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2006年04月01日

タジミハイズ。

うまそう!


 田島も三橋も泉も好きだから、九組大好き。五月号でほんとに「うまそう!」をいつもやってるみたいだったので、そしてそれをクラスメートが苦笑いながら見ていたので、ますます好きになった。

2006年04月02日

西田東『もろとも』


 表題作はなんだかいまひとつ。見所もなくって印象に残らない。最近やはり、ちょっと荒っぽいつくりになっちゃってる漫画が目立つように思う。
 特に、なんで主人公が義弟に惹かれたのかよくわからない。好意まではわかるけど、そこに恋愛が出てくるのはどうしてだ。

 警官とヤクザものは普通に読み始めたら異様なノリに最初ついていけなくて、ああ!コメディなんだ!と気づいてからは楽しんだ。ギャグくらいはいつも入るけど、コメディってはじめてなのではなかろうか。あとがきのノリが本編に持ち込まれたような感じで、なんかすごい可笑しかった。まぬけなヤクザがかわいくて、それをかわいがってる警官の気持ちもよくわかる。

 わけのわからない荒くれ者と牧師の話は少し異様で、こういうのも描くのかーと思った。犯罪者だわ女と見れば襲いかかるわ、な獣っぽい荒くれ者は、獣っぽいというよりむしろ獣で、描かれ方もえげつないし、いままでの西田東にはないキャラっていうか、BLにはあまり見ないキャラだったように思う。牧師も唐突で薄っぺらいからか、わけわかんないし恐い。個人的にはあまり好きではないけど、最後の場面の展開とかは妙な迫力があるし、このキャラたちでなきゃ描けないだろう展開だから、納得というか。
 このお話はそうでもなかったんだけどしかし、西田東の日本以外の国を舞台とした作品は、なぜか郷愁を誘う雰囲気がある。映画やお話の世界っぽいというか、展開とかが結構ステロタイプなのかもしれない。でもだからこそ好きなんだけどね。売笑夫の話とかピアニストの話みたいのまた描いて欲しいな。

2006年04月03日

木下けい子 『キスブルー』

 一冊で終わるだろうと思って読み始めたのに、途中からなんか怪しい雲行き…え、続くの?しかも、ちょ、掲載紙はクラフトだなんて、季刊じゃんか…次巻出るのいつになるんだ?(涙

 大学生の友人同士(ノンケ同士)って設定で、出版社によっては等身大のリアルラブとかあおられそうな内容。でもさあ、そんなんリアルになりっこないよなあ。ノンケ同士の友情の臨界点越えなんて、ほとんど女子ドリームの世界にしかあり得ないっぽいよね。
 この話の場合も、主人公はもともとノンケで気がついたら友人のメガネを好きになっていた…なんて、なんかそんな(女子にとって)うまい話ってあるものか!?とちょっと我に返っちゃう。
 どっちかがノンケでなければまだなんとなくわかるんだけどね。たとえば相手のメガネがゲイとかだったら、まだわかるかもだけど…アレ?今なんかわかりそうになったような…。ん?今日に手を振る?

 そういう点をのぞけば、内容も絵も木下けい子的なアベレージはちゃんと越えてるし、面白かったよ。この作者は最近ちょっと山本小鉄子とかぶるかも。でも(でもというのも失礼か)絵的にもお話的にもすごーくハマりったりもしないもののあまりはずれもなく、のーんびりまったり読める。だから実は結構好きかも。すごーく好きにはならなくても、新刊作家買いまで行かなくても、ヒマな時には買うし、始球式(読了即ブックオフ)もしないかんじ。この前出ていたコミックス(かわいいあの子とかいう)は、期待してたCPじゃないみたいだったからまだ読んでないんだけど、そのうち読んでみようかな。

2006年04月04日

三月下半期に読んだものから。

 随分前から師匠が「葛城くんアレ読んだ?」って何度も仰るし、わたしも読もうとは思っていたし、やっと文庫になったので『ダヴィンチコード』買った。まだ読んでない。

 戯曲風って言われるのがなぜなのかよくわからなかったけど、なんか納得もする。
 正直戯曲というのはよくわからないのだけど、あることがあってから論じやすすぎるテクストなのかなってイメージがすごくある。それは装置とかキャラとかセリフぜんぶに意味があって、わかりやすすぎる、って印象なんだけど。で、このテクストもそんな感じだなあと思った。
 どう考えてもわたしの好きなタイプの話ではないしエクリチュールではないのだと、心ではなく頭で思った(つまり、好きじゃないと感じたわけではない。でもキャンディ老人の件につき、他の部分にかかわらずもう好きではない。


 前から時々拾い読みしてる。
 すごくすごく正直なところ、MMRっぽく感じてしまう。「・・・はGHQの陰謀だったんだよ!」「な、なんだってー!」ってさ…。たぶん同時代読者だったら感じ方はまた違うんだろうなあ…。
 あと、同時代読者だから知ってるはずな事件の概要とかも、もっと詳しく教えてほしいと思ってしまう。帝銀事件とか、読者がもう概要は知ってること前提で書かれているけど、わたしにはわからないもの。やっぱり読者を限定するというか、同時代読者とそれ以外では読み方が違ってしまうことが前提のテクストだと思った。

