ゆいつ『鬼と蛇』
出所したばかりのついてない元ヤクザが、怪我させてしまったなんでも屋の青年に、お詫びで仕事を手伝う体で近づいて。
なんだかいまいちだったというか期待ほどではなかった。キャラも展開もぼんやりしていた感じ。あと攻めも受けも黒髪で時々見分けづらい。
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出所したばかりのついてない元ヤクザが、怪我させてしまったなんでも屋の青年に、お詫びで仕事を手伝う体で近づいて。
なんだかいまいちだったというか期待ほどではなかった。キャラも展開もぼんやりしていた感じ。あと攻めも受けも黒髪で時々見分けづらい。
正確には『トワイライト・アンダーグラウンド』と『トワイライト・アンダーグラウンド+』。
ライブハウスの大学生バイトノンケが、雇われ店長に嫌われてると思っていたら、店長がゲイであることを偶然知って。
面白かったしのんびり音楽な雰囲気も良かった。ただ、攻めがそっけないのはむしろ自分のこと好きなのでは、とか思ってしまうのと、攻めは相当受けを好きっぽいのにあまり表に出してくれないのが、なんか物足りなくはあった。オウム?インコ?のバンドがよかった。
人の心の声が聞こえるようになって、会社をやめて家電量販店の契約社員になったノンケが、自分に好意をよせてくれる朴念仁社員の声が心地よくなってしまって。
有名な作品だけれど読んだことなかったので。舞台のせいか、意外と地味なお話だった。面白かったけど、追随するような作品が結構出てしまったので、おそらく先駆の一作品なのであろうけれど、今となっては目新しさがなくなってしまっているんだろうなあと思った。
スパイに狙われている研究者についたSPが、高校時代の憧れの先輩だったんだけど、悪徳金貸しの父のせいで先輩を自分の奴隷にしてしまった過去がありまして。
面白かった。なんというか、エンタメとしてよくできていた。萌えはなくはないけれどキャラへの思い入れはあまり産まない感じ。作者のあとがきにあるように、スパイや技術関連のあれこれは恋愛物語のためという感じで、良くも悪くもドラマティックになっていた。
八方美人で影で努力してできる人間を演じているノンケリーマンが、こいつは本物だなと思える後輩に頼られたのがうれしくて調子に乗ったら告白されてどうしよう。
面白かったけど、受けも攻めもややキャラ立ちしきっていない感じがした。特に攻めは、受けが好きであれこれしなきゃいけなくなるので、本物のできる奴という印象や存在感があまり感じられなかった。受けはいろいろ考えすぎな感じもあり、なんというか躍動感がなかった。
自信のない冴えない雑誌モデルが、本人のかっこよさでも売れてるメイクアップアーティストのファンだったんだけど、なんかその人に抜擢してもらえて。
シンデレラストーリーなのだけれど受けが成長した感じがきちんと描写されていないというか、メイクを漫画で表現するのが難しいというのか、なんかあんまりカタルシスがなかった。
リーマンカップル、死んだはずの恋人がなぜかまた居る。
輪廻転生っぽいお話なんだけど、なんだかいまひとつだった。キャラにそれほど思い入れられなかったし、輪廻転生の仕組みがわかりにくい。
ネタバレになるけど、死んだ後に生まれ変わるのではなく、すでに存在している人になりかわる感じ。元の人はどうなったの?とか思ってしまうので、もう少し説明がほしかった。
二人組アイドルで、素行の悪さのせいで相方と仲が悪くて。
細かいところが気になって、仲良し売りしているのに仲の悪さがスタッフに丸見えでいいのかとか、攻めが受けの素行の悪さにやれやれしてたのに昔は憧れでとかいう設定が唐突に感じたとか、微妙にのめり込めない感じだった。
他人のオーラがわかることでうまくやっているリーマンが、朴訥後輩に好かれていて、そういうオーラが気持ちよくてついつい仲良くなってしまって。
面白かったけど、そういえば読んだばかりの『言ノ葉ノ花』と『完璧な恋の話』を足して割ったような感じだね(笑。
