『Wake up!Wake up!Wake up!』
まだ20回弱しか聴いてないけど、暫定の感想をとりあえず。
#1「Wake up! dodo」 …PVのせいか、ギターとベースラインが飛行中のイメージなんだけど、でもジャケ写のせいか、走行中って感じもある。抑えた歌い方がなんだか新しい。今の声で、昔の透明な歌い方を模倣してるみたいな印象。サビの直前がちょっといまいちかな。でもサビの「ウェイクアップ、ウェイクアップ、ウェイクアップ!」がスゴイ…!
#2「YOUNGSTER(Kent Arrow)」 …ケンタロウ?いいなーこれ「ウェイクアップ!」のとこいいわあ…短いから好きなのかしら(笑。それにしてもなんだねこの素晴らしいAメロは。五月にふさわしくさわやかですごくイイ。歌詞も「起死回生のプレリュード」さわおらしくない語彙で、だがそれがいいっ。あーでも、ちょっとだけ、スピッツぽいかなあ。ていうか大滝詠一…?(笑。
#3「プロポーズ」 …これやっぱり大好きだわ。そして、「キミにプロポーズを」がものすごいエロい…!ライブのもカッコかわいくって好きだけど、声だけだともう…!わー。ていうか、よく聴くと冒頭からエロいなー「高所恐怖症パイロット」がエロいってどうよ!(笑
#4「スケアクロウ」 …やはりちょっと、なんというか、地道にJポップ。あんまりほめ言葉ではない。
#5「BOAT HOUSE」…なんか昔のピロウズみたい。イントロ、あーどんなにー悲しくても、とか(笑。あ、っていうか、これサビとか、昔のミスチルっぽい。サビの終わり方とか、コバタケっぽいし。間奏のギターとかばっちりピロウズなのに。不思議な曲だなあ。
歌詞がなあ。最初は「パトリシア」系か…と思っていたのだが(中二病的気質のせいか、わたしはラブソングってあんまり好きではないのです。いやパトリシア、好きですけど…何といったらよいのか)、やっぱりそうではなくって。「こんなバカバカしい歌を信じてくれるのはそうキミだけさ」「どうして僕のこと嫌いにならないのかずっと不思議だよ」さわおははじめて「プロポーズ」をライブで披露したときに、「またバカバカしい歌が出来たので聴いてくれ」と言っていたので、やっぱり「キミ」はイコールバスターズなのか。
「どうして」という言葉を聴き続けて、なんだかこの曲の印象がかわってきた。あ、よりいい方にね。
#6「プレジャー・ソング」 …悪くないけれど、微妙に隙間に埋もれてしまっている気も。これもサビの高音がちょっとスピッツっぽい気がする。
#7「シリアス・プラン」 …すげー。すげーカコイイ。のに、何だろうこのサビ!(笑。あとちょっとカモンゴーストぽい。
#8「Skinny Blues」 …これも多少かげがうすい気もするけど、Aメロがいいな。サビがピロウズっぽくない気もするっていうか、ウェイクアップ3のピロウズらしくなさってこういうとこだよなって気もする。別にそれ=ピロウズらしくないこと、は悪いことじゃないと思う。
#9「プライベート・キングダム」 …なんかピロウズっぽくない気もするけれど、すごいピロウズっぽい気もする。特にサビ。んー、「戻りたいな」とかやっぱり(やっぱり?)多少違和感。
#10「Century Creepers(Voice of the Proteus)」…あ、ああ…!ひっくりかえっている…!!ああ、そうか、そうだね、うん、こういうのもいいよ!いいじゃないか!強勢的に書けば「っ笑えばいいさ、オカシイだろ!」って感じ、だろうか!イントロの最初のところがなんだかエレカシぽい。その後のギターはすぐにピロウズ。
#11「Sweet Baggy Days」…テンポアップとか、ちょっとあざとい気がしなくもない。でもあれがないとちょっとキツイね。ラストのエフェクトが、ウェイクアップドードー冒頭にかぶるんだね。インストも英詩もないこのアルバムが、ひとまとまりになる感じ。
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全体的にピロウズらしいような、らしくないような、そんな感じで、個人的にはすごく好きだ。
そのらしいような・らしくなさって、ペナルティーライフ的というか、ピンポイントでターミナルヘブンズロック的な、ものの気がする。ロックというか、ロックンロールのピロウズ的解釈という印象(だから、他のロックンロールの素地をもったJロックバンドのイメージがかぶる部分があるんだろうと思う。
わたしはペナルティーライフ・ターミナルヘブンズロックのそういうところが大好きなので、ペナルティー以降にああいう曲が続かなかったのでちょっと残念に思っていたんだけれど、今回そういうとこが大炸裂、という感じで超アゥイエだ。
ただ、一般受けとか、バスターズ受けはどうだろう。ターミナルヘブンズロック、外国で人気ないんだよね、たしか…(笑、つまり、外国でもどうだろう。