恋は桃色
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Baby's got a lot of baggege...

Where do I have to go,
To find a hottie with a little soul ?
Tokyo, Tokyo !
Turn off the lights, and let it go !
Oh, it's nice to meet you,
Kimi tanoshimu,
Tokyo, Tokyo !
Pay in the palms of the rock’n-roll !

Hey, I come back to where you are...
......Tokyo !

(Imagine Dragons ‘Tokyo’)






 ここまでお付き合いくださいまして、本当にありがとうございました。


★★★


 今回は書き始めにかなりのめり込んで、休暇中だったこともあり最初の一週間で半分近くは書けていて、二ヶ月くらいで大体は書き終えてました。その後一月ほどは時間の再計算をしたり(excelの表にしたり笑)して手直しをしていましたが、三ヶ月くらいで97%くらいは完成していたと思います。あとはアップする回毎に手直しをして仕上げました。
 過去の反省から、ほぼ脱稿してからアップしよう…とは思っていたのですが、そんな感じで予想していたよりも早くアップしはじめることができました。

 設定メインで作ったお話なので、正直、もはやギイタクではなくても成り立つのでは…?という疑念もありましたが、ただ二次創作でないとあまり面白くない話なんではないかとも思います。読者の方に「あるべき世界」=原作を知っていていただかないと、過去を変えていくカタルシスは減ってしまう気がするので。
 だから、別にギイタクではなくていいのかもしれないけれど、でもそんなお話でも私の中では絶対にギイタクでなければ、と思ってしまうのが根っこが深い感じで、ギイタクは私の中で一番基本のCPだなあと改めて感じました。

 あと、やはりサスペンスとかSFとかは話の本筋に入るまでの仕込みが大変だなと思いました。あんまり仕込みが長くなると読む方も書く方もツラいですよね。世界Aのパートはギイと託生の距離が遠すぎて、自分で書いててしんどかったです…(笑。読んでくださった方はいかがでしたでしょうか…。「世界は閉じている」はゆるゆるSFだし託生視点なので、その辺りも(良くも悪くも?)ゆるかったなあと思い出していました。
 でもSFとしては、今回は過去改変できる理由は全然説明がないので、もっとゆるいかもしれませんね。というか、一ヶ月寝たきりのギイが歩けるってほんとかよという…高級なケアがあったのと、ダイブ内では活動していたことと関係あるのかも、とか、あとたぶん活動開始数日前には内緒で起きてたのではないかと…(笑。

 なんでこの話を思いついたんだっけ、と思い返したら、また時間ものが書きたいなというのと、まだやってないのはループだな、と思ったことでした。結局ループっぽくはなくなってしまいました(時間は進んでいくループみたいな。いつかガチのループものもやりたいです)が、閉じた輪からの脱出、みたいなのをイメージしていました。
 だからということもあり、「世界は閉じている」と同じような設定なのに真逆のお話になったと思います。暗く重い、というところも真逆ですね。特に前半は暗いと思うのですが、この辺りは気分的になんだか、とにかく暗くてぐちゃぐちゃな精神状態とか、全然上手くいかない奮闘みたいなのを書きたかったのです。でもそういうのってギイ以外に主人公はあてられなくて、結局またギイいじめをしてしまった…という反省があります…。

 まあそんな色々で、もういっそ潔く、タクミくんっぽくない、コイモモっぽくないお話にしようとも思ったのでした。なるべく平仮名にひらかないとか、いろんな街を出すとか、名前のないオリキャラ続々登場とか、彼という人称を多用しているのもコイモモでは珍しいと思います。あとは最初の辺りではギイが奥手(託生には)で超ネガティブ思考とか、託生の方も愛してるよより好きのほうが託生らしいんですが(笑、でも精神年齢は大人なのであえて言わせてしまうとか。終わり方もコイモモらしくない。

 終わり方といえば、はじめは内容的にはDポルタメントの前までの予定で、ギイが一年眠るところはすっとばしてHー1で終わり、という予定だったのですが、なんだか託生が来日してきたので、後半戦も書くことにしました。やはり託生にもがんばってもらわないと、というのもあり。だから佐智がいわゆる観測者になったのも、後付けです。
 それでもなおHー0のようなパートは入れずにあっさり終えるつもりだったのですが、なんだかこの世界線の二人にどんどん感情移入してしまい、つい書いてしまいました。そのせいで、終わり方が当初考えていたものより随分感傷的になったと思います。世界Hのパートは両方とも自分らしくない気がして、だからか、自分ではかなり気に入っています。


★★★


 全体的に、Imagine Dragonsの「Tokyo」のソングフィック…というわけではないのですが、全体の内容は全然違うのですが区切り替わりに歌詞を引用しています。エンディングテーマにしたい曲。わたしの印象では、おっさんがPerfumeやってる感じというか、若干サイバーパンクなトーキョーという感じで、キッチュでキュートで大好きな曲です(なんか褒めているように見えないかもしれませんが、褒め言葉のつもりです、すみません…。作中で世界Aのギイも世界Hのギイも東京にこだわっているのはこの曲のためです。
 あと、Turn off the lights, and let it go!のところに、生まれて初めてblinkタグを使おうと思ったらいつの間にか廃止になっていて、とってもがっかりしました…涙。でもCSSで光るようにしてみました(対応ブラウザのみです)。

 ダイブのガジェットはamazonプライム『Electric Dreams』第一話の装置を参考にさせていただいています。
 キャロルの名前はTMネットワーク(当時)の「CAROL」から。お話の中でキャロルなのはギイですが。あとタイトル自体も「八月の長い夜」のもじりです。タクミくんなので六月に。
 ギイの読んだ小説はクンデラ「存在の耐えられない軽さ」です。多分、影響を受けた表現をそこここで恥ずかしいくらい使っています。すごく好きなので。千野さん訳のほうで読んでいます。

 「浄夜」はシェーンベルクからです。
 「ツィゴイネルワイゼン」をモチーフにして、「陽炎座」の惹句までお借りしましたが、鈴木清順とは内容は関係ありません。
 無伴奏の「ツィゴイネルワイゼン」というのは、以前とある天才少年が演奏しているのを聞いたことがあり、それが全然違う曲のようになっていて、あの曲がこんなストイックな感じにもなるのか…と感銘をうけたことがありました。高音から始まる曲ですが、ソロパートは低音から入るということにも改めて気付かせてもらいました。


★★★


 たいていその時書いているお話が一番気に入りの作品だったりするのですが、この「6月の長い夜」もとっても気に入りのお話になりました。原作を読んでからかなり時間が経っていますし、いまだに最終回以降を読めていないですし、パラレルものとはいえ、タクミくんからは相当遠くまで来てしまった気もするので、二次創作としては微妙な気持ちもあります。でも、自分なりの大作ですし、熱意にだけは自信がありますので(笑、楽しんで&気に入っていただけていましたらとってもうれしいです。
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