小畑健・大場つぐみ『DEATH NOTE』8
ごめんなさい面白かったです。
とはいえ二部はやっぱり読んでて(一部に比べると)つらいというのが正直なところで、それは主に、ライトが大人になって舞台もアメリカまで広がったことで、読者が共感/共有できるような描写が随分減ってしまったことと、あとメロニアと敵が分散したことでライト視点の描写が減ったことに由来するように思う。これらの瑕疵って少年誌の作品としてはやっぱ読んでて致命的な欠陥であるようにも思うんだけど、とりあえず打ち切りラインは超えていないようなので(単純に二部開始後の経過日数だけで考えると)いいのかな。デスノがジャンプ的にどうなんだろうか、ってのは結構メディア論的にも面白いんだけど。主人公が殺人を犯すピカレスクだからってだけでなくって、上記したような漫画としての質の問題も含めて、ジャンプの中で位置づけるには面白い素材だと思う。