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2008年08月01日

沖縄。

に、来ていますv
とっても暑いのですv

2008年08月04日

沖縄に行ってきました。

 ということで、二度目の沖縄にいちきました。
 今回はどこにも行きませんでした!ずっと適当に過ごしました!

 初日は那覇国際通り周辺でふらふら散歩して、マンゴー買って、オリオンビール飲んで、泡盛飲んで、パフェたべたらなんか朝の三時になってた。翌日は万座のリゾートホテルで海遊びしてたけど、曇ってたので寒くなってきてあがろうとしたら晴れてきたので、泣き濡れてプールで遊んだ。最終日はまた海遊びして、夜の便で帰りました。
 うちなーすばは三回くらい食べた。あたしはらふてーをたくさん食べた。あと海ぶどうとか、ふーちゃんぷるーもあーさー汁もおいしかったvでもぶくぶく茶はあまりおいしくなかった…。
 あと、しーさーに咬まれた。

 そんなわけで、二日目の夕方と最終日の夕方に体重を量ったのですが、二十四時間で一キロ増えていた。
 夜も朝も昼もホテルビュッフェだったせいなのか。
 どうしよう。

2008年08月05日

君の夢がかなうのは、

 誰かのおかげじゃないぜ。

 というわけで、ほんとおめでとうなのですv花井くんの攻守にわたる大活躍にワクワクドキドキしましたv暑い中おつかれさまでした!

 旅行だから、今日は特別だから、と自分に言い訳して、ちゃくちゃくと体重を増やしていくのはいかがなものか。

2008年08月06日

松岡なつき『FLESH&BLOOD』6、7

 ロンドン編が終わり、スペイン編に入るまでのインタールード的な部分。このあたりはふたつのおおきなオイイィィ!(@シルバーソウル)と叫びたくなるポイントがあったように思います。

 ひとつめはもちろん、七巻のリリィ登場ですよ!すっかり失念してましたが、タイムスリップものの醍醐味のひとつですよね、同士との邂逅って!なんかこの話は、カイトの現代人としての感想とかよく入るし、和哉のことを思い出したりするシーンとかも結構入るので、タイムスリップものの王道らしく書きたいんだろうなあとは思うんだけど、リリィは結構びっくりした。びっくりしたというか、リリィ自体ちょっと妙だなとは思っていたので、タイムスリップものだということを思い返すと、目からウロコという感じだった。

 ふたつめももちろん、ナイジェルのガチ勝負で…むくわれそうもないのでせつないお…。冷静な航海長、真面目で人見知りで一度うけいれた人間にはとことん優しいナイジェルなんて、すっごいステキじゃないですか…。奔放で豪快なジェフリーもまあいいんですけど、なんかなんでカイトがジェフリーに惚れたのかいまいちよくわからないというのもあって、余計ナイジェルが不憫。
 というか、ナイジェルがこんな不憫キャラになるんだったら、いっそジェフリー×カイトではなく、デュアル攻めCPにしてくれればよかったのに、と思うんですが…。

2008年08月07日

木原音瀬『愛すること』

 おおー。来たー。
 「美しいこと」の全プレ小冊子が届きました。結構厚めで二段組み、日高ショーコの挿絵やコメントまで入ってて、これはちょうお買い得だった…気がする。

 相変わらずなふたりで、モテ男ながらものすごい気をつかってあれこれ一人思い悩む松岡と、優しくてダサくてムードよめないのにエロい寛末(笑。全然相性悪そうで、でもお似合いというか。いまだにさん付けで呼び合ってたり、メールが丁寧語になったりするのもこの二人らしい。

 松岡視点であるせいもあるのだろうけど、松岡は寛末の前に座るか隣りに座るかで真剣に悩んだり、外部とのかかわりかたにもあれこれと思い悩んでて、これは胃弱になりそうだなあと思った。寛末のモサいところとか、雰囲気よめないとことかわかってて、一気に冷めたりとかもするのに、すごい寛末大好きで、そんな落差が不思議としっくりくる。ダサ男にイケメンがめろめろで、イケメンノンケが男にめろめろで、いろんな意味でアンバランスなのに、そんな松岡に全然違和感がないのは、上下巻という分量をつかって丁寧に心情を描写してくれたからだろうなあ。あらためてスゴイ作品だなあと思う。
 寛末は、あとがきにあったように、担当さんグッジョブというか…(笑。本編みたいな無神経な自分勝手さが随分おさえられてて(それでも松岡は一人で勝手にもんもんと悩むわけだが)担当さんのアドバイスのおかげだとしても、これは寛末が成長したのだととらえておきたい(笑、松岡の幸せのためにも。

