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2012年07月01日

タカツキノボル『俺の心に踏み込むな!』

 表題作は、美人で人を寄せ付けない受けと、さわやかで押せ押せな攻めで、タイトルどおりな感じ。
 あとは、見習い出張料理人の受けが、野菜大嫌いな攻めになぜか毎週指名されて…という。なんかBLって、出張料理人話が結構多い気がする。確かにBL向きな設定かもね。

 しかしこの作家さんは、たんたんとした描写とちょっと変な展開とか小物があいまって面白いと思ってたんだけど、今回はふつーのBL…という印象で、やっぱりたんたんとしてるのですーっと読めてしまってあんまり後に残らなかった感じ。キャラ設定やCPとかは、がんばってる感じというか工夫されてる印象なんだけど、でもそれもやっぱり(あまりいい意味ではなく)普通のBLっぽくなってしまった要因にも思えてしまった。なんだか、BLに短しタカツキ作品に長し?というか、どちらとしても中途半端でもったいないなあ、という感じだった。

2012年07月04日

葛井美鳥『アンコントロール・ラブ』

 いちおうシリーズになるのかな。◯◯ラブシリーズ。
 一作目は受けが子供っぽい外見だったのがニガテだったけど、後は軒並み好み。というかこの作家さんのバーテンものは大体好み、なのかな…?

 今回は、フレアが得意なラフなバーテンが、バー(ゲイバーではないが、ゲイが集まるバー)でお綺麗な男を見かけて口説いてみたらノンケでして、という感じ。
 ノンケ受けが天然お坊ちゃんで、周りの優秀な人々にコンプレックスもってて、攻めにあんなそんなことされちゃったのになんか気になる好きになる自分の居場所っぽい感じなの…という感じで、たいそうかわいらしいのです(笑。
 攻めはちょっと薄めだったけど、こちらもふつうによかった。

2012年07月08日

へにーで。

 そんなわけでここ一週間は、ここに書けないくらい、ほんたうにひどかったのです。

 そんなわけできのうは、新宿のゴールデン街劇場に、知り合いの・知り合いである、坂本頼光さんの活弁を観にいちきましたv活弁も初めて見たのでよかったのだけど、頼光さんオリジナルアニメサザザさんがすごい面白かった!
 ゲストの宮地大介さんのコントも面白かったな~ラジオ講座朝の哲学というの。ジョン・ケージネタとか、北千住にお住まいの、とか面白かったv
 帰りは農家の台所くにたちファームで、この一週間ほど行った暴飲暴食の悪行を洗い落とすために、野菜をたっぷり食べました^^

 そんなわけできょうは、東京シティ競馬トゥインクルレースにいちきましたv
 競馬はまったくの初めてで、さっっぱりわからんかったけど、わからんなりに適当に馬券も買って、すこし当たったりして、なんだかワクワクたのしかった^^クロエチャンという馬が居たので、あんまり勝ちそうではなかったのだけれど、これも縁と思って単勝買ったら勝ってくれて五倍になった!クロエチャンありがとう、今後もがんばって!(笑


なぜかサイズが小さくなってしまって観づらいけれど…

 馬はレースを観てるとものすごく早かったしきれいだった。
 観てたのはダイヤモンドターンというビュッフェレストランで、昨年改装したばかりだそうできれいだったし、食事もおいしくてよかったv第一レースから最後まで五時間以上居すわってたのだけど、レースの検討して馬券買って、レースでギャーってなって、合間に飲んでご飯食べてたら、ほんとあっという間だったなー。また行きたいですv

2012年07月14日

秋葉東子『秘密が花園』

 共学化した女子高に入学した七人の男子、そっけない系イケメン男子はノンケのはずなのに女子よりかわいいアイツが気になる好きになるけど、あいつはあいつで頑張ってるのにカワイイとか言ったら悪いし云々。というほうは、素直になれない攻め?の言動がアチャーなわりにあまり面白みもなく普通で、ちょっと物足りなかった。
 その後の、スーパーマン系モテ男子が、わりとモテ系のチャラ男に張り合われてるうちに気になる好きになる、という話は結構よかった。
 けど、人数まだ居るのに活きてないのはちょっと残念。総ホモになってほしかったわけじゃないけど、もうちょっと出てきて欲しかった気がする。