親戚のラブホでバイトしてる大学生が、いつも違う男と来るイケメンと合コンで同席して、だましうちされた感じで関係してしまい、ハメ撮り公開されたくなかったら裏の顔を吹聴するなよと脅される。
受けが余裕ない感じなのがなんだかキャラ設定にあわない感じがした。ラブホのバイトが客と出会いすぎだと思った。描写が訥々としている感じもあり、正直合わなかった。
獣人の里からいなくなった優しい年長の獣人を探しに都会に来たら、なんか娼館で働いててショックを受けて経営者の人間と揉め事を起こし、いろいろ弁償のため働くことに。
面白かった。攻めが何考えているのかあまり書かれていないし、攻めの受け溺愛がもっと読みたかった。受けが獣人の血が濃いとか、毛並みがかわっているとかは、あんまり活きてなかった気がした。発情期くらいなので、もう少しお話がほしかった。兄貴分の話ももう少し読みたい。
単話版1~5話。
喧嘩に明け暮れる少女漫画好きの不良高校生が、王子様みたいな先輩に憧れてたら、王子様の友人の男女問わずなヤリチンチャラ男にばれて脅され。
悪くないんだけど、チャラ男の心の闇とか、王子の気持ちとか、後半とかもう少し詳しく書いてほしかった。
八王子の工業高校で最強になったヤンキーと友人が、異世界に飛ばされて。
ゆるい雰囲気でヤンキー達がかわいい。某レビューで群青戦記のパクリと評しているのを読んだけど、学校ごと移動する作品は結構あるのでは…。
ところで奥嶋ひろまさは赤松セブン以降もBL書くのかなほんとに?
番組制作会社で報道番組からやってきた無表情ADが、ゆるいけど熱いディレクターと少しずつ仲良くなっていく。
面白かったけど、番組制作の話を詳述しすぎな気も少しした。ノンケが男に一目惚れ、という形なので、攻めが受けを好きな理由はもう少し語ってほしかった気もした。
双子の画廊経営者&画家と美大時代に同期だった受けは、画廊でデザイナーをしてるけど、好きだった画家と勢いで寝てしまって。
面白かった。画廊経営者の方は『理想の上司とする恋は』にも出てきていた。
合唱部員の中学生が、ヤクザに組長のカラオケ大会でドベになるとへたな入れ墨を掘られるので練習を見てくれとか付きまとわれる。
面白い。予想よりもBLっぽかった。そのため、受け(仮)が高校生のような印象なんだけど冷静に考えると声変わりもまだの中学生なので、結構エグい(笑。
娼館やってる天使と家出悪魔ちゃんの続編。
舞台は日本だったんだ…。悪魔が子供になっちゃう話で普通には面白かったけど、少しずつ成長して外見がころころ変わっちゃうのと、攻めが思い悩んでばかりで、攻めがかわいい受けに振り回されたり愛でたりみたいな幼児化の王道からはちょっとはずれている感じで残念な気もした。
面白かった。ターゲットの男の子が結構背景がありそうなのでそちらの話も楽しみ。
肉食動物人間にとって草食動物人間がおいしそうだったりマウンティングしてしまいがちだけど。純血狼男子がぼっちな黒うさぎ君に興味をひかれて。
獣人ものだけど設定があまりしっかりしてない印象。キャラも、受けはいいけれど攻めは可愛い物好き設定が後半はあまり出てこないし受けには知られないままだし、りりしい外見とのギャップもあまり描かれなかったし。なんか全体に面白くはなくはないけれど微妙に物足りない感じだった。
記憶を消すあやしい商売をしている受けが、刑事攻めに仕事の邪魔をしたとなじられて。
面白かった。なんか設定のせいなのか、剛しいらっぽい雰囲気があった。事件の解決は意外とあっさりしていたような気がしたけど、タイトルからもっと過酷な展開(受けか攻めのどちらかの記憶を消さないと事件が解決しないような)を予想していたせいかも。
美術系の学校に通うために下宿に入ったら、寮夫さんがにこにこいい人で好きになってしまう。
寮夫さん=受けの元彼ががっつり出て来るし、どうして攻めを好きになったのかはあまりはっきりは書かれてない(才能ある若者ということなら他の下宿人もそうだし、暗すぎて気にし始めただけなのかな、という感じ)ので、少々物足りない感じがした。受け元彼のヤクザに対する攻めの反応は面白かった。
