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[ 読書/一般コミック ]

藤たまき・坂木司『青空の卵』1

 平凡な保険の外交員坂木と、かわりもの・賢い・ひきこもりな元同級生鳥井が、あれこれ事件にまきこまれたり解決したりー。

 原作ありというのをわすれるくらいに藤たまきまんまな雰囲気なんだけれど、ちょっと時々似合わない文脈とか言葉とか出てきてああ原作ものだった、と思い出す感じ。性的な言葉とかけっこう単純ストレートな言葉が気になった。
 あと、外面も内面も子どもじゃないキャラ二人なので、そういえば藤たまきだとどっちかが子どもっぽいキャラが多いかも、と逆に思った。

 しかし、鳥井がひきこもり、という触れ込みで、現代版安楽椅子探偵みたいなのかなーと思ったのに、坂木主導とはいえさいしょのお話から買い物に出かけるなんて…正直、ちょっと興ざめだったのです…(笑
 あと、いちおうミステリだとは思うんだけど、種がけっこうささいで単純で、ちょっとミステリとしては、かなり物足りない。ひとつめのお話に美人の背景の推理とか、ふたつめの双子のストーカーが実は、とか…。
 キャラもなんかうまく動いてないなあという感じ。特に主人公ふたり以外は、ミステリの筋が優先されてる印象で、いちおう説明はされてはいるものの、心情がいまいち伝わってきづらい。

 まあそんな感じでいろいろ物足りなさは残るんだけれど、主人公ふたりの関係性は面白い。かわった子と仲良くなりたい!という、結構よくある感情を自分でも自覚しつつ鳥井に近づき、傍に居続ける坂木も共感できるし、一見ひきこもりの孤独スキーにみえて、坂木に依存して精神の安定を保っている鳥井は、きっとその理由となる過去があるんだろう。そんな感じの二人の雰囲気はよいなあと思った。

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