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2011年03月03日

武田すん『世界の果てで愛ましょう』4

 最近のピロウズは…調子がいいときは、インストが入るのではなかろうか。皆まで書かないぞ。

 TSコメディのつづき。
 冒頭の海に行って、王子と弟のどっちが涼馬に日焼け止め塗るかで砂像勝負する話とか、しょうもなくってライトでいい。
 アリシアがどんどんかわいげあるキャラになってきてていいんだけど、お付きのひとは女性だったのか(笑。しかし、このキャラはやっと名前とか出てきたね。海のナンパ男とかもそうだけど、モブとか脇役の顔ほんとかわいくないよなあ…(笑。アリシア溺愛してる若干百合ぽいキャラで、ベタでとってもいいと思う(笑
 王子が会議で涼馬に愛されてると力説する話とかも、みんなアホでよかった。

 で、今回の最終話、王子の弟(第四王子?)が王子を狙ってて、って…オイイィィィ!こんなとこで続いてるんかい!!
 …やー、しかし、この漫画はコメディ優先というか、キャラづけとか結構ふわふわかなあという気がしなくもないんだけど、涼馬が実は相当お人好しなこととか、だから王子が惚れたこととか、第一話で書かれてた(見返して確認した)王子と第一王子との確執のこととか、わりとちゃんと回収してくれてるんだなあと思った。
 あーしかし続きが気になる…。

2011年03月04日

Magica Quartet・ハノカゲ『魔法少女まどか☆マギカ』1

 平凡な高校生まどかちゃんとおともだちは、うさぎみたいなへんな生き物に魔法少女にならない?魔女と戦ってもらうけど、なんでもひとつだけ願いをかなえてあげるよ!と勧誘されまして。

 アニメがちまたで話題?なので興味があったのだけれど、テレビがないので見られず、マンガ版が出てたので読んでみた。
 一巻でまだまどかが魔法少女になってないので、展開がゆっくりにも感じる。まあその理由は多少イレギュな魔法少女ものだからってのもあるかもしれないけど…ってね、この作品のキモがあまりにそこらじゅうでネタバレされすぎで、最早そのあたりはあまり楽しめなかったので残念…(笑。あと、作者さんはこれが初コミクスだそうで、やはりというかあんまり漫画がうまくなくって残念…やっぱりアニメで見るべきだったかなあ。
 ところで魔法少女になったら「願いをひとつだけかなえてあげる」というのがそもそも怪しすぎるのであって、明らかにこれメフィストフェレスな相手だろうという感じがするんだけれど、そのあたりはどうなんだろう。というのも、ふつーの魔法少女ものの場合、代償はあったとしても、こういう取引めいたある種のご褒美ってあるもんなのかなあ、と疑問に思うので。しかしあんまし魔法少女もの詳しくないからわからないや…。

2011年03月06日

タカツキノボル『艶色遊戯』

 友禅職人の受けは、研修でやってきたハーフのイケメンを指導することになって、なんか同居まですることになったのですが、なんか酔っ払ってそんなことになりまして、けれど潔癖症の受けはだらしのない攻めにイライライラ。

 社長に受けのところに攻めを滞在させるように命令されて無理やり同居とか、ちょっと展開が雑だな~と思った…(笑。あと受けの潔癖症描写もなんだか雑…。潔癖症でもそれは平気なの?と感じるとこがいくつかあったような。まあ人によって差はあるものだろうけど、恋人にふられてきたほどの潔癖症にしては無頓着な気がした。
 お話面では、受けが体をきっかけにして攻めになんとなくほだされていくというのはわかるんだけど、攻めがなんで受けに惚れたのかがよくわからないので、ちょっと物足りなかった。

 しかしこの作家さんのコミクス久々な気がするんですが、間が開いたのでもしかしてもうイラストに専念されるのかなあと心配してました。妙な間合いの雰囲気がすきなので、もっと漫画書いて欲しい。でも今回のコミクスを読んで、コメディよりのほうがあっている作家さんかも、と思った。

2011年03月07日

ミエノサオリ『あの子が彼を好きな理由』

 中村一義そこへゆけ「夜を塗り替えた花火が蒔いた星を見ている」で思い出した。こないだ氷上花火というのを見たのだけれど、とりどりの火花がまるく咲いて、ふわっと消えつつ、さらに広くに火花が残る、なんだろうと思ったら星だったので。素晴らしく詩的なアハ体験(笑