2006年04月05日

清明。

 今日は二十四節気の清明だそうです、よー。はしたないおねだりなんかしたら捨てるよ二世!(お気に入り、笑、清明は「!」ってつかわなさそうだよね、なんとなく。

 米米CLUBが再結成だそうですがそれはまあよいとして、そのせいなのでしょうが先日ラジオを聴いてたら特集をしていて、有名どころの曲を何曲かかけてたんだけど、「Special Love」がものすごいグサグサと胸につきささるのでなんだろこれなんでだっけ、もしや。と思って発売時期を調べたらまー痛い痛い。痛いわけです。歌詞もあんなんだし。くそう。
 いやでもあの頃から好きな曲ではあるんですよ。最後のシングルだよね。あのサビの冒頭の小節なんて、シンプルだけどちょっとスゴイよね。力があるってか、火事場の馬鹿力ぽい勢いを感じる。Aメロとかグダグダだけどね(笑。でも最後のシングルにこのタイトルを持ってきたのも、このサビを持ってきたのも、個人的には偉いと思う、って印象批評。

 そういえば、ビブロスが大変なことになってしまったそうです。すごくびっくりした…。やおい業界の最大手が…。倒産したらもうその社名って使えないのだっけ?淋しくなるなあ。
 個人的に心配なのは犬スタイルのゆくすえだ(エンエンの暗い過去…。なんとかはなるだろうと思うけど、どううまいこと行っても遅れは出そう。

 『ダヴィンチコード』は昨日↓と書いてから、既にッ!中巻に来ました。面白いねえ。面白いけどなんか意外なふんいきだなあ。薔薇の名前というよりもフーコーの振り子だよ師匠!(そう言えばフーコーの振り子は挫折したよ!

2006年04月06日

映画『ブロークバック・マウンテン』

 ↑原作は未読。アマゾンさんに絵だけ借りてます。

 なんだか色々考えていたら落ち込んだりもしたのだけれど、またぐるぐる考えていたら映画を見終わったときの気分に戻れたような気がしたので、下書きはほっぽって改めて書き直し。

 朝型にならねばならないのでしばらくレイトショーで観るのはやめようと思って、まじめに昼間に行ってきた。ガラガラだったけど、平日昼間だからこんなものかな。プレミアスクリーンだったので、伸び伸び見られた。

 これを見ようと思ったのは、恋愛をメインモチーフとして扱っている映画ってあんまり好きではないしほとんど見ないので、では同じような物語が男性同士で行われたら、やおいテクストには甘い採点をしてしまうわたしはどう感じるのか?という疑問があったからなのだけれども、結論として、男女での恋愛映画をあまり見てないのだから比較できないじゃないか、と…(問題設定の段階からわたしはバカですか?

 すごく丁寧に物語られていて、かなり引き込まれたという意味でよかった。いろいろ思ったり感じたりしたけど、うまく言語化出来そうもない。
 観る前からちょっとタイムリーだなとは思ってたんだけど、やっぱり『ハツカネズミと人間』を思いだした。ジョージの理想の農場の話をね。レニーとジョージとは違う意味で、イニスとジャックの間で共有できていない言葉、概念だ。そして、どちらのペアにおいてももしもそれが共有出来ていたらと思ってしまうのだけれど、共有という言葉、概念の意味も異なるだろうな。あれ?あたりまえか。

 最後の方で一カ所誤読してたというか判っていなかったことがあったんだけど、それはわたしの読解能力が低いからなのかなあ。
 あと、ジャックの父親の言葉の中でどっちなんだろうと思ったことがあったんだけど、それは文脈考えたらわかることだった。やっぱり読解能力が低いのかなあ…。
 思うに最後に山に行かなくてよかった、と思ってしまうのって、先行コードのせいかなあ(最後の辺り渡辺淳一が目の前にチラついてしまい、なんだか悔しかった…。しかしやはり山であれして終わり、だったらかなり脱力しただろう…。
 それと、最後の方は1980年代?なんだよね…???60年代のアメリカの片田舎という環境が云々云々というアオリ文句はやや恣意的だなあ。

 なんだかものすごく散漫ですが。
 また何か書くかもしれないけれど、もし書くとしたらその時は多分わたしなりにまじめに論じることになると思う。しかし、正直気が重い…。

2006年04月08日

あさのあつこ・柚庭千景『バッテリー』3

 これで、原作の一巻分が終わったそうだ。
 しかしコミックスとしては三巻まで終わったってのに、未だ中学校に入学するぞってとこまでしか進んでないって、ちょっとどうなのよって思う。まだ「野球部」というカタチも全然見えなくて、巧と豪だけで野球話が進んでいくのでなんか変な感じ。はっきり言ってヤオイ。というか野球ってより、投げて取ること、の方がテーマな物語なのかなあ。タイトルもバッテリーだし。

 ずけずけ物を言う巧の不器用さとか意外な素直さなんかがかわいいことはかわいいが、何ですか、時々現れる巧の素直さにみんなメロメロという構図なんですか?と思えてしまって、それもどうなんだろう。巧のえげつない言葉とか子どもらしい感情の起伏とかを全部受け止めちゃう豪も出来すぎだ。

