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2006年01月02日

高河ゆん『LOVELESS』6

 本年もマヨイガをどうぞ宜しくお願い申し上げます。

「はしたないおねだりなんかしたら捨てるよ 二世
 ごめんなさいは?」

 すげー。清明すげー(笑。
 清明の最低っぷりはかなりかっこよさも意識して描かれてる気がするんだけど、一方二世の最低さはかなり下司に同情できない感じに書かれている気がする。そして二世の登場により、草灯の受け度がかなりヒートアップしてきてますが、わたし草灯ヘタレ攻めでも全然オッケーだなあ(笑。

 思うんだけど、瞳先生の描写とかって、かなり高河ゆんらしくって面白い。脇キャラである瞳先生の俗っぽさとかあまっちょろい正義感(この『俗さ』とか『あまっちょろさ』がかなり重要、たんなる正義ではない)を一回草灯が切り捨てて、それでも瞳先生の正義志向とかその論理は結局否定しないで、きちんと回収すんの。こういう瞳先生みたいなキャラって高河ゆん作品のなかではあんまり主役にはなんないタイプなんだけど、でも脇で自分の論理を信じて頑張ってる限り、主人公側の論理によっても絶対に否定はされないように思う。
 高河ゆんらしさと言えば、渚先生と7が定食食べにいったらお子様ランチなとことか、瑶二たちが全然平気草灯とかキライだし、とか言ってる後に落ち込んでんのとか、なんか懐かしいよね、アーシアンの頃みたいな雰囲気。
 あとそういった脇キャラが使い捨てされずにちょこちょこ出てくるのが好き。弥生さんとか。「俗だよ青柳くん俗だよ!!」って、弥生さんほんとに小学生ですか?(笑。かわいいわ。

2006年01月03日

CJMichalski『ダンナ様は吟遊詩人』

 某出版社の新刊一覧を見られるページでこれ、「ダンナ」が「ダンテ」とゆう誤植になってて、CJさん元からちょっとアレな人だったけど遂に壊れてしまったのか、というか壊れた上に歴史ものですか、とか色々悩んでいたんだけど、何のことはない吟遊詩人シリーズの二冊目だった。「ダンテ」でも妙に意味の通ってしまうタイトルだったのが罠だったね。
 内容は…、前作からなんかイマイチだったのだけど今回もイマイチどころかイマニくらいかなあ。変態吟遊詩人がうまく活きてないのと、ゆーまがすっごいカワイイって設定になってんのかどうかもよくわからないというか…設定もお話ももっと練ったほうがいいのでは。同時収録の短編は、前に読んだ時も思ったけれど、同じ設定の話を以前にも読んだことがあるような気がするのですが。

2006年01月06日

絵描きといんことわたし。

 年明け早々のゼミ発表なんて!
 ともあれ、仕事納めから冬コミ、発表準備と、なんかもう何?何の修行なの?って感じだったので、ちょっと一休み、します(いや合間合間にいろいろしてましたけどね、こう、まとめて休みたい。
 不義理をしてしまっている各方面には明日以降ご挨拶に伺います…すみません。

 久々に西田東『彼の肖像』を読み返して、漫画家ものに弱いわたしは画家ものにも小説家ものにも弱いことを思い出した。そのせいもあって『彼の肖像』は名台詞だらけに感じるし、今のところ西田東の中で一番好きなんだけど、「俺はすべての欲求を絵で満たすから彼氏はいらねーの」というハルの台詞が読むごとに重たくなってくる。自分の環境をかさねちゃうからだろうな。勿論重いというのはよい意味だけでもないけど悪い意味でもなく。しかし「ゆずりはすべての欲求を漫画で満たすから○○はいらねーの(○○にはアカポスでもなんでも入れてください」とか言い替えてしまうと、なんか非常にアホみたいだな(笑。文学とかだったらカッコイイかもしんないけど。

 ↑内容は絶対損はさせませんが、絵についてはフォローできません…。

 あと、合間合間に遊んでたアレのために、『七色いんこ』を読み返して、やっぱ個人的にはいんこが手塚のベストかもしれないなと思った。ベストって言い切っちゃうのはやっぱりまだちょっと不安というか、好みだけで言えば火の鳥とか三つ目とかも同じくらい好きは好きだし、漫画としての良さを考えると他にもいろんな作品を考慮にいれなきゃなんないんだけど、個人的には話(漫画ではなく話)の作り方として一番好きなのはいんこかもしれない。私が幼稚園児だった頃に連載されていた作品だというのもなんだかスゴイ。不思議。玉サブローも好きな犬キャラベスト3には絶対入るお気に入りキャラだし(勿論イギーも入る。

