裏コイモモ
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「よ、葉山」
三洲くんの言葉に迷っていると、後ろから声を掛けられた。
……え?
「……赤池、くん」
振り返ると、そこには赤池くんがいた。
「僕のことは覚えているんだな」
赤池くんは少しくすぐったそうに笑って、そう言った。
赤池章三、ぼくの(一年の時の)クラスの風紀委員で、——ギイの、相棒。
ぼくはこの二年間に、この人とも親しくなっていたのだろうか。
驚きさめやらぬぼくのうしろから、三洲くんが声をかける。
「赤池、丁度いいところに来たな。赤池なら適任だ、同席しないか?」
「ああ、勿論。行くぞ、葉山」
三洲くんの誘いにかるく頷いて、赤池くんはぼくを配膳の列にうながした。





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