 いまいちよく判らないけど、とりあえず次からは中学の話になるのだろうし、もう少し読んでみようと思う。

2006年04月09日

temporarynotice

 めんめんメガネのよいメガネ!(←挨拶の言葉。
 皆さんお元気ですか。
 先日やくもさんとお話していて、「本当によいメガネはメガネをかけていない時でもよいメガネである」という結論に達しました。メガネ名人です。

 妙なテンションですみません。
 おしらせです。
 先日からxreaで障害がつづいているそうです。
 s6サーバ(マヨイガ&タクミくん)でもs31サーバ(ジョジョ&裏ジョジョ)でもなぜか被害を免れていたので、なんとなくこのまま復旧するんじゃないかとゆう気がしていましたが、現在ジョジョ方面が陥落中です。

 もし今後マヨイガまで消えるようなことがありましたら、http://www4.diary.ne.jp/user/407826/にていろいろお知らせします。しかしまあほっといてもそのうち元の場所にちゃんと戻ってきますので。ヴァズヴラチーツァミエースタ。わたしはxreaを信じています!

2006年04月11日

よしながふみ『フラワー・オブ・ライフ』3

 帰ってきました。
 xreaさん関連の障害で不具合が発生しておりました。
 ご来訪くださったみなさま、申し訳ありませんでした。
 ご心配くださった方、ありがとうございました。

 ちょっと忙しくなってしまいました。
 いつも以上に言葉足らずになるやもしれませんが、なるべく毎日更新したいと思います。

 相変わらず面白い青春学園ドラマ。
 最初の頃はそうとは気づかなかったけど、結構ちゃんと群像劇になってきた。で、そうなっちゃうとどうしてもテンプレというかベタっぽいキャラや展開が増えてしまう気がする。けれど、むしろそれでいいのか、そういう漫画なのかなって気もする。
 武田さんとかかわいい。ホココモラの服わたしも好き。
 あとシゲと真島のどうしようもない話が好き。この二人の物語は特に、ベタキャラベタ展開が面白いんではないかと思う。クリスマスの話を本誌で読んでしまったせいもあるのだろうけれど、特に書き下ろしが面白かった。あの言葉が来るか?来るか?と思ってたらほんとに来た(笑。

2006年04月13日

映画『変態村』

 今年に入ってからのオンライン関係での不運続きに、ついに先日神田明神でITお守りを買ってきてしまいました。結構高かった…御利益があるといいなあ…しかしなんかペラいんですが…高かったのに…。

 今日はどう考えても地雷映画だろうと思いながらも、予定が変わって時間が出来たような気がしたので、ついつい『変態村』を見に行ってしまいました。
 ライズエックスって初めて行った。アンダーグラウンドだった。
 原題は『受難』なんだって。『変態村』って邦題、なんだかサンスポのとばしみたいなタイトルだよねえ。

 で、そういう意味ではやっぱり地雷で、変態村というよりは狂気の村という感じでした。既知外村でもニュアンスが違うと思う(これはどうせコードにひっかかるから無理なんだけど。
 内容は俳優の演技がいまいちなのと、なんとなくよくわからんのとで、これまた微妙な。さんざあおられてる所謂「変態」シーンも総計20秒くらいだったし、いや別にそういうシーンが見たかった訳じゃあ勿論ないんだけど、もっとはっちゃけてもよかったんじゃないかなあとは思う。全体をみっつに分けると、最初の導入なんかはもうちょっと切りつめてよかった気がするし、中間の狂気に入っていく部分は描写不足というかなんだか物足りない。主人公はよくあれで生きてるなあとは思ったけど(笑。最後の方なんかは絵的には面白かったし、ラストもどうなんのかと思ってたらまあまあ面白かった。

 泣いてばかり居る主人公はちょっとキモい(笑)けど、魔性なんですね。俳優自体はすっごい美形というわけではなかったけど(笑)でもだからこそ魔性って設定が活きる気もする。もっと活かせた気もするが。しかしとりあえず宣伝文句に主人公のことを「美形」って書いた人は、この辺理解できてないんじゃないかと…。タイトルもとばしっぽいし、やっぱどうも売り方に違和感を感じるなあ。それを予想しながら見に行ったわたしもわたしだが。
 そんなわけで、全体としてやはり不満が残った。あーやっぱ『キス・キス,バン・バン』にしておくべきだったかなあ…。

2006年04月14日

四月に読んだものから。



 ちゃんと面白かったけど、なんでそんなに売れたんでしょう、とも思う。売れるのわかるけど、あの話題性はちょっと尋常じゃないように思える。
 文体もいまいちうまくない(映画的すぎる)し、展開もごまかしているような部分(クリプテックスのオチとかよくわからない)とかうまく機能してない部分(主人公以外の動きに整合性が在るのかあやしいし、オチも弱いように思う)が目につく。特にオチ。フランスオチもイングランドオチもエーという感じだった。オチだけで言えば、『フランチェスコの暗号』の方が好きかな。

 キリスト教圏で売れたのはなんとなくわかるというか、原始キリスト教ブームの一環として考えれば納得出来るんだけど。つまり小説としての評価でヒットしたんではないのかなともちょっと思う(勿論、そういう話題性も含めた<小説>としてヒットしたんだってことはわかってるつもりだし、こういう評言の仕方をしちゃうと<文学>のキャノナイゼーションに荷担してしまうような気もするんだが、便宜上こういう言い方しか出来ない。