ストーカーばりになり重いと彼女に振られてばかりのノンケが、仲裁に来たバイのコミュ強に話を聴いてもらい好きになってしまって。
前半は攻めがうざすぎるので、以前試し読みして買わなかったけど、続きが気になってはいたので、半額セールで購入。成長する攻めも、攻めを拒絶しきれない受けもよかった。受けの大学に入り浸る攻めは単位大丈夫なのか。受けの友人が攻めに好意的なのが優しい…と思ってたら番外編が…(笑、幸せになってほしい。
女子高教員の星先生が皆に振り回される話。
面白かったけど、最後の星先生の家庭環境がわかる話でなぜがっかりしたのだろう…と考えて、今後のBL展開がつぶれたからか、と気づいた。『カラオケ…』の時はBLっぽ過ぎるとか思ってたのに、読者は(というか私は)わがままである。
黄昏アウトフォーカスの後日談とか番外編集。
面白かったし結構ページもあったんだけど、軽めに感じた。
銀行員の加賀谷次長は変わり者で、強面塩対応の後輩、銀行に借金中の顧客の大学生息子とかを育てるのが楽しいぃ~。
面白い。かなり本気で彼らに狙われているっぽいけど、BLではない…?不器用な後輩が仕事がうまく行かなくてふてくされてたのを加賀谷さんに助けられるのと、二人で大学生を育てよう!とか言われるあたりが面白かった。大学生は後輩にツンケンしすぎだけど、家庭環境とか気の毒だしこれから後輩とも仲良くなってほしい。
もてないリーマンが、できるイケメンの後輩に発破かけられて婚活。
なんかこんな題名のドラマがあった。この作家さんは絵が丁寧できれいなんだけれど、なぜだか後輩がイケメンっぽくみえない…あとがきにあるように、悩みまくりだった印象が強いせいもあるかもしれないけど。受けがなぜ攻めを好きになったのか、ノンケなのにどうやって好きだと気づいたのかとかはもう少し書いてほしかった。
リーマンがトラックにはねられ異世界転生したら、呪いでホワイトタイガー獣人になってしまった王子の面倒を見ることになり、もふもふ好きなので内心うれしい。
ライトに楽しめればいいやと気軽に考えていたんだけど、あまり面白くなかった…。受けリーマンが社長の愛人の子で、幼い頃は貧乏で、引き取られてからは裕福だったという設定で、キャラや異世界での対応がフレキシブルなようでいてご都合主義に見えたし、キャラ設定もよくわからない感じ。もふもふ好き設定も獣人王子が好きになるというだけであまり活きていない。攻めが受けの好みどんぴしゃのホワイトタイガーだった理由は面白かったが業が深い。
優等生で頑張ってきたアイドル研修生が、突然スカウトされたばかりの素人と組んでデビューすることになり、しかも相手がやる気がなく。
攻めがあまりアイドルっぽくなく、表の優等生づらと内心の毒づきの落差があまり活きていなかった。受けはコミュ障なの?攻めを気に入った理由とかもう少しわかるとよかった。大事なところが描写が足りない印象で、二人の生活も、練習の経緯もよくわからないのに、攻めの元相方とか余分だし、いきなり最後のコンサートで感動的に演出されて受けが攻めを好きとかいってもなんか置いてかれた感じだった。
優秀リーマンが、行きずりの男とのややSめなワンナイトで仕事のうさをはらしてたら、今度組むことになってた優秀営業先輩だった。
先輩受けが、会社での髪を上げたきりっとした男らしい感じと、髪を下ろし無精髭で天然ぽい明るい雰囲気なのが落差がありすぎて、仕事の場面が少ないせいか、できる先輩という印象はないしキャラもよくわからなかった。
担当作家に献身的な小説のこと第一の編集者が、ずっと憧れてたミステリ作家の担当が退職したので狙っていたら、もう書かないとか言われて。
受けがイケメン?だけど真面目そうな感じでよかった。攻めの小説が同じタイトルでずっと話に出てくるし表紙絵だけ違うので、通し番号とかサブタイトルとかあるとよかった。
担当警官×元問題児を集めたハッカー班員。