 かわゆいゲイ高校生は、初恋の人を忘れられなくて相手を取っ換え引っ換えするような恋愛をしているのだけれど、よくいくカフェで初恋の人そっくりなノンケ社会人に出会って、云々。

 この作家さんなんとなく藤原薫に似てるよね。けどデッサンがアレだ…とはいえ藤原薫の○○○が発覚した今となっては…似てるなあ、とだけ言っておこう。
 それにしても、受けが女の子すぎるなあ。『白木蓮が咲いたなら』は設定が設定だから、受けが女の子でも気にならなかったけど…。

 受けは攻めを初恋の人の身代わりにしてるだけなのかもしれないし、攻めはノンケだけどかわいい受けになつかれて悪い気がしてないだけかもしれない…という、ちょっと決め手がなくってかえってずぶずぶと泥沼、みたいな感じ。おまけでわりと未来の描写がある割には、あんまし安心できない感じ(笑。いいけど。
 包容力がある分去る者追わずな攻めが、受けの過去ごと受け止めてしまえるのはなんとなくしっくりくるような、けれど実は時間にルーズだったりやきもちやきだったり…というあたりはちょっととってつけた感もあったような。しかしとりあえず、花輪さんて…やっぱりあのお金持ちな彼しか思い出せないよ!(笑。せめて字を替えて欲しかった。なんで担当さんに確認されてもスルーしてしまったんだろうか…(笑
 受けは、初恋の人ではなく攻めがすき、というのをもっとはっきり自覚してほしかった気も。おまけのルーズな攻めでもすき、というあたりはわかるんだけど、本編でももう少し語って欲しかった。
 あと、受け従兄弟はなんだったんだ…説明しに出てきただけという感じだったなあ…。

2011年03月09日

青池保子『エロイカより愛をこめて』37

 えーと…ロシアの武器商人と、ヨハネのモザイク画の話だ、たぶん。
 最早どんな話だったか忘れてしまってたんだけれど、でも読み始めたら結構面白かった(笑。なんとなく、でも面白ければいいか…スパイ漫画なのだから、なんとなく、で読んでしまうのは勿体無い気もするんだけど。
 エロイカもそのうちまとめて読みかえそうと思いつつ、なかなかタイミングがないなあ…。

2011年03月13日

こんばんは。

 まだウェブログを更新することに気持ちが前向きになれずにおりますが、とりあえず無事である旨のご報告をさせていただきます。直接的な被害の少なかった地域ではありましたが、さまざまな対応におわれております。
 被災された方々に、心からお見舞い申し上げます。どうぞご無事で。私も今出来ることをして、頑張りたいと思います。

2011年03月20日

めも。

 深夜、窓の外がやけに明るい、この窓の側に街灯なんてないはずなのに、と外を見たらスーパームーンだった。ものすごい明るかった!ちょっと感動した!雰囲気的に一番近いかなと思ったのはこの写真、一体どこから照明あてているの?という感じだった。
 …というわけですっかり夜型の引きこもりに戻ってしまいました。

 まだまだまだ問題が山積みですが、先週のこと、自分の備忘のために可能な範囲で書いておこうと思います。

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2011年03月23日

那州雪絵『魔法使いの娘ニ非ズ』1

 『魔法使いの娘』の、その後。
 相変わらず面白い~。
 草壁が中二設定にされているのがおかしかった。そういえば草壁ってあまり語られてないし、『非ズ』ではもっと書かれるといいなあ。
 兵吾は裏表紙みたいな髪型のがカワイイ。あとカチューシャもカワイイ。そして初音と兵吾がいきなりエアコンのない部屋で同棲っぽく生活してんのも、実は伏線になってたりして、相変わらず芸が細かい。
 無山の社会化が本筋になっていくのかなあ。恋愛話もすすむといいなあ。初音がもうちょっとだけでも兵吾に好意見せてくれるといいなあ(笑

 ついでに『魔法使いの娘』も拾い読みで読み返した。兵吾の式になったカエルの話とか、読みおとしてるネタがまだまだけっこうあって改めて感服した(笑。
 あと、『非ズ』のほうで、兵吾がもはや霊を依らせるだけになってるなあ…と思ってたら、初音の母は無定さんの依巫だったんだねそういえば。
 あ、あと兵吾はあまりにもダメダメだなあと改めて思わされたので、『非ズ』では兵吾の成長も書いて欲しいなあ、と思った(笑。無定からもさんざんな評価だし、本人も自分は顔だけが取り柄とかいってるし…(笑
 小八汰は初音に心を開きかけて、けど式にされて失望したっぽいけど、わりと初音には心を開いてるような。またその後の小八汰メインの話も『非ズ』で読みたい。