 ちょっと評価厳しいかもしれないけど、要するにフツーに面白かったけど、かなりの期待をして読み始めちゃったので、ちょっと拍子抜けしたなあってところ。あと作者の調査量にはただもう脱帽。個人的にはその部分だけでも充分面白かった。

 ところでイエスとマリアマグダレーナの子が云々という話、よくある…よねえ?なんだかものすごい既視感があって、というか内容よりもその説明部分の文章そのものに既視感があったんだけど…はて。寿たらこか?(笑

2006年04月15日

鹿住槙『お願いクッキー』


 ええとまあ、まずすごくぶっちゃけた言い方をすれば、兄フラグワロス。途中までは。フラグか?と思われた当初は兄の方がいいんじゃ?とか思いましたが(ええ、ええ、わたしは美形エリートメガネに弱いですよ…)それじゃうまく終わらないよね、ってことで、どんどん卑劣になっていく兄を悲しい気持ちで見守りました(笑。モッタイナイが仕方ない…(笑。

 ていうか、そう思っちゃうのもたぶん椎名のキャラだてが弱すぎるからなんだよね。一真が椎名に惚れた理由って、仕事に打ち込んでる姿がかっこよくってとかいろいろ理由づけされてるけど、そんなんあんまり説得力がないと言うか、家の中で孤独だった一真に唯一やさしくしてくれたからってのが一番大きい理由に思えるし。それに岩本が言ってたように、実際の椎名はそんなやさしいだけの人間とは限らない。
 だから、一真は絶対この後苦労するだろうし、椎名にもゲンメツするような機会が絶対くるはずだし、作者がそこまで想定してこういう展開・語りにしたんならちょっと興味深いと思う。物語内では椎名のひととなりをボヤかしつつ、一真が苦労しそうな予兆も描き込みつつ、語りは一真の一人称だからそれらはなんとなくきれいに見えない状態にされていて、苦労知らずのお坊ちゃんである一真の一途な恋を描きつつ、でもそれが実は独り相撲になっているって様がよく描けているように思う。

 でもこれはボーイズラブなので、読者は物語に内在する一真への批評性なんて求めてないと思う。けど、だからもっと一真に都合のいい物語世界にすればいいじゃーん、と思ってるって訳では全く無くって、ただもう一皮むけててもいいと思うんだ。こういう<甘いだけではない物語>が甘くってこそ、更に可能性が広がるんではないかと思いたい。独り相撲の恋が、それでもハッピーでいてこそ、恋愛ファンタジーとしてのボーイズラブの面目躍如でない?
 しかもそのためにはたぶん、たなぼたラッキーではダメだと思う。一真の独り相撲な幼い恋が現実を知って、その後例えば椎名の譲歩とか外在的な力でハッピーになってもしらけるだけだよね。一真が努力してむくわれる、ってのが見たいと思うんだ。守られまくりの軟弱な受けはそれはそれでアリだけど、この話においては一真が軟弱ではダメなんだと思う。そう考えると、誰かが助けてくれるというご都合主義じゃなくって、自分の力で切り開くっていう展開、こそもしかしたらご都合主義なのかもしれないね。面白いなあ。

2006年04月16日

たけのこ食べたい。

 そういえば何か違和感があるなあとずっと思っていたのですが、わたし的には藤原竜也はLだろうと思うのですよ。ライトはもっと細面な人が…とか、ワガママですか。

 この春から新しい職場に移りましたが元気でやってます。とりあえず最初の一週間が終わったところなのですが、すごくぶちまけた言い方をすればもうなんと申しますか、約束の地というか。窓外には桜草が咲き乱れて鳩が地面をつついていたりして、室内では全体の三分の一がメガネで学ランは全体の九割以上ですがそんなことはどうでもいい。どうでもいいんだ!こういう考え方は下品かもしれないけれど、現代文がないカリキュラムの彼等に現代文教えて、しょっぱなからゴリゴリのテクスト論を導入していくのって、正直すごく気持ちいい。未踏の雪面を一番に駆け抜けるようなもので、そんなの気持ちよくない訳がないじゃんか…。
 と、まあそんなこんなで、なんだか幸せに慣れていないので、恐いくらいの状況です(笑。ま、いずれにしてもこれは美しい物語ではないのだからして、夢いっぱいで生きていくことは出来ないだろうけれど。頑張って働きます。

 ところで『ギャルサー』はじまりました。見ました。アホでした。藤木直人はカッコよかった。ウエスタンブーツ似合う!本官さん(@バカボン)みたいな警官とか、アパートやジェロニモの家などありえないやわなセットも面白くていい。
 しかし予想以上に説教くさいストーリーにはちょっとめげそうになりました。もっと藤木は憎めないキャラながらもアホ全開で、ギャルたちも大人たちもアホくさくなって自然に和解していくとゆうのを勝手に期待してた。藤木についてはカウボーイなのは外見だけで、中身はネイティブアメリカン(などという言葉をあれにあてはめることすら失礼に感じるが…)とゆうのもちょっとサギだよねえ…カタコトの日本語とか違うだろう…。

2006年04月17日

ハルカグ。

 こないだまたやくもさんにおこらえましたが(怒られたのではありません)懲りずにヤオイ。

「坊主はいいね。坊主は心を潤してくれる
 高校野球の生んだ文化の極みだよ」

 花井も巣山も大好きです。ARCのシオにも期待。そして、加具山さんが坊主じゃなかったらハルカグは非常につまらんCPだったろうなあと思う…髪の毛フサフサな加具山さんなんて、ただの受けです。

なかよしこよし?

