椎名高志『絶対可憐チルドレン』1、2
やっと見付かったよ~、そして久しぶり、椎名高志!
こう見えても(?)わたしは椎名高志のファン、と言っても良いと思われるくらいには椎名を読んでいて、極楽大作戦はもとよりミスタージパングもカナタも勿論椎名百貨店もたぶん全部初版で持ってるのですよ。あの着実堅実なギャグ、ベタな感動路線、八十年代風の絵がとても好きなのです。
一巻部分は導入であることと連載以前の作品であることを差し引いてもいまいちテンポに乗れてない印象。二巻の三人それぞれに焦点化した話辺りからまってましたって感じの椎名節がききはじめて、これは今後に期待大という感じ。
ただ、超能力者と一般人というテーマ的にちょっと説教くさいところが多いのは配分を間違えるとやぼったくなってしまいそうなのがちょっと心配ではある。
しかし、カナタやジパングを読んでて、やはりこの人は壮大な物語よりも数話完結の連載のが絶っ対に向いていると思ったので、今回のチルドレンシリーズはその意味でもよい感触がある。正直わたしは極楽のアシュタロス編もどーかと思ってたし(こんなことを書くとほんとに椎名ファンかよ、とか言われそうだが…)ちっちゃいお話をつみあげていくほうが、この作者の持ち味がよく出るんではと思う。
しかしほんとこの人はタイトルのネーミングセンスがアレだな、と正直思う。これは極楽の頃から変わらない印象。各回のサブタイなんかにはうまいのもあるんだが。可憐チルドレンまでは許容範囲なんだけど、絶対、の他になんか上手い冠言葉はなかったんか。
えと、カナタ打ち切りの時点で乱破かポケットナイトを週間連載すればいいのに!と思ってたことは、ナイショです(笑。うそ、今でもこの二作品の連載は見たい。すごく。