石田敦子『魔法少年マジョーリアン』1
三回裏、五点先制ッ!
小学生男子二人組がひょんなことから魔法少女マジョーリアンとして悪と戦うことに。
期待半分、一応読んどくか的な気分半分で買ったのだが、予想以上に教育的…であったような気もする。
ガサツ少年マサルは、入学式で一目ぼれした美少女がなよなよ美少年イオリだったとわかってイジメに走り、周囲の男子はそれに流されてイオリをイジめ、女子は男子はガキだと呆れつつ、黙って耐えるイオリ。マサルも学校ではガキ大将しつつも家に帰れば女のやなとこ丸出しの三人の姉がいたり、一方のイオリも母子家庭で家事だのやっていて。などなどいろんなモチーフが盛りだくさん。
イオリはトランスジェンダーの、マジョーリアン化はトランスセクシャルの喩であったり、そういうなんだかあざとい教育的な画法が見えつつ、お色気もたっぷり。
絵がいまいち。特にアクションシーンがあまり巧くないというか書けてなくて、勿体無い。