 「背、ちょっと伸びました?」
 「の、伸びるわけないだろ!バカにしてんのかっ!」
 榛名は結構先輩には礼儀正しくしてそう。なので、ひどいことゆっても悪気はなさそう。
 加具山さんはいじけ虫なので、榛名の他意ない言葉も悪く捉えちゃったりしそう。

 というわけで、先日はゆずりのヤオイ妄想のせいでおお振りを素直に読めなくなってしまったとやくもさんにおこらえたのですが、でもゆずりはおお振り初読時には今もまったくヤオイのことを考えていないですよと言ったらひどく驚かれて、謝罪と賠償を要求されました(笑。
 マヨイガのおお振りの感想も、ほぼやおいとは関係ない次元でしか書いていないつもりです(勿論読者の方が読んでどう思われるかは別ですが、少なくともわたしの意識上はそう。ヤオイ妄想は読んで楽しんだその後というか、即物的に言えばコミックを閉じてPCの前に坐ってウェブをひらいたりフォトショを起動したりした瞬間から、ヤオイ。なのです。
 だから例えば、三橋が鼻血出して阿部が青ざめて「夏が終わっ…」とかモノログってるのを読んでも、「三橋」のことよりも「自分の投手」の心配が先にたっているような反応が阿部らしいなあとか思ってるだけで、決してそこに隠された阿部の三橋への愛とか読みとったりはしていないのです。
 しかし今まで考えたこと無かったんだけど、二次やおいスキーさんには原作読みながらやおいに直結の方と、わたしみたく原作一旦楽しんで二次創作に来た段階でやおいの方と、二通りいるんだろうなあ。どっちの方が多いのかな。

2006年04月18日

田中鈴木『スロースターター』

 ちゃくちゃくとやくもさんにドン引きされています。

 八割以上ボーイズでないというか、ビーボーイの一作品以外はゼロの掲載作品がほとんどで、ビーボーイのものも古いせいかあまりボーイズボーイズしていないので、全体的にぬるボーイズ。ていうかむしろ田中鈴木。霊とかいっぱい。
 田中鈴木はこういう学園もので霊とか出てきて事件解決という黄金パターンがよくあるようで、正直特に目新しい要素もない(個人的にはそういうパターンでは奥瀬サキの『低俗霊狩り』が出色だと思う。デイドリームじゃない方ね)ので、微妙っちゃ微妙なんだけど、作品から作者がそういうのすごく好きなんだろーなーと思えるので、その波長に乗れれば結構楽しめる。あとノスタルジアも感じられて、特に面白いとゆう感じでもないけど結構好きなのだ。

2006年04月19日

葵ゆな『目覚めの森』

 この人高群保なのか…全然わからんかった…。
 表題作もその他も、設定も展開もキャラも特に目新しいものはないけれど、ふつうに読めた、というか…。そんな感じ。最後の近代イギリスっぽいダメダメなボンボンと使用人っぽい青年の話はベタだけどそこそこよかった。もうちょっと長いお話で心情や設定が細かく書き込まれていたら面白かったかも。でもこんな短編ではどうにも大味。大味と言えば、表題作など他の作品も大味な印象だったかも。

2006年04月20日

大江マキ『野性の夜』

 水性ペンで描いたという二本が猫田リコの絵に似ていて、逆説的に猫田リコはもしかして水性ペンで描いてるのかな?と思った。あれは細かい絵は描けないけど、手に負担が少なくて描きいいよね。
 記憶喪失の高校生を部屋に連れ帰る話は、ベタなオチだがBLではあんま見ない展開というか…難しいネタ選ぶなあと。ソレを描くにはまだ技量とか、何よりページ(そもそもエロが必須のピアスなのだから、もともと少ないページの中から物語にさけるページはますます減るわけで)とか足りないのでは。しかしそのガッツは買いたいぞ。
 全体的にピアスらしい奥行きのない話(失礼)が多いが、作者のやる気はもりもり感じられるのでこれからの成長に期待。

2006年04月22日

MY FOOT TOUR FINAL@Zepp Tokyo

 うわーなんかスゲーよかった。なんだろう、すごい。ピロウズが好きだ。行ってよかった。

 ということで、先週風邪をひきまして、ここしばらく寝てたんで、今日もちょっとどうしようかと思ったんですが、二ヶ月前から楽しみにしていましたし!いちきました。

 数少ないライブハウス体験がなぜかAXばかりだったので、当然ZEPPもはじめて。なんか音響がかなり違った印象。サイズ的にも後ろの方モニタとかもあるし、やっぱり大きいのかな。収容人数はあんまり変わらないみたいだけど。
 体調のこともあって、開演ぎりぎりに入って、後ろーの方で見ました。だって仕方ないもんよー、この体調で場所取りしてぼーっとしてんのキツイし、モッシュも絶対無理だし、今日はおとなしく後ろで見るのよ…と自分をなだめつつも、始まっちゃうとやっぱ、さわお見えないよーうわーんな状態でちょっとせつなくなりました…が、いい子にはスペシャルな出来事があったんですよ!(わたしがいい子かどうかは知りませんが!

