雲田はるこ『昭和元禄落語心中』1
仕事とウェザアナであたまんなかぐるぐる。
蜂郎さんに借りた!
ムショ帰りの天然ボケ好青年?が、慰問にきてた噺家さんとこに押しかけ弟子したら、柳腰なししょーは一筋縄ではいかない曲者で、ししょーの豪放磊落な盟友(故人)とか、その娘とか、なんだかややこしいのです。
おー…BLよりだんぜん面白(意外にも、かもしれない)うまくマッチしてるし、落語すきなんだろーなーって感じもいい。しかし、BLでもこういうのやればよかったのになあ。
アホっぽいキャラの主人公が憎めなくてかわいくてよい。
師匠はちょっと、やりすぎなきらいもあるけど(笑、でも魅力的だと思う。でもこのあと過去編になるらしいけど、ちょっとおもたい気もする。師匠パートが長かったりおもくなりすぎると、主人公がかすんでしまいそうな…。師匠と友人の話はベタっぽい気がするし、主人公にもっと重点おいてほしい気もする。あ、でも冷静になってみると、一巻表紙がそもそも師匠なんだった…(笑、与太郎はべつに主人公、というわけではないのかしら…?
あと、こういう、作品内作品が出てくるお話によく生じる問題だと思うんだけど、登場する噺の筋の見せ方というか、メタテクストの扱いはいまいちかなあと思う。
でも脇キャラもみんな味があってかわいいし、のんびりふわふわな雰囲気でよいですね。