 しかしなんだか、やはりBL的にものたりない気もする。というか、単純に面白いお話だから、もっと読みたくなっちゃうのか。それこそ松岡のかわいいワガママとか、もっとたっぷり読みたい~(笑。デレデレしながらそれにこたえる寛末とか読みたい~(笑

 日高ショーコの後書き漫画、時間がないときに下巻のゲラをもらってしまった話、すっごい共感できるなあ(笑。二人がカレーつくってる絵がかわいい。

2008年08月13日

わー!

 わーまたよかったね!それに七割じゃないか。スゴイ。
 商業誌でお仕事をしましたよ。うれしはずかしですv
 というわけで、昨日まで「Where Milk & Honey flow」の棘草茉莉さんといっしょに、ベトナムに行っておりました。今朝着の便で帰ってきたのですが、今日は昼寝と洗濯と荷物の整理で過ぎてしまった…。レポは明日アップします。

2008年08月15日

高尾理一『落花の褥』

 本当にお疲れ様でした。感動をありがとう!
 なんか昨日はサーバが落ちてて更新できなかったうえ、ベトナム記はぜんぜんまとまってないのでまた明日!

 明治中期、ハーバードに留学中の華族嫡男。あこがれの美術商のお兄さんから、実家がヤバいことになったので、融資するかわりに自分の妻になれとか言われて云々。

 梗概から、攻めの暗躍が暗示されてたので、実家の没落も美術商のウソかも、とか思いましたがさすがにそこまでウソツキではなかった。
 内容は全般に、ごく普通の没落華族嫁入りもの(果たしてそんなジャンルがあっていいものかと思うが、これって一ジャンルになってるよなあ…)だった。時代描写もいまいち甘いし、キャラ設定も明治時代のキャラとしての描写(言葉遣いとか考え方とか)も物足りないし、そもそもふつうにキャラにあんまり魅力がない感じ。

 攻めは美術商という仕事がぜんぜん活かされないな。強引傲慢で、しかし周囲の人によればかなりの不器用人間らしい、ということがわかってくるあたりはいいのだけれど、結局その不器用さが受けに伝わるのがかなり最後のほうで、かわいげある傲慢不器用攻めっぷりがあまり書かれなくてかわいそうにという感じ。
 受けはあんまり特徴もないかなあ。男の身で妻にされてみて、女性にたいする抑圧をまざまざと実感するあたりはジェンダーものとして多少興味深いが、それでいながら最後には妻という立場をあえてまるっと受け入れちゃうのも面白いのだが、その間にある契機が攻めは実はいいひとかも、という点だけなので、いまひとつ。

2008年08月16日

こいでみえこ『進入禁止の恋』

 イケメン俳優×そのファンの新人俳優。
 グルーピーはニガテなのに、酔ってファンに手出ししてしまってあおくなる攻め。酔ってたんですと言い訳したら、期待してないから大丈夫ですとかいう受け。辛い生い立ちの受けは、さびしがりでいろんなひとと関係もっても、愛情を信じることができないらしく、云々。

 わりとよくあるかわいそう受けに遊び人攻めが改心、というパターンでもあり、また、愛され慣れていない受けにかえってふりまわされてしまう攻めというのもよくあるパターンな気がしますが、もちろんこれってクロエのいちばん好きな王道パターンのひとつです(笑。つきあいはじめても、もともと大好きだった俳優が自分なんかに本気になってくれるのが信じられないとか、ちょうありがちでも大好きです(笑
 ただ、そうしたありがちさにプラスアルファの魅力があるかというとそこはいまいちな感じで、一冊のお話だし、ちょっとものたりない気もするけれど、まあそこそこ楽しかったです。