 …総ホモって変換できるのね(笑。グーグルさんさすがだわね。

2012年07月19日

九州。

 というわけで、出張で九州にいちきました。
 かなりいろんなところに行ったのだけれど、それ自体がお仕事だったのでぜんぜん観光という感じではなく、満喫は出来なかた…(>_<)
 特に、梅ケ枝餅食べてないのと、ハウステンボスのチューリップかぶったくまちゃんを買いそこねたのは残念。でも長崎限定カステラプーさんは買った!これがまた、なんというか…どこかヘンでカワイイィの(笑


バスターさんたちといっしょ(笑

 たべものは、長崎稲佐山名物のすいとんがすごくおいしかったvもち米の上に角煮のせて蒸してあるの。あとちゃんぽんも。博多中洲の屋台も行った!

 そんで、しばらくは仕事しつつ夏の本つくって引越しの準備して、とにかく忙しい予定(>_<)

2012年07月20日

大和名瀬『溺愛イトコン!』

 タイトルはいとこんっ!でいいだろうに…と思ってた(笑
 ややネタバレというか展開バレありです。

 親戚一同で敷地内に暮らす大家族に、時折しか顔を出してなかった子が、父の単身赴任のために一緒に暮らすことになりまして。
 彼の従兄弟にあたるせわやきお兄さんが、小さい頃は自分がかまったげてたしまた面倒見てやろうと思ってたら、彼もさすがに高校生になり数度の転校で鍛えられて明るい天然よい子ちゃんになっていて、手を焼くこともなく淋しくついつい小姑みたいに口うるさくしてしまい云々。

 攻めはともかく、天然受けはいきなり恋愛自覚したらちょっとキモいかも、と思ってたらそこまで話が進まなかったのでよかった。作者さんが書いてらっしゃるように、根暗攻めはこの作者さんの王道キャラだなあと思う。そしてかわいい受けも(笑
 しかしこの攻めは…仕事はしてないのかな…?(笑

 すけすけリーマンの話も、地味顔天然受けがかわいくてよかった。
 高校の同級生の再会物は、受けとはいえやはり子持ちはニガテだ…と思った。

2012年07月21日

高井戸あけみ『社内恋愛につきまして』

 下宿屋の管理人さんと店子みたいな話は面白かった。前他社さんであった大家族家政夫さんものにちょっと似てるかも。こういうの好きvキャラも多いし、もうちょっと長いシリーズで読んでみたかったなあ。
 アンドロイドの話は、この作家さんぽくない話だなあ、という気がした。ちょっと消化しきれてないような印象。でも攻め?の顔がちょっといつもの絵と違う感じで面白かった。
 ジムで泳ぎの苦手な美人に出会う話も、もうちょっと長く読んでみたかったかも。
 表題作は、本社から支社に転勤したら男好きのウワサのある先輩と本社に出張に戻ることになって、という話。支社に異動になった理由とかふくめ、筋が予想できるベタな話だったけどわりと面白かった。もうちょっとあざやかな復讐も見たかったけど(笑

2012年07月23日

いつき朔夜『初恋ドレッサージュ』

 馬術部の田舎系素朴受けは、学外で乗馬している医学部のお金持ち王子様にからかわれてばかりなのですが、どうやらツンデレちゃんらしくて云々。

 うーん。最初のあたりは、ツンツン攻めがかわいくていいなと思っていたのだけれど…。

 受けはちょっと素朴さ普通さが鼻につく感じ。たとえば攻めが競技会で馬に鞭入れるのに反発するとか、なんか考え浅い。あと攻めを部活の客寄せにつかって、新入生に攻めを部員だと勘違いさせたことに気づいて自己嫌悪とか、なんか、空気読めない天然素朴青年ですてへぺろ、って感じで…要するに、作者のキャラづくりがつたないってことなのかなあと思う。純朴キャラの説明と描写がスムーズでないし、あざといし、うまくいってない感じなのかなあ。
 同じことが攻めにも言えて、受けにたいしてブルータスお前もか、みたいになるとことか、なんかわざとらしいしありきたりな展開とキャラだなあ、と思ってしまって、そのあたりから流し読みになってしまった。

