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[ 読書/一般コミック ]

冨樫義博『HUNTER×HUNTER』23

 ガンツの起源がドイツに!とか言われると、ちょっと萎えませんか?ガンツは不思議なままであってほしかったよ。

 この表紙を見た瞬間、ヤバイ富樫ヤバイと頭の中で声が聴こえてきたのだけれど、ごめん、すっごく面白かった!(ああよかった! まーこの程度のひどい表紙は、過去にもあったしなあ(笑。
 白眉はやはり軍儀のエピソードかなあ。あの軍儀チャンプなんてあまりにベタな冨樫節ききまくりキャラなんだけど、やっぱいいよなあうまいよなあ。キルアとタコの話もナックルの話もそんなとこあるよね。ベタな冨樫節展開なんだけど、やっぱいいなあって思う。うん、決してベタなキャラとか、ベタな展開とかはわたしは思わないんだ。やっぱ大局的に見れば、冨樫だからこそなキャラであり展開なわけで、他の人には書けないんじゃないかな。
 ちょっとそろそろNGL編まとめて再読してみようかなあと思った。

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コメント

 僕としては、NGL編の王のエピソードは「レベルE」のRPGツクール編のゲーム魔王の焼き直しに見えて仕方ありません。GIからNGL編にかけて、ストーリーが急激に陳腐になったという印象があります。

 協会の「会長派」と「副会長派」とか、サラリーマン漫画じゃないんだから。ハンターって初期はもっと高踏な存在として描かれていたはずなのに。

>やくもさん
率直に言って、上述したのは前の巻がひどすぎたための安堵、ではあります。

わたしはあんまりレベルEとの相似は気にしてませんでしたが(もともとある種の国家作りという設定の相似があるから)、陳腐になったというのは同意です。その辺りは前にもちょっと考えましたが、結局手を抜いてるんでしょうねあれは。あと、国家とか派閥とか色々出てきて余計わかりづらくなった感じはしますね。これは言葉だけで描写してるからだろうと思いますが。

 即レスですみません。あんま考えずに書きますが…。

 僕は解りづらくなった、とは思ってないのです。その逆で、わかりやすすぎるようになった、と思うのです。最初のコメントに書いたように、ハンター協会にも派閥がある、とか、王(メルエム)がだんだん情緒的になってきてしまうとか、蟻にも意外にいい奴がいて仲間になっちゃうとか、今までの漫画のパターンをなぞり始めてると思うんですよね(過去の富樫作品だけでなく、少年漫画一般の)。

 あと強さのバランスも大分崩れてきていて、一体今のゴンとキルアの強さはどれくらいなのか、GIの段階で初期から相当レベルアップした筈なのにそれの段階ではナックルたちの足下にも及ばない、でもそのレベルでもヒソカは「欲情」してたわけで、いくら潜在能力が見抜けるといっても、今から見れば激弱状態の二人に何を見出したのかと。登場時にははるかに強かったはずのノヴがあっさり心を折ってしまうし…(あ、この部分はまだ単行本に入ってないですねすみません)。

 それでも読んでるから楽しんでいるんですけれど、でも引っかかる部分が多すぎるのも事実。「へんだな~」と思いながら「キン肉マン」を読んでいたのと同じ様な感じがします。

 失礼しました。

>やくもさん
いえいえ、ありがとううございます。わたしも即レスです(笑。

わたしもあんまり考えていなかった、というか自分用語をつかってしまっていました…。
「わかりづらい」という言葉でわたしが指示したいのは、物語世界が見えづらい、キャラが感情移入しにくい、設定の不備が気になる、等の瑕疵のことなんですよ。漫画としてのわかりづらさ、って意味のつもりなんです(…わたしがわかりづらくて、すみません…。

たとえばナックルのキャラだてや使い方なんかは、やくもさんの仰るようにすごくわかりやすいんですが、じゃあ彼が他のキャラとどういう関係性にあるのか?とか、どういう歴史を背負ってるのか?とか考えて、これまでのハンターの物語世界と接続させようとするとなんだか違和感が出ませんか?浮いちゃうというか。
わかりやすくなった(=手を抜いてキャラや展開を作っていく)ことで、かえって物語全体がわからなくなってきている気がするのです。
ネフェルピトーがテキトーすぎた時に既にイヤな予感はあったのですが、NGLという国のかたちも、キメラアントの国家という現象も、全然リアリティがなくって、わたしには「わからない」んです。まだバーチャルなGIのほうが手触りがある世界だったと思います。

えっと、それでも今巻は前巻よりはまだ冨樫らしさが戻ってきたかなと思いました、ということで。

 なるほど了解しました。

 僕は連載でも読んでいるので、巻ごとの良くなった・悪くなった、というのはいまいち分かっていないです。とりあえず、23巻はああいう終わり方をしてますが、あの対決のオチはたわいないのでがっかりですよ。多分。

>やくもさん
コミックスで読むと、低調なNGLの中でも結構浮き沈みがある気がします。というか、やくもさんのお話を総合すると、次巻も低調っぽいですね…(涙

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