2011年03月24日

よみさし。

 水道水があれだそうなのでCHIMAYを飲むというアントワネット生活をしているクロエです。

 夜光花『熱情連鎖』。ドリームキャッチャーで夢の世界に遊ぶ高校生三人で、受け←友人二人。あたしだけかもしれないんだけど、3Pはさ…、攻めの比重が対等でないと、なんかなえちゃうんだ…。ていうか、より好みの方の攻めが扱い軽かった、ということなのかもしんない。

 バーバラ片桐『三兄弟』。兄→受け←弟。これもなんか攻めの比重がいまいちな感じ。兄は一途な暴君で、彼一人で充分なんでは?って感じの執着攻めだし、弟は彼女とかいたり軽いし…。なのでなんか3Pとして読みづらかった感じ。後半は読んでない。

 名倉和希『レタスの王子様』。コックな攻めに嫌われちゃうんじゃないかと偏食を隠して付き合い始めた受け、なメインのお話は、結構面白かったのだけれど、受けの弟が出てくる後編に入ったら飽きてしまった。

 砂原糖子『恋のつづき』『恋のはなし』のつづき。恋人同士になった二人だけど、攻めが隣人ゲイに勝手にやきもちみたいな。裏表紙の梗概にある以上のお話がない感じで、飽きてパラ読みしてしまった…。

2011年03月28日

神楽坂はん子『ひとつやね』

 神楽坂はん子は最近絵が心配な感じだったし、この表紙も人体デッサンがアレな感じだったし、子持ち受けというあたしの地雷も含まれてたので心配だったのですが、これが意外にというかとっても面白かった。

 表題作は、絵にかいたような金持ちの放蕩ドラ息子のマンションに、子持ちの家政夫さんがやとわれて、という話。放蕩息子がベタに実は淋しいこで、というのがあっさり書かれてからあっさり素直なよいこになってしまった(笑。でもなんで受けのこと好きになったのか、この設定展開ならたんに親代わりのがしっくりくるのに、と思ってたら、受けは周り中の男に狙われまくりの単なる魔性だった…(笑。
 友達同士がくっつく話はちょっといまひとつだった。
 ビデオ擬人化の話は、作者はあとがきで向いてなかったみたいなこと書かれてたけど、すごくよかった。ちょっとあっさりしてはいるけど。
 アラブの身を売らされているアルビノ少年を、立身出世したアラブ青年が助ける話は、CPがあれなせいか、あんましBLっぽくないというかなんというか。BLっぽくないというのともちがうなあ…萌えないというか(笑。視点人物が恋愛から一歩離れてるからかな。
 でも同じように視点人物が蚊帳の外なのに、田舎の大学生従兄弟の家に行ったら従兄弟は近所の幼なじみが好きみたいで、けど幼なじみは女の子と遊びまくりのいいかげんで従兄弟の気持ちを考えないひとでなしで…という話は、どんでんがえしがここちよくとっても面白かった!あざといけど、すごくいい!
 ワガママ小説家に編集者がめっさ我慢する話も、ベタではあるけどよかったなあ。小説家がただのワガママ野郎なので、もうちょっと魅力的だともっとよかったかもだけど(笑。短篇だし仕方ないかも。あ、あと小説家は編集のことがすきっぽいんだけど、それが後半あんましはっきりしなかったかも。

 そんな感じで、なんか全体に小気味のよいお話がつづいて、すごくよい感じの一冊になってた印象。

2011年03月30日

HORN AGAIN TOUR@SHIBUYA-AX その1

 きのうはAXにいちきました。
 今回は中止なら中止でもいい…と思っていたライブだけれど、行ってよかった。そして、バスターズでよかったと思った。

01.リンプトゥモロウ
02.ギヴミーアップ
03.空中レジスター
04.ターミナルヘヴンズロック
05.バイオグラフィー
06.パープルアップル
07.ムーンイズマイン
08.サッドファッドラブ
09.ノーバディノウズホワットブルームス
10.オレンジフィルムガーデン
11.リリーマイサン
12.カーニバル
13.サードアイ
14.ブリリアントクラウン
15.エメラルドシティ
16.ムーブメント
17.その未来は今
18.リトルバスターズ
19.ドギーハウル
EN.
01.タバスコディスコ
02.ユアオーダー
EN.2
01.ノーサレンダー

