冨樫義博『HUNTER×HUNTER』25
ネームでの説明大杉とか、展開がちょっと凡庸っつうか王がこんなんでどう決着をつけるんだぜ?とか、微妙な不満がちょっとずつつもっていく感じで、正直以前の(ハンター試験やヨークシン、グリードのあたりまでか)この作品の神っぷりを考えると、失速してると言わざるをえないんだろうなあやはり。
でももうこの作品はそれもふくめてアートの一形態(笑)になってきてるきがするし、なんかまあいいか、これはこれで、と(笑
勿論それが作者の意図によるものだとは思ってないし、結果そうなった、ってことなんだけど。
前巻にもあったオビの、休載前まで全部収録してるお!本誌ですぐ続き読めるお!というアオリ文句がいっそすがすがしいほどにばかばかしい。あんだけナメたマネされて、しかしそれでもこの作品の集客力はおそらくグンバツで、更に今後も読者を拡大できるということを理解しているんだろうね、集英社は。この状況はとっても興味深いし、だからそういう面白さもあわせて、この失速展開も興味深く思ってしまえる。なんかもうふつうの漫画の楽しみ方ではない気がするが。
だからというのもあるけれど、別に作者も出版社も批判するつもりはない。
ただ、作者にはふつうの楽しみ方ができる漫画も書いて欲しいという気はするけど。才能がもったいない。