 ↑いんこカコイイな…。新書版も買おうかしら(笑。

2006年01月09日

桃山恵『野蛮な契約』

 表題作は、え、これからはじまるんでしょ!?これから一波乱あって、攻めが実は前から好きだったんだ!!とか受けに告白すんでしょ!?…というところで終わってしまった。
 この作者は以前の原作ものの時は、安定したデッサンの絵というイメージがあったんだけど、今回はところどころ微妙な…特に下半身(いや、そういう意味ではないよ!)が変で、座っている足とかおかしい。着物もいまいち変だったような。
 お話については面白くなくはないけど、特に語りたいこともないかなあ。

2006年01月15日

挑戦者のように走れMyFoot

 本当に『あっ』とゆーまに(たぶん二日くらい)二万字を書いていてびっくりした。
 二次小説だけど。論文書けよって感じ。

 『マイフット』は絶好調です。今三十回くらい。途中でとめたりしちゃうので、最初のほうは既に四十回近くかけてる。空中レジスターが好きだ…いや、ちょっと待て?レジスターってもしかして、registerじゃなくてresisterなのか!?いや、なんで突然レジスターが出てくるんだろーと思ってはいたのだけれど…そうかそうか。「神様が逃げた、不完全な、地球上で」このフレーズごとに下げては戻ってく音とさわおの声がきもちいいよ。マイフットもいいよ。ガゼルシティもいいよ。

 ところで関係ないけれど、前にも書いたようにわたしは歌詞カードってあんまし見ないので、歌詞カンチガイが結構いまだにあります。先日など、ハイブリの歌詞を確認していて「呼び方もとまどう色の姿」だということに初めて気がつきました。「異形の姿」だと思ってた!しかも、この詩の流れの中にこんな言葉を使うさわおスゴイ、くらいには思ってたよ。
 うん、でもまあ、いいよねハイブリ。「きっとまだ、限界なんてこんなもんじゃない、こんなんじゃない」とかいいじゃないか。「Can you feel? Can you feel that hybrid rainbow? ここは途中なんだって信じたい」の「たい」のところで最高音がくるとことか。好きだ。だから、「異形の姿」のがいいと思う…(涙。

 そんなわけで、前にも書いたような気もしますが、ピロウズは正直歌詞はあんまりどかっと感動するような感じではないのですが、「Midnight down」とか好きです。はじめて歌詞でおおっと思ったのは「Midnight down」なのかもしれない。
 冒頭ちかくの「さわらないでよ 震えてる胸の痛みはまだ帳消しじゃない」とかいかにもさわおでいいね。「震えてる胸の痛み」いいね。特にかわった言葉じゃないけど、重ね方がいいね。「帳消し」とかね。
 あと、あの頃のゆずり的にも「心に武器を持って 待ち伏せばかりだった/あんなに苦しかった 悪夢が嘘みたいだ」というとことかは、かなりイタくってかなりいい感じだった。
「世界を吹き飛ばして 自由だけを吸い込んだ/暗闇をくぐり抜けて キミの顔しか見ないんだ」

 「Midnight down」というタイトル自体もまた(笑。

 あー。さわおの嫁になりたいなー(遂に言ってしまった。

2006年01月18日

海老原由里『TRAP』

 古いコミックスなので絵が古い。
 表題作とか、なんだかカタルシスがない感じでちょっと中途半端。サッカーは関係ないのね…。

DUO BRAND.『熱情イノセンス』

 とにかくこの人は名前が気になっていたのだけれど、どういうアレなのか結局分からなかった。ジョジョラーというわけではないのだろうか…。あとなぜか二人で描いてるもんだと思ってた。
 絵は思っていたよりうまくはない感じ。表紙などを見ていると結構画力ありそうな気がしたんだけどな。内容もちょっと古い印象。

2006年01月20日

背景変更しました。

 おおう。「want to sleep for」が「one two three four」だったら、「want to rock'n roll」は「one two rock'n roll」なのか。なのか?

