若杉公徳『デトロイト・メタル・シティ』1
やくもさんに薦められて読んだ。
面白かった!バカバカしくて。「公然猥褻カット」とか「一秒間に十回レイプ発言」とかいちいちダサくてよかった(褒めてるんです。
デスメタル表象はどこまでギャグなのかビミョウにわからないけどとりあえず全部ギャグだと思っておこうと思った。いちいちダサくて可笑しい(褒めてるんですよ。ただ、例えばDMCファン層なんかは、第一話では女の子ばっかりであれはお化粧バンドのファン層だったからちと違うんでは、と思ってたらだんだん男子がメインになってきたのでこれは軌道修正したんだろうなと思った。クラウザー様でなくてクラウザーさんと呼ばれているのはなんだか妙にリアリティがある気がした(笑。いちいちライブ中につっこみを入れるのもおかしい。
しかし、タイトルからすると、いちおうメインパロ元はKISSなのかな?
あとスウェディッシュポップを標榜しつつ、ぜんぜんスウェディッシュポップ聴いてないのもワロス。たぶんわざとなんだろうけど、つまりよくわかってないくせにオサレ系な若者って表象なんだろうけど。わたしは年代的にスウェディッシュポップというと何はさておきエイスオブベイスな世代です。ええ勿論好きですよ(笑。しかしそれはいいとして、オザケンとかビミョウに古いような…今だったらくるりとかバンプとかでもいんでないの?とも。ちょっとロックに入っちゃうか。
コメント
僕は音楽的なことはぜんぜんわかってなかたので「カヒミカリィってすえでぃっしゅぽっぷなのか~」と思って読んでましたよ。
ていうかすえでぃっしゅぽっぷというのはチーズタルトに象徴されるものなのかと。あとサリーとか。
投稿者: やくも | 2006年06月27日 09:46
>やくもさん
カヒミカリィはわたしもよく知りませんが、作中でパリがどうのと言われてましたね。
とりあえずオザケンとか渋谷系はスウェディッシュポップとは違うと思うし。チーズタルトはよくわかりません(笑。東京は夜の七時はスウィートソウルレビューでこれもスウェディッシュポップではないし、ラズベリーはスピッツかなあと思いますが自信ない。サリーもわかんない(笑。
スウェディッシュポップというとエイスオブベイスとかカーディガンズ、リアルマッコイは違うっけ、わたしはあの辺りしか知らないんですが、その後もいろいろなグループが出てた気がします。
いずれにしても、全部ギャグで使われてるので、あんまり真面目に考えるのもアレですけどね…(笑。
しかし改めて見ると言葉足らずなエントリーだ…ちゃんと解説するとすごく長くなりそう。
投稿者: ゆずり | 2006年06月27日 19:44
カヒミカリィ自身はフレンチですが、カーディガンズのライナーを書いたりしてるし、カジヒデキと近しいし、まあ、スウェディッシュなイメージもあるのかも。
ようは、トラットリア(小山田主催のレーベル)つながりでしょう。トラットリアでくくれば「渋谷系=スウェディッシュ」もおかしくありません。
小沢もこのつながりで(いやソロの小沢とトラットリアは実際のところまったくつながってませんが)一緒くたにされてるのかもしれませんね。
>あんまり真面目に考えるのもアレですけどね…
と書いてらっしゃるのに(そしてそのマンガは読んだことないのに)大変アレなんですが、思いきり私のストライクゾーンだったので思わず…。通りすがりのくせにすみません。
あ、あと、「東京は夜の七時」はピチカートファイヴですよね。「スウィートソウルレビュー」もピチカートファイヴのシングル曲です。
投稿者: ねおあこ | 2006年06月27日 22:22
>ねおあこさん
おおぉ!詳しい解説、ありがとうございます!!正直よく判ってないままに色々書いてしまったので(笑、勉強させていただきました。
>「東京は夜の七時」はピチカートファイヴ
ま、間違えました!恥ずかしい…訂正ありがとうございます!
(言訳がましいけれど、スイートソウル…はわたしの年代にジャストミートなのです。東京は…はもう少し前のはず、ってこともあって、DMCの作者はおそらく30代以上かな、とも思っています。
この漫画(DMC)自体はデスメタルバンドもの(一応)で、「なんだかカッコよさげなスウェディッシュ・ポップというもの」がネタにされてしまっている感じなのですが、よろしかったら&機会がありましたらご覧になってみてくださいませ。
投稿者: ゆずり | 2006年06月27日 23:26
や~、僕は結構根岸崇一(23)が好きなので、彼があれだけデスメタルな才能がありながら、自分が「好き」と言っているスウェディッシュポップについてよくわかってないというような「つまりよくわかってないくせにオサレ系な若者って表象」が重ねられなかったんですよね。才能はともかく、もうちょっと知識はあるんじゃないだろうかと。
しかしゆずりさんや(はからずも)ねおあこさんのコメントを読むと、この作者がデスメタルを愛していながら一方でスウェディッシュポップ的なものを嫌っているような気がしてきました。もしかしたら根岸くんと逆な生活者だとか。
というわけで、「通りすがり」という方に応答するのもあれかもしれませんが、「思い切りストライクゾーン」なねおあこさんが「デトロイト・メタル・シティ」を読んだらどうなってしまうのだろうかという悪魔的な妄想をしてしまいますよ。
失礼しました。
投稿者: やくも | 2006年06月27日 23:29
>やくもさん
即レス気味ですみません(笑
や、作者はスウェディッシュ・ポップ、ないしはポップス自体への嫌悪はないと思いますよ。スウェディッシュ・ポップ「っぽい」ものを聴いてるつもりになって、カコイイ!と思ってしまう若気の至り的なモノをおちょくってるだけで。
というか、悪魔的な妄想とかいう語彙、DMCに毒されていませんか、もしや(笑
投稿者: ゆずり | 2006年06月27日 23:36
自然に「SATSUGAI」とか使えるシチュエーションがないかと思案中です。
う~ん、僕としてはやはり「若者」へのおちょくりよりは、「スウェディッシュポップ」の方へのおちょくりの意識を感じるんですけどね。チーズタルトとか。サリーとか。
投稿者: やくも | 2006年06月27日 23:54
>やくもさん
いや日常会話で「SATSUGAI」とかゆっても「殺害」だとしか思ってもらえませんよ!(笑
チーズタルトの件はまあわかんないかもですね。あとサリーは魔法使いなんかなあ、とも思い始めました…ますますわからない。
投稿者: ゆずり | 2006年06月29日 00:05