 ガゼルシティでしめてのアンコール、BGMがとぎれて暗い舞台を見つめていたら、箱後方のスタッフブースみたいな場所にさわお登場…マジすか!もう本能だけで、レミング状態で(笑)わらわらと近寄ってしまいましたよ!もうすぐそこにさわお!二メートルの距離にさわお!ここだよって、手を伸ばしたら(ノンフィクション)うわあ届きそうだ!こんな近距離初めてだよー!会場に歌うながしてわざとマイク離れたりするから、さわおの生声が聴こえるんだよー!!うわあんやっぱさわお大好きだー!!!(ゼイハア

 …えっと、まだまだまだ書きたいことがあります、その他の詳しい感想は明日にでも。


1. MARCH OF THE GOD
2. ROCK'N'ROLL SINNERS
3. ノンフィクション
4. Degeneration
5. Hello,Welcome to Bubbletown's Happy Zoo(Instant Show)
6. Ride on shooting star
7. 空中レジスター
8. Mighty lovers
9. (高所恐怖症だけどプロポーズの新曲)
10. My Beautiful Sun(Irene)
11. I know you
12. My girl(DocumentVer.)
13. 彼女は今日、
14. さよならユニバース
15. ストレンジ カメレオン
16. MY FOOT
17. サードアイ
18. その未来は今
19. Gazelle city

EN
1. FUNNY BUNNY(弾き語りVer.)
2. Dead Stock Paradise
3. Another Morning

EN2
ハイブリッド レインボウ

2006年04月23日

MY FOOT TOUR FINAL@Zepp Tokyo その2

 つづき。

 絶好調!誰にもさわおを止めることはできない!
 (ジャンプしたら天井に届く)

 何度目かのMCで、世の中は純粋じゃなくて、けど信じられることがあるから、希望があって、曲も生まれる、とさわおが言った。
 世界がとか時代がとか言われるとそれだけで醒めてしまう程度にはわたしもすれてしまい、さわおの言葉をまるまる飲み込んで心酔するには年をとりすぎた。けどさわおはそうした言説を、最後には全て歌に回収する。世界や時代というご大層な言葉も彼個人の問題として回収されるのなら、醒めず聞いていられるというか、醒めている場合じゃなくなる。流されず、汚されない、なんて言われてもピンとこなくても、流されないで歌う(フールオンザプラネット)ならわかると思うんだ。
 ということに気づいて、だから、さわおのことをもっと信頼してもいいのかな、と思った。わたしはさわおの青い言葉にいちいちさめなくっていいんだ。
 しかし、その流されないことってほぼイコール売れないことなわけで、売れないことがアイデンティティになっちゃってるさわおもバスターズもちょっとかわいそうだとは思うんだけど(笑。でもそれでいい曲が出来て、聴けるのならいい…のかなあ。

 ともあれ。さわおはその後、一番新しい希望の曲をやるよと言った。一番新しい希望の曲、いいフレーズだ。

 「ノンフィクション」実はこの曲かなり大好きなんです。
 「Hello,Welcome to Bubbletown's Happy Zoo」大分歌詞覚えたはずなのに何言ってるのか全然わからないさわおの英語がかなり好きです(笑。歌詞もメロディもよくできてる佳曲だーといつも思うけど、でもそんなん(いい歌詞いいメロな3分シンギング)ピロウズにはいっぱいあるやー(笑。
 (高所恐怖症でプロポーズの新曲)「また馬鹿馬鹿しい新曲ができたので聞いてくれ」というようなことを言ってた。ロックンロールなんだって。この曲のサビの最後で高音域使うような感じの、最近多いよね。「空中レジスター」の「不完全な、地球上で」の部分とかみたいな。ああいうの好きだ。
 「彼女は今日、」さわおが今回は古い曲もやっていて、云々と言ってはじめたので何だろうと思ったらこれだった。彼女は今日、はわたしがピロウズを知るきっかけになった曲なので、そんなに古くないじゃーんと思ったけどもう十年以上前なんですな…。ライブで初めて聴いた。ロストマンらしい曲だけど、確かに今聴くと、最近のピロウズにはない感じの曲だ。
 「さよならユニバース」正直あんまり好きな曲ではないのだが(曲調のせいでどうもロストマンやサンキューマイトワイライトと比較してしまう)なんとはなしに神妙に聴いてしまった。
 「ストレンジカメレオン」やっぱりいいよね、流石、という感じの曲。後奏もライブらしくよかった。
 「MY FOOT」一番新しい希望の歌、とさわおが言った時、また別の新曲かなと思ったらマイフットだった。アルバムのタイトルチューンであると同時にツアータイトルであるこの曲を、さわおが最新と言ったのがなんだか嬉しかった。その時の最新アルバムが、それまでで最高の出来だといい。
 「サードアイ」これ好きだー。
 「FUNNY BUNNY」君の夢が叶うのは、誰かのおかげじゃないぜ。手が届きそうなさわおの記憶で半年くらいはがんばれそうだ。
 「Dead Stock Paradise」さわおを待ってえんえんと続く前奏と、戻ってきたときの入りがカッコよかった。

 アンコールの前に荷物取りに行っちゃって急いで帰ろうと思いつつ、帰りがけにTシャツ買わなきゃと焦ってたら、また白いTシャツ買っちゃった…それも二枚も…。ケミカルバンプTシャツで開けてないのもあんのに…(涙。白は着づらいんだよねえ。はあ、ああいう時って判断狂うよなあ。
 そんなこともありつつ、やっぱり楽しかったです。いいライブだった。

2006年04月26日

『アフタヌーン』六月号

 舌の根もかわかぬうちにアレですが、流石にこれはヤオイだろ…と思ってしまいました。崎玉バッテリー。崎玉バッテリーおかしいよ!