 というか今年のサブタイトルをやっと決めました。思いつかずにぐだぐだ悩みましたが、今年はイヴァノヴィッチ『あたしにしか出来ない職業』から。そろそろプラムシリーズの新作が出るといいなあ。
 背景画像はサブタイトルに合わせて空条徐倫。淡い色を使ったらきれいに圧縮できなくて、いまんとこ画像だけで70kbくらいあります…重いですよね、すみません…。最近、自分の環境が光なので重さがよくわからなくって、表示にどれくらいかかるかとかご報告いただけるとたすかります…。

2006年01月22日

電柱殿下は雪兎の夢を見るか。

 このあいだわたしが中上健次の路地シリーズをキャラ萌えで読んでたことに気づいたこと(ちなみに半蔵が萌えます)とか、某さんが萌えをはじめて体験した話をきいたこととかあって、対象に萌えちゃうと研究できないんではないかということについて考えるともなしに考えていたのだが、その件について補助線がひけたような気がする。

 その補助線が電柱殿下ってのが笑えるんだけどさ。
 以前にも書いたことだが、わたしは電柱殿下の雪中ご乱心(「形象と音楽と」)は結構平気なのだが、ティレニア海横断ご乱心(「幻想のシャコンヌ」)は許せない、と思っている。で、その差異の原因は音楽上のご乱心なのか、それとも恋愛上のご乱心なのかというところにあると考えていたのだけれど、問題はもっと違うところにあるんではなかろうか。

 というのもだ、遠泳ご乱心というか、イタリア関係のご乱心は、その後の展開を導くためだけのものに思えるのだ。遠泳ご乱心の場合、悠季が視点人物である以上、悠季がコモだっけ?に移動した後は、どうしても圭が物語にからみづらくなっちゃうわけで。だから、圭はあんな無茶をして悠季を追いかけることになってしまったんではなかろうか。
 まあそんなふうに言っちゃうと結局、桐ノ院圭があまりに幼いベベである、って設定自体が悠季の物語に圭をからめるためだけの設定に見えてきてしまうので、個人的にはイタリア留学は圭なしの方がよかったんじゃと思うんだけど。たまに会いに来るくらいで、それでも幼すぎないベベさ(たとえば、赤い日記帳をつけて、エミリオにベベって呼ばれる程度のこと)は演出は可能だったと思うし。そしてそのほうが読者の圭萌えは加速した気がするんだが。

 一方、雪中ご乱心の方は、その前段の守村家での事件とのつながりこそ唐突だったものの、圭の悩みについては一応伏線は張られていたし、その後の「指揮者の本分」「その男、指揮者につき…」(ところでこのタイトルいつ見ても笑ってしまうんだがギャグなのかなあ)にも繋がる話で、こっちはあまり違和感がない。
 勿論、「ブザンソンにて」のベートーベン第七は何だったのよ~という感じだし、それは悠季も問うているのに、圭の「覚えていません」でワヤになっているというのがワケワカランといえばワケワカランので、うまくつながっていないといえばそうなのだけど。
 問題は、雪中ご乱心があってもなくてもその後の展開には支障がないってことで、だから殿下が展開に利用されてるて印象は、遠泳ご乱心よりも薄い。

 こうしたキャラクタの設定(広い意味での)を物語展開のために無視しちゃうってやり方には、わたしはかなり拒否反応が強くて、『からくりサーカス』も結局読むのをやめてしまったわけなのだけど、でも、物語の上での必然性とか言っちゃうと明治期みたいな批評になっちゃうよね。きちんとテクスト内のキャラの描かれ方から論じれば、ちゃんとした批評になるかな?でもその結果が規範批評では、あんまりやる気が起こらないけど(笑。
 結局何が言いたいのかっていうと、萌えからはじまる研究もあるんではないかということで(笑…カタチになんなきゃ意味ない気もするなあ。

