻度でひとりでみんなのごはんつくってひとりで食べてたらしい受けとか、これちょっと、読んでてツライよ…。作者的にはかわいそう受けってことなんかなあと思うけど、そのかわいそうさに必然性がないっていうか、攻めがいくらでもなんとかできた状況じゃんか。受けのことすきだったんでしょ?って思っちゃう。
 攻めはいちおう、受けへの気持ちを隠すためにデートに出かけてたとか、受けが居場所づくりのために家事ばっかりすんのをやめさせたいとか、なんかいろいろ理由づけしてるけどさあ…。だったら家事手伝えよって思うし、学生時代にふつーに遊びまわってたのは、別に受けとは関係ない状況っぽかったし、なんなのこの人。総じて受けのこと思いやってない感じで、受けがすきって感じが全然しない。やなひとだなあという印象。

 そんなわけで、ふたりが結ばれてもしらけてしまって、末尾は斜め読みなのでした。

2011年05月19日

#001「壁の目」の男

 ジョジョの奇妙な冒険第八部ウゥゥゥ!!
 なんかもうスゴイ、もう第八部!って言語化するだけで燃える!勢いでカテゴリつくっちゃったわよ!

 先月、八部は杜王町…と聞いたときに、よもやまさかと思ったけれど、本当に震災を前提とした設定になるなんて。さすがは飛呂彦、あたしたちの思いつくことをあえてやりつつ、凡人を圧倒的に凌駕する発想力でねじふせる!そこにシビれるあこがれるゥ!
 でも八部、もともと杜王町の予定だったのかしら、それとも三月以降、震災をうけて急遽杜王町にしたのかしら…。まんいち後者だとしたら、飛呂彦はほんとうに底知れないわ…。

 アルジェリア系フランス人みたいな主人公・暫定・ピエール(蜂郎さん命名)、やっぱり水兵さんなの、やっぱりすきっ歯なのオォ!そして、2×2ってどういうことなのよオォ!
 星型のあざがあるということは、やっぱりジョースターなのかしら、それともブランドーということもありうるの?でもそれでは「ジョジョ」にならないわ…。あたしやっぱりリオンって苗字なんだと思うんだけど…。
 あざの周りの歯型は、「壁」に関係してるのかしら。

 そして視点人物のおんなのこ、広瀬康穂って!でも康穂はカワイイィけど、東方常秀ってどういうことよおォォ!顔も中身もこんなイケてないなんて…!飛呂彦は東方の血統に思い入れないのかしら…
 ところでなんであたしオネエみたいになってんのかしら…。

 まあいいわ、上遠野浩平、西尾維新、舞城王太郎のノベライズっていうのもとっても楽しみだわ。あと影DIOは買うつもりよ…露伴もエロくていいわね。ジャイロはもうちょっと美しかったらよかったのに。

2011年05月22日

名倉和希『おしおきは愛をこめて』

 特にネタがないでござる。というわけで、読みさしひとまとめを廃止。

 これは…ずっとアマゾンのカートに入ってたんだけど…なんで読みたかったんだろう。正直自分でもよくわからない。寿たらこの挿絵が見たかったんじゃなかろうか。

 新卒の予備校講師が、メガネ美人なセンパイいいなと思ってたら、とんでもないドS受けでして。

 攻め講師が受けのあれこれに一喜一憂して呑んだくれて試験問題紛失したり、受けにしぼりとられてしまって休みまくったりと、グダグダな働きっぷりでイライライラ(怒。
 あと一人称語りは、よほど好みじゃないとキツイなあと改めて思った。

2011年05月25日

あそう瑞穂『気ままに探偵業』

 幼い頃に誘拐された子どもを助ける依頼で亡くなった探偵の父を持つ受けは、お人好しで探偵志望。お金持ちの長男で趣味みたいな探偵事務所をやってる攻めは、ある事情もあって受けとかかわって云々。