 なんか、描写が薄いところに無理無理キャラクタ性を演出しようとしてるせいか、二人ともあまりにもベタなキャラになっちゃってる感じがする。二年生ピッチャーは年上・(大地に比べて)低身長・元気で先輩肌、一方の一年生キャッチャー大地は高身長ガタイよし・野球メチャうま・ルックスもイケメン・素直ないい後輩・しかし頭がものすごく悪い、と絵に描いたような対照コンビで、大地のキャラもちょっとわざとらしい感じがする。
 しかし、「打てよな!」と言われて「はい!!!」とよい子のお返事をして、しかもHR打ってまう大地の頭がものすごくバカというのは、やはりカワイイ…と、作者の策略にみごとにひっかかってしまってます…(笑。

大地

 以下ちょっとヤオイ。
 そんなわけで、いやーこれは同人界に崎玉メオト旋風がふきあれるのかなーとちょっと冷めた気分でおったのですが、案外そんなこともないようで。まあ、大地萌えの方は多いようだしまーそりゃそうだろとも思うのですが、ていうか既に大地三橋を考えてる方もいらして笑った。スゴイ。そこまでぶっとんでくれればむしろ面白い。そだよね、崎玉メオトなんていかにもな展開ナシだよね(でも多分話が進んだら崎玉メオトもやっぱり主流になっちゃうんだろな…。

 西浦もみんないい感じですね。
 まさかと思っていたモモカンの暗い過去フラグがたってしまった感じで、ちょっとドキドキします。
 お母さん方の協力っぷりを知らない部員にイライラしている花井はやっぱいい子で、可笑しいかわいい。花井は「イネー」「シラネー」とか「監督が女ってありえないだろ」とか「中学で会ってたらオレァイジメ側に入ってたな」な反抗期気分を持ちつつも、結局それってただの反抗期でやっぱり基本はいい子なんだよね。花井母が花井のつっけんどんな返事を笑って流しているのは、そんな息子に慣れて気にしてないからではなくって、息子が照れてるだけだって知ってるからなんだなあ。そう言えば、花井母の「家で監督のこと褒めるんですよ」発言も、あんな反抗期な花井がそんな話家でしてんのかーと思ってたけど、やっぱ結構話はちゃんとしてるってことなんですね。うあーかわいい!あんな息子いたらいいだろなー!田島といい梓といい、身内にいたら絶対めろめろに甘やかしたいなあ!(なんか発言が年増っぽいですが…笑。
 あ、モモカンのマネージャ時代の暗い話(もうその存在は鉄板化してる)を知った花井が、「監督が女って云々」発言をものすごく後悔してもんもんとして、悩んだあげくモモカンに謝罪後「あははいーよぉ気にしてないよぉ」とか言われちゃって忠誠心が更に上がっちゃう展開はありそう。(ところでモモカンのCVは三石琴乃で想像してしまうんですが。
 うざい水谷は笑ってしまう。愛されキャラだよ。「四番先輩」っていかにも水谷が言い出しそうなあだ名で可笑しい。
 (オレみっともないかも)とか思いながらそれでも阿部に「大きい声だとビビる」ときちんと言ってあげる沖とか、いい子だなー!
 三橋がちいちゃく「…バ」といった瞬間の阿部の全開笑顔はおかしすぎ(笑。わんこに計算問題出して答えの回数わんって言わせてる飼い主みたいだ(あれ犬がホントに計算してるわけではなく、答えの数字に来たらつい飼い主が笑ってしまったりするから犬がほえるのをやめるんだ、という説がありますね。あと、三橋が口を押えて喋っているのを理解している様子を見て、阿部も三橋語に堪能になり始めたのかとちょっと驚きました。
 阿部は常に『ピッチャーとしての』三橋の体のことしか考えてなくって可笑しい。「歩かすのって抵抗あんだっけ?」とかも、ピッチャーとしての三橋の精神的負担を考えているだけにしか見えない。なんか別にヤオイでもなんでもなく、野球に関係ない阿部と三橋の話を読みたい気がします。はたしてそんなん成立すんのかどうか、すごく気になるので。
 三橋は無理しちゃいそうなフラグが気になります…君が無理なんかしてつぶれちゃったら、西浦野球部滅亡ですよー(涙。あと三橋って嫉妬とかしないのかなと思った。すごいピッチャーを見てもあこがれてるばかり。やはりまだ自分のこと卑下してるからかなあ。

2006年04月28日

あれこれ。

 デスノ、コミクスここ二冊くらい読んでないとゆーのに…!くそー!見てしまったじゃないか!