2006年01月23日

もとなおこ『Dearホームズ』1

 モエモエ。
 いやべつに801でもキャラ萌え漫画でもありませんよ。
 こういう二次創作っぽいお話が大好きなんですよ。
 いや、ワトスンが必要以上に美形なのと、妻のメアリがいないのと、妙に友情描写が多いのとで、すわ801か、と勘違いしそうになりはしましたが。ホームズがワトスンの友人からの手紙を見てその人のこと聴いたことないし!とかむくれてるし。
 いや、だからそうじゃなくって。
 ホームズ二次創作は世にたくさんあるけれど、あんまり読んだことがないのでその点での評価はしづらい。けど推理の部分などもそんなに違和感なく読める感じ。作者はちゃんと原典を読んだそうで、ていうかもともとシャーロキアンなのだろう、ワトスンの袖のハンカチとか結構細かいネタをちりばめてくれているかんじ。ホームズがろう人形というのも面白いアイデア。
 この作者ははじめて読んだのだけれど、時折デッサンが不安。小さいホームズの等身がへんだったり。でも基本的にかわいいきれいな絵でよみやすいかと。
 不満なのはこのタイトルで、もうちょっと派手なタイトルでもよかったのではなかろうか。

2006年01月24日

香坂透・篠崎一夜『お金がないっ』5

 綾瀬の身長はいくつくらいの設定なんだろうというのが今更気になってみたり。
170はないだろうけど、160というのは小さすぎる気が。164くらいだろうか。でもあの厚底は10センチ近くありそうだから、トータルで170以上はありそうだな。そう考えると女装綾ちゃんも結構エグいな(笑。
 しかし狩納と並んでいるともっと小さく見えるよね。この漫画のパースというか縮尺率というかは確かに異常なのだけれど、狩納はまあ常識的に考えて180台、もしかしたら190台でもなんとかオッケーかもしれない。だが190と見積もるとしかし、厚底を履いている綾瀬と30センチ以上差があるように見受けられる。とすると、綾瀬は靴を脱いだら150台ということに…それはそれでエグイ…。

 内容にかんしてはいつも通りのバイト編。ラストまで入らなかったんだね。バイト編がこんな長いと思わなかった。おカマバー(?)のナースコス祭りはいいんだが、せっかく(?)なんだから祭りは日替わりの設定にして、他にも色々なコスをさせればよかったのにねと。ブル子ちゃんが好き。

2006年01月25日

諸行無常ね。

 ログがとびました。
 経緯としては、以前からやろうと思っていたMovabletypeのphp化と、ついでにMovabletype自体のアップグレードもしようということで、いろいろ作業を進めていたのですが、結局ゴチャゴチャになってしまってMovabletype3.2をゼロからインストール、さて書き出しておいた過去ログを導入しようとしたところ、ログが一年分以上ふっとんでました。超キングクリムゾン。結構なショックです。涙も出ないよ。

 でもまああれですよ、データといえども、形あるものはいつか壊れる運命なのよね。
 正直なところ、しばらくマヨイガ放置しようかとかいろいろ考えたんですが、それより前に進んだ方が生産的だろうと。
 いろんなとこからデータをあつめてきたので(グーグルキャッシュはなぜか夏以降更新されてないみたいだけど、でもありがたかったですよ)、これから出来る限り復元します。ちまちまと。ちなみにBLの感想にかんしてだけは、直前に偶然にもブラウザにキャッシュしてあったので、すべて残ってます。まーマヨイガのメインコンテンツって主にそれだしーとか。
 とりあえずかなりへこんでいるので、その作業もしばらくしてから取り掛かろうと思います。サイトデザインとかもやる気が出るまで放置の方向で。

<以前マヨイガのカテゴリーアーカイブを見たことがあるよん、という方へお願い>
 カテゴリーアーカイブというのは、サイト右側にある「日常」とか「読書/BLコミック」とかそういうやつです。以前にそれをクリックしてカテゴリーごとのアーカイブをご覧くださった経験がおありの方で、まだブラウザのキャッシュが残っていらっしゃる方、そのデータを送っていただけると非常にありがたいです。
 「オフライン作業」にして「履歴」をサイト順にならべて「mayoiga.s6.xrea.com」のフォルダの中をご確認ください。「マヨイガ: ~~アーカイブ」というファイルがもしも残ってましたら、そしてその中に2005年以降のデータがありましたら、そのデータをお送りいただけたら非常にうれしく思います。データを保存する時には、ブラウザの「ファイル」「このページを保存」なんかをご利用ください。保存語、mayoiga@s6.xrea.comまでご一報ください。
 はっきし言って超面倒な作業だと思うのですが、もしデータ(特に2005年後半の…)を送っていただけましたら、心ばかりの謝礼をお送りします(アマゾンかBK1のネットで使えるギフト券かなにかになると思います。

