マモノ。
描いた、持ってった、入稿した。
『氷の魔物の物語』はあまりに冊数が多いのと以前一巻で挫折したのとで、読むきっかけを失っていたんだけれど、今月から文庫化がはじまるのでこれを機に揃えようと思ってる。
のだけれど、今日オフで十巻あたりまで揃っていたのでついつい手にとって、立ち読みするつもりはなかったのについつい読み耽ってしまった(七巻あたりで根気が尽きたけど。腰がいたいよう。面白いようマモノ。
あ、文庫はちゃんと買います。
とにかくスゴイ。こんなにベタな設定で、こんなにベタな展開で、かわいくて、感動で、面白い。ファンタジーってジャンルで魔物と人の共存をテーマにすえるのは、ロボットアニメでSFの時間を扱った『トップをねらえ!』のような直球勝負だと思うし、個人的にはすごく好感がもてる。
イシュカという人間はあまりにベタなイノセンスでやはりちょっとおなか一杯な気分になる時もあるけれど、時折そういう既存のイノセンス枠を飛びぬける部分があって、それがきらきらしていて大変よい。『シルバーダイヤモンド』のラカンもそんなかんじではあるけれど。ラカンとはバックグラウンドが違うので、また面白い。
杉浦志保ってやはりイイなぁ。この人が冬水社で書いてるってのはステキなことだが残念なことでもある。こういう地味にイイ作家が育つんなら冬水社ってやっぱ素敵な試みだとは思うのだけど、やはり流通しにくいってのは難点だしもっと多くの人に読んで欲しいとも思うのだ。
あっ違うしまった、これはBLなんだった。