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ひらかわあや『國崎出雲の事情』1、2

 TSものって大好きなんですけど、昨今の男の娘(変換できたぞ…さすがはグーグル日本語入力…)ブームのせいで、作品数がうなぎのぼりでぜんぜん追いつかない。で、これは、とりあえず面白かった…ハハハ。
 既刊四巻まで読了したけれど、長くなってしまったので、分割します。

 歌舞伎のおうちに生まれた國崎出雲は、女の子よりもかわいらしい容姿かつ才能もあるっぽいのですが、幼少期は無邪気に演じていたものの、自分が女形=女性の役をやらされてることに気づいて反抗、女形なんかやるもんか!な状態に。また、実の息子に萌える変態父を母が嫌って両親は離婚、しかし母の気まぐれのせいで父の元に戻らなければならなくなり、そしたら当然父は歌舞伎をさせようとあの手この手でそんなこんな。

 歌舞伎に関しては、予想の斜め上を行くほどのトンチキっぷりで、全然知識のないあたしですらひくほどだった…読み進められるかあやぶまれたほどに…(笑。8年も舞台から離れていた出雲が代役で急遽舞台に出て大成功、衣装化粧が歌舞伎っぽくない、全然練習してない、あと出雲はアドリブが多く、そのせいで共演者がかなりキョドってるのも観客から見てどうなんだ、とか…。

 しかしそれよりも気になったのは、むしろ漫画の演出上のことかもしれない。
 出雲が歌舞伎役者だということを学校では知られたくないとかゆって、芸能科ではみんなクラスメートの仕事には関心持たないから~とかゆってるのは無理がありすぎる。17代目とか言われてるし、出雲の名前は役者名とか名跡?にしておけばいいのに。
 あと、劇の筋がわからなすぎ。もうちょっとうまく盛り込めばいいのに。それとも関連して、上述のように出雲はアドリブしまくりなんだけれど、これも本筋との関連とか差異をもっとちゃんと紹介すればいいのに。あと、本筋のセリフは歌舞伎台本ぽいのに、アドリブのセリフだけ言い回しが現代語で、めちゃめちゃ違和感がある。
 そんなわけで、正直歌舞伎はぜんぜん活きてないだろう…と思う…。演劇であることと、出雲が女形であること=かわいくて、女装しまくりという設定だけあればいいんではないかと…。

 あと細かいこともいっぱい、たとえば四巻、出雲の女物浴衣のオビひっぱられたとこ、これこんな簡単に脱げそうになるなんておはしょりつくって腰紐してないだろう…そして、全然着物の勉強にはつながんないだろう…。舞踏の稽古って、舞踊の間違いじゃないのか、とか…。

 そんな感じで文句は言いまくりですが、まあでも漫画だからいいか、と、あきらめをつけられたら面白く読めるようになった!(笑。歌舞伎はほんのスパイス程度と割り切れば、面白いのです。特にキャラクター描写はなかなかいい。
 ここで一旦切るのもちょっと誤解をまねきそうですが、面白かった部分については、三巻の感想のエントリで(笑

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