 すみません、こんなせっぱつまってるエントリーで。
 明日から通常営業に戻ります。

2006年01月26日

嶋田尚未『イノセント☆メイズ』

 生徒会役員は会長が勝手に指名していいんですか。
 なんで役員は丈の長いダサいブレザーなんですか。
 なんで生徒会長ダサい長髪なんですか。
 しかし最近そんな嶋田尚未がツボになってきてしまった…。ちょっとダサいくらいがいいよね(え?
 お話の方も、双子の弟が超かわいいのでみんなに狙われて、それを兄が一人で守っていて、というあらすじを読んだところで、ああ兄がモテモテヒロインになるのね、と想像できてしまい、そしてそれを裏切らないのが嶋田尚未のいいところ。たぶん。

2006年01月27日

桐青戦。

 やくもさんへ。
 そんなん、いますよ、全然!

 26日(アフタヌーン発売日)にやくもさんから「西浦勝ったよ~!」というメールをいただいて、なんだか実在のチームの実際の試合の結果を伝えていただいたような気分になれて、妙に興奮してしまいました。

 ということで桐青戦、ちょこちょこ読んでいたのですがコミックス待ちきれずに決着も読んでしまいました(付録花井だけ入手って、それどうなのよ…。
 面白いです、おお振り。
 今号は一挙80P掲載という大盤振る舞いもカコイイのですが、細かいところまで気を配って描かれている気がしてすみずみまでじっくり読んでしまいました。
 阿部の三橋ラブ描写の細やかさ(笑)は今更言うに及ばずだけれども、栄口の三橋心配っぷりとか、泉の「捕ってやるぜ三橋!」とか、巣山が整列に居ないとか、そういうとこ描かれている(というかある意味描いちゃう、と言ってもいいかもしれない)のが好きです。付録のつくられっぷりとか見ていても、どうしても三橋阿部花井田島がメインぽくなりがちなのだけれど、そして主役は一応アベミハであるとは思うんだけど、それだけじゃないんだよ~とどこかで抑制が効いているストイックさがいい。早い話がこれだけ堂々とヤオイなのにヤオイだけじゃないのがよい。アレ?何やらものすごい本末転倒が。
 とりあえず三橋お疲れ様というかみんなお疲れ様だ。

勝った、よー

2006年01月28日

桐青戦2。

 アオリの構図って好きなんだけど、画力がないのでうまくいくことが少ない…。上に、時間もなかったという昨日の絵に不満が残るのでリベンジ。

「やったな、三橋!」「あ、あべくんの、おかげだ!」

 しかしタレ目も難しいなあ…阿部むずかしい…それにちょっと顔丸すぎたかな…むむ。

 二月号をまた読み返してうずらーうずらー(@西川秀明)です。
 栄口が三橋のことを心配して「ボールがどうかしたのか!?」と言うときに、その心配の内容が(怒られるぞ!)なのがウケます。これって勿論阿部に、だよね?そういう問題なんだ(笑。
 いやしかし、面白いわーこの漫画。明日はオンリーイベントがあるらしいのですが、これ読んだ直後じゃさぞかし燃えることでしょうねー。おおふりは二次創作は然程興味がない(勿論多少はあるけど、本出したり買ったりイベント行ったりまではしないでもいい感じ)のだけれど、ジャンル者の方がちょっと羨ましい。でも、桐青萌えの方は気の毒かもですね…。

2006年01月29日

そんなわけで。

 ログ破損以降、いろいろな方にコメントやメールでお声をかけていただきました。中には初めてコンタクトしてくださった方もいらっしゃって、本当にうれしく思いました。この場を借りて、改めて御礼申し上げます。
 (しかし「元気出してね」というサブジェクトのアダルトサイトからのメールは、あまりにタイムリーで流石にとさかに来ました、笑。