ベトナムに行ってきました、その1。

 そんなわけで、先日は「Where Milk & Honey flow」の棘草茉莉さんといっしょに、ベトナムはホーチミンシティ、旧サイゴンにいちきましたv

 東南アジアは初めてで、ワクワクドキドキだったのですが、雰囲気的には上海や台北が、もっと南国になったような印象でした。もともと中国語文化圏か。

 深夜着の便で入って、その日は夜寝るだけで、翌日は市内観光。借りたアオザイを着て、そのまま町歩きをするという観光客まるだし状態(笑、いやまさに観光客なんですけど)でした。町の中心部を見学して、市場に行ったり。市場はあたしは売り込まれるのも値切ったりするのもニガテなので、しんどかった…(笑。きんちゃくとかちょっとだけ買いました。市場の周辺は夜になると屋台街になるので、ワクワクする感じでした。おなか的に心配だったので、結局屋台では食べ物を買わなかったのが、今考えるとちょっと残念でした。

 次の日はマリィさんの手配してくれたメコンデルタクルーズに参加。バスでミトーに移動して、ボートで島々を訪問してココナツキャンディとかくだものとかさかなとかたべた。はちみつをきんかんでわるお茶がおいしかったv馬車にも乗ったのだけれど、ちいさい馬がひく車に五人くらい乗せるので、ちょっとかわいそうになってしまった。あとにしきへびにまかれた。
 ところでメコン川ってチャオプラヤ川のことだっけ?と思っていたら、チャオプラヤ川なのはメナム川だった。間違えてた。


メコン川。


とってもメコン川。

 市内に戻ったらもう夜だったので、フエ王朝料理のNghi Xuan(ギースアン)に行った。内装がきれいなお店なんだけど、店員さんがなんだかたくさんいてちょっと落ち着かなかった(笑。コースをたのんだら、なんか斬新なほどシジミだらけだった…。練乳を入れるベトナムコーヒーも飲んだ。


フエ料理。

 その2につづく。

2008年08月18日

桑原祐子『地球発、愛を叫べ』

 わんこみたいな宇宙人を拾った市役所勤務の地球人。

 わりとあっさりしたお話なのだが、あたしは宇宙人ものとか大好きなので、面白く読んだ。しっかり者ぽい地球人攻めかと心配したけど、わんこ宇宙人攻めでよかった。
 あと、ちっちゃいグレイみたいな監視役の宇宙人達の話もあって、これは画期的、と思ったら人間化してしまって半分がっかりして半分安心した。

ベトナムに行ってきました、その2。

 つづき。

 三日目は、Continental Hotelのカフェでブランチをして、Kem Bach Dang(ケムバクダン)でココナツアイスをたべた。


ベトナム風ビーフシチューとか。


ココナツアイス。

 その後sen spa(センスパ)でエステの4時間コースを受けました。これがちょう安くて、ちょうよかったですvあたしはココナツのスクラブと、黒ゴマ&はちみつのラップ、ラベンダー系のオイルマッサージを選んだ。オイルとフェイシャルマッサージが気持ちよくて、はじめてマッサージで寝てしまったらしい…。ロータスの花をうかべたジャグジーとか、かわいいバティックとか、こまごましたところまで気をつかってあって、スタッフも親切な人ばかりでとっても満足でしたv
 夜はシーフードのNgoc Suong(ゴックスーン)に行って、えびとかにを食べた。というか食べ過ぎた。あたしのワガママでロブスターを頼んだのだけれど、二人で食べるにはちょっと多すぎた…。


エビのココナツ煮とか。

まきものとか。

 最終日は買い物の日、と決めていたので、WRAP&ROLL(ラップアンドロール)でまきものとかのブランチをして、町歩きをした。
 今回は、あたしにしては頑張ってたくさん買い物をしました。物価はそんなにすっごく安いわけではないけれど、もともとキッチュなものが好みだし、衝動買いしてもそんなにはいたくなんないので、自分好みの範疇に入りそうなものは故意に衝動的に買ってしまいました(笑。スーツケースの半分はおみやげですv
 あと、あまりにかわゆいアオザイをみつけて、ついつい買ってしまいました(前のはもう着られないし!サイズかわったからね!
 遅めの昼兼おやつでLa Fenetre Soleil(ラフネソレ)に行ったら、入り口がちょっと判りづらかった。インテリアはアンティーク中心だったんだけど、建物とか周囲がアレなので、ちょっと廃墟っぽかった…面白かったけど、なんかデザインしたひとの意図とはちがってる気がした。ここではチェーとか食べた。
 そのあとまたさんざん町歩きして、夕食はホテルそばのGold Fish(ゴールドフィッシュ)にいきました。ここで念願だったココナツジュースを飲めたので、よかったですv
 食後はホテルに戻って身支度荷造りをし、空港へ。朝着の便で無事戻りましたv