 この作家さんは、キャラクターの魅力がいまひとつ足りてない感じかしばしばする。作家さん自身がキャラにぜんぜん萌えてないだろうなって感じがするし、キャラを記号的に設定して(田舎出身、空気よめない、普通の子、とか)、そのキャラをお話と展開のために動かしちゃってるのが見えてしまっている感じ。

2012年07月25日

空知英秋『銀魂』45

 国盗編終わり。高杉、松陽先生、天導衆とかが書かれてきてて、結構大筋の物語が進んだかも?
 維新プラス天人という設定は面白いけど、微妙にこなれきっていないような…今回の将軍とかの描写でまたわかりづらくなってしまったような…。見廻組とかも出てきて、あの世界の中での新選組の位置づけがますますわかりづらくなってきたような…。あと信女はキャラに目新しさが少なくてどうかなと思ってたんだけど、なんだかメインレベルのキャラになってきたような…。という、以前からあった微妙さがさらに鮮明になってしまったような感じもありつつ。
 でもとりあえず、土方の出てくる、出来ればコメディな話が読みたいな~、という感じ。そろそろ土方と銀さんのアホな話とか、また読みたい~。

2012年07月27日

六路黒『恋は角砂糖5つでできている』

 コーヒーに角砂糖5コはさすがに多過ぎないかな、と…。

 無一文になってしまって、会計事務所所長にひろわれた受け。所長の弟さんのかわりをしながら、事務所でバイトさせてもらうことになったのだけど、次第に意識しはじめて云々。
 わりとベタな筋で、説明的なネームやセリフが多かった気がして、ちょっと物足りなかった印象。キャラも受けは普通だし、攻めは攻めで、余裕ぶってるときはニコニコしてるくえない感じのキャラ、受けに惹かれちゃう時は余裕なくなっちゃう、というわりとよく見る感じのキャラな気がした。
 受けの弟が訪ねてくる後日談も、よくある感じかなあ。

 一緒に入ってた短編は、よくできた坊ちゃんな年下の幼馴染に押し倒される話で、攻めがよくできた子供であるがゆえに変わり者に見えてしまう感じでかわいらしかった。
 絵はこっちのほうがとつとつとしてる感じだったので、表題作はきれいな線になってたし、うまくなってってる感じなのかな?

2012年07月28日

山中ヒコ『500年の営み』

 えーと…あらすじ紹介しづらいなあ。
 中の悪い家同士の攻め受けが、大学生になって再会して、実は両思い…とわかるのですが、…えーと、でもお話はSFアンドロイドものなのです、としか…(笑。

 しかしまあ、この作家さんはいつもあざといよね!そして今回は、SF設定・展開までからんできて、物語をあざとくするためになんだろうけどかなり設定も展開もハチャメチャな気がする。たとえば、受けの両親はどんだけ権力者だったんだ…とか。まあ後半は受けが特殊な存在になってしまったって理由が書かれてたけど。

 …だがそれがいいッ!すくなくともあたしにとっては…!!

 もー、なんかたいていあざといなーと思いながら読んでるのに、ほとんどかならずうるっときてしまう…。作家さんがうまいのもあるんだろうけど、相性の問題もあるのかなとも思う。王道ベタかつ個性がある、というところがあたし好みな気がする。
 そんなわけで今回もばっちり陥落なのですv同人で続きとかサイドストーリー出して欲しいなあv

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