博愛博2002
@SHIBUYA-AX
20020521


*セットリスト*
1. 犬と猫
2. ショートホープ
3. グッデイ?
4. セブンスター
5. ロザリオ
6. ジュビリー
7. 永遠なるもの
8. グレゴリオ
9. 君ノ声
10. 新世界
11. 1. 2. 3.
12. キャノンボール
E1. 恋は桃色
E2. おまけ
E3. ハレルヤ
EN4. ロックンロール

*追加公演を除けば東京の最終日。仕事帰りなので明らかに周りから浮いているのが哀愁。でも、スーツの人もちらほら(事務所の人でなくてね)いた。とはいえ、全体的に中村ファンって10代後半から20代前半に集中してるようだ。あと、案外ハレルヤとか博愛のTシャツ着用者が少なかった。まだそんなに暖かくなかったからかな。

*曲*
・「犬と猫」「ショートホープ」という流れは、フェスを彷彿とさせられたんだけど、もはやお約束なんだろうか。とにかく大盛り上がりで、圧死するかと思ったくらい…まあそのテンションがずっと続いたわけではなくて、三曲目が新曲だったので、まったり聴けた。タイトル「グッデイ」って聞えたんだけど、これ、『イーラ』以降、つまり「キャノンボール」以降の新曲の中では一番よさげかな?と思った。ただ、『イーラ』以降の路線は踏襲しているから、その意味では金字塔原理主義者としてはまだ不満なんだけど。でもまあ、勿論一回聴いただけじゃわからないので、またCD音源で聴くのが楽しみだ。
・「ロザリオ」では中村くんはギターを捨てて、星型のタンバリンを打ち鳴らし、らんちき騒ぎ(笑。続いてもまた「ジュビリー」でハネまくり。やっぱりポップな曲は盛り上がるし、このあたりが一番中村くんっぽいのかもしれない。「僕は、手かかげて、」んで皆降参のポージングに。
・「グレゴリオ」「君ノ声」もフェスと一緒だったな。しかし、「グレゴリオ」とゆー最高音域使用(推定)の曲をわざわざライブでやるのはすごいなあ、といつも思う。難しいだろうに。
・「1,2,3」はやっぱ格好いい曲だった。でね、皆サビの「1」から指で数字指してるんだけど、やっぱ「1234」は辛いよね(笑。速いんだもの。 ・「キャノンボール」がねぇ…Aメロをオクターブあげて歌っていたので、なんか、ヘンな曲になってしまった…。
・アンコールで「おまけ」やってくれたのはうれしかったなあ。でも正直、ギターがちょびっといまいちだった気がしたが。「アンコール、一曲どう?まぁ、まぁ・・・いいんだけどね。消して」消せませんよ!(笑
・「ハレルヤ」ではもっとなんかこう凄いこと…大合唱とか、みんなで肩組んでみるとか、泣き出す奴がいるとか(笑…になると思っていたのだが、わりとフツーに(他の曲と同じように)スルーしていた。シングルバージョンだったからかな?ピアニカをつかっていたのが上手いと思った。この曲によく合ってたから。
・ラストが「ロックンロール」とゆーのもちょっと意外だった。でも、最後っぽかったせいもあったし、ああいう曲だから、かなり盛り上がった。それに乗じて前につめたから、この時が一番ステージ近くまで行けたのだった。
*MC*
MCは全体的にSBDの池田さん@キーボードが仕切っていたけれど、多分百式いなかったらMCしんどかっただろーなとは思ったし(中村くんは結構しゃべる人だけどね)、中村くんのMCを聴きに行ったわけではないので、むしろよかったと思う。ライトでね。
*グッズ*
チケットはパスポート型なんだけど、この日は薄青のものだった。選べるんだったら赤やオレンジがよかたのだが。それはさておき、入場時にビザのページにハンコをくれるんだけど、かすれちゃったんだよね。入場整理大変なのは分かんだけど、せっかくだから綺麗に押して欲しかったなぁ〜。各自でやらせるとかねぇ。ま、それやったら大変なんだろうと。あと、パスポートケースかっちゃったんだけど、これに本物のパスポートを入れて首から下げることは到底出来なかろう(笑。どっかで使えるだろうか。次のライブ?

*全体的には、うーん、やっぱり中村くんの歌があんまり安定していなかった。フェスの時には全然気づかなかったんだけど。勿論歌の上手い下手で言えば上手くはないんだろうけど、ライブってそれだけの問題ではないだろうとも思う。それでもやはり、中村くんはライブよりもCD向きだと再認したし、CDの方が魅力や才能を発揮できてるんじゃないかと。生意気ですが。
*とはいえ、長い間聴き続けてきた中村くんの曲を、本人が今ここで歌っているんだな〜という原初的なよろこびに満ちた世界でございました。
*ミーハーな言説だけではなんなので、初歩的に分類批評を。セットリストを見ると分かるように、『太陽』の曲が一曲も演奏されなかったのだ(なぜか「笑顔」はCDを流してたんだけどね)。『イーラ』の曲が多いのも、百式を組んだのだから『イーラ』以降の曲が殆ど演奏されているのもまあ分かるんだけど、『太陽』がゼロということを考え合わせると、『金字塔』からの楽曲もフカヨミをせざるを得ない。つまり、「犬と猫」や「永遠なるもの」は「中村くんらしさ」の記号的にちりばめられている(あるいは、前奏だけの「金字塔」などもね)のであって、基本はすでに『イーラ』というアルバムの新しさと百式に移っているのかもしれない。繰り返すようだが金字塔原理主義者のわたしにとってそれは淋しいことだし、これからの中村くんに不安を感じざるをえない。しかし、逆に考えれば、中村くんサイドにおいても「犬と猫」などの中村節カウンターパンチがいまだに我々聴衆にとって(たとえ記号であれ、いや、記号化したからこそ)力を持つのだということが分かっているということも言える。であれば、その武器を彼等(主に中村くん)が今後どのように使うのか、あるいは今回のように付与的なものとしてしまいこんでしまうのか、期待と不安を持ってこれからの中村くんを待ちたいと思うのである。

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Yuzuri Katsuragi