 AXは前日まで休業してたようで、そしてピロウズの翌日からはライブが続いているそうで、みんな先頭に立つのはイヤなんだな、ピロウズは弾除けかよ、みたいな。有名なアーティストとかは有名であるがゆえに世間からいろいろ解釈されて大変だけど、ピロウズなんて石ころみたいなもんですからね、という自虐とか。最後に、でも音楽なんて99.9パーセント役に立たないからねとか、またすんごい考え考え、言葉を選んでしゃべるさわおが、「いつもどおりに」誠実で好ましかった。

 そんなすてきなさわおのあれこれも、しかしぽぽぽぽーんの記憶で一色に塗りつぶされちゃってますけどね(笑。未だに他人の歌に驚かされることがある、とか言い出して、フリつきで歌い出したさわおの歌があまりにヘタクソでおかしかった(だってうまかったらイヤじゃないか。そのあと、惇さんにぽぽぽぽぽーんじゃない!ぽぽぽぽーんだ!とか力説してうるせえ!とかゆわれてんのは新鮮だったwだってお前もすすすずき惇じゃないだろ?とか言い返してるしwかわいいなあ。

 今回はマリィさんとご一緒しましたv
 そんで、AXは休業のせいか、なんか音響がちょっとおかしかったような…低音とかハウってた気がする。
 また物販いろいろ買っちゃった。バスター君ザ・ワールドTシャツは、新手のスタンド使いかwwwという感じで、柄もカワイくてよいですね。
 長くなるので、感想は明日アップしますv

2011年03月31日

HORN AGAIN TOUR@SHIBUYA-AX その2

 そんなわけで、感想。長いです。

 今回はケリーズダックがなかった。リンプトゥモロウのイントロから、メンバー揃って生音に替わるのカッコよかった。
 ギヴミーアップはたぶん、ホーンアゲイン曲の中でムーブメントの次に盛り上がった曲かもしれない。
 空中レジスターは、リリーマイサンかと一瞬思った…正確には曲名が思い出せなかったので、ホーンアゲインの中の空中レジスターに似てる曲、かと思った…(笑
 ターミナルヘヴンズロックはたぶんあれ、2011年だから!「加速していく人類に祝福を」だから!(絶対違うと思う。でも今回、Tシャツもバスター君・ザ・ワールドがあったし(笑
 バイオグラフィー「僕の前に初めて道が出来た日の事、死ぬまで忘れたりしない」…のあとって「バンドマンのバイオグラフィー」か。今調べた。ずっとなんて言ってんのかなあと思ってた(笑
 パープルアップルという選曲にはびっくりした(笑。全然構えてなかったのでクラップ入りそこねたし間違えた(笑。そしてギターソロをPEEちゃんさわおの掛け合いでやってて面白かった。ので、わざわざ選曲したわけではなく、たぶん今回のツアーでずっとやってるのかなと思った。PEEちゃん=お兄さんとさわお=弟、みたいでほほえましかった(笑
 ムーンイズマインは、この歌らしいきれいな声で、古い曲やるといろんなさわおの声きけていいよねvと思った。地味だけどわりと好き。
 サッドファッドラブはいい曲だけど、なんというか…B面っぽい。ちょっと地味。

 魔法の、言葉でー、ノーバディノウズ、ホワットブルームス!(笑…ノーバディノウズはホーンアゲインの中で一番すきなので、これは今回のアルバムの中で一番盛り上がる曲だろうと勝手に思い込んでいて(笑、なんか会場の反応が思ったよりうすかったのでビックリした(笑。なんでなのー。でもあの反応の薄さは多分この曲だけの問題ではなくてアルバムの問題だと思うし、ホーンアゲインについての感想は後述…うーん、このツアーまだ4月も参加するし、次回はもっと盛り上がるといいなあ!でもアホな前振りが、ノーバディ=魔法の歌だよ!って感じで、あたしとしてはよかった(笑。あとタイコが面白いなあと改めて思ったし、ライブだと難しそう。
 まさかのオレンジフィルムガーデン…!なんだこれ!なにこの変態セトリ!と思った。ていうか今回あたしの好きな曲が多くてうれしかった。この曲は歌詞が変態すぎて大好きです(笑。これが入ってるアルバムグッドリは、最近サイト名に借りたほど好きになってきてしまったのだけれど、もう全体が眠そうで夢のなかっぽくって変なアルバムだなあと思うし、特にこの曲は夢うつつの歌だろうと思う(笑
 リリーマイサンは、マリィさんがサリーマイラブにタイトルが似てると言ってたので、なんかそれでいいやという気になった(笑。でも最近わりと好きです。歌詞は全般的にあざとすぎるのだけれど、「醒めない夢が、手放せない恋がまだ居座って」のとこの言葉の音への載り方はピロウズらしいしとてもよい。
 カーニバルはなんだかピッタリすぎて…でも本当にカッコイイ曲だなあ。「二人同時に夢で見たのさ。生まれ変わった時代、虹のかかった未来」
 サードアイ!ほんとカコイイ。ライトはもっと緑で…!とか思いつつ、その印象は多分すっごくジャケ写の影響。「もう一度何かを始められそうなんだ」