 やっぱり海外って楽しいですね。ちがう通貨、ちがう言語、ちがう空気なだけで、それだけで楽しいのです。ベトナムの前の海外旅行というと、二年以上前のイタリアになってしまうのですが、年イチくらいで行きたいものだなあと思いました。
 そして休みボケに拍車がかかりました…社会復帰できるかなあ…。

2008年08月19日

PIED PIPER TOUR@SHIBUYA AX その1

 このカテゴリも久々じゃないか。
 楽しかったですv

01. ノーサレンダー
02. ミスタードルーピー
03. ヴォイス
04. パイドパイパー
05. ウェイクアップドードー
06. ニューアニマル
07. アクロスザメトロポリス
08. トーキョーバンビ
09. ゴーゴージュピター
10. ウォーキンオンザスパイラル
11. バックシートドッグ
12. トーキョーゾンビー
13. ラストホリデー
14. 白い夏と緑の自転車赤い髪と黒いギター
15. その未来は今
16. レディバードガール
17. パトリシア
18. パープルアップル
19. ザッツアワンダフルワールド
20. フィンガーポストマジック
21. ウィニンカムバック!
22. ポイズンロックンロール
23. ランナーズハイ

EN1
01. フールオンザプラネット
02. ロックンロールシナーズ

EN2
01. ファニーバニー

2008年08月20日

PIED PIPER TOUR@SHIBUYA AX その2

 AXは好きだなあっていつも言ってるね。
 番号が遅かったので、ゆっくり行けばいいやと思ってたらなんかパン食べ過ぎて、おなかいっぱいだわぎりぎりだわですったもんだ。

 ノーサレンダー。これではじまったのはなんだか納得。
 ミスタードルーピー。タイトルが思い出せなかった…ふつうにピロウズな曲だ。
 ヴォイス。これは初聴き。
 パイドパイパー。盛り上がる!
 ドードーをやるとは思わなかった…。
 ニューアニマル。やっぱいいねえ、ライブ映えする。
 アクロスザメトロポリス。地味にいい。
 バンビ、かわゆいv
 ゴーゴージュピターもかわゆいv
 ウォキノンはやはりとってもカコイイ。

 バックシートドッグはいいよねえ、大好き。曲ももちろん大好きだし、ウォウウォウイェー♪も楽しいのだけど、歌詞も大好き。「感傷的な物語には、有りがちな孤独、脇役の恋」なんか、単語の並べ方がスゴイなあと思うんだ。…そいえばこれもヘタレラブソング(後述)だ。

 トーキョーゾンビーもカコイイ。
 ラストホリデーはやはり微妙かも…。
 白い夏は、ライティングを白→緑→赤→暗転、にしてはどうか、とかアホなことを考えていた。
 その未来、なんだか懐かしい。

 エゾでいとしのエリーを歌った話のあとに、ピロウズのラブソングもいいぞ!みたいな流れでレディバに入って、そうか!レディバはそういえばラブソングなのか!と、あらためて思った。ピロウズのラブソングっていいよねえ。だって、「寝ぼけた風に何度も目くばせしてんだ、彼女の髪をもう一度揺らしてくれ」とか、風に頼むな~!(笑。このヘタレぶりは、彼女は今日「ジョークなんてつうじるかな、想像しても、しくじるのは怖いから言わないよ」とか、昔からぜんぜんかわらない。スピッツにも似てるが、ピロウズはよりロックで、スピッツはよりポエティックな気がする。
 そんなレディバは相変わらずすんごいカワイイ。こういうかわゆいキッチュなロックって、あたしにとっては大事なピロウズの要素のひとつだ。
 パトリシアもとてもすてきなヘタレラブソングだ。