事件の描写が結構しっかりあって個人的にはよかった。
部下×バリタチスパダリ受け。
うーん、今回はそこまででもなかったかな…受けがいまひとつだったかも。
高校生が道路の白線の上を歩いていたら同じようなことをしている人に出会って。
すごくよかった。しかしスパンの長いクロニクル的なお話は自分は少々苦手かもしれない…とも思った。それでもなお素敵なお話だった。
故障した野球部エースが、野球部の支援もしてくれている地元の名家ののほほんぼっちゃん@園芸部にこき使われて。
受けが最初のあたりは感情移入しにくかったけど、それも解消されつつ面白かった。
高校生の時に文学賞をとったリーマンに、自分のファンだという同僚に出会うも実はそれは盗作で…。
盗作というのは心が痛む設定だけれど理解はできなくもない状況の描写だったし、面白かった。
同僚に連れていかれた男子おっパブで一目惚れした美形が取引先でした。
なんかこういうのでいいんだよみがある。攻めはノンケだったのではとか、受けのキャラや背景はもう少し掘り下げてほしいとか、いろいろ不明瞭ではあるけれど、絵がかわいくてキュンキュンだしいいじゃん!ってなる。
単話版1~6話。
ホストクラブの内勤のこが女体化しちゃったので、医学部らしいナンバーワンに相談する。
女体化とか半陰陽は苦手なのでどうしようと思ってたけど、レビュー読んで読んでみた。面白かった。攻めの周囲に興味ないツンケンぶりがもっと描写されてるとそのぎちゃんへの対応の特別さがわかったよかったかもとは思った。
『ライカン ―伯爵獣と囚われた男娼―』のつづき。
面白かったけれど、前作より受けかわいそう度が低いので、そこそこの印象だった。
試し読みで微妙かな…と思っていたけれど、小林先輩のおかげで作家買いしたくなり結局購入。
だらしない大人受けと、初恋こじらせイケメン年下攻め。
お話はそこそこ面白かった感じだった。受けはやはりダメ人間だが恐れていたほどではなかったかもだ…。
『秒で分かるBL』ってなんだろう…と思っていたら、ワンテーマの雑誌らしいですね。電子書籍ばっかり見てるとポイントしか見ないからそういう流れがよくわかんないのかも。今回は「心が読める」ということで人の思考が読める系らしい。
優等生の考えが読めるようになって、友人×自分とか先輩×自分とかの妄想垂れ流されてこまっちゃう。
受けの名字がまんま佐鳥くんだったがこういうのは少々苦手で、受けがねこという名字とかなぜか萎えてしまうのです。内容は面白かった。妄想されてて気持ち悪いのに攻めを好きになっていく過程がそこそこ自然でよかった。
霊が見えるこわがり受けが、竜神の経営する人外向け不動産会社につとめることに。
そこそこ面白かった。社員たちも面白そうだったので、BLというよりニアBLアンド不思議会社の話としても読んでみたかった。
落ちこぼれの夢魔がリーマンを襲って失敗したけど、仮の恋人関係になって助けてくれると言われまして。
なんだかあんまり印象に残らなかった。
体が弱いお金持ちのこが、かまってくれる幼馴染に裏切られたと思っててでもでもぐるぐる。
幼馴染が意外と鈍感というかにぶいのが面白い。失われた年数が長い話は少々苦手。まあ攻めは失われたと思っていなさそうだけど。絵はよかった。
極道のあととりと用心棒の高校生。
絵はかわいいが内容はいまひとつだった。
単話版1~10話、5話までKindle Ultimated。外伝等もあり。
江戸期の吉原の男遊郭もの。
なかなか面白かった。元は舞台らしい。ネタバレになるかもしれないけど、労咳が多いのと、本編のラストがきっちりハッピーエンドではないのは少々悲しい…時代設定から仕方ないけど。
続刊は『溺愛イトコン!~夏休み妄想編~』『溺愛イトコン!~真冬の初体験~』。
親戚ふくめた大家族に、あまり馴染みのなかったいとこが一緒に暮らすことになり。
悪くないけれど、いまひとつだったかなあ。大家族物で、なぜか特定の一人にだけ負担が集中している設定は苦手だなあとも思った。