 ブリリアントクラウン、はだいたい予想通りな感じだった。
 エメラルドシティはわりと盛り上がってた。
 ムーブメントの前のMCでさわおが、ツアーに入る前には迷ってて、でもツアー始まったら楽しかったしピロウズの曲大好きだし、だから迷わないよ!みたいなことゆってたので、逆説的に、あーホーンアゲインや、特にムーブメントの評判はイマイチだったのかな…と思ってしまった。
 さわおは自分は自分のことを詩に描くタイプで、ホーンアゲインは特にちいさなことを書いたから、そういうアルバムに共感してくれる人は少ないだろう=ライブに来てくれてうれしい、というようなこと言ってて、あたしもホーンアゲインしっくり来てない方なので、ちょっとそういうこと言われてしまうとツラいなあと思いつつ、でもそういう問題ではない気がするんだよね。だってあたしはホーンアゲインの歌詞ほとんど知らないもの。ていうか気づいてしまったんだけど、ここ数年ピロウズの歌詞カードなんて見てないもの…(威張れない…。だから少なくともあたしにとっては、ホーンアゲインがしっくりこないのは、歌詞ではなくって曲の問題なのだと思うし…。バイオグラフィーとかそういう傾向わかりやすいけど、バスターズには共感しやすい歌だと思うし、今までもユアオーダーの「スタジオミルク」みたいな歌詞とかあったわけだしなあ。

 その未来は今、も、そういえば最初に聴いたときにはしっくり来なかったなあ(笑。これは歌詞がちょっとしんどいかもだ、今は。
 そして、この流れ(アルバムの中でトリになりそうなブリリアントクラウンは演奏済み、という)なら、アンセムやるんだろうなあ、とは思ったけど、リトバスでよかったなあ。ハイブリでなくてリトバスでよかった。小さくて偉大なものというタイトルと、そして今日のバスターズの曲、という感じが、とても似つかわしかった。
 締めは何にするのかなあ、これ(ブリリアントクラウンとかリトバスとか)が締めかしら、とライブ後半ずっと思っていたんだけれど、それはラストはドギーハウルですよね、確かに…w

 タバスコディスコは別にホーンアゲインに入れても違和感なかったような…。
 逆にユアオーダー、このセトリの中ではなんか違和感あるなあ…wと思ったことで気づいたんだけど、あたしは未だオーパーツを消化しきれてない気がする。況やホーンアゲインをや、なんだろうなあ。
 退場後はドギーハウル。なんかいっつも、会場で聞く曲ってすごく違う感じに聞えてアレ?違う人?とか思っちゃう。
 そして、ダブルアンコがノーサレ…!これはヤバい。本当にヤバかった!正直パイド出た頃はあんまし好きな曲ではなくて、グレイみたい、とかさんざんな感想(グレイが嫌いなわけではなく、ピロウズらしくない曲、という意味)を書いてきてしまった曲なのだけれど、ライブで聴いてるうちにアレ?いいかも?とか思いはじめ、そしてこの状況でのノーサレって…!!!震災に関した曲は書かないと思うとか(そういうの書くタイプだとはたぶんバスターズも思っていないし)歌なんて99.9パーセント役に立たないとかいいつつ、悪夢をけちらす歌を、と歌う歌を選んださわおの心意気がすきだ!「ノーサレンダー、ベイビー、傷つくなよ。汚れきった世界から必ず連れ出してみせる。どんなに悲しくても、生き延びて又会おう!悪夢を蹴散らす歌を唄いながら」…あらためて、でもこれはさわおが歌うんでなければ好きにならなかった歌、歌詞だと思う(笑

 全体的に、特に前半、丁寧に演奏して歌ってるなあ巧いなあ、という印象があった。や、いつもが雑というわけではなく(笑、はじけっぷりがちょっと抑えられてたかなあと思った。でもこういうのもいいし、盛り上がらないわけでもないし、何が言いたいのかというと、誰だよピロウズのこと若気の至りバンドとか言ってたヤツ(根に持ってる。

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