 パープルアップル、意外と(?)ライブ向きだね。バスターさんで弾いてておかしかった。
 ザッツアワンダフルワールドは、ついついそのあとにポイズンがくるんではと期待してしまった。
 フィンガーポストマジック、ライブだとノリやすくていいね…。
 ウィニンが入ったのは、なんか意外だった。
 そして、Don't you understand?…ポイズンロックンロール!大好きだ!…なのだが、もともと短い曲な上にライブなので、あまりに短すぎてあっというまに終わってしまった…(涙
 なんでランハイでしめだったのかはちょっとよくわかんない。クラップ曲が多かったから?(笑

 アンコール、フールとシナーズというのは一見不思議だけど、アルバム的には納得の選曲だ。
 ダブルアンコは、なんかさわおつかれてたかなあ、という感じだった。バスターズに歌わせるし(笑
 しかし今回、ところどころで疲れてるっていうか年かなあという印象を受けたので、ちょっと心配になってしまった。会場に歌わせるのも、それだけアンセムができたってことでもあるんだろうけど、なんか疲れてんのかなあという印象も個人的には感じてしまった…
 アルバム的にもやるかなあと若干思ってたんだけど、ノーサブはもうやらないのかな…一度くらい聴いてみたい。

 さわおは衣装を忘れて、物販からパープルアップルTシャツをもらってきたそうなのだが、キッズLとSを試着してキッズLを返したらしい(笑。それはいいけど、キッズLが入るの??思ってたよりも小さいんだなあ、さわお。オレがかわいいのは知ってる、とかかわゆすぎる。やっぱバンビ=さわおか(笑、何笑ってんだ、カワイイ顔して。

2008年08月21日

若杉公徳『デトロイト・メタル・シティ』6

 そろそろ社会復帰しないとひきこもりになってしまいそうなので。

 なんか盛り返してきた気がする。これまでの巻より面白かった。
 クラウザー一世とかあんまり期待してなかったんだけど、面白い!
 あー、アルバム買わないと…!

2008年08月22日

菅野彰『高校教師、なんですが。』

 実は初めてです菅野彰。
 キャラの小冊子が欲しくて買った。今は反省…していない。

 年下のイケメンゲイに猛烈に惚れられたあんましやる気のない高校教師、なんですが…。
 愛に飢えてる攻めは、愛してほしくてうざったく恋人につきまとい、イケメンなのに重たがられてふられてばかり。流されやすい受けに思い込みと猛攻でせまり、受けはなかなか逃げられない。しかしある事実を知ってしまった受けは、なんとか逃げようと出会ったばかりの女性と結婚することに。

 …というのが前段で、その後のものすごい破天荒展開にはさすがのあたしも仰天した。そういう無茶苦茶さとかファルス的展開とかって嫌いじゃないけれど、しかしBLとしての満足感が微妙に得られないので、全体的に微妙な感じ。

 BL的に云々、というのは、攻めも受けもなんかきちんと恋愛してくれてない感じがするので、不満が残るのだと思う。
 攻めは愛がほしいだけで誰でもいいんだ、という指摘はとっても面白いのだが、しかしこの受けでなければならない理由が結局語られなかったので、なんだかなあ。このモチーフは、きちんと回収できなければ、単純にハッピーエンドに陰をさすだけになってしまうじゃないか。
 あと、受けはもう少し攻めに惚れてくれはしないか。結局流されただけという印象。

山田ユギ『死ぬほど好き』

 山田ユギ的な全体的にそこそこの作品ばかりの短編集なのだが、今回はちょっと薄いかなあという印象も。表題作の印象が薄いからかも。

 表題作は、高校卒業間近に友達に告白して云々という話なのだが、話の主軸は主人公の思い人のセンパイの遠距離恋愛なので、なんかなあという感じ。二人のその後の遠距離恋愛がつづく短編は多少興味がひかれるものの、長期間遠距離だったら『どうして涙が出るのかな』のが面白いかもとも思ってしまう。

 端艇部の孤高っぽい先輩←ちょうちょとんでる後輩はちょっと面白かったけど、BL的にはちょっとものたりない。

 イケメンリーマンが、男連れのぼんやり系おっさん同僚にラブホで出くわして、口止めに身体を要求してみる話は、なかなかよかった。でも物足りないので、連載でもうちょっと細かいとこまで読んでみたい感じ。おっさん受けはなかなか若いノンケにマジになれないので、微妙にハッピーエンドまではもうちょっとな感じだし。