 この件は正直なところかなりショックだったもので、あれからしばらく恣意的に判断停止状態になっていました。気を紛らわせるためにおおふり萌えとかぶちまけてみましたが(笑、いや描きたかっただけですけどね。仕事も漫画も全然進まないし(怠惰なだけです!
 マヨイガのテクストは常にかなり衝動的に書いているので、失ってしまうともう戻ってこない感が強いように思えてしまいます。でも、一度テクスト化したことで、しなかった場合よりかはわたしの中に何かが残っただろうと思いたいですね。
 それに、テクスト化したものを読んでくださった方がいらっしゃったということや、今回そうした方々にいろいろコンタクトをいただけたということは事実で、それはやっぱり『結果』が残ったということだと思うのです。もう少し言うなら、それって『記録』はふっとんでも『過程』はあったということだと思うのですよ。キングクリムゾンされても行動までは無意味化しなかったって意味でね。

 まだきちんと入手したログ全体を確認はできていないのですが、しかし結局全体を復元することは無理っぽいです。まー前にも書きましたように、なぜか(笑)BL感想だけはすべて残っているので、ログゼロの月はないってことで、それは不幸中の幸いかなと。
 データのご提供は半永久的に受け付けさせていただきますので、何かありましたら是非宜しくお願い致します。

 そんなわけで、元気出していきますよー。

 そいえば、サイト名は「マヨイガフェニックス」にしようかと思ったのですが、フェニックスは以前おやぎさん(現本屋くりえもんさん)が使ってらしたなあ、と思ってこのようにしたのですが、どう見てもバットマンのパクリです。

2006年01月31日

一月にに読んだものから。

 こないだ電車で隣に座った若リーマンが鼻をぐずぐずさせてて、やだなあ風邪かなあうつらないといいなあとか思っていたら、リーマンは鼻をかみつつ本を読んでいるどう見てもリリーフランキーの東京タワーです。んなあざといテクストで、と言いたいところだったけれど、うーん、電車でプルートウを読んで涙目になってしまったことのあるわたしには笑えなかったねえ。

 また別の日は前に座っていた学生かフリーターかな感じのイケメンが、読んでいた文庫本を閉じつつ電車を降りていくその表紙はどう見ても暁の寺です。…負けた。春の雪上映中の豊饒の海の販促っぷりを見ていて、一体何人が天人五衰まで読むんだろうかとか思っていたけど、全然読まれているのかもね。

 一作目なので最初に読んだ。シリーズものは一応一作目だけ最初に読んどこうかなと思って。
 この一作目に限らず、アリス火村(火村アリス?)シリーズは小説家が視点人物なので小説家がいっぱい出てくるし、ストーリテリングにもそうした要素がそこここに活かされているので、わたしのツボですな。そしてメタミステリ的な面白さもあり。
 文体はイマイチ好きではない。誠実そうではあるが。
 アリスシリーズが801っぽいと思いこんでいたのは非常に申し訳なかった。コミカライズした麻々原絵里依のせいというかむしろ手腕(笑)による印象が大きかったようだ。とくに火村の描写を見ていてそう思った。でも火村は結構女子学生にもてるって設定もあるんだよね。うーん。

 これの冒頭で特にそう思ったんだけど、アリス視点の人物批評って好意を持っているのかいないのか全然わかんない。アリスは赤星のことキライなのかと思ったよ…。
 こういうのなんていうんだろ、旅情もの(笑)というか、土地ものというか、ある土地に移動してその土地独特の犯罪が行われるというような、よくあるよねこういうのミステリで。火サスとかよくしらないけど。何ていうジャンルなんだろう。まあとにかくそういうのはあんまり好きじゃないかもと思った。つまらなかったわけではないですよ。
 ところで昔から『ヘルレイザー』(ホラー映画のね)ってなんで人気があるのかよくわかんないんだよね。なんかあの箱の使い方とかあまりに非論理的な気がして入り込めなかったから。まあたぶんそういうところで評価する映画ではないんだろうけど。

 小説家の方って初稿のゲラ一週間で出るんだ…( ゚д゚)ほんとに?い、いやそういえば、10日くらいで来たこともあったな、うん。○○国○がちょっとおかしいんだな。
 短編集なのでちょこちょこ読んだ。授業に使おうかなと思ったものも。
 面白かったよ。

 実はこれ、とっておいてあるつもりだったんだけど(読む時間がなかったというのもあるんだけど)…ワクワクしながら読み始めたら、難解すぎる…ウエーン。
 いつターボがかかるんだ~と思いながらもう200ページ(いや、まだ200ページという見方も出来るけど。しんどいぞ。味読以前の感じなので、ちょっと飛ばしぎみに読んでみようかな。

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