 面白くなかった…というか末尾は斜め読みだけど。
 探偵が誘拐事件で死亡とかなんで警察動かないんだ、とか設定の粗さはまあいいにしても…。
 キャラにもお話にも特に魅力はなく、描き方もこなれてないし淡々としてて面白みにかける。
 あと絵が、一見きれいだしそれは長所だと思うんだけど、霜月かいりとか小畑健とかをすごく模写しました…という感じで個性にかけるのと、基本的にデッサンがとれてないのか顔のパーツの配置とか妙にあごが大きい絵とか気になる。

2011年05月26日

大鳥香弥『にせ王子ピナ』

 孤児でごみ拾いで生計をたててたピナは、王子様の身代わりにさせられて、捕虜として某大国へ。蔑まれながらも命乞いをして、連れてきた将軍=皇太子の弟王子の奴隷になって、云々。

 面白かった。キャラもお話も、王道でタイトルから期待できるとおりでよかった(笑。そのまますぎて書きたいことはあまりないけれど。
 欲を言えば、あまりにそのまんまなのでもう一味くらいはほしかったかなあ。ピナの先生とかもうちょっと活きて欲しかった。あと、受けが王妃に母性を感じたり、王妃を殺さないで!と言ってしまうところはなんかなくてもよかった気がする。母恋のモチーフが後で活きてくるわけでもなかったので。
 宝井理人の絵は前より安定してきたっぽくてよいと思う。

2011年05月28日

高河ゆん『LOVELESS』10

 青のエクソシストの5巻以降が見つからない…。

 …今回は決定的にグダグダになってんなあ、という感じ。グダグダというか、高河ゆんのグダグダになったときの典型の絵と展開。キャラがみんななげやりになってたり、とか(笑。
 大丈夫かなー終わるかなー、少なくとも伏線のオール回収は諦めたほうがよさそうだねえ…。立夏の写真好き設定とかもう忘れられてんじゃなかろうか。少なくとも記憶喪失設定だけは回収して説明してほしいんだけどなあ…。

 しかしまあ、それでもあたしはわりとのんきな方だったんだなあと思ったのは、アマゾンのレビューが☆ひとつなのをみてちょっとびっくりしてしまったことで、…冷静に考えれば、それが妥当な評価だよなあ、とも思う。

2011年05月30日

吉池マスコ『俺が世界を救う』

 なかなか見つからない青のエクソシストのつづき、最初はたんに売り切れてたんだけど、途中からレーベル勘違いして探してた。ジャンプスクエアか。なんか慣れないんだよねえ。なぜかガンガンだと思い込んでた。

 いつもながら、絵が雑なのがなんだか残念な気分になる…。
 ちょっと悪い(下着盗んだりする程度の)宇宙人を退治するために、宇宙人警察みたいなのにキラー精子をもつとかゆわれた攻めが攻めまくり…というアホ設定のオムニバスっぽいので、それは面白そうだなとは思ったものの、期待以上のことはなく…もうちょっとくらいのひねりかラブが欲しかった。
 あとはドカタのおっさんと、前のアパートに住んでる二回りしたのカワイ子ちゃんの話はなんかこのキャラ設定にしては普通というか、何も起こらなかったなあという印象だった。受けの友人は攻め狙いなのかと思ってオチを期待したのに…(笑。

2011年05月31日

鈴木理華『タブロウ・ゲート』8

 つづきが気になって、びみょーに本誌覗いたりしてたので、かえって前後関係わからなくなってきてしまった…(汗。

 お話はすすんでいるよーな、すすんでいないよーな。
 テンペランスはレディにも名前教えたのね。っていうか、レディのテンペランスは、レディが「節制」にどんなイメージもってんのかもよくわからんし、このキャラは…元ネタは一体…というのもよくわからん(笑。
 パワーはまいごちゃん?ちゃんと人形っぽくなるのかなあ。
 デス(蟹じゃなくて!)はもともとはやはり顔があったんだろうなあ。どんな顔だったのか、そのうち描かれるのかなあ。
 あと、星と太陽の関係って、こんなにあぶなかったっけ…(笑。
 太陽といえば、サツキの太陽は、スカシたお兄さん、って印象なのね!彼がサツキにとっての太陽のイメージってことは、スカシた包容力ある男、ってのがサツキの中でのいい男っていうか目標な男のイメージなのかもしれない、と思った、なんとなく。

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