 『誰がおまえを好きだと言った』の「我が家は楽し」の円ちゃんの子ども×予備校教師は、メガネ予備校教師が堅物で面白かった。が、ダメで大変そうな若い攻めと教師受けというのは、ちょうど『高校教師、なんですが。』を読んだあとだったので微妙に印象がかぶった。

2008年08月25日

烏科ひゆ『独裁者の接吻』

 初読作家だと思っていたら読んだことあったね…。

 よくできる分家長男と、彼をライバル視しつつ惚れてる本家長男。
 シンガポール支社長の座をかけてのコンペがはじまるが、事件にまきこまれケガをおった本家長男はケガ前後の記憶をなくしてしまう。そしたら分家長男は、お前記憶ないとき俺に告ったんだぜーとかゆって、云々。

 もきー。
 攻めがかなり傲慢なのに魅力がない。受けも優秀なはずなのにおバカっぽい。仕事の進め方が皆稚拙。事件も恋愛も中途半端で、カタルシスがない。攻め視点が最初と最後だけ出てくる語りも稚拙。キスしてなかったことがラストまでわかりづらく、タイトルが活きてない。そもそも日本語が全般的に不如意で、おかしい。

 よかったのは、実相寺紫子の挿画。この人はどんどんうまくなっている気がする。

天城れの『童○先生! 』

 しばらく自宅警備員的な仕事に従事していました。つかれたお…。

 タイトルからしてきがくるっとる。
 伏せ字の意味もないな。

 表題作、裸商事、投網萌の純情攻め、鬼畜兄弟のデュアル攻め、すべてくるっている。
 でも天城れのはこういう芸風のほうが好きだ。
 そして必ずCPのどちらか(もしくはどちらも)がメガネなのもステキだ。

2008年08月27日

高口里純『ななひかり』2

 先輩女子、先輩男子、弁護士さんに懸想されてんのかされてないのかわからない有名俳優の隠し子。

 確かに展開がゆっくりだ…何巻まで続くのか…。
 この作者らしく、誰もが誰をどう思っているのか、どこまで本気なのか、ぜんぜんわからないし、主人公の感情のベクトルもよくわからない。
 隠し子関係の話も、そういうややこしい恋愛話の合間合間に進んでいるのかいないのか、という感じなので、なんだかよくわからなくなってきた。

鈴木理華『タブロウ・ゲート』2

 マスターの「心象」によって具現化するタロットカード「タブロウ」をめぐるファンタジー第二巻。
 二巻もとっても面白かったですv
 レディがラバーズなんて想像できないから呼び出せない、というのが面白い。どんなタブロウなんだろう。当分出てこなさそうだけど、楽しみだ。

 そんで、やっとのことで部屋から角川版を探し出したので読み比べてましたら、結構お話はそのまんまなとこが多かった。ていうか構図とかもわりとまんまなとこも多くて、作者は書き直すのしんどかったんじゃないかなあ…。絵は今の方がやっぱりうまいかも。
 角川版は、ハーミットがまだ出てきてなかった。アレイスターの腕が治るエピソードがすっごく好きなんだけど、秋田版ではまだ書かれてない…書かれるといいなあ。ていうか秋田版、ずっと腕がないアレイがかわいそうで。
 角川版には他にも、ジャスティス&ジャジメントのエピ、顔出しだけのスターなども出てくる。マジシャンのエピがラストまで入っているので、秋田版で中途半端に終わってた分のつづきはこうなるのかなー?と思った。

2008年08月29日

あじみね朔生『恋は舞い降りた』

 『お気に召すまま』併載の中華風短編と同じ世界、四国のそれぞれで、王子×王子とか、異世界攻めとか、近衛×王子とか。

 表題作が、大国同志で姻戚関係結ぶことになってて、男同士でも結婚しますよ!という設定はともかく、だから世継ぎは側女に生ませるというのが前提で、こういう設定ってBLではいやだなあ。世継ぎにかんしてはアラブとか王族ものとかでは避けて通れない難問なのだけれど、そのあたりはもっとご都合主義にしてしまえばいいのに。

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