 7SEEDS新刊、購入したはいいが辛すぎて読めない…そして本誌…!うああー茂もかわいそーだけど庵吾がこれから後悔にもだえ苦しむかと思うと…!そして『庵吾のために』ウソをついた涼はやはり庵吾が好きなのか…!?別になんでもやおいにしたいわけじゃなくって、単純にこの設定この展開でゲイとしてあそこで生き残るなんて、すごい辛そうで面白い…(この漫画、面白い展開≒登場人物が窮地に陥ること、だからなんかしんどいんだよね…。

 まさにアドレセンスの頃大好きだった克本かさねが最近アレで、それは知ってたけどこんなタイトルの単行本出して…(涙。書店で見てちょっと泣きそうになりましたよ。克本かさね、すっぴん以降イマイチだったけど野生の薔薇は久々によさげだったし、ダブルジャンクションやメイカーなんて今でも本当に大好きなのに…。なんだろう、仕事選べないのかなあ…。男子コンビが面白い人なのだから、どうせならボーイズに来て欲しかったなあ…シエルにあのまま残ってくれてたらよかったのになあ…。角川のコミクスは軒並み絶版みたいだし、野生の薔薇以前のコミックスはもう絶対手放せないよ…。

 エヴァ、本誌が気になって仕方ないんだが、立ち読みできない…エヴァだけのためにエース買うかなあ…。ウルジャンもアフタもそれぞれ一作品ずつのために買っているというのに、この上エースもなんて…しかもエヴァだけのために、っていうか、正確にはお貞のカヲルのために、って感じだ…。

 西田東…!?いや、まさかそんな深見さんまさか…!?

 本仁戻…!?わたしは大きい虎人くんは猫さん専用であってほしいんだが…。

 お金の漫画も面白いよ。やっぱきちんと成長していくので面白い。ご都合とんでもボーイズだし、しっかり展開してるし、面白い素材だ。うーんどっかで論じたいね!

 ボーイズは書泉でいっぱい新刊仕入れてきたので、連休中に感想続々upします。

2006年04月29日

山岸ほくと『Wild Fangs』

 絵は小綺麗で上手いが、微妙にお色気に欠けるというか。いやお色気ってのはエロのことではなくって、こう、なんというか漫画絵として魅力があるかどうかって言ったら、失礼だがなんというか替わりが効いちゃう絵かなという気も。霜月かいりにちょっと近いような気もするが霜月かいりの方が作者の楽しんで描いてます感がまだ感じられるかと。
 文句を言ってるが、しかしファンタジーなのに買っちゃったのは絵が綺麗だったからなんだけどね。

 なんでファンタジーはボーイズの鬼門なんだろうかと思うに、まあいろいろ理由はあるけど、この話って別にボーイズじゃなくてもいいじゃん、って思っちゃうからってのが大きいかなあ。ファンタジーって設定披露したらそれである程度物語展開しちゃうし、だったら別に男女でもいいじゃんって思っちゃうんだよね。んで、ボーイズのファンタジーで、そのまま非ボーイズの物語にしたとして世に通用するような物語って少ないんだよ。ボーイズでないただのファンタジーとして読むと、設定がありきたりだったり、ハッピーエンドが容易に想像出来すぎたりなんだりで、ひどくつまんない作品になっちゃうのが多い。あと、巻をかさねることが少ないボーイズで、一巻オンリーでファンタジーものをやろうってのは結構無茶。ちょっと展開したらそこで紙幅がつきるんだから。

 んで、本作もそのご多分にもれずなわけで…すごい力を秘めた獣人の生き残りとか、それをあやつるご主人様ってのが昔は居てとか、そんな言葉を並べただけで全体のあらすじがほぼ書けちゃう感じ。もうひとひねりふたひねりしないと面白くならないと思う。
 登場人物の心理描写も薄くって感情移入しにくい。あと致命的にネーム(セリフ・ト書き)がこなれてない。失礼だが作者は若く経験少なな方なのだろうかと思った。

2006年04月30日

佐倉ハイジ『暴れる犬』

 風邪が微妙に治ってきたので(なんてひどい日本語なんでしょう)ヒタスラに漫画描いてます。漫画描いてばかりで仕事しないのも不安でしょうがないのですが、今漫画描いておかないと後々もっと大変なことになりそうだし。GW終わったら仕事に専念したいし。ていうか仕事増やしちゃったし…。
 さて、どこまでちょきんできるかなー。ペン入れあと15枚いければ、何とかなりそうなんだが。

 この作者は最近粗製濫造ぎみだし、犬もシエルで何話か読んでそんな印象あったしで、正直あんまり期待していなかったんだけど、結構面白かった。
 表題作は一途年下メガネがよい。主人公の気持ちはいまいちよくわからなかったというか流されてるだけにも見えたが。ところで暴れる犬って、…だれのこと?犬のようなメガネのこと、なんだろうがいまいち暴れてないような…。
 狼の方もよい。洋一さんは犬の方では既婚かよ、とかあんまいいイメージなかったんだけど、狼ではなかなかよかった。洋一が小学校の先生というのも意外だが、先生の洋一×この職業というカップリングも何が何だか…深い意味はないのだろうけど…不思議な職業同士…。受けの方も性格とかかわいい(わたし最近ピュアキャラに弱いかもしれない…。この二人は書き下ろしも面白かった。

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