冨樫義博『HUNTER×HUNTER』26~36
家人がハンターに興味を持ったので、貸しがてら自分も最初から読み返してました。改めて読んでも本当に面白いのと、自分が26巻をとばして27巻を購入し、ヤッベ全然わからん…とか書いてたことに今更気づきました。
ということで、ちょっと流石に間が空きすぎて脱落していたのですが、この機にまとめ読みできてそれはそれで楽しいです。
キメラアント編をやっと読んだ。
改めてこうしてまとめて読むと、キャラや展開はわりと王道だなあという気がした。いいかえれば、やっぱり少年漫画だなあという印象かも。いい意味で。メルエムとコムギの顛末や、ユピー、ピトー、プフの三者三様の生き様とか、ゴンのブチギレ、キルアの葛藤、などなど。でも王道だからありがちとか誰でも書けるとかそういうことではなく、王道の展開、キャラがこれだけ重なっている状態に、それぞれの個性もいかんなく発揮されていて、唯一無二だなあと思う。たとえば、ゴンに振り回されるキルアはなんかエレンを追いかけているミカサみたいだなあとか感じたけれど、それってエキセントリックな相手を一途に慕うという王道でもあり、けどこれまでのキルアの生き様やキルアとゴンのやりとりの積み重ねがあるからこそ、ハンターでしか読めないお話としてきちんと成り立っている。
あと休止しまくったわりにはきちんと伏線が回収されて、一貫性のあるお話になっているのもすごい。王の双子とか、忘れかけてたよ(笑。
会長選挙編も面白かった。レオリオが活躍してうれしい。いきなりジンが普通に出てきたのもよかった。アルカ編は結構ネタバレみちゃってたけどやっぱりよかった。針の抜けたキルアはすごく普通の子なんだなあと改めて思った。だから針さされてたんだね。
暗黒大陸編は既にキャラが多すぎてよくわからない。次の巻が出るのはおそらく連載再開と同時